東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです!
気が強いなー。
と書きながらしみじみ思う辺り、俺も年なのでしょうか。
饅頭とお茶最高。
では、どうぞ!
そろそろ年末&年始&クリスマス書かなきゃなあ・・・。


第五章第十話「孤独」

俺はまず、右腕をしならせながら上に振り上げる。

空気が切り裂かれ、黒い奔流が幾筋か放出された。

無論、こんな攻撃であの巨体を倒そうなどとは微塵も考えていない。

その後が本命だ。

黒い奔流を腕の一振りで消した気に向かって、俺は一気に距離を詰める。

そのまま、右腕を振り下ろした。

気も左腕を振り上げ、応戦してくるが。

俺は爪での切り裂く攻撃から、拳を限界まで握り締めた。

気が急いで構えを取るが、もう遅い。

俺は上に上げたまま手の甲を当てるようにして振り下ろした。

裏拳。

こんな使い方は珍しいだろうが、攻撃は通った。

気の体が土を抉りながら少し後ろに吹き飛ばされる。

そこに、俺は手を振る。

さっきと同じように手から黒い奔流が飛び出し、気の体を叩いた。

「・・・ムン!」

気が叫ぶと同時に、霊力とは違う力の塊が俺の体を叩いた。

右腕を地面に突き刺し、吹き飛ぼうとする体を無理やり止める。

それと同時に、迫りくる拳。

俺は急いで右腕を引き抜き、その拳に自身の拳を打ち付けた。

衝撃波が更地になった地面を削り、抉り取っていく。

骨と骨とがぶつかり合い、鈍い轟音を響かせる。

俺は拳を引き、体を限界まで捻る。

「アアアアアアアアアアア!!!」

咆哮。

そして、霊力を限界まで纏った拳は気の胸板にぶつかる。

流石に堪えたか。

気が顔を歪め、吹き飛んだ。

俺は起き上がろうとしている気に向かって、数発の蹴りを一瞬で打ち込んだ。

肌が切れ、血が飛び出る。

そのまま体をギュルン!!と回し、横腹に蹴りを浴びせた。

再び、地面を揺らすような轟音。

ミシミシとあばらが軋むのを足の先で感じながら、俺は更に拳を叩き込もうと体を捻った。

 

ーーーーーー所に、気の足が空を切り裂く。

 

鋭く、まるで槍の様に放たれた足は俺の鳩尾に当たり、華奢な体は吹き飛んだ。

走って詰めた距離を、瞬く間に戻される。

異常な量のダメージに、右手の黒い霊力が揺らめく。

「ッッ・・・・グアアアアアアア!!!」

拳を握りしめ、体全体でブレーキを掛ける。

膝と手を地面についたまま、俺は獣のように急加速した。

気も、その拳にオレンジ色の力、”気”を纏う。

己の中にある全ての力を打ち出した拳は。

 

・・・気の拳に、呆気なく止められた。

 

俺は驚愕を隠せない。

そこに、気を纏った拳が打ち出された。

何も出来ず、動けない。

体全体が軋み、口からは血が溢れ出た。

骨か、足元の枝か。

バギメギゴギュ

体内に嫌な音が響き、体が九の字に折れ曲がる。

そのままコマ送りの様に時が過ぎ、激痛と共に俺は吹き飛んだ。

体中から血を撒き散らしながら宙を舞い、地面に落ちる。

 

気が、枝を踏み締めながら此方に近づいてくる。

朧げに霞む視界の中、気が拳を振り上げた。

・・・動けない。もう、無理か。

 

そう悟った俺は、目を閉じ。

 

 

時の流れに、身を任せた。

 

 

空気が裂かれ、死が確実に迫っていた。

轟音。鈍い音が、周囲に響いた。

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