やったね!シリアスだ!
今回は微グロ、下手なシリアスとなっております。
読まなくても・・・いや、読んで下さいお願いします。
明日の話は明るくいきます!
じゃないと精神持たない・・・。
明日も二話かなー、と。
原作キャラ出していきたいですね!
では、どうぞ!
目が覚めると、そこは森の中だった。
しかし、緑とこげ茶色の木の幹は見えない。
秋になり、段々と鮮やかに色付いて来た葉も視界には映らない。
全てが、白い。
全てが、黒い。
昔のドラマの様に白黒だけで構成された世界で、色が付いているのは俺だけだった。
そして、もう一つ。
やはり白黒の、俺の手に握られている虫かごに入っている紫の蝶。
答えを探せ。
幽々子さんの言葉が、頭に甦る。
この白黒の世界のどこかに、その答えはあるんだろう。
俺は立ち上がり、服に付いた木の葉を払い落とす。
風が吹き抜け、現実と変わらない温度に安心しながら俺は歩き始めた。
虫かごの取っ手を、強く握りしめながら。
森を抜け、開けた場所に出た。
数時間歩いただろうか。
足はガクガクと震え、呼吸は乱れきっている。
白と黒の世界を、今まさに黒が支配しようとしていた。
何も見えなくなる。
自身の周りを、黒い絵の具で塗りつぶされた感覚。
視覚を奪われた俺は、そこから動けなくなった。
紫色の淡い光がぼんやりと辺りを照らすが、それでは余りにも頼りない。
少しの眠気に襲われ、俺は其の場に倒れ込んだ。
体感時間にして、数時間後。
右腕に鈍い痛みを感じた俺は、瞼を無理やり持ち上げる。
そして痛みの元凶を確認しようとし、右腕を持ち上げるも、そこに右腕は無かった。
戸惑う暇も無く、そこから赤い赤い液体が噴き出る。
黒と白で形作られた妖怪が、物欲しそうに群がり、俺の血を、肉を毟り取っていく。
抵抗も出来ず、痛みだけが襲うまま俺は残された左腕だけでもがき、逃げようとした。
グチャッ
それは、簡単に左腕が潰された音。
ゴチュ ギッギュ ボドッ ゴギコチャッ バキン ヌチャヌチャ
体のパーツが残骸を散らしながら飛び散っていく。
そして、俺の腕を、爪を、手を、血管を、嬉しそうに、楽しそうに食べる奴らがその場で踊り狂う。
四肢がもぎ取られた俺の体を、丸ごと掴む物が一つ。
首と腰辺りを持ったその妖怪は、雑巾を絞る様に俺の体を捻り千切る。
ゴリュッ ボチャボチャッ ボト
妖怪の歓喜の声が聞こえた俺は、ついに命を無くした。
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目が覚めると、そこは森の中だった。
白と黒だけの世界に、俺はまだ存在していた。
声すらも出せずに、自分の色の付いている体を慌てて眺める。
・・・そこに、腕と足はあった。
それに安堵しながらも、俺は右手に携える紫の蝶を確認する。
羽を休める蝶を見た俺は、直ぐに歩き始めた。
段々と小走りになっていく足を、懸命に動かす。
さっきとは逆の方向に。
記憶を、辿らない様に。
ザクザクと枯れて落ちる葉を踏み締めていく度に、音が俺の耳に入る度に、俺は一々周りを見渡した。
怖い。
怖い。
全てが、この白黒の世界が。
右腕に何かが当たり、俺は急いで飛び退る。
驚く俺を、逃げようとする俺を。
かつて戦った、手長足長が見下ろしていた。
口を惨めに開閉させながら、声の出ない口を醜く歪めながら。
眼から惨めに滴を垂れ流しながら、足を醜くもつれさせながら俺は駆け出した。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いーーーーーーーー
ただそれだけを考え走り続ける俺は、細い木々の隙間を通り抜けようとする。
体がすり抜け、右腕を引き抜こうとした時にガッ!と言う音がその場に鳴り響いた。
急いで右腕を見ると、握り締められた虫かごがその隙間に引っかかっているじゃないか。
もうすぐそこまで手長足長は迫ってきている。
今更戻り、回り道をしている暇は、無い。
俺は直ぐに、何の躊躇いも無く虫かごを手放した。
重力に従い虫かごと蝶は地面に落ちる。
これで、逃げれるーーーーーーー!!
右腕を隙間から引っこ抜いた俺は、一目散に駆け出す。
そんな俺を追うように、手長足長は足を素早く動かし虫かごを踏みつけ、粉々にした。
木々を手で薙ぎ払い俺に手を伸ばす。
その手が、指が俺の服に触れると同時に紫の蝶は息絶えた。
そして世界は暗転する。
無限の時を、刻みながら。
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目が覚めると、そこは森の中だった。
白と黒で生成されたその世界は、何も言わない。
全てを無に返され。
全てが無になったのは。
こいつの、せいじゃないか?
