・・・魔理沙(´;ω;`)
ふふ、短編でレイマリいつか書きます。
爛漸苦、ペンは剣より強いって事。
教えてやるよ・・・!
では、どうぞ!
(今回の話では爛漸苦出てきません。)
「・・・成程。全部分かったぜ・・・」
俺の話を聞き終えた魔理沙は腕を組み深くうなずいた。
そして突如俺の頬を叩いた。
急に立ち上がったため、椅子や机が大きく音を立てる。
「それで逃げてきたってのか!?咲夜やフランが酷い事されてるってのにさ!」
魔理沙はドン!と音を立てて椅子に座りなおす。
・・・俺は何も言えなかった。
あの時、咲夜さんを連れて逃げれば良かったんだ。
「・・・爛漸苦、か。はっ!そいつに飲み込まれそうになったんだろ?」
飲み込まれそうに、なる。
レミリア様の眼のように、明るさが消える・・・
夜のように、無慈悲に全てを飲み込んでいく。
「だーからお前はダメなんだぜ。」
魔理沙はそう言って立ち上がる。
「ついてこい」
俺は席を立ち、外に出ていく魔理沙を追いかけた。
外は蒸し暑く、虫が鳴いている。
上には一部だけ木々の葉が重なってなく夜空が見える所があった。
魔理沙と俺はその真下に立ち、星が輝く天を見上げる。
「・・・夜って、恐いよな。光が全部消えて、・・・何も見えなくなって。」
帽子を脱ぎ、手に抱えた魔理沙はつぶやく。
「でもさ・・・星は、光ってるんだよな」
俺より少し前に立つ魔理沙の顔は分からない。
でも、一言一言、噛みしめるように、ゆっくり話していく。
「どんな時でも、明るく、照らし続けるんだ。夜っていう闇に飲み込まれながらも、輝き続けるんだ。」
魔理沙はこちらに振り返り、スカートの端をつまみ少し上げる。
「私、こう見えて結構いい家の出身なのよ?」
それは、御伽噺のお姫様のようだった。
「あのまま行けば、多分好きでもない人と結婚して、家業を継いで・・・何の変化も事件もなく、平凡に天命を全うしてただろうな。」
そこで魔理沙は人差し指を立て、得意げに話し始める。
「それじゃあ詰まらない、何か面白い事はないか・・・?そこでたどり着いたのが魔法さ。昔っから本が好きで、よく読んでたんだよ。その中で一番あこがれたのは、姫様では無く魔法使いだったのさ。」
ハッハッハと笑った魔理沙はその後、少し寂しげな顔をする。
「でも、親は大反対さ。私に普通に幸せな人生を送って欲しかったんだろう。・・・それでも魔法の勉強を辞めなかった私に、愛想をつかしたのか・・・出てけ、お前とは縁を切るって言われてな。私は直ぐに出て行ったよ。このままここに居ても仕方がないってね。」
俺は言葉を発することが出来ず、ただその場に立ち尽くしていた。
いつも笑顔で、絶対に折れない魔理沙は・・・。
俺は、この少女の一面しか見ていなかったんだ。
「ま、現実は辛いもんさ。何とか家を作って、辺りを散策してた時にだったかな。会ったんだよ。」
この時魔理沙は本当に嬉しそうに言った。
「霊夢に、さ。あいつとは直ぐに友達になって、ちょくちょく遊びに行ったり、弾幕で競い合ってたんだけどな。
才能って壁があってさ、私はどうしても霊夢に勝てなかったんだ。」
「あいつは、太陽みたいでさ。闇に・・・絶望に呑まれても、直ぐにその闇を無くすんだ。そして、周りの皆も照らすんだ。」
魔理沙はギュッと手を握る。
「あいつの隣には、いつも誰かが居るんだ。・・・私より強くて、明るくて。私は霊夢の力になってない、足枷になってるんだって・・・その時、私は理解したんだ。でも、それでも!」
昔を思い出し、自分の思いを・・・恐らく誰にも話せなかったであろう事を、魔理沙は叫ぶ。
「私は霊夢の隣に居たいって思った!そのためにどんな努力も惜しまなかった!追いつけなくても、そこに希望があると信じて、私は進み続けたんだ!」
一気に叫び終えた魔理沙は、肩で息をしている。
「・・・でも、無駄だった。私が努力してる間に、皆はどんどん強くなっていく。異変の時にも私は足手まといになって、皆を困らせていたと思う。」
そこで一回切り、夜空を見上げる。
「そんな時に、思ったんだ。・・・星は、近くに大きな光があっても輝くのを辞めない。闇に呑まれても、輝き続ける。・・・私も、そんな風になりたいなって。追いかけるんじゃなくて、隣で輝いて、霊夢が呑まれたときにも照らしてやりたいって。」
手のひらの上に星型の弾幕を作った魔理沙は、俺にまた向き直る。
「これが、その思いの結晶だ。まだ、届かないかもしれない。でも。」
魔理沙はいつも浮かべている、不敵な笑顔を浮かべる。
「・・・このまま、照らし続けてやる、ってな。」
星は、どんな時にも周りを照らし続ける。
闇に呑まれても、強い光に充てられても。
魔理沙は弾幕を消し、俺の胸にドン、と拳をぶつける。
「・・・今、紅魔館を照らせるのはお前だけだ、真。」
俺にはまだ、迷いがあった。
・・・勝てない、俺では照らせない、と。
でも、魔理沙はそんな状況でも輝き続けるんだろう。
絶望?暗闇?
知ったことか、と。
・・・今の俺じゃあ、力不足かもしれない。
でも。
それでも。
また、あの日常にもどるんだ・・・!
あの日決めただろう。
全て、助けると。
俺は一回深く息を吸い込み、吐き出した。
今。
紅魔館は闇に呑まれている。
闇を照らし、払うのは。
太陽だけじゃ、無いんだ!
「さあ、私も手伝うぜ。」
魔理沙は右手を素早く振る。
すると家の中から箒が飛び出してきて、魔理沙はそれに跨る。
俺もナイフを宙になげ、一言。
「---八咫烏」
大きな翼を広げた烏は。
青白く、淡く。
星のように光っていた。
俺はそれに飛び乗り、魔理沙と頷き合う。
次の瞬間、二つの流星は飛び立つ。
輝き、闇を照らしながらーーーー
設定集・1
「夢幻魂歌内の設定である]
魔理沙が男言葉なのは、霊夢の隣に立つため。
(まあ、旦那とかそーゆーかんじで。)