学園黙示録SCHOOL―LIVE! 作:楠葉遊鳥
めぐねぇのお説教から開放された俺達は物資調達件肝試しをおこなっていて、今肝試しの最初の目的地である購買部に向かっている。
「幽霊…いないよね?」
俺、リーさん、由紀、めぐねぇ、胡桃の順で隊列を組みながら購買部を目指していると、リーさんにしがみつく由紀が震えながら[幽霊]と言う実際にいるのかわからない存在に怯えているとリーさんが優しく笑い怯える由紀を安心させるように手を握った。
「大丈夫よ、でも油断は禁物ね」
リーさんの言葉に俺はボウガンを胡桃はシャベルを握り直し、幽霊よりはるかに遭遇しやすい奴らに備えた。
ちなみに後ろから2番目にいるめぐねぇは由紀以上に怯えているのは俺達の悪戯のせいであるようだ。
先程まで月明かりがあったが雲で月が隠れてしまったようで、今の頼りは胡桃とリーさんが持ってきた懐中電灯2つだけだった。
「懐中電灯じゃやっぱりくらいな」
「電気を付けると外の奴らや校内の奴らがよって来るから我慢してね」
構えたボウガンに無理やり付けた懐中電灯の光を見ながらボヤくと、耳元まで顔を近づけ喋るリーさんの声に思わずドキッとしてしまう。ソーラーパネルのお陰で電気は付くのだが、奴らも光に群がって来るので夜間校内は真っ暗にする必要があるのだ。
「しゃーないか」
明かりをつけ奴らと遭遇するよりかは幾分かましである。
「皆ついたよ」
肝試し第1の目的地である購買部に着くと、無事に着けた事に胡桃達が安堵しているのが感じられた。
「確か此処は外から見える窓がないから電気付けても大丈夫だったわね」
「なら電気つけるぞ」
めぐねぇが明かりを付けても平気だと伝えると、最後尾にいた胡桃が電気をつけると辺りは懐中電灯の数倍の光で照らし出されそれぞれ必要な物を探しに散らばった。
「えっと証拠の品だっけ?」
りーさんが品棚を物色しながら必要な物資をさがしていると、その後を着いていく由紀がたずねる。
「そうよ」
「何取ってもいいの?」
「いいのいいのちゃんとお金は払うし
制服やシャンプー等の日用をらリュックに入れていくリーさんを見て、由紀は笑顔で走っていった。
「えっと…電池と…制服に…あっ胡桃」
「な、つ、士」
適当に必要な物を集めていると顔を赤くした胡桃と出会い、胡桃が持っていた物をみて赤面の理由が分かった。
「あ、わ、悪い…」
慌てて後ろをむく。
「い、いやしまわなかった私も悪かったよ…」
気まずい空気が2人を無言にしてしまった。
「あ、そ、そうだあっちに必要な物が」
「わ私も向こうに必要な物が」
お互い無言の気まずさに耐えられなくなり、特に必要な物も無いのに適当な理由を付けまた散らばっていった。
胡桃と別れ購買部を歩いていると次はめぐねぇに出会った。
「あら、祠堂さん必要な物はとりましたか?」
「あらかたですね、そう言えば由紀は?」
何時もめぐねぇの傍にいる由紀が見当たらなく、心配するとめぐねぇは苦笑いを浮かべ口をひらいた。
「多分お菓子コーナーじゃないかしら?」
「あぁ由紀なら行きそうだな…ちょっと様子を見てきます」
「お願いするわね…」
苦笑いを通り越し呆れた笑みを浮かべるめぐねぇに軽く頭を下げ、由紀がいるであろうお菓子コーナーに向かった。
「チョコにポテチと〜お!これは」
証拠の品になるお菓子でいっぱいになったリュックにまだお菓子を詰め込んでいくと、面白そうなお菓子を見つけ手にとってみる。
「うんまい棒超弩級激辛ハバネロ味…」
赤い袋の色がその辛さを表現しているようで、お菓子と言えど食べる気にはなれなかった。
「そうだ!これつっくんに食べさせてみよう!」
突発的に思いついた悪戯に怪しい笑みをうかべてうんまい棒超弩級激辛ハバネロ味を取りターゲットを探しに行くと、すぐに見つけることができた。
「つっく〜ん」
「由紀どうした?」
とたとたと歩み寄ってくる由紀を見て無事だと言う事に安心した。
「つっくんあ〜ん!」
「あ〜ん?」
由紀の指示にしたがって口を開けると棒状の何かを入れられた。舌触りからするにスナック菓子で見た目からうんまい棒だと分かり、噛みちぎりパッケージを見ると何時も食べているうんまい棒だった。
「超弩級激辛ハバネロ味か、これ好きなんだよ」
「え!?」
辛さに悶えるどころか美味しいと言われてしまい、悪戯が失敗してしまった。
「た、退却〜」
「おい走ったら危ないぞ〜つか悪戯すんなよ」
これを食べさせ辛さに悶えさせるといった悪戯をするつもりだったがそれが失敗し事にしたようだ。
「どうした士?それうんまい棒か?もらい!」
「何でもないっておい胡桃それは!」
先程別れた胡桃に会うと、持っていたうんまい棒超弩級激辛ハバネロ味にかぶりついた。
「!!…な、なんだこれ!からーいっ」
「これうんまい棒超弩級激辛ハバネロ味だぞ!」
「な、なんだよそれ、辛いっ辛いよ…」
辛さのあまり泣き出してしまい何とかする為に辺りを見渡すと、缶に入ったココアを見つけそれを取り口に含み辛さに悶える胡桃に口移しで少しづつ飲ませていく。初めは混乱していた胡桃だが、落ち着きを取り戻しゆっくりとココアを飲み始めた。
しばらくしてココアは飲み干され、俺と胡桃は普通のキスをしていた。
胡桃が持っていた物は、年頃の乙女が定期的になるあれの時に必要なあれです。