学園黙示録SCHOOL―LIVE! 作:楠葉遊鳥
そのうちヒロインにします!あっ…胡桃はどうしよ…
士達と別れ私達は、一足先にリーさんの作った夕飯が待つ部室に向かっている。
「何か胡桃ちゃん機嫌いいね?」
「ん?いつも通りだぞ?」
無邪気な笑顔で私の顔を由紀が覗いてくる。
「胡桃ちゃんが笑ってると皆も笑顔になるよ!」
「確かにねぇ、胡桃の笑顔は魅力的よね」
「リ、リーさんまで…もぉ…恥ずかしいからみるなぁ!」
「私も胡桃君の笑顔はすきだぞ!」
「凛も真顔でそんな事言うなよ!」
『アッハハハ!!』
皆がいて士がいて私の周りには大切な人が沢山いる。私はこんな世界でも、徐々に好きになっているようだ。
「なぁ、今の事故…だよな?」
学校の屋上で美紀と背中合わせで座り、先程の接触事故についてはなしている。
「事故でいいんじゃないですか?」
「いいんじゃないですか?って…」
互いに背中合わせのため美紀の表情は分からないが、何故か美紀の声はやたらと明るい気がした。
「ハァ、じゃあさっきのは事故でノーカンな?」
「分かりました…」
さっきより声のトーンが下がった様な気がするが、納得してくれた様で安心した。
「んじゃ、部室に戻るか」
「はいそうですね、戻りましょう」
夕日で紅く染る屋上を後にし、俺達は皆の待つ部室に向かった。
「すまん皆…遅れた…ん?」
部室に付きドアを開けると何故か皆悲しそうな顔をしていた。
「ん?どうした?」
「何かあったんですか?」
空いている席に座ると、俺の向かいの席に座る凛が口を開いた。
「先に悠里君達には話したが、私は今日でこの学園生活部を辞める事にしたんだよ」
「は?」
「え?」
突然の凛の告白の俺と美紀の口が開いたまま、閉じなくなってしまった。
「ど、どういう事だよ?」
「そうですよ、いきなり過ぎますよ!?」
「友人を探しにね、こんな世界だが生きてるかは分からないが…私は生きていると信じている」
凛の気持ちはよく分かる。俺も圭が生きていると信じてショッピングモールに探しに行っが、結果は駄目だった。だが、凛も実際に確かめて見ない限り友人は生きていると信じるだろう。
俺はリーさん達の方を見ると皆と目が合い、何も言わず首を縦にふった。
「寂しくなるけど仕方ないわよね…」
「きっと友人は凛の事まってると思うよ」
「色々ありがとな凛」
「お友達が見つかったら遊びにきてね!」
「葛城先輩…諦めないでください」
「頑張ってね葛城さん」
「悠里君…士君…胡桃君…由紀君…美紀君…慧君…ありがとう」
「さぁ、皆で楽しく晩御飯にしましょう」
リーさんが笑顔でそう言うと皆『はーい!!』と明るい返事をして、楽しく晩御飯を食べ始めた。
凛が学校を出ていってから数時間後。時計を見ると3時になった計だった。
「流石に皆寝てるだろ…」
俺は制服に木替えベルトに警棒ケースと矢筒を通しペンライトとボウガンとマニュアルを持ち、[地下室]に静かにむかった。
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