東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです!
・・・これから起こるthe・イライラライバル事情に備え今回はほのぼの(?)です。
次回からヤバくなるとかじゃ無いんだからねっ!
勘違いしないでよねっ!
あ、待って帰らないでください・・・
次回、必ずタグ追加ですねー。
このライバル章、吉と出るか凶とでるか・・・!
まあ、いきなりたくさん見てもらえる分け無いのでコツコツ頑張ります。
では、どうぞ!


第四章第三話「銀のナイフ」

俺の背後に現れた大きなカラスは、一回鋭く鳴いてーー

その場に暴風を渦巻かせ、一瞬で消える。

「っな!?」

レミリア様は魔力の槍を生成し、神経を研ぎ澄ませる。

俺も、八咫烏を操るのに精一杯だった。

あいつは、弾幕とは違う。

何故なら、あいつには魂が入っている。

咲夜さんの、銀のナイフが中心に入っているからだ。

残留思念というものを知っているだろうか?

物や土地に残る、生あるものの魂の一部だ。

咲夜さんは過去を話してくれない。

でも、彼女にとって銀のナイフは手放せない程大事なもの。

ーーー賭けてみたが、正解だった。

どんな敵でも、どんな時でも。

確実に一撃を相手に入れてやる、という思念は。

今、破壊の体、器を手に入れて暴れだそうとしている。

その行動を制御し、上手く操るのはかなり難しい。

でも。

その分の力はーーー

「ハアッ!!」

レミリア様が八咫烏に向かって正確に槍を放つ。

さすがだ。核を狙うように、しっかり真ん中を貫こうとしている。

こっからが勝負だ!

俺は八咫烏の体を捻り、槍を巻き込むような感じで突きを躱す。

レミリア様がもう一度槍を打とうとするときには、もう八咫烏がレミリア様の体が嘴に吹き飛ばされていた。レミリア様の目が、一瞬見開かれる。

それと同時に、彼女の体は無数の蝙蝠となった。

バタバタと羽ばたいた蝙蝠は、八咫烏の攻撃を小さな体躯で全て避ける。

何度かそれが続いた時、蝙蝠が一か所に集まる。

俺はそこに向けて、全速力で八咫烏を打ち込む。

蝙蝠は風を切り裂き、肉眼では視認が難しいほどの速さであるはずのそれを難なく躱す。

そして、蝙蝠は渦を巻きながらレミリア様に戻っていく。

レミリア様の手から、紅い弾が飛び出る。

それは八咫烏に向かってーー

八咫烏を、一瞬で四散させた。

蝙蝠がつま先を完成させ、レミリア様が此方に振り向く。

「中々良かったわ。・・・粗削りで、無駄にデカかったけど。」

レミリア様は日傘を傾けながらダメ出しをしてくる。

確かに、デカくなって制御が難しいかった。

・・・小さい烏を幾つか作って、ここぞと言うところで合体できないか?

よし、そのためにはまず・・・!

「レミリア様、ありがとうございました!」

俺は一礼してあの人が居るであろう場所に走る。

レミリア様は俺にかなりのヒントをくれた。

ここで頑張らないで、いつ頑張るんだ!

俺は紅魔館の廊下を駆け抜け、厨房に走った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「咲夜さーん!」

俺は厨房のドアを開け、開口一番叫ぶ。

案の定咲夜さんは厨房で今夜の仕込みをしていた。

いきなり呼ばれて焦ったのか、彼女は背中をビクゥっと震わせた。

「・・・真・・・」

咲夜さんはこちらへ歩いてきた。

不穏な空気を漂わせて。

「貴方ねえ!何で最近全然部屋から出てこなかったのよ!」

今度は俺が背中を震わせる番だった。

咲夜さんは腕を組み仁王立ちしている。

一応、俺より背は低い。

「何回も呼びに行ったじゃない!何で出てこなかったの!」

咲夜さんは目を吊り上げ怒っている。

「・・・あれ、メガネかけ始めたんですか」

気づけば、目元にメガネがのっかっている。

指摘され思い出したのか、咲夜さんは表情を少し緩める。

「あ、気づいた?最近目を悪くしちゃってね、かけ始めたんだけど・・・」

直後に殺気&恐い笑みと言う美人がやると一番怖い行動を放った。

「今はその話じゃないわよねえ?」

「ハイ、ソノトオリデス」

咲夜さんは懐中時計をポケットから取り出し、上の方についているボタンをカチっと鳴らす。

次の瞬間には、咲夜さんは買い物鞄を持って俺の前に立っていた。

「あれ、手品・・・?」

「種無し手品よ。」

咲夜さんは俺に買い物鞄を渡す。

廊下を進み始めた彼女は、後を追った俺にこう告げる。

「・・・全然手伝いしなかった罰として、今日は荷物持ちしてもらうわよ。覚悟しなさい。」

指をビシっと立てて言い放ち、咲夜さんは歩く速度を上げた。

ああ、今日は大変そうだな

 

