F-1で怪異に物申す!   作:べっけべけ

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遅くなりました……スミマセンm(__)m

これを投稿した後また検定の勉強に取り掛かりたいので感想に気づくのが遅くなったらスミマセン。感想どしどし待ってまーす


上映会

ヴィルケ中佐に答えを述べてから数時間後。

 

あれから基地内の放送でブリーフィングルームに集合がかかった。ウィッチーズ+α(俺)に。

 

 

今俺はちょっとした教室のような……ブリーフィングを行う部屋?でウィッチ達の前に立たされていた。

 

「はい、皆さん注目!改めて今日から皆さんの仲間に加わる新人を紹介します」

 

手を叩いて呼び掛ける中佐。

 

ザワザワと騒ぐ……というわけではなくむしろグダグダとだらけている一部ウィッチは結局態度を改めないのでそのまま話を進めていく中佐。

 

(中佐……それじゃまるで小学校の先生…………まぁいいか)

 

「皆さんも知ってるとは思いますがこの間この基地に着陸してきた未確認機……あの機体に乗っていたパイロットの……」

 

「これからお世話になります、武内一です。魔力はありませんので皆さんのようには色々と出来ませんが極力援護に回っていく所存ですのでよろしくお願いします」

 

今の自分は作業着姿で、帽子を片手に持った状態で頭を下げていた。

 

……普通はこういう時は制服であることが望ましいであろう。しかしそんなものは現在の俺の手元には存在せず、なぜかこの航空自衛隊の使用しているデジタル迷彩の作業着しかなかった。

 

ちなみにこの服は何処に有ったのか?

 

F-1の後部座席のようなあの手荷物室だ。ガンカメラ云々を終わらせてから暇だったので後ろのキャノピー(?)を何やかんやして開けてみると少数ではあるが色んな物が入っていた。

 

9mm拳銃に9mm機関けん銃、64式小銃とミニミ機関銃、あとは弾薬箱が幾つかと作業着&安全靴……これくらいである。

 

「彼はここ第501統合戦闘航空団基地に協力はしてくれますが、それは非公式となっています。本部には