俺は虫かごの蓋を殴り壊した。
破片が刺さり、手が鮮血に染まる。
それを気にする事無く、俺は中に佇む蝶を手の中に納めた。
シンジャエ
その手を、俺は強く握りしめる。
儚く散り去った蝶は、それでも世界を終わらせない。
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何回、死んだだろう。
何回、生き返っただろう。
何年、立ったのだろう。
何回、殺しただろう。
全て、何も変わらない。
人は俺の事を見ない。
聞かない。
考えない。
幸い、この世界はお腹が空くことも喉が渇くことも老いることも死ぬことも無い。
全ての痛みが襲い掛かる、ただそれだけの世界。
白黒の、何もない世界。
それでも、俺はまだ探している。
ーーーーーーーーーーーーーー答えを。覚悟を。
蝶を殺してもダメだった。
己を殺してもダメだった。
悪党を殺してもダメだった。
善者を殺してもダメだった。
何が足りない?
何が分からない?
分からない。分からない。分からない。分からない・・・。
それでも無情に時は進む。
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ある日、見つけた人里でふらふら歩いていると一人の女の子が裏道に入っていった。
この世界は、普通に人が居て、普通に生活している。
何となく気になった俺は、その子に付いていった。
そして、その女の子は殺された。
呆気ないものだ。
本当の母親と、別の父親だろうか。
その父親が殴った瞬間、その子は息絶えた。
何も出来ない。
何もしない。
全てを傍観していた俺は、いつの間にか拳を握りしめていた。
心の奥底で、何かが燃え上がる。
それは何百年も忘れていた感情で。
それは心地よく、本来の俺を取り戻す様で。
その日、俺は初めて。
自らの意思で、歴史を0から始めた。
溢れ出る鮮血が蝶にかかる。
無力な自分の命でも、ゴミみたいな歴史を変えれるのならーーーーー
案外、良いのかもしれない。
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目が覚めると、そこは森の中だった。
鮮やかな緑色が目に入り、木々の木漏れ日が地面を所々照らしている。
もう所々赤くなっている葉は、風に吹かれ土の上に絨緞を作っている様だった。
世界に、色が付いた。
目から涙が垂れ、ズボンに染みを作っていく。
声にならない声が口から漏れ、風に乗って空へ消えていく。
太陽の暖かい匂い。
鮮明に映る色。
まるで別世界に来たかのような感覚に、俺は立ち尽くした。
そしてどこかで理解する。
”答え”を。
考えてみれば簡単な事だった。
今俺は何の為に死んだ?
誰かを、助けるためではないだろうか?
それで、色が付いた。
恐らく今色が付いたのは、△だからだろう。
◎、△、✖。
帰れる、近づく、戻る。
全てはもう分かり切っていた。
他者の為に命を顧みない覚悟。
恐怖に自ら挑む覚悟。
俺は虫かごを掴み、立ち上がった。
さあ。
この腐ったゴミみたいな世界にーーーーーーー
お別れしよう。
数学の方程式の様に、答えが分からず無茶苦茶やって解くのでは不正解。
手順をしっかり理解し、踏まえ、答えを見つけよう。
歩き出した俺の眼は、しっかりと前を向いていた。
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俺はまた、人里に立っていた。
女の子が一人、裏路地に入っていく。
それを俺はゆっくりと追いかけた。
おかーさん、はい!
と少女が差し出したのは、母が書いてあるだろう絵だった。
しかし母はそれを受け取った瞬間破り捨て、女の子を蹴り飛ばす。
・・・本当に、何も出来ないのか?
俺は辺りを見回し一つの事を考えた。
紙とペンを用意しさっと文字を書き終える。
それを倒れた少女の服に入れた俺は、包丁を取り出した。
台所にあった物を拝借させて貰おう。
男が拳を振り上げ少女の頬にぶつかる。
瞬間、俺は手首を包丁で切り裂いた。
倒れる俺に、少女は目を向けた。
偶然か何か。
目が合った少女は俺を認識し、その眼を大きく開いた。
自分の為に戻したのかと、本能的に理解したのか?
ーーーーいや、そんな事あるはずが無い。
それでも少女は毅然と立ち上がり、男を睨みつけた。
何か言ってるようだが、もう聞こえない。
もう分からない。
歴史が変わる。
そして、無限に続く時も終わる。
鮮明に力強く紫色の蝶は輝いた。
答えは、示せたのだろうか?
そして、また視界が移り変わる。
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目が覚めると、そこはーーーーーーーーーーーーーー