東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

15 / 163
どうも!ラギアです!
抹茶味のパピコ食べたい・・・忙しくてかえにゃい・・・
毎日投稿、やめようかな・・・(白目
嘘です。夢幻魂歌が続く限り、俺は毎日投稿します。
・・・したいなあ
あ、タイトルは
むげん こんか
です。
読みにくいですね。すみません。
では、どうぞ!


第二章第五話「風神は風を纏う」

月が現れる。

それと同時に、集落に風が吹く。

霊夢は結界を維持するため、戦う事は出来ない。

能力レベル4の強い天狗は、他の人々や天狗を守っている。

勿論、射命丸もだ。

・・・なら。

いまこそ、俺の出番だろう。

結界の一部に、斬撃らしき物が入る。

「真、決めなさいよ・・・!」

霊夢が一瞬で塞ぐが、あの天狗はもう入ってきていた。

「キキッ」

天狗は長老の家の上に立ち、竜巻を作り始める。

それを家などにぶつけようとするが。

 

一瞬、俺のほうが速かった。

俺は拳をにぎりしめ。

そいつの頬を、思いっきり殴った。

ドグシャっと音がなり、天狗は吹っ飛ぶ。

竜巻は消え、残った風が木々を揺らす。

「・・・・キキ・・・!」

相手も俺が敵だと認知したらしい。

俺を排除しようと、天狗は低く身構える。

風が一層強くなり、天狗を包み込む。

天狗は、曲刀を掲げ突撃。

俺に向かって振り下ろすがーーー

「・・・ったあ!」

曲刀はかわされ、天狗は顔面に膝蹴りを食らう。

顔を潰され動けなくなっている天狗に、俺は圧縮霊弾を数個当てる。

「キキイイイ一!」

天狗が叫び、距離をとる。

・・・やはりか。

俺は圧倒的に相手を倒せる武器が足りない。

あるのは腕を暴発させるのと、レーザーくらいだ。

ここには家があり、まだ天狗や人が居る。

貫通するこの二つは、無闇に使えない。

俺は、白い世界のことを思い出す。

・・・あの時。

剣が作れたのは、何故だったのか。

俺は直感的に悟る。

それは多分、俺の思いが霊力を纏ったのだろう。

霊力はイメージで形成される。

俺の思い。あのイメージが霊力によって具現化されたのが、あの剣なんだろう。

「キキャアッ!」

天狗がまた飛び掛ってくる。

こいつの弱点。それは。

・・・速いが、一方向にしか加速できない!

これが分かっていれば、大分楽になる。

加速が終わった時の隙をつけば良い。

・・・しかし、一筋縄ではいかない。

なんと天狗は、スペルを使ってきた。

声はしわがれて、無理やり出しているようで。

天狗の妖力が一瞬で大幅に上がる。

「風神[竜螺旋・風]」

天狗の左手に螺旋じょうの風が集まり、竜のように形成されていく。

「結界[双対ノ禊]」

俺の周りに四つの結界が生成される。

後ろには集落。

絶対に、ここで止める!

「キャキャア!」

天狗が風を纏った左手を突き出してくる。

まるで竜が来ているかのような威力の竜巻は。

俺の結界にぶち当たる。

ゴオオオオ!

と物凄い音がする。

風圧で体が吹き飛びそうになるが、必死に耐える。

足が土を削り、徐々に後ろへ下がってしまう。

「う・・・ああああ!!」

俺は結界に更に霊力を流す。

押されていた結界は、逆に竜巻を押し始める。

「キキッ!」

天狗はスペルを中断し、加速。

俺は禊を後ろに勢いよく振る。

「キキャアア!?」

後ろから俺を切りつけようとしていた天狗は禊に横腹を殴りつけられる。

しかし天狗は負けじと手に風を纏わせる。

「風神[カマイタチ]」

天狗は風を纏った手を軽く振る。

すると。

次の瞬間、俺の体に四方八方から風の刃が降り注ぐ。

カマイタチ。

風の妖怪で、人々を切り裂く。

その刃は鋭く、風のため目に見えない。

俺は体に何本も切り傷が走るのを感知しながら、宙に浮いた天狗に向かってレーザーを放つ。

レーザーは天狗の左肩を打ち抜いた。

右手に剣を持っているため、不用意に風は纏えない。

実質、俺は竜巻を封じた。

「キキャア・・・キャアアア・・・!」

天狗は叫び、のたうち回る。

俺を睨み付けた天狗は、もう一つスペルを唱える。

「風神奥義[竜巻剣舞・鬼人]」

天狗の剣、体、腕にこれまでとは格が違う量の風が纏われる。

風の鎧にもなったそれを纏った天狗は、俺に向かって斬りつけて来る。

風の力で加速、力が上がっている天狗は、曲刀を使い容赦ない剣舞を浴びせてくる。

防戦一方。

更に体に切り傷が走った俺は、出血により体を回る霊力が減ってくる。

俺の力が減ったのを勝ったと思ったのか、天狗はニヤッと笑う。

「キキッ」

楽しそうに剣舞を仕掛けてくる天狗に、俺は策は無いかと探す。

相手が油断している今が、一番のチャンスだ・・・!

しかし、風で威力と速さが上がっている相手に、霊力が減ってきている俺が勝てるわけが無い。そして、ついに。

俺のバーストが解ける。

行動が一瞬で鈍くなった俺に、天狗は大振りを当ててくる。

「・・・っごふっ」

腹を切り裂かれた俺は、更に血を流す。

口からも血が吐き出され、俺はいつかと同じように地面に倒れる。

「キキキッ」

天狗は楽しそうに笑い、剣を地面に突き刺す。

そして、右腕に風を纏わせ始める。

・・・今回は、助けも来ないだろう。

はっきり言って、天狗は今日知り合ったばかり。

助ける義理なんて無いんじゃないか。

・・・一瞬そんな事が頭をよぎる。

でも。

俺を目覚めさせたのは、俺自身への怒り、そして。

まだ耳に残っている、いつかの隔の声だった。

・・・いつまでこんな自分で居るんだ。

俺は偉そうに言ったじゃないか。

皆を守る、と。

今は、弱かったことを言い訳に出来るかもしれない。

だけど。俺は。

「・・・皆を、守るんだ。」

信じた分だけ、返ってくる。

もう俺が天狗と戦っているのは集落中に伝わっているだろう。

それで、皆は自分の任務に勤めている。

それは、俺の事を信じてくれてるんだと思う。

俺が返ってくるのを望んで。

俺が返さないのは。

「可笑しいだろ・・・!」

俺はゆっくりと立ち上がる。

出血もひどい。

でも。俺は叫ぶ。

「バアアアストオオオオ!」

体に霊力が流れ始める。

傷から血が吹き出る。

だが、俺は止まらない。

俺は天狗の前に立ちはだかる。

「キキ・・・?」

俺の右手は黄金色に光っている。

いつかの、白い世界のように。

「風神[螺旋竜巻]」

天狗の右手から全てを吹き飛ばす螺旋の竜巻が飛び出る。

目の前に迫るそれに対し、俺は。

黄金色に光る右手をゆっくりと上に上げ、振り下ろした。

周囲を、光が包む。

 

 

 




サルの天狗は普通の天狗より大分強いです。はい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。