学園黙示録SCHOOL―LIVE! 作:楠葉遊鳥
ボウガンをリロードする時間や警棒を伸ばす時間も無く俺はせめてめぐねぇを庇うため、ゾンビめがけタックルをする為走り出した。
「君ッ伏せるんだ!!」
「え?」
「誰だ?」
「胡桃ッめぐねぇいいから伏せろ!」
ゾンビにタックルするのを辞めそのままめぐねぇに多い被さると銃声が響き、近くにいたゾンビが倒れ次に周りにいるゾンビが銃声と共に倒れていく。確実に頭を撃ち抜いている所を見ると、かなりの腕前の持ち主のようだ。
「めぐねぇ大丈夫?苦しくない?」
「え、えぇ大丈夫よ」
下にいるめぐねぇの安否を確認し次に前方にいる胡桃を見ると、ガラス製の落果防止柵に片膝立ちで寄りかかっていて胡桃もこちらの目線に気づいたらしく俺と目が合うと、口を動かしていた。口の動きからすると[私は大丈夫だ]
と言っている。二人とも無事を確認し俺は辺りを見渡した。1階にはスナイパーの姿は無く2階に目を移すと、金属製のモニュメントの上から火花が見えた。
「あそこか…」
「金髪の君ッ早くその子を連れてここまできたまえ!」
だが俺は謎の声に支持される前に体が動いていて、めぐねぇを持ち上げ俗に言うお姫様抱っこをした。
「わかってるよ、めぐねぇごめんな」
「ちょ士くん、私重たいから…」
「大丈夫、胡桃走るよ」
「わ、わかった」
九死に一生を得た俺達は謎の声の持ち主がいる2階に続く階段を登った。生きるためにひたすら階段を登っていった。
今の私はかごめかごめに出てくる籠の中に篭った鳥の様に、誰もいない部屋の中で私は外にいる奴らに怯えている。何時もの様に奴らに怯え決してこの部屋から出ようとせず、何時もの様に1日が過ぎ明日もまた怯えて過ごす。
「だって私は籠の鳥…あれ?」
ベッドの上でただ時間が過ぎるのを待っていると、今日はいつもと違っていた。何かが破裂する様な音が微かに聞こえ、急いでドアの前までいき、耳を当て外の音を聞くとまた同じ音と人の声が聞こえくる。
「まさか…生存者!?」
この部屋を出れば外にいる生存者に助けてもらえるかもしれないが、何故かここを出る気にはなれなかった。例え生存者がいてもこんな世界で生き残れるはずがない。そして私はまたベッドの上に戻り耳を塞いだ。
俺はこんな世界になって学んだ事がある。それは揺れる物から目を背けるなだ!
通路を走る度にお姫様抱っこされているめぐねぇの胸が、一定のリズムで上下に揺れている。
「あの…士くん…前に見て走らないと危ないのではないかと…」
「あ、あぁそうだな」
めぐねぇに俺が前を見て走っていない事を気付かれ、慌てて前を向くと前を走る胡桃が冷たい目でこちらを見ていた。何時もなら頭を撫でてあやしたいのだが、両手が塞がっているのでとりあえず目をそらしておく。胡桃の冷たい視線を受けながら走ると、スナイパーが居るはずのモニュメントの前に到着した。
「やぁ無事なようで何よりだね」
その声はやはりモニュメントの上から聞こえ上を見ると俺達と同じ巡ヶ丘高校の制服を身にまとい、銃を背負い笑っている少女が笑っていた。
「ほぅ君たちも巡ヶ丘高校の生徒だったのか」
「私は巡ヶ丘の教師よ」
お姫様抱っこから下ろされためぐねぇが前に出てくると、少女は驚いた顔をしていた。
「すまないてっきり貴女も生徒かと…」
「私って…そんな子供っぽいかしら…」
「き、気にするなめぐねぇ…めぐねぇが若いって事だよ」
しょぼくれているめぐねぇを胡桃が慰めていると、少女は俺を見つめてきた。
「なぁあんた何で降りてこないんだ?」
「愚問だな…降りないんじゃなくて降りられないんだ!」
「おいおい…手伝ってやるから降りてこい…」
「すまないなぁ助かるよ」
謎が多い少女をモニュメントから下ろし、よおやくまともに話が出そうな状態になった。
「ふぅ….助かったよ、奴らに襲われそうになっていた君達を見つけ無我夢中で登ったはいいものの降りられなくなってしまったんだ」
「俺達の為にすまないな…そして有り難うな、俺は祠堂士であのシャベルを持ってるのが恵飛須沢胡桃で…あの体育座りで落ち込んでるのが佐倉慈」
「私は葛城凛だ、よろしく」
そう言い差し出された右手に俺も右手を出し、握手をした。
俺は少しだけ希望が持てていた。それは生存者[葛城凛]と出会えたからだ。あの日から俺達以外の生存者を見たことがなく、もう生き残れている人間は俺達しかいないと思っていた。
だが目の前に生きている人間が立っている。
だから彼奴も生きているとそう信じている。
がっこうぐらし!では胡桃
ご注文はうさぎですか?ではリゼ
きんいろモザイクではアヤヤが好きです。
テール系が好きか楠葉遊鳥の作品です。