あの時、俺の時間は止まった………
正確には二度止まった。
世界ってのは単純でそして複雑で残酷だ。
あの時も、そしてあの時も世界は俺に絶望を突きつけた。
立ち上がっても立ち上がっても…無駄だと告げるかのように………
『だが、君は大切な物を二度失った。いやもう一度、だったかな?だからこそ今度こそは救える。そしてもう繰り返さないように私を起こし手にしたのだろう?』
「ああ、三度目は絶対に起こさない」
そう、受け継いでしまったから……祖父の、父の残した誇り、贈られたエールに応えるため。そして何より愛する者が帰ってくる世界を守るため……
だからこそもう一度、いや、何度でも走り出す。どんなに止まっても……前へ
『OKっ!エンジンが掛かるのが少し遅かったが今の君と私のスピードなら決して取り戻せない遅れではない。超特急で追い抜こう』
「ああ、行くぜベルトさんっ!そして祖父ちゃんっ!俺に勇気と力を貸してくれっ‼︎ひとっ走り付き合えよっ!」
『OKっ!start your engineっ‼︎』
イグニッションキーを回し祖父の使っていた赤いシフトカーを装填する。
『driveっ‼︎typeっ!SPEEDっ!』
俺の周りにはタイヤなど車を模したパーツが展開し装着され
「グッ!」
スピードタイヤが装着される。
「何時も言っているけどタイヤの装着時の衝撃がキツイぜ」
『それは慣れるしかないな。訓練あるのみだ』
「そうかい、来いっ!ハンドル剣っ‼︎」
後ろの最近免許を取りやっと乗れるようになった愛車からタイヤ同様に剣が射出されそれを受け取る。
「さあ、雑音ども……覚悟しろ」
仮面ライダードライブtypeスピードは目の前に広がる雑音の群れに走っていく。
「仮面………ライダー………」
避難していた市民の誰かがそう吐く
「仮面ライダーだっ!」
「ドライブが来てくれたっ‼︎」
「頑張ってくれっ!仮面ライダーっ‼︎」
口々に避難している市民やその誘導をする自衛隊員がドライブに声援を送る。
送っているのはもちろん大人、中年以上の結構歳を喰った人達ばかり。
彼らは自分の歳を忘れ子供に戻ったかのように目の前の再び人類の危機に現れたヒーローに声援を送り続ける。
「俺はそのドライブの孫なんだけどねっ‼︎ハアッ!」
『ターンっ!ドリフトカイテーンっ!』
ドライブはハンドル剣を片手に高速スピンし周囲の雑音を切り刻む
『私一人でアンチノイズプロテクターとしてコアドライビアを再び調整、改造するのは時間がかかり過ぎてしまった』
真っ赤な残像がノイズを切り刻む
「だが、俺とベルトさん、そして爺ちゃんの力はそのかかった時間すらも取り戻せるっ‼︎」
『OK、typeformulaで一気に加速しよう』
「ああっ!来いフォーミュラっ‼︎」
ドライブの手にはF1のレーシングカーを模したシフトカー、シフトフォーミュラが手に収まる
再びイグニッションキーを回しシフトフォーミュラを装填
『driveっ!typeっ!formulaっ‼︎』
某F1レースのテーマのようなメロディーとともにドライブはさっきとは違い青と白のF1カーに近いボディへと変化した。
「行くぜっ‼︎」
『フォっ!フォっ!フォーミュラっ‼︎』
シフトカーを3回押し上げると両腕に装着された小ぶりのタイヤが高速回転しtypeフォーミュラは加速する。
「行くぞっ‼︎ハンドル剣っ!ドア銃っ‼︎」
じっちゃんの戦い方をしていてもじっちゃんを超えることはできない。だからっ!
