東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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どうも!ラギアです。
やはり毎日投稿だと文字数が減ってしまいますね・・・。
なるべく頑張りたいと思います。
今回は、物語の大きな敵となる人物が出てきます。チラッと。
抹茶ラテ、飲みたい!!


第一章第三話「博麗の巫女と貫く意思・後編」

神社の階段を飛ぶように走る。

それはまるで、青い稲妻のようだった。

「・・・来たわね。」

一人の少女は呟き。

「・・・来ました。」

一人の少年は決意を固め。

夜風が吹く境内で、二人は向き合った。

あの時は意識がかすれていてよく見えなかったが、霊夢さんは綺麗な人だ。

目は大きく、鼻は高い。髪は夜の空のように黒く、艶がある。

背は俺より少し低いが、佇まいは凛としている。

「さあ、あんたの答えを聞かせなさい。」

「・・・俺は。」

俺が貫きたいのは。

「皆を、助ける。」

霊夢をじっと見つめ、俺は審判を待った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

真の答えは、私を動かすだろう。

そうは考えていたが、これほどとは。

自分の答えを、一言で表した。昔の私は、いくつも言葉を続けてしまっていただろう。

言うのは簡単。一言であらわせるもっとも責任のともない、危ない答え。

「・・・本当に、助けられるとでも?」

「俺は、無力です。霊夢の方が強い、これは確実です。」

でも、と。少年は。

「でも、何もしないわけには行かない。

隔も、本当にただの意識不明で、もう目を覚ましているかもしれない。

昼の女の子も、誰かが助けられたかもしれない。」

そして、かれは続ける。

「でも、俺が何かをしたから、変わることもあったはずだ。俺は力をもってこの地に来た。必然か、偶然か。でもたとえ偶然だとしてもその運命を作ったのは俺だ。・・・俺の力の届く限り、俺は皆を、助ける。力が足りなかったとしても、諦めない。」

私をじっと見て言い切った彼の目には、覚悟が浮かんでいた。

廻りの人を助けたい。限界なんてものは無く、抗い続けると。

たとえそれが自己満足だったとしても、彼は・・・真は。

運命を、変え続けると。

「・・・勿論、隔は助けるのね?」

「この世界で。できることは何でもします。」

風が吹き、真の髪が揺れる。少し隠れた目には、確かに決意の炎が燃えていた。

静かに。それでも、熱く燃え滾るそれは、私にも火を付けるのには十分だった。

「あんたの貫くもの、確かにもらったわ。・・・良いでしょう。」

私は明日から忙しくなるな、と思いつつ笑っていた。

「真に教えましょう。霊力を扱いし一族、[博麗]の技を。」

今夜も月は煌々と光っていた。

夜風が吹き、木の葉が散る。

真が迎え入れられたこの瞬間、人里でとある異変が起きるーーー。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

俺はその後霊夢さんの家で夜ご飯をご馳走になり、就寝した。

伝わったみたいだ。俺の、思いが。

うん。良かった。

そして、一つ俺は悩んでいることがある。

・・・眠れない。

霊夢はすやすや眠っている。寝るまで一瞬だった。

俺は霊夢を起こさないように外に出た。

まだ6月。深夜の空気は肌寒い。

俺は月を眺めながら、一つの事を考えていた。

・・・霊力の、圧縮。

圧縮、つまり一定の質量のものを小さく、小さく、縮めていくのだ。

そうすれば強度と一点攻撃力は上がるはずだ。

強度を高めれば刀が、一点攻撃力が上がれば敵の体を貫通できるだろう。

・・・そんな俺の頭に浮かんだのは、某ロボットアニメに出てくるビームライフルだった。

霊力を圧縮し、玉状にしたやつから一点攻撃特化のレーザーが打てれば。

「・・・バーストッ」

バチィと一瞬光って体に霊力が回り始める。

俺は人差し指に意識を集中させ、霊力を縮め始める。

最初はバスケットボールくらいの大きさだった物が、500円くらいの大きさになった。

「よし、撃ってみるか。」

人差し指と親指を立てて、近くにあった森へ指を向ける。

霊力が、一つのレーザーとなり全てを貫くイメージ。

霊力を圧縮していたのを開放するとーーー

突如、真の人差し指からレーザーみたいなものが飛び出る。

それは森にあった木に風穴を開けていきーーー消えた。

「お、おお・・・」

かなり高威力だ。圧縮・・・理科が得意なのが約にたった。

・・・弾幕にも、これを使えないか?

