東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです!
これから、文字数気にしない事にしました!
自分が楽しんで書けてるかどうか。
それが面白さに繋がるんじゃないかなー、と思いまして。
・・・まあ、言い訳にしか聞こえません(笑)
数字を気にしたら負けですね・・・。
では、どうぞ!


第五章第十七話「邂逅」

「あ、あの子かな・・?天音 真って子」

少女は地から、遥か上空に飛ぶ青白い烏を見つめる。

朝焼けの空にあの色は目立つ。

ふふ、と少し笑った彼女は、右手を八咫烏に向ける。

突如、その掌から紫紺の光線が放たれる。

それは高速で空を裂きながら、八咫烏の羽に風穴を開けた。

大きく揺らめいた八咫烏は、一度体制を立て直すためか地面に滑空する。

「・・・ふふふ、楽しいかな?」

笑いながら自身に問う彼女に、答えるものは居ない。

柔らかい夏草を踏み締め、着陸地点へと足を進めるのだった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「・・・何で急に穴が空くのよ。」

「知らないよ!」

天子が呆れ顔で聞き、俺は半分自棄になって叫ぶ。

さっきの、どこから撃ってきたのか分からない妖力の光線。

恐らく、妖怪の子供が遊びで撃ったのだろう。

・・・威力が可笑しいが。

「あー、ダメだ。核が・・・ナイフが撃ち抜かれてる。」

八咫烏。

攻撃にも、移動にも使える便利な代物だが、一つだけ欠点がある。

核となる魂、つまりナイフが無いと生成できないのだ。

元々は咲夜さんのナイフに込められている”どんな時でも確実に敵を貫く”という意思に霊力を纏わせた物。

それを操り、俺は移動手段としているのだ。

「・・・うん。簡潔に言え。」

天子が眉間に皺を寄せながら聞いてくる。

俺は天子の方へ向き、グっ!と親指を立てる。

 

「これからずっと歩き!」

「・・・ハアッ」

ドスっと俺の腹に拳が入る。

清々しい笑顔がダメだったのか・・・!?

「良いパンチ、持ってるじゃねえか・・・!」

「黙らっしゃい」

もう一度、今度は鳩尾にのめり込む。

俺は其の場でのたうち回り、痛みを消そうと奮闘していた。

 

 

その時だった。

俺の背中に、戦慄が走った。

神経が研ぎ澄まされ、空気がピシっと固まる。

聞こえるのは、何かが葉を踏み締める音。

その音は段々と、此方に近づいて来ている。

聞こえるのは、葉が踏み締められる音だけ。

緊張感が、辺り一帯を支配していた。

「天子、下がっとけ。」

「う、うん。」

天子が小走りでそこを離れる。

「バースト」

体が青白く発光し、霊力が回り始める。

出力、5%。

そして、ついに。

音の主が、その姿を現す。

 

白い髪に、夕日の様な茜色の眼。

ストレートのロングの髪は、腰まで届いている。

小さな体躯に、青と赤を基調とした服。

ぬいぐるみを抱えた少女は、口を開いた。

 

「あー!やっぱり天音 真だー!こんにちは!私の名前はね、”無”って言うの!」

そこまで一気に捲し立て、無は一回息をつく。

「能力は、”無くす程度の能力”!強いんだよ。」

その無邪気な笑みは、普通に見れば見た目相応の天真爛漫な笑顔だ。

しかし、その子の纏う雰囲気がそれを否定する。

感じる。

小さな体躯に潜む、その莫大な妖力を。

気や、永、止等が虫けらに見えて来るほど。

 

・・・・この少女は、強い。

 




この子は後々重大な役になるのだった・・・。
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