東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです!
寒いですね。布団から出たくないです。
抹茶ラテは濃い目のが美味しいです!
お試しあれ!!
では、どうぞ!


第五章第二話「快晴の少女」

里の人々が悲鳴を上げ、その場に立ち尽くす。

もう間に合わない。

誰もが確信し目を閉じたとき、颯爽と一つの風が駆け抜けた。

加速し、全力で走った俺はまず赤ちゃんの元へ。

 

「封印・・・っ!!」

 

干渉型封印。

俺は岩の”重さ”を無くした。

ボスッと音が鳴り、俺はその岩を体を捻りながら、上空から降ってきた刀を持っている奴目がけて投げつける。

俺の手を離れた瞬間、”重さ”が岩に宿る。

重く鈍い音を立てながら空気を裂き、それは刀を持っている奴の横腹に当たる。

「っが!!」

衝撃を受け、そいつは吹き飛ぶ。

何回か地面を転がったそいつは、急いで立ち上がる。

その時にはもう、俺が倒れた子を抱え上げていた。

赤ちゃんとその子を里の人に渡す。

その後、俺は改めて刀持ちの奴を眺める。

 

俺より背が少し高い。

ターバンの様な物を巻いているため、顔は見えずらいが体格はがっしりとしている。

青と赤を基調とした服を纏っているそいつは、口を開く。

「・・・脆弱な人間が、何の用だ」

低い声がその場に響き渡る。

後ろで倒れていた子がびくっと体を揺らした。

 

「いや?まあ殺されそうな人が居たから助けるだけ。」

「・・・邪魔を、するなっ」

 

急にそいつが地面を蹴り、俺に向かって走り出してきた。

俺は左手を前に向ける。

そのまま、俺は壊れない程度に暴発させた。

ドゴォオ!!と轟音。

力の塊がそいつの体を叩き、再度吹き飛ばした。

左手が少し痛むが、振ると骨がぽきぽき鳴り治まる。

砂埃を立て、地面に手を置いて停止したそいつに、俺は問いかける。

 

「何で、殺そうとした?」

「殺そうとはしてないさ。ただ・・・その子を、捕獲したいだけだよ。」

「捕獲、か。動物みたいな扱いだな。で?その後は?」

 

そいつは刀を振り、肩を上げる。

 

「まあ、ご主人様の命令を無視して逃げたんだ。普通に叩かれ、斬られ、焼かれだろ?くく、脆弱な人間、お前も邪魔をしたからその対象だなァ!!」

 

プツン、と。

俺の中の何かが千切れ、理性の壁が破壊された。

激情と共に、黒い霊力が右手から焔の様に立ち昇る。

眼の色が黒く染まり、溢れ出たエネルギーが地面を割る。

 

「・・・そっか。じゃあお前を強制的に帰らせればいいんだ。」

「まあそうだ!出来るもんならーーーーー」

 

そいつは言葉を途中で切らざるを得なかった。

口を開いた瞬間にはもう、俺の拳が破壊の恩恵を受け懐に迫っていたから。

しかし、反応が遅かった。

振り抜かれた拳は的確に鳩尾を抉り、宙にそいつを吹き飛ばす。

余りの衝撃に目を見開いたそいつは、俺に向かって刀を全力でぶつける。

ガッ!!

っと俺は刀の腹を掴み、そこで停止させる。

そいつは更に力を籠めるが、俺はそれを嘲笑うかのように刀を握りつぶした。

一瞬の攻防。

地面に足をつけた瞬間、相手が拳を放ってくる。

かなりの速度で放たれたその勢いを利用し、俺は拳に合わせて体を捻る。

相手の拳を掴み、俺は一息でぶん投げた。

地面に叩きつけられ、少しの間呼吸が出来なくなったのか荒く口をパクパクさせる。

俺はそいつを見下ろし、呼吸が整ったところでそいつの胸倉を掴んだ。

 

「・・・どうする?続けるか、帰るか。選ぶのは、お前だぜ?」

俺の体から黒い霊力の焔が昇り、そいつの服を少し砕く。

「分かった、帰る!帰るから!命だけは・・・・・・・!!!」

「・・・・ああ、分かったよ。」

俺はそいつを数m先に投げる。

ドサッと地面に落ちたそいつに俺は背を向け、先ほどの子の元へ歩き始めた。

直後、後ろの方で地面を蹴った音が聞こえた。

 

「ひゃああああ!邪魔なんだよ虫けらアアアアアア!!」

 

叫びながら、懐に忍ばせていたのであろう短刀を振りかざす。

 

「ああ、自虐か?虫けら野郎」

 

俺は振り返りもせずに霊力を後ろに向かって放出。

凄まじいエネルギー、力の結晶を受けたそいつはまた吹き飛び、今度は動かなくなった。

手が地面に落ち、短刀が転がる。

俺は今度こそバーストを解く。

 

「ふう・・・。大丈夫・・・かな?」

倒れていた子の元へ歩み寄り、話しかける。

「あ、あう・・・」

その子は被り物をとった。

 

快晴の空を思わせる髪は長く、腰まで届く程。

童顔に俺より明るい深紅の瞳。

身長は158cmくらいで、俺よりかなり小さい子だった。

その子はおずおずと話し始める。

 

「比那名居天子・・・です。先ほどは、ありがとうございました。」

天子と言う子は、また被り物を頭にはめた。

快晴の空に響いた声は、空気に吸い込まれるように溶けていった・・・。

 

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