色々予定が立て込んでしまって・・・。
明日は・・・って言ってても無駄ですね。行動で示します。
ラストスパートをかけたいのに・・・!!
あ、次から盛り上がると思います。
では、どうぞ!
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!!!
暁の月光ノ夜桜と降り注ぐ岩が轟音を起こし、大地と空気が同時に揺れる。
砂塵が視界を奪い、数m先でももう見えなくなっていた。
「・・・お前は、無敵なんかじゃないよ」
蒼い霊力を纏いつつ、俺は桜ノ蕾を左手に持ち替える。
段々と砂塵が晴れ、視界が鮮明になっていく。
足場を奪う様に岩が落ちていて、災害が起きたかのような惨状をたった一つの洞窟に繰り広げていた。
・・・そして、その真ん中に。
「ぐっ・・・!」
七賢者、八雲黄昏が体から血を垂らしながら立ち上がる所だった。
斬撃のダメージは喰らって居ない。が、岩が直撃したらしく砂埃が至る所にこびり付いていた。骨などは折れて無いようだが、素人目で見ても相当なダメージが入っている事が分かる。
「確かに、お前は俺達の攻撃は通用しないだろう。なんせ、お前は恐らく『自分に対する攻撃を全て無効化』みたいな能力を使って居るだろうからな。でも、それはあくまでも攻撃しか防げない。急に天井が破壊され、急に岩が落ちて来たとしたら。それは攻撃じゃない、自然災害だ。それは流石に防げないだろう?だからと言って能力を変換しても暁の斬撃が襲う。全てを跳ね返す、みたいな能力にしたら世界の理からも弾き飛ばされて死ぬかもしれない。透き通る、じゃあ地面もすり抜けるからいつまでもいつまでも落ちて行ってしまう。」
一つ一つ、丁寧に解説していく。
黄昏は表情を険しくし、俺の仮説・・・もとい答えを黙認している様でもあった。
大きな声で解説しているのは暁にも説明する為。二人で作戦会議する時間など無いからだ。
「無敵?誇張しすぎじゃねえか?お前の能力は恐らく、『自分の好きな様に能力を設定できる程度の能力』だ!!」
声を張り上げ、俺は黄昏を睨みつけた。
種明かしは出来た。でも驚異的な能力であることは変わりなく、気は抜けない。
でも、活路は見えた。
「・・・ははは。成程、ただの少年がここまで強くなるわけだ。まさか僕の能力がここまで見破られるとはね。正解だ、天音真。素晴らしいよ。君は、やはり天賦の才能を持ち合わせている。七賢者を思い出すなあ。」
黄昏は手を叩き、俺を称賛する。
自分の能力がばれたのにも関わらず、黄昏はまだ余裕そうだった。
短く切りそろえてある黒髪を掻き揚げながら、黄昏は呟く。
「そうだね・・・少し、本気を出した方が良いかな?」
「さあな?行くぜ、霊大刀[鬼丸・真打]!!」
バヂバヂィッ!! と言う弾ける様な音と共に蒼き奔流が渦巻き、右手に大きな大剣を生成した。
倒し方は分かった。これで捕らわれている魂を救い、こいつを倒すーーー
「『幻夢以上の霊力を扱える程度の能力』に変換」
俺が膝を折り曲げ、全力で地面を蹴った瞬間。
黄昏は静かに宣言し、ぼんやりと輝き始めた右手で俺はぶん殴った。
異常な速度で宙を飛び、鬼丸と桜ノ蕾が手から離れる。
ダアン!!と叩きつけられ、一瞬空気がのどに詰まった。
幻夢をも超える、圧倒的霊力。
何度も何度も咳き込みながら、俺はゆっくりと立ち上がった。
小細工は無い。
ただの真っ向勝負。七賢者の本気。
・・・見え始めていた活路は、目の前で閉ざされた。