東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです!
妖夢・・・自分の事、もう少し評価しても良いんだよ・・・。
・・・今回は何も言えないですね・・・
少し、短いです。
では、どうぞ!


第三章第五話「救うなら」

真が。

氷塊になった。

地面に落ち、少し欠片を散らして。

そのままーーー動かなくなった。

「そんな・・・!」

刀を封じられた私に、勝ち目は無い。

でも、ここで暴走を止めなければ、近くの村などで被害が出るだろう。

それだけは、避けたい。

幽霊。それは、死んだ人の迷いが固まったものだ。

私の持っている短刀、[白楼剣]は迷いを断ち切る剣だ。

人に使えば普通の剣。

しかし、幽霊や妖怪、人の思いが具現化された物になら凄まじい威力、効果を発揮する。

チルノに入っているのは、幽霊。

つまり、白楼剣で一回でも斬れたら、暴走は止められるのだ。

けれど。

今、私の剣は氷に包まれている。

そして、あたりも極寒のため、氷が解ける気配がない。

今、私は丸腰だ。

弾幕も一応使えるが、私のは速さに特化している。

硬い氷の腕には歯が立たないだろう。

・・・真も。死んだだろう。

今日会ったばかりだったが。

一回助けてもらった。

そして、私は何も返せていない。

そんなのは。

私の、剣の、そして生きる道に反する。

氷の拳が飛んでくる。

私はそれを、横に走りながら回避。

薙がれる腕を、ジャンプして回避する。

避けるのは簡単だ。

ただ、この極寒での消耗戦はあまり良くない。

体温の低下により、運動能力、知覚能力が落ちてしまう。

・・・早く。終わらせなければ。

要は、氷を砕けば良い。

「・・・よし!」

とんでもない策を思いついた私は、氷塊となっている剣に走る。

途中、いくつも腕が飛んでくるが、それらを回避する。

剣の元にたどり着いた私は、端っこをつかみ。

「せええーーーのっ!!」

体を回し、氷塊をチルノに投げた。

「!?」

チルノはこれを予想していなかったのか、慌てて氷の拳を氷塊にぶつける。

中の剣が露わになり、落ちてくる。

私は剣を空中でつかみ、居合の型からーーー

 

思いっきり、振りぬいた。

 

チルノの背後へ一気に駆け抜けた私は、刀を鞘に納める。

ピシ、と。

氷の腕にひびが入り、砕ける。

チルノの体から力が抜け、地面に落ち。

辺りはどんどんと暑くなり、本来の気温を取り戻し始めた。

蝉が鳴き始め、太陽は地面を焦がし。

「・・・終わったか・・」

私は次に、真の元へ歩み寄る。

夏の熱気により、氷は解け始めていた。

私はかがみ、氷に手を当てる。

 

それは、冷たく。

生は感じられなかった。

 

「・・・」

私は剣を抜き、氷を砕く。

気づ付けないように、峰で。

何度も、何度も打ち付けた。

一部がの塊が砕け、真の腕が露わになる。

私は、そこにそっと触れる。

・・・冷たい。

何故、この人は私を助けるために戻ってきたのだろうか。

戻って来なければ、犠牲が出ずにチルノは倒せただろう。

            ・・・

私みたいな無力な輩を、何故助けに来たのか。

分からない。

何も。

見捨てて、じゃない。

じゃあ貴方は虫けらでも。自らの命を危険に晒してまで助けるのか?

・・・私みたいな虫けらは、放っておけば良いじゃないか。

「・・・何で、戻ってきたんですか。」

私はまだ氷に包まれている真を見て、呟く。

「・・・何で、私みたいなのを助けて死んだんですか!」

拳を、氷にたたきつける。

氷の破片が飛び散る。

痛みが手を襲うが、それでも私は拳を打ち付け続ける。

血が出る。

肉が抉れる。

それでも、止めない。

目から、水滴がこぼれる。

全体に、亀裂が入る。

「何で!?どうして!?」

強く、叫びながら。

氷を、砕く。

真を覆っていた氷が無くなり、真の体が全て出てくる。

「あそこで、霊夢さんや魔理沙さんを呼んで来れば!虫けら一匹死ぬだけで済んだんですよ!」

行き場を失った拳を、こんどは地面に打ち付ける。

荒く息をつきながら。目から涙を垂らしながら。

貴方が死ぬ必要は無かった。

無力な私のために、貴方が戦ったから。

「・・・生きなさいよ・・・」

真の、冷たい腕に触れる。

「生きなさいよ!何で虫けらを救って貴方が!人が!犠牲にならなければいけないんですか!?」

腕を揺らし、聞こえてないと分かっても真に叫ぶ。

「自分が犠牲になって何かを救っても!それじゃあ救ってないんですよ!最後に皆で笑えなきゃ・・・皆が笑っていて、皆が生きていて。それが本当に救ったってことなんです!」

私は、涙を散らしながら叫ぶ。

過去に、救えなかった人を思い出して。

「・・・生きてよ・・・真・・・!」

私は真の腕を離す。

真の腕は、地面に落ちて。

私は、その場から動かなかった。

 

スーツを、返すって。

約束、したから。

 

ありがとう、って。

言わなきゃ、行けないからーーー




・・・完結じゃないよ!?
主人公交代しないからね?
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