あっでもあと一話は原作前の奏でとの絡みです。
『ずいぶんと特訓に励んでいるようだが何かあったのかね?』
「いや?何も」
彼女と会ってから1年半くらいたった。
彼女の名前は天羽奏、歳……学年は俺と同じ。最初の2ヶ月ぐらいはほぼ毎日のように公園で話をしたりしてたのだが最近だとご飯に行ったり服を買いに行ったり……
『天羽奏という少女のことか?ずいぶんとデートに行っているようだが?』
「ゲホッ‼︎ゲホッ‼︎」
俺は少し休憩とばかりに飲んでいたスポーツドリンクを吹き出す。
「でっデートっ⁈奏とっ?何をバカな?」
『ほう、《奏》か下の名前で呼びあっているのか………霧弦、君が天羽奏と行っているのは世間一般的にはデートという行為だ。残念ながら私はそう言った経験はあまりないがね』
あ、全くとは言わないのね
「別に何か特別なことしてるわけじゃねえよ。ただ奏と話してご飯行ったり映画見たりなんかしたり」
『だからっ!霧弦っ!それをデートだと言うのだっ!そういう面では君は進之介にそっくりだ。彼もまた霧子とグダグダとくっつくのかくっつかないのかハッキリしないしかといって攻め入ろうとすると極端なことをする。何だね?泊一族は私に喧嘩を売っているのかねっ?ええ?ああそうだとも!私は研究者で今となってはベルトっ!人間の体であれば恋の一つや二つできたものを……』
なんかベルトさんが暴走し始めた。
『リア充共めっ!殲滅だっ!全てを焼き尽くせっ‼︎』
お、ちょうどいいところにシンゴウアックスが………
『イッテイイーヨっ‼︎』
「ベルトさん………逝っていってさ……」
『まて、霧弦っ!冗談だっ!字が違うっ!いや?あっているのか?いやそんな事はいいっ!決して君に嫉妬などはしていないっ‼︎ただいつまでも恋人なのかハッキリしない君に腹が立っただけなのだ!研究者というのは結果をすぐに求めてしまうたちでね。あやふやなものはあまり好きではないのだよっ!だからシンゴウアックスを降ろしてっ!お願いだからっ!』
『ふう………ひどい目にあった。……で?霧弦、君は天羽奏を異性として意識しているのかね?』
「どうなんだろう?多分そうなんだろうな。あんまりそういうの考えた事ないし周りにそういう子がいなかったのも事実だし……」
うーん、小学、中学もなんか部活動とかで忙しかったからなぁ〜剣道部……
『質問を変えよう。君の心から守りたいと思える存在が天羽奏なんじゃないのか?』
心から守りたい存在…………
『別にヒーローが全てを平等に守れなんてのは無理な話だ。結局ヒーローってのも人間なんだ。私たち科学者には理解できないのが感情、科学者ですら理解できないのに感情を持っている。我々は感情のない冷徹な機械では無い。私は微妙だがね感情を持つ我々は選択できる。それこそ機械が予想しないような。君が天羽奏を守りたいと思う力が君をさらに強くする事だってある。言うなれば可能性の塊という奴だ……科学者の私がこんな話をするのも機械、コンピューターでは理解も予想もしていなかっただろうがね』
いや、ベルトさんはなんかベルトさんだし。予想はできるわけで……まあいいや、ベルトさんのいう事もわかる。
「ベルトさんのいう通りなら俺は多分、奏が好きなんだと思う………けど……」
『わかるさ。好きだと認めてしまえば失うのが怖い。君はそれを一度経験している。だからこそ繰り返したく無いという事だろう?すまないが君と彼女の会話は聴かせてもらっている。わかるだろう?彼女と直に話す君なら』
べつにベルトさんが盗み聞きとかはもうべつに諦めたしこの人の秘密主義は今に始まった事じゃ無い。それにこれは俺は当然だが奏の事も考えての事だろうと思う。
そしてベルトさんの言っている事は奏がノイズの話題になるとものすごく力の入った言葉でしゃべる。まあ家族を失うった者同士、憎悪に塗れた会話になるのは当然なのだがそれでも奏との会話にはいつかノイズを全滅させる事を彷彿させるような言葉を時々吐いていた。
それに奏はリハーサルの後に俺と会いに来た時は大体げっそりとしていた。
最初は俺も何かの病気か何かと思っていたらリハーサル前に会う時は明らかに吐血するほどの病気の病人の調子がいいのとじゃあ訳が違うほど調子が良かった。
それに比べリハーサル後は決まって手を洗いに駆け込むし噎せるのを手で覆った時に赤い物が見えていた。おそらく吐血をしている。
何かの薬物投与?それとも実験?体への負担が大きいのは確かだ。でも最近知ったんだが彼奴は芸能活動、音楽業界で活躍をしているらしい。そっち方面は乏しいからな〜まあ音楽業界で吐血なんてもんは無い。喉を痛めれば別だがそんな頻繁に喉を痛めるような歌手はいないだろう。見た感じヘビィメタルとか絶叫系など喉に負担が多大なジャンルを歌うわけでもなさそうだからならば………
『恐らくだが彼女は何らかの実験台になっているのでは無いかね?それもノイズ撃滅の為の』
「ノイズ撃滅の為の……まさか奏が?彼奴歌手だって言ってたぞ?」
『いや、私も古い文献を調べていたのだが以前私は君にノイズが大昔から存在していたといったのを覚えてるかね』
そういえばそんなことを言ってたな。でもあれは
『そう、伝説上だ。童話や神話のような非現実の物語のような物だね。だがその物語は国が違ってもある共通点があった』
共通点?英雄?化け物?
