霖之助の話をとりあえずまとめたので、明日からは皆さまお待ちの真vs暁です。
すみません、今回内容うっすいです。
真君が再びフラグを立てました・・・。
では、どうぞ!
博麗神社を飛び出した俺は、なるべく人気のない所を狙い走っていた。
理由は、俺が一人の時の方が暁が襲ってくるだろうと言う推測から。
・・・暁が魂を抜かれ、黄昏に従っているのならば。
逆に言えば、魂さえあれば良い。
「陽炎、一つお願いがあるんだ。」
『久しぶり。・・・なに?』
「××××××××××……」
木々の隙間を駆け抜けながら、俺は陽炎に向かって一つ頼みごとをした。
驚いたように息を吸いこんだ陽炎は、ゆっくりと俺に確認を取る。
『・・・本当に、良いんだね?』
「ああ。」
『分かった。・・・今回もあんたを信じるとしよう。』
ため息を付きながら陽炎は了承し、俺は少し気を引き締め直す。
はっきり言って、今回も賭けだ。
そして、霊夢の時の様に成功する確率は、とても低い。
恐らく俺が殴り合いで霊夢に勝つほどの可能性。限りなく0%に近い、下手すれば俺は死ぬ。
ただ、それでも。
幻夢のやり遂げた事に比べれば、全然ちっぽけな事だ。
一回強く瞼を閉じ、大きく見開く。
すると世界に色が付き、脳に直接入る情報が激流の様に俺を包み込んだ。
大きく地面を蹴り飛ばし、森の中を颯爽と駆け抜ける。
どこに暁が居るのかも分からない。
ここに、来るかどうかさえも定かではない。
それでも俺は信じて進む。
もう二度と、後悔しない様に。
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森近霖之助は、真に過去の事を話しつつ自分でもそれを聞いていた。
本当は思い出したくも、あの日の事を信じたくも無い。
自分は幻夢を止めずに、逆に夢への一歩を踏み出させた。
自分が夢幻魂歌なんて言うものを作ってしまったが故に、幻夢は死んでしまった。
霖之助の脳内ではこの二つの自責の念が飛びまわり、長い長い時間が経った今でも時折霖之助を苦しめている。
幻夢は、今真と戦っているのだろう。
霖之助は真から直接言われなくともそれを密かに感じ取っており、逆に真と幻夢がどうしてるか・・・なんて事も考えていたりする。
しかし、その心配は今日無くなったようだ。
あの決意した表情。
・・・あれは、事件を解決する前の幻夢と見間違うほどに雰囲気が似ていた。
いつもは笑い、場を盛り上げる優しい彼女でも、戦闘時には鬼神と恐れられるほどの気迫と戦闘力を持つ。
なあ幻夢。・・・元気かい?
彼は幻夢と話す手段を持たない。
過去に起きた事は、絶対に取り返しのつかない事。
・・・ただそれでも。霖之助は、あの時に戻ったとしても全く同じ行動を取っただろう。
霖之助は立ち止まり、空を見上げた。
もう、夕暮れだ。
彼は一度大きく息を吐き、次いで歩を進め始めた。
繰り返される歴史。
真は、それを壊すことが出来るのか。
最強を使う最弱の少年は、今その拳を握りしめていた。
そして。
「みつけたー♪」
夜明けの少女も、小太刀をそっと抜き放つ。