気が強いなー。
と書きながらしみじみ思う辺り、俺も年なのでしょうか。
饅頭とお茶最高。
では、どうぞ!
そろそろ年末&年始&クリスマス書かなきゃなあ・・・。
俺はまず、右腕をしならせながら上に振り上げる。
空気が切り裂かれ、黒い奔流が幾筋か放出された。
無論、こんな攻撃であの巨体を倒そうなどとは微塵も考えていない。
その後が本命だ。
黒い奔流を腕の一振りで消した気に向かって、俺は一気に距離を詰める。
そのまま、右腕を振り下ろした。
気も左腕を振り上げ、応戦してくるが。
俺は爪での切り裂く攻撃から、拳を限界まで握り締めた。
気が急いで構えを取るが、もう遅い。
俺は上に上げたまま手の甲を当てるようにして振り下ろした。
裏拳。
こんな使い方は珍しいだろうが、攻撃は通った。
気の体が土を抉りながら少し後ろに吹き飛ばされる。
そこに、俺は手を振る。
さっきと同じように手から黒い奔流が飛び出し、気の体を叩いた。
「・・・ムン!」
気が叫ぶと同時に、霊力とは違う力の塊が俺の体を叩いた。
右腕を地面に突き刺し、吹き飛ぼうとする体を無理やり止める。
それと同時に、迫りくる拳。
俺は急いで右腕を引き抜き、その拳に自身の拳を打ち付けた。
衝撃波が更地になった地面を削り、抉り取っていく。
骨と骨とがぶつかり合い、鈍い轟音を響かせる。
俺は拳を引き、体を限界まで捻る。
「アアアアアアアアアアア!!!」
咆哮。
そして、霊力を限界まで纏った拳は気の胸板にぶつかる。
流石に堪えたか。
気が顔を歪め、吹き飛んだ。
俺は起き上がろうとしている気に向かって、数発の蹴りを一瞬で打ち込んだ。
肌が切れ、血が飛び出る。
そのまま体をギュルン!!と回し、横腹に蹴りを浴びせた。
再び、地面を揺らすような轟音。
ミシミシとあばらが軋むのを足の先で感じながら、俺は更に拳を叩き込もうと体を捻った。
ーーーーーー所に、気の足が空を切り裂く。
鋭く、まるで槍の様に放たれた足は俺の鳩尾に当たり、華奢な体は吹き飛んだ。
走って詰めた距離を、瞬く間に戻される。
異常な量のダメージに、右手の黒い霊力が揺らめく。
「ッッ・・・・グアアアアアアア!!!」
拳を握りしめ、体全体でブレーキを掛ける。
膝と手を地面についたまま、俺は獣のように急加速した。
気も、その拳にオレンジ色の力、”気”を纏う。
己の中にある全ての力を打ち出した拳は。
・・・気の拳に、呆気なく止められた。
俺は驚愕を隠せない。
そこに、気を纏った拳が打ち出された。
何も出来ず、動けない。
体全体が軋み、口からは血が溢れ出た。
骨か、足元の枝か。
バギメギゴギュ
体内に嫌な音が響き、体が九の字に折れ曲がる。
そのままコマ送りの様に時が過ぎ、激痛と共に俺は吹き飛んだ。
体中から血を撒き散らしながら宙を舞い、地面に落ちる。
気が、枝を踏み締めながら此方に近づいてくる。
朧げに霞む視界の中、気が拳を振り上げた。
・・・動けない。もう、無理か。
そう悟った俺は、目を閉じ。
時の流れに、身を任せた。
空気が裂かれ、死が確実に迫っていた。
轟音。鈍い音が、周囲に響いた。