『ノイズが物語の化け物として描かれている』
「じ、じゃあどうやって撃退を?」
そう、なら化け物は撃退されているはずだ。大抵の物語はハッピーエンドなんだし
『それが、これだ。つい最近某諸国と日本の研究員誰かとの通信を傍受してね。完全聖遺物とかなんとかだ。聖遺物とはオーバーテクノロジーまあ今では失われたロストテクノロジーの方が正しいかもしれ無いね。かのアーサー王のエクスカリバーなどはそれに当たる。更に言えば科学者の研究ネットワークまあ自身の考え、擬似論文をネット上に挙げて議論を深めるサイトなのだがそのサイトの間でも考古学、英雄伝説などに登場する武器から発生する特異エネルギー波が最近注目され始めた。偶然にしては出来過ぎだと私は思うのだが……』
「じゃあエクスカリバーはノイズを撃滅のできた。という仮説でそれを研究員達に噂程度で広めて密かに事実確認を?」
『恐らくね。まあ現時点では難しいがね。それにこれは古いアーサー王物語の絵本だがね。見た前、この絵の怪物、ノイズにそっくりではないかね?』
映し出された絵本には少々変更されていたが紛れもなくノイズが描かれていた。
「だけどこれと歌手に何の関係が?」
『聖遺物は誰でも使える物ではない。先も行ったように聖遺物には特定の波長、エネルギー波があるんだ。波長、わかるね?』
「波長……………まさか?歌で聖遺物の力を使おうってのか?歌の波長と聖遺物の波長をシンクロさせて……って少々強引すぎないか?」
『まあ現時点で私の知っている事を並べて出した予想だがね。(他にも天羽奏の相方……ツヴァイウイング、風鳴翼、風鳴という苗字がなにか引っかかったのだがね。今の彼には伝えるべきじゃないだろう。)なんとも言えないが。だが歌の力はその絵本にもある通り古代から何かと力の象徴だったり不思議なパワーを持っていると描かれている。聖遺物を使うのに聖歌などを歌うのもこれで納得できるんじゃないのかい?さらにいえば聖遺物の力は別にノイズだけに有効な訳じゃない。我々仮面ライダーの力と同等、それ以上の兵器になりうるかもしれない。研究対象としては絶好だ。かろうじて我々の重加速技術は我々だけしか知らないが…………』
「ノイズ殲滅の後は………聖遺物をめぐる戦争って事か?」
『残念な事に人間は過ちを犯すからね。恐らくそうなるのではないか?まあならない事を祈るしかない。ノイズに対しては仮面ライダーの力を使っても良いと私は考えるが人間同士の争いに仮面ライダーの力を使う事は絶対にダメだ』
「わかってる。ベルトさんの力を悪用なんてさせない。ベルトさん。だけどさベルトさん俺は奏を守ろうと思う。そのためにライダーの力を使うことになっても。奏だけじゃなくてく他の人達も、涙を見たくないからな」
『ふむ。少々理由はまだ不安だが走り出しのローギアとしてはいい覚悟だ。okっ!ともに戦おうっ!と言いたいところなのだが私とドライブシステムはアンチノイズプロテクトシステムの調整でまだ時間がかかる。だから』
そう言い。地下からは一つのベルトが出てきた。
『まだ急場凌ぎの状態だが一応調整はしてあるから戦おうには戦えるはずだ。まあ時間制だがね。装甲が耐えられるかどうかだ。気をつけた前……あと我々に今、君の祖父の時のように本願寺のような後ろ盾はいない。君の事だから無茶をするなとは言わないが一度気持ちにブレーキを踏んで安全確認をしてから気持ちにアクセルを踏みたまえ』
つまりは後のことを考えろってことか?
『あと、君にはとりあえずシフトブレスは渡しておく。通信機能も付いているからね。それと…………これはまだいいか………おっと君はそろそろ天羽奏との約束の時間に遅れるのでは?』
俺はベルトさんにいわれシフトブレスをみる。ちゃっかり時計機能も付いている優れもの
…………ヤバい
「ベルトさん、変身しちゃ………ダメ?」
『ナンセンスだ』
「ああっ‼︎ズーッとマッハっ‼︎」
口で叫び気分だけマッハに
急げっ!奏を待たせるわけにはっ!
俺はピットの出口から急いで階段を駆け上がるのだった。
『やれやれ、誰に似たのやら』
この少し懐かしいものを見るようなベルトさんのセリフを聞いたものはいない。
シフトブレスって時計機能あるらしいですよね。
劇中じゃあそんな描写があったりしたので……
ギャグっぽく描くのは苦手です。