 

俺たちは美鈴さんに行ってきます、と言って紅魔館を出た。

途中で俺は俺の本題を思い出し、咲夜さんに話しかける。

「あの、咲夜さん」

「ん?どうした?」

咲夜さんは木陰を通りながら返してくる。

彼女は半そでメイド服。冬と夏で使い分けているらしい。

俺は暑すぎるということで黒い長ズボンに上は白いワイシャツ、スーツではなくベストになった。

「えっと、ナイフを数本、分けて欲しいのですが・・・」

「いいわよ、何本?」

俺は少し考える。

咲夜さんは太ももに三本のナイフを常備している。

俺も手軽に持てる本数がいいだろう。

俺は片手で全部投げれる本数、四本を頼むことにした。

「四本って良いですかね・・・?」

咲夜さんはどこからかナイフを取り出し、柄の方を俺に向けて渡す。

「はい、どうぞ・・・ナイフの投げ方はわかる?」

俺は受け取り、ひとまずポケットに入れた。

「あ。分かんないです。教えてくれますか?」

「うん、良いわよ・・・私の教えは厳しいわよ?」

そう言って笑う咲夜さんは、どこか嬉しそうだった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

あの後俺はこんなに持てるか!

という位の物資を持たされ、(バーストも使った)何とか紅魔館に帰ってきた。

爛漸苦は料理がからっきしダメならしく、お前、手伝えと妖精メイドに言われ結局料理もすることになった。

 

「ちょっと真・・・ピーマン入れすぎじゃない・・・?」

「大丈夫です。レミリア様なら残さず食べるでしょう」

冬眠騒ぎの恨み、ここで晴らさずいつ晴らす。

俺はクックックと黒い笑みを浮かべながら料理に勤しんだ。

・・・流石に、ピーマンそれだけではなく肉も詰めたが。

俺達は料理を大食堂まで持って行った。

「はい、どうぞ」

俺はレミリア様の前に大皿を置く。

「・・・真、吸血鬼はピーマン食べたらダメなのよ」

「わー!ピーマンとお肉だー!」

レミリア様が大皿を真ん中に押す。

するとそこに、爛漸苦とフランが入ってきた。

爛漸苦を見た俺は、鼓動がどんどん早くなっていくのを感じた。

それを隠しつつ、レミリア様のワイングラスに水を注ぐ。

「堂々としてなさい。大丈夫よ、八咫烏は強いわ」

俺の今の状態を知ってか知らずか、レミリア様がこっそり耳打ちしてくる。

俺はレミリア様の方を驚きつつ見ると、レミリア様はニヤっと笑っていた。

鼓動が落ち着いていく。

俺は水を注ぎ終え、腰を上げる。

そしてレミリア様に口の動きだけでありがとうございます、と言う。

レミリア様は満足げに頷き、大皿をさらに遠のける。

俺は空いたスペースにもう一個のピーマンの肉詰めが乗っている大皿を置いた。

レミリア様の顔から色素が失われた。

俺たち紅魔館メンバーは一時間ほど食事をし、段々と部屋に戻っていった。

咲夜さんと俺は食器を片付け、ナイフの練習をするため外にでた。

外は蒸し暑く、俺はベストを脱ぎ袖を捲った。

蝉がまだ鳴いている。

星もよく見えて、暗くは無かった。

「さて、ナイフの投げ方だけど・・・」

咲夜さんはそう言いつつナイフを手に持ち、鋭く腕をしならせる。

ヒュッと音を鳴らしたナイフは真っすぐ飛び、近くにあった木に突き刺さる。

「ま、思ったより簡単よ。コツは腕をしならせる、目標地点を見る、余分な力は入れないこと。」

俺はナイフを咲夜さんと同じように持ち、とりあえず見様見真似でやってみた。

しかし腕を振っても音はならず、ナイフはスポッと抜けて4mほど先に落ちる。

「・・・先は長そうね。」

「・・・はい」

結局木に当たることもなく、この日は終わった。

かすりもしないと言う現実に、俺はすこし落ち込んでいた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・その夜。俺はレミリア様の部屋に呼び出され、ある要件を伝えられた。

俺にはその意味が分からなかった。

 

「×××の××をーーー」

 

月は明るく、不気味なほどに紅魔館を照らし。

その明るさとは正反対に。

 

紅魔館に、暗く、重い空気が流れ始めるーーー




×は次回明らかに!
お楽しみに~
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