東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです!
っべーよ・・・さっみーよ・・・
草刈り機モーターボートに乗りたい。
(時速100kmくらいでるとか)
思ったんですけど、煮込みハンバーグって2と5の付く日は♪じゃないですか。
煮→2
込→5
み→3
・・・三の付く日も、煮込みハンバーグなんじゃ・・・。
まあ、今日の晩御飯として美味しく頂きました。
では、どうぞ!
あ、後不定期毎日更新になります!
もしかしたら投稿ペース崩れるかもです!
すみません!


第四章第九話「闇夜に光を・壱」

爛漸苦の周りに黒い弾幕が現れる。

それは風を切り裂きながら此方に飛んでくる。

「結界[双対の禊]!」

俺の四方を囲むようにして長方形の結界が生成される。

爛漸苦の弾幕を全て跳ね返した俺は、結界を振り下ろした。

地面に亀裂を入れるが、爛漸苦は横にスッと躱し、魔法陣を作り出す。

「フレイムドライブっ!!」

爛漸苦の右手に作られた魔法陣から火球が飛び出す。

草を燃やしながら俺の足を狙う火球を、俺は羅刹で切り裂いた。

斬られ大きな音を立ちながら散った火は、俺の頬を焦がし陽炎を一瞬出現させた。

後ろに飛び退った爛漸苦に、俺はナイフを一本投げつける。

「っ!!」

爛漸苦の頬をナイフの刃が掠め、そのまま俺は叫ぶ。

「八咫烏!!」

風のようになった霊力は青白い光を散らしながらナイフに纏わりつき、現実の烏と同じくらいの大きさを象る。

「なあっ!!」

爛漸苦は烏を消し去ろうと魔力を集め始める、が。

愚策、だ!

俺は圧縮霊弾を無数、爛漸苦に向かって撃つ。

烏に向かって魔力を放出しナイフごと消し去った爛漸苦の背中に、圧縮霊弾が何個も当たる。

爛漸苦はドガっと大きな音を立て地面に倒れこむ。

俺はそこに羅刹を叩き込んだ。

しかし、爛漸苦は危機を察知したのか立ち上がりすぐさま距離をとった。

爛漸苦の体に、黒い魔力が蓄積されていく。

俺は八咫烏を待機させ、羅刹を上段に構える。

突然、爛漸苦の右腕が漆黒に光始める。

空気をも巻き込み、爛漸苦の腕に魔力が纏わりつき、黒い水晶が形成されていく。

ギイイン!

と高い音を鳴らし、水晶は完全に固形化する。

爛漸苦はゆっくりと手のひらを開き、ギュッと握り締めた。

水晶が砕け散り、中の腕が露わになる。

爛漸苦の腕は、黒くなっていた。

「ふう・・・まだ言ってなかったですね。僕の能力は”混沌を操る程度の能力”です。この右腕は、僕の能力を凝縮したからこうなってるんです・・・はは、レミリアさんを操っているのもこの能力ですよ」

・・・能力の結晶。

つまり、あの右腕には凝縮された力そのものが秘められている・・・!

爛漸苦が魔法陣を三個ほど同時に作り、声を張り上げる。

「ローズ!捕らわれの姫!」

魔法陣から茨が飛び出てくる。

三方向から飛びかかってる茨は、俺を確実に捉えようとしていた。

だが、これくらいの速度。

幻夢の拳に比べれば、玩具も同然っ!

上段に構えた羅刹を、俺は体を捻りつつ右手で振り始める。

ヴォン!ヴォン!

右手が霞み、霊力を暴発させてブーストした右手で振り下ろされた羅刹は大きな音を立てて茨を切り裂いた。

その直後、俺の顔面には能力の凝縮された爛漸苦の拳が迫ってきている。

ドガア!!