俺は周りに弾幕を発生させ、さっきやったように圧縮させる。

「・・・大きさも相まって、本当に蛍みたいだ。」

この弾幕は・・・そうだ、高濃度圧縮霊弾と名付けよう。

そうやって俺が遊んでいる時だった。

何者かが神社の階段を駆け上ってきていた。

俺が霊夢を呼びにいこうとすると、もう霊夢はそこに居た。

「あらあ、真。熱心ねえ?」

笑顔だ。目が笑っていないが。

「さて、真。」

急に真面目な凛としている表情になり、霊夢は言った。

「・・・異変よ。準備をしなさい。」

階段を駆け上がってきたのは、おそらく人里の住人であろう一人の男性だった。

竹刀をとってきて、俺と霊夢は人里に向かって走り出した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

異変内容は、突如煙があがり、そこに行ってみると妖怪が居た。

      昼の事もあって、異変というには大げさかもしれないが

      呼びに来た、とのこと。

 

霊夢は大丈夫。知らせてくれてありがとうと言ってスピードを上げる。

俺も2%から3%に引き上げ、霊夢についていけるようにする。

かなりのスピードで走ったから、10分程度でついた。

村の中は酷いありさまだった。

家はほとんど崩れ、燃えている。

人がいたるところを走り廻り、泣き叫んでいる。

いくつか、死体も見えた。

避難誘導が上手くいってないらしく、所々で避難指示が聞こえる。

「村の中の妖怪は・・・?」

霊夢が近くの人に聞いた。

「3匹程度だ・・・なあ、あんた博麗の巫女だろ!?さっさと片づけてくれよお!」

半狂乱だった。

被害の中心に来た俺たちは、その視界に妖怪をとらえる。

「さあ、みてなさい、真。」

霊夢は霊力を高めながら妖怪へ向かって歩いていく。

「これが、[博麗]よ。」

霊夢から虹色の弾幕が飛び出しーーー

霊夢はそれを纏った。

そして弾幕が融合、そして形を変えて。

一つのお祓い棒と呼ばれるものが出来る。霊夢はそれを手に取り、ゆっくりと歩き始める。そして、また虹色の弾幕をいくつも出す。

「霊力は、無から有をうみだす。魔力や妖力とは違う、異質の力よ。」

弾幕全てがクナイのような形になり、妖怪へ飛んでいく。

・・・あんなに鮮やかな形状変化ができるのか!

俺は改めて霊夢に感嘆し、奥からあらわれた妖怪に目を向ける。

その数、ざっと5体。

大きいがゆえに、通路を一列で通っている。

俺は人差し指と親指を立て、人差し指に高濃度圧縮霊弾を作る。

そしてーーー

俺の指から放たれたレーザーは、妖怪の心臓部を貫き。

一瞬で、全体を灰にした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ふふ、面白い方が居ますね。あれは・・・昼、私の前に飛び出た馬鹿な男の子じゃ無いですか。」

とある家の屋根の上。

一人の少女が不敵に笑う。

「あんな危険な芽は、早々に摘み取ってしまいましょう・・・」

そして、彼女は告げる。

「貴方に、この子が倒せるかしら・・・?」

そんな少女の後ろから出てきたのはーーー

俗に手長足長と呼ばれる妖怪だった。

「さあ、頑張って抗ってくださいな・・・」

元々人間だった手長足長は、村の中心に向かって歩き始める。

「決められている、運命というものに。」

風が吹き、少女の黒髪がなびくーーー。

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