『なるほど、高速下での射撃と剣撃によるヒットアンドアウェイ……一撃離脱…これが君の戦い方…GOODだっ!』
「ありがとうさんよ。クリベルトさんよ。ハァッ!」
『いい加減にしたまえっ!クリベルトではなく私はクリム・スタインベルトだっ!』
『ターンっ!ドリフトっ!カイテーンっ‼︎』
俺はハンドル剣の高速移動による急制動のなかドア銃を連射する。
「はいはいっとぉ!そろそろ決めるぜ!」
『OKっ!君のために用意したシフトカーだ。使ってくれ』
ベルトさんの号令とともに未来的なシフトカーがやってくる。
「これは……フッ粋なことするね〜だが悪くないっ‼︎行くぜ」
イグニッションキーを回してシフトカーをセットする
『driveっ‼︎typeっ!nextっ‼︎』
それはある未来では悪として現代にやってきた姿
ーーー父のドライブ
真っ黒なボディとともに体には青いラインが走る。だが、姿は変わらないがその内に秘めた闘志は正義そのもの、正しい心によって生まれた真のダークドライブ、いやダークはいらない。
真のタイプネクスト……
新生、仮面ライダードライブである。
『君の為だけに私が製作したシフトカーだ。今の君の身体に完全にフィットしているはずだ』
「ああ、しっくりというかこの状態がいつも通りって感じだ」
『それは良かった。だが身体にフィットし過ぎるということは……』
「ドライブシステムによってそのフィットした身体能力が強化されるから……時間制限ありってことだろう?」
『exactly、君の身体のリミッターを外すようなものだ。君の身体は君の思うよりも早く、正確に、そして強く動く。その負荷はフォーミュラの倍だ。気をつけたまえ』
「わかったぜベルトさん」
手をワキワキとしながら右手首をさすりシフトカーを押し上げシフトアップする
『ネクっ!ネクっ!nextっ‼︎』
本来なら搭載されないシフトアップシステム。だがこのドライブには採用されダークドライブを遥かに超えるポテンシャルを引き出した。
ドライブのタスキのように装着されたnextタイヤが高速回転し一気にドライブtypeネクストは加速する。
「ハァッ!」
目にも留まらぬ速さでノイズを撃退していく。
『あれが親玉だ。奴を倒さなければノイズは増え続けるっ!』
「わかった。来いトレーラー砲っ‼︎」
ドライブは青いトレーラーを手に持ちバズーカ砲へと変形させシフトカーネクストをセットする
『ネクストっ‼︎砲っ‼︎』
トレーラー砲からベルトさんの音声がなる。
トレーラー砲にシフトカーを二台入れる
『フルスロットルっ‼︎フルフルネクストっ‼︎ビック大砲っ‼︎』
凄まじいエネルギーが銃口に込められドライブtypeネクストは飛行している大型ノイズへと銃口を向ける。
「悲しむのは俺たち戦士だけで十分だ。もう誰かの笑顔が消えるのを見るのは嫌なんだっ‼︎だからっ!これで決めるっ‼︎」
ドライブtypeネクストはトレーラー砲の引き金を引く。
それとともにドライブはtypeスピードへと戻りトレーラー砲の砲口からは青白いエネルギー弾が発射される。
エネルギー弾はノイズを貫通しそのまま白い雲に穴を開け見えなくなった。
『ノイズの反応はなくなった。さて我々も急いで退散するとしよう。カモンっ!トライドロンっ‼︎』
「そうだな。行こう。彼女らが来たら色々と面倒くさいしね」
何処からともなく現れたトライドロンに乗り込みアクセル全開で現場から逃走する仮面ライダードライブだった。
一瞬だがドライブからは重加速粒子が出たとか出てなかったとか?それについて知るのはベルトさんと新たな仮面ライダードライブ
泊 霧弦
だけである。
typeネクストの時間制はトップアスリートのめちゃくちゃ調子がいい時を想像していただけると分かりやすいかと
トップアスリートの調子が自身の体のキャパシティを超えてしまい何時もより記録は出せるがそのあと故障などしてしまう奴です。
『いいだろう?typeネクストとシフトアップの追加は私の趣味だ』です。
次回から原作前です。