と音を立て俺の顔に拳が叩き込まれた・・・

しかし次の瞬間、爛漸苦の腹に蹴りが食い込んでいた。

大ぶりの威力大。

倒せなくとも吹き飛ばし昏倒するはずの拳を確実に叩き込めた、と油断していた爛漸苦は蹴りを食らい、砂埃を起こし地面をえぐりながら派手に吹き飛んだ。

「残念だったな、爛漸苦。」

俺は防いだ左手をプラプラと揺らす。

「俺に、単発攻撃は効かない。」

その左手は、虹色に輝いていた。

封印。

博麗の初歩にして、神髄。

自分が直接干渉している物の、自分のエネルギーが干渉物体のエネルギーを上回る時に、何か一つを消し去ることが出来る。

俺は今、爛漸苦の能力を消し、ただの身体強化された拳にした。

霊力を一瞬だけ多く流すことを覚えた俺に、その程度の攻撃は通用しない。

羅刹が青白く光り、リイインと音を立て始める。

「羅刹・・・形状変化!」

俺は足を暴発させ、爛漸苦に一気に近づく。

爛漸苦に近づいた瞬間、羅刹が一気に刃の長さを伸ばす。

一瞬だけしか射程は伸びないが、その切っ先は爛漸苦の右腕、能力の結晶にヒビを入れた。

「くっそ・・・!!」

爛漸苦は呟き、魔法陣を俺の足元に設置する。

「混沌の一撃!」

魔法陣は不気味に輝き、何かを出現させた。

それは、見覚えのある。

羅刹そのままだった。

しかし、刃は漆黒に染まっている。

爛漸苦はその柄を乱暴に取り、俺に切っ先を向ける。

「ふふ・・・今の技は、自分が最後に食らった武器をコピーするんです。見た処、真さんの剣は強そうでしたし。さあ!自分の最強の武器が敵に取られたんですよ!?さっさと這いつくばれよーーー」

黒い羅刹が俺に向かって振り下ろされる。

俺は振り下ろされる刃に、左の拳をぶつけた。

バリイイン!!

と高い音をだし、黒い羅刹はいくつもの破片になり空に散っていく。

「な・・・っ!?」

俺は爛漸苦に告げる。

「羅刹は、俺の信念、思いで生成されたんだ。」

皆を、守る。

皆を、照らす。

そして、いつまでも前に突き進む。

「お前みたいな奴に!羅刹が扱えると思うな!!」

羅刹が一層輝きを増し、夜の紅魔館に明りをもたらす。

爛漸苦はじりじりと後ずさりをし、壁に背を預ける。

「は、はは・・・そうですか・・・。何で、何でお前は僕の邪魔をするんだ!お前は外の世界の住人だろ!?ここまでする意味も!必要もないじゃない「そんなの決まってるだろ。」

馬鹿らしい。

俺は爛漸苦の言葉を遮り、たった一言で切り捨てる。

「家族だからだ。」

何も関係のない俺を、向かい入れ。

叱り、笑い、助け合い。

小さいころに家族を失った俺は、紅魔館がとても暖かかったんだ。

家族は、こんな感じなのかなって。

楽しいなって。

守りたいって。

そう、思ったんだ!

爛漸苦は一瞬呆然とし、直ぐに顔を歪める。

壁から背を離し、よろよろと顔を抑え叫び始める。

「あああああ!!そういうのが嫌いなんだ!家族?仲間?虫唾が走るなあ!!お前らみたいなゴミが居るからこの世はダメなんだ!」

叫び終わり肩で息をしている爛漸苦は、顔を上げるといつもの調子で口を開く。

「じゃあ、見せて上げますよ・・・あなたの!家族の現状をねえ!!」

爛漸苦がバッ!と手を上げると、魔理沙が戦っている方から紫色と紅色の物体が飛んでくる。

隕石のように降ってきた二つの物体の中心にいるのは。

紅く煌めいている目が濁っているレミリア様と。

紫色の水晶のように光る眼がくすんだパチュリー様だった。

「ほら!これが現状ですよ!」

爛漸苦は勝ち誇ったように叫ぶ。

「・・・お前、何をした」

「あ、怒りました!?ねえねえ、怒りましたああ!?」

醜く歪んだ顔は人を嘲笑っていた。

「僕の能力で、脳内を混沌にしたんですよ!んで、生まれたばかりの感情を持たず記憶の無い戦闘機械にして、ひとつだけ記憶を埋め込んだんですよ!!」

・・・コノヤロウ

俺の中の何かが怒りを露わにする。

それと同時に、俺の纏う霊力が段々と黒くなっていく。

・・・破壊。

羅刹が砕け散り、俺は拳を震えるほど握り締めた。

「・・・コロス・・・!」

今。俺の眼は。

黒く、黒く。

そこが見えない、宇宙のようだった。




爛漸苦・・・お前・・・
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