魔理「やっほー。・・・えええ!?」
真君「何で霊夢居るの!?」
霊夢「ラギアがね、今の私書いてると鬱になるから通常を書きたいってなった。」
魔理「あいつ、本当に適当だよなあ。」
霊夢「ね。全く、いつ面白くなるのよ。」
真君「来ないんじゃない?」
二人「なんてこったい」
まだ日の高い正午。
自身が今幻想郷の敵だと言う事を忘れているかのように、博麗霊夢は人里を歩いて居た。
無論、何時もの格好では無い。
普通の人里の村娘の着物を纏っているが、彼女は目立っていた。
顔を隠さず、流麗な黒髪は簪で纏め上げている。
無表情ゆえか静かな美少女となった霊夢は大通りの全ての人間の眼をその一身に集めていた。
それを気にすることも無く、霊夢は人里の外れに歩いていく。
しかし、こんな時に限って邪魔は入る物である。
「よお姉ちゃん。一人かい?」
三人の男が、人里の外れで突然話しかけてきた。
大柄な男が霊夢の行方を塞ぎ、残りの二人が背後に回る。
「ここら辺は物騒だからさあ・・・姉ちゃんも気を付けな!!」
背後の一人が言った瞬間、全員が一斉に地を蹴る。
飛び散った砂が霊夢の足に当たった時には、着物の前が男によってはだけさせられていた。
「ははっ!中々の上物だなあ・・・あ?」
そして、巻いてあるさらしを取ろうとしたところでーーーー男は、変な声を上げた。
それもそのはず。
着物を掴んでいるはずの手が、外側に折れ曲がっているのだから。
霊夢の左腕が丁度男の腕を掴み、視線は有無を言わさず男を引きはがした。
「あ・・・あ・・・?」
ずりずりと後ずさりしながら、男は素っ頓狂な声を上げる。
自分自身の腕をじっと見つめ、やっと現状を確認した男は、折れた腕を庇いながら、二人に向かって叫んだ。
「や、やれ!やっちまええ!!」
「「て、てめえええええええええ!!」」
その叫びを聞いた二人は、一気に霊夢へと立ち向かう。
実に分かりやすい男たちの態度。
激昂した様に手を振り上げ走り出した男たちを目前にしても、霊夢は動かなかった。
いや、動く必要が無かった。
ただ、霊力を放出すれば良いだけなのだから。
拳が当たる、誰もがそう思った瞬間には。
男たちは全員、地面に倒れていた。
横たわる男たちを一瞥した後、彼女は無表情のまま右手をすっと上げた。
狙うは男の喉仏。
霊力を込めた手刀を、霊夢はただ虫を潰すように振り下ろした。
しかし、それは何者かの手によって止められることになる。
暖かく、自身の手と同じくらいの大きさ。
どこか懐かしく、安心できて、頼りがいのある小さな大きな掌。
霊夢が口を開くよりも先に、その手の主が言い放った。
「おいおい、乙女がそれをしたらぁダメだろ。まあ、痴漢する方も悪いがな。」
顔を上げると、そこには荒く息をしながらもニヤッと笑っている親友。
霧雨魔理沙が至近距離に居た。
「いやあ、間に合ってよかったぜ。あと少し遅かったら危なかったなー」
「・・・黙れ。消えろ!」
霊夢は初めて感情を見せる。それは憤怒。
殺しきれなかった自分に対する怒りか、ここに来た魔理沙への怒りか。
行き場を失った手刀は魔理沙の首を確実に捉え、自身と相対していた彼女を消し飛ばした。
しかし。
まるで霧の様に消えた魔理沙に、霊夢はその眼を見開きーーー
「あっぶねえ!人形にしといて正解だったなあ。」
その声を聴いた瞬間、目をすっと細める。
数m離れた処には、不敵に笑みを浮かべる魔理沙が居た。
「・・・もう一度言う。邪魔だ、五月蝿い、消えろ。」
「親友にそれは酷いんじゃないか?それに、生憎だが消えるつもりも無いんでね。」
黒い大きな帽子を深くかぶった少女は、声音を少し低くする。
それは合図。
ピリッとした空気が二人を包み込み、糸を張り詰めた様な緊張感が場を支配した。
「お前をこっちに引き戻すぜ、霊夢」
両者は視線を合わせない。
それでもお互いの魔力と霊力は徐々に準備を始めーーーーーー
ピチャッ・・・
雨粒が一つ、地面に落ちた瞬間爆発した。
いつの間にか空は灰色に染まり、暗く重々しい雲が太陽を隠している。
雨が降り始めるが、二人はそんな事を気にする事無く叫んだ。
「霊符[夢想封印]!!」
「恋符[マスタースパーク]!!!」
虹色の球体と、虹色の光線。
二人の十八番は最大出力で放たれ、暗雲を切り裂いた。
妖夢「出番が欲しいです。」
咲夜「あれ?妖夢ってヒロインよね?」
妖夢「疑問形止めて下さい!ヒロインですよ!なのに何で咲夜さんの方が出番多いんですか!?」
咲夜「・・・住んでるところが紅魔館だし、私の方が可愛いし?」
妖夢「黙って下さいAカップ!」
咲夜「な、なぜそれをっ!?」