学園黙示録SCHOOL―LIVE!   作:楠葉遊鳥

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相変わらずの話の進展なしなので暖かい目で見てください。


決意

「どうぞ」

「あ、ありがとうございます悠里先輩…」

学園生活部部室の椅子に座っていると、リーさんが紅茶の入ったマグカップを目の前に置いてくれた。

「士君の事気にしているのね?」

「はい…」

私の向かい側の椅子に座ると悠里先輩はテーブルに両手組んで乗せ、優しい笑顔でそう訪ねてきた。

「私…士先輩に申し訳ない事をしてしまいました…」

妹を亡くしてしまって1番傷付いているはずの士先輩を、いくら無意識だったとはいえ更に傷を抉ってしまう形になってしまったのだ。そんな自分が酷く情けない。

「ふふ、士君ならきっと大丈夫よ、由紀ちゃんのコトを理解してくれた貴女なら彼も許してくれるはずよ」

「そうですかね…悠里先輩はどうしてそう思うんですか?」

悪戯に笑う悠里に疑問を持った。

「そうね…彼には胡桃がついているから…かしら?」

「それだけですか?」

「ん〜後は女のカンかしら?」

「女のカン…ですか?」

「私のカンは結構当たるのよ?」

「ふふ、悠里先輩が言うと説得力があり過ぎます」

『ふふふ』

 

 

日常が爆ぜた世界で俺は大切な妹(モノ)を無くした。日常から非日常の世界で俺は大切な胡桃(ヒト)と出会った。こんな世界では無くす方がはるかに多い。だが、そんな理不尽な世界で少なくても大切なモノ、守りたいナニかを見つけられる事もあるのだと気づいた。

「無くしたモノにクヨクヨしてても仕方ないよな…」

「なんか言ったか士?」

「んんや?独り言」

「やぁ士君いるかい?」

「ん、凛か?どうした」

下を見ると合気道の杖を2本持った凛が、真っ直ぐな瞳で笑って立っている。

「済まないが降りてきてくれないか?」

「ん?わかった、胡桃ちょっと行ってくる」

「あぁ」

時計台に胡桃を残し階段を降り凛の目の前に立つと、杖の1本を投げて渡された。

「その様子ならもう大丈夫な様だね」

「あぁ大丈夫だがこの杖は?」

「護るべきものを見つけた君の覚悟を見たくてね、1つ…手合わせ願うよ」

「クッ…」

いつも通りの笑顔を浮かべているが、今の彼女からは殺気の様なモノが感じ取れる。感じた殺気に身も心も食われせうになるが俺はもうこの世界から、現実から逃げないと決めた。引き下がる訳には行かない。

「あぁ、お前のことだ…全力で行かせてもらうぞ」

「ふっ恐ろしい程の真っ直ぐな瞳だな、全力にこそ意味のある経験となるんだよ」

凛はクスっと笑うと杖を両手で握り、正眼の構えを取った。

(合気杖で正眼の構えか…なら俺は)

杖を凛と同じように握り、そのまま腕を頭の上まで上げる常談の構えを取った。

(私の正眼に対し彼は上段か…しかも杖が隠れてリーチが解らない…ふっこれは煮え湯を飲まされそうだ)

『さて、はじめようか!』

 




ウォーキング・デッドのモーガンを見て合気道恰好いいと思ってしまい、合気道を取り入れたのですが…何か別物になってしまった様な…
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