東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです!
幻夢さん・・・チートすぎる・・・

言えねえ!試練だから幻夢さん大分手加減してるだなんて!
抹茶ラテ久しぶりに飲みました。
美味しいね!
では、どうぞ!


第二章最終話「博麗の試練・2」

「ほら。かかってきな」

幻夢がゆっくりと言う。

俺は動かない脚に鞭を打ち、幻夢に向かって走る。

「ああああ!」

そして、右腕を幻夢に叩きつけるが。

「・・・ただ闇雲に突っ込んでちゃ。あたしは倒せないよ」

俺の右手は幻夢に受け止められていた。

俺はそのまま左手で殴るが、これも幻夢の右手に止められる。

更に力を入れても、ビクともしない。

「っ!」

幻夢は体に力を入れると、霊力を体内から外に向け放出。

その霊力で俺は吹き飛ばされる。

あれは俺が手長足長を倒したときに使ったのと同じ原理だ。

体が壊れない程度に、容量をオーバーさせる。

体からでた霊力は衝撃波となり、周りの物を吹き飛ばす。

・・・強い。

これが。

博霊の、巫女・・・!

俺は立ち上がり、幻夢に相対する。

「さあ。もっかい来な!」

幻夢は二っと笑う。

ただ闇雲に突っ込んだらだめだ。

・・・なら!

俺は幻夢に向かって走り始める。

3mくらいの距離になった時に、幻夢は動くが。

俺は、脚だけ霊力を強く流し、わざと暴発。容量は最大限少なくして。

体が壊れないくらいの強さで霊力が外に出る。

俺はその衝撃波でグン!と前に進み、3mを一瞬で走る。

幻夢はまだ防御体制が整っていない。

が、俺はもう一度暴発させ、後ろに跳ぶ。

「なっ!?」

案の上、幻夢は俺のいた所に拳を叩きつけていた。

俺は幻夢を狙って、レーザーを撃つ。

「・・・良いねえ!」

レーザーは幻夢の腹の端を穿つ。

俺は空中でまた暴発させ、幻夢と7m程離れた所に着地。

幻夢は立ち上がり、お腹を押さえる。

俺は圧縮霊弾を用意。

右腕を前に、体を横にして構える。

「いてて・・・まさかこの体に穴を開けるなんてなあ。驚いたよ。」

幻夢は穴の開いた箇所をさすりながら言う。

「今度はあたしから行かせて貰うよ」

幻夢の顔つきが険しくなる。

俺もいつでも対処できるように集中する。

・・・恐怖は、無くなっていた。

これは、乗り越えなければいけない事だ。

そんな事で立ち止まってはいられない!

幻夢が加速し、俺の目の前に来る。

振り上げられた右腕が、風を切り裂き目の前に迫る。

「・・・っ!」

俺は手の甲に手のひらを当て、そのまま後ろに手を振る。

耳元を拳が通過していき、俺の耳に風が吹き付ける。

俺は体を捻りながらしゃがみ、幻夢の拳をもう一回避ける。

右腕、左腕の攻撃をかわされた幻夢はすこしバランスを崩す。

俺は体制を崩した幻夢に向かって、右拳を叩きつける。

続いて、左拳も。

右、左、右、左・・・

俺は体を左右に捻りながら、何度も殴りつける。

幻夢がまた霊力を体外に出そうとするが。

俺の拳によって霊力が分散されてしまい、放てない。

逆に俺はどんどん回転速度を上げ、連打速度を上げていく。

幻夢から力が抜けたとき、俺は右拳を思いっきり叩きつけた。

「ガハアッ!」

幻夢が数m吹っ飛ぶ。

俺は先ほどと同じように構える。

地面に打ち付けられた幻夢はきつそうに立ち上がる。

「・・・ふう、今のはきつかったなあ。中々やるじゃないか。」

幻夢は首を鳴らしながら言う。

「でも、何回も言っているだろう?真。あんたにはーーー」

幻夢は右腕に何かを生成し始める。

これからが本番だ、とでも言うようにそれは赤く輝き。

一つの、薙刀になった。

「決定打と、武器が無い。」

幻夢がニヤっと笑う。

そのまま薙刀を上に大きく振る。

すると、とんでもなく大きく、この山を一刀両断出来るほどの霊力の刃が飛び出る。

それは雲を切り裂き、空に消えていった。

「さあ、続きをはじめようか。」

俺は背筋に悪寒が走るのを感じた。

このままじゃ、何も出来ずに負ける。

相手に武器があるから、というのは通用しない。

造れない俺が未熟だったんだ。

まずは、薙刀をどうするか、だ。

幻夢が薙刀に霊力を流しながら突っ込んでくる。

俺は圧縮霊弾を幻夢に向かって放ち、俺自身も少し遅れて走り出す。

「・・・霊弾か。まあ、そこそこかな!」

幻夢は走るスピードを緩めず、霊弾を全て打ち落とした。

そして、俺は薙刀を大きく振った隙に懐に潜り込み、殴る。

「なるほど。良い判断だ」

しかし、薙刀の柄に阻まれる。

俺は後ろに跳び退るが。

「でも、甘い!」

薙刀に突かれ、宙を飛ぶ。

霊力で体を強化していたため傷はできなかったが、軽いとはいえないダメージが体に蓄積された。

地面に足を着いたと同時に、もう一度薙刀が来る。

俺は刃の側面に右手を当て、後ろに流す。

それと同時に、前へ進む。

左拳を幻夢に向かって振り出す。

「遅いよ!」

幻夢が薙刀を引き戻し、俺の左手を阻もうとするが。

俺は脚を暴発させ、また加速。

それと同時に、右の拳を幻夢に叩き込む。

ミシミシと幻夢の骨がきしむ。

俺は右手を暴発させ、幻夢を吹き飛ばした。

「っはあ!」

俺は口から空気を吐き出す。

右手をぷらぷらさせ大丈夫な事を確認する。

・・・まだ、倒せない。

出すしかないんだ。あの霊刀を。

・・・完成させて!

 

 

前に、進む。

 

どんな困難でも。切り裂いて。

 

ずっと、ずっと。

 

諦めないで。

 

今。

 

叶わなくても。

 

たとえ世界の裏だとしても。

 

俺は。

 

ーーーどこまででも。進む!

 

俺の右手が、黄金色に輝く。

天狗の時よりも、

白い世界の時よりも。

鮮明に、明るく。

希望の光。俺の、希望と願いの結晶。

ゆっくりと。

生成されていく。

朧げに形を作ったそれを。

俺は振る。

パリン、と外殻が散り、中の剣が露になる。

20cmくらいだろうか。

夜空のように黒い柄。世界の裏側のように、光を求める。

1Mくらいの刃。

黄金色に淡く輝いている。

世界を照らす、太陽のように。

刀全体が淡く黄金色に光っている。

この剣は。俺の全てが作った剣だ。

俺は、この霊刀の銘を告げる。

「霊刀・・・[羅刹]!」

高らかに宣言し、俺は剣を振る。

リイインと高い音が鳴り、辺りを包む。

・・・もう俺に、迷いは無かった。

「・・良い剣だ。さあ、行くよ。」

幻夢の言葉に、俺は頷く。

幻夢が繰り出してくる薙刀を、俺は剣で跳ね返し、受け流していく。

羅刹は、砕ける事もなく俺に力を貸してくれる。

そして、俺は幻夢の隙を見逃さなかった。

「・・・ハア!」

俺は羅刹を一閃。

キインと音がして。

斬られた幻夢の薙刀が、地面に落ちる。

俺は脚を暴発。

加速した体は幻夢に突っ込んでいく。

そして。

俺は羅刹を大きく振り、

 

幻夢の体を切り裂いたーーー!!

 

幻夢の体が虹色に輝く。

光が落ち着く。

俺は羅刹を消し、傷が治っている幻夢に近づいた。

幻夢は俺を見て二ッと笑う。

「おめでとう。真。・・・合格だ。」

俺の体から力が抜ける。

バーストを解き、俺は大きく息をついた。

「ハハハ、お疲れさん。」

幻夢はそう言って優しい顔になる。

「本当に、よく頑張った。・・・さあ、あんたに封印を渡すよ。」

幻夢は俺の心臓あたりに人差し指を当てる。

幻夢の体が虹色に光り、俺の中にそれが流れ込んでくる。

光が止み、幻夢は俺の体から指を離す。

「封印は、博麗の基本であり根本だ。・・・今、真の中には封印と霊力が交わったものがある。封印の力は霊力に流し使う。ちなみに、別々に使う事も可能だ。」

幻夢は少し考え込み、

「カレーが封印、ご飯が霊力だとする。別々に使う・・・食べてもオッケー。個別に使う、食べるも良し。そんな感じだよ」

・・・おお、アバウト。

これで分かってしまうなんて・・・!

「さあ、封印を使った霊力を使ってごらん。」

俺は体の中にある霊力、そして封印を感じ取る。

この二つを、掛け合わせる。

「・・・イクスバースト!」

俺の体に封印霊力が流れ始める。

いつもと違い、体は虹色に光っている。

封印霊力で弾幕を造る。

・・・それも、虹色だった。

「良い感じだね。さ、これで博麗の試練はおわり・・・だ・・・」

幻夢が掠れていく。

「あたしの・・・こ、こでの役目は終わった・・・次の試練者がくるまで、出て来れないんだ・・・じゃあ、また、ね・・・」

最後に幻夢は二ッと笑った。

俺はイクスバーストを解き、幻夢が消えて行くのを見ていた。

 

ありがとう、幻夢。

 

俺はその場に背を向け、山を下っていった。

 

 




羅刹→らせつ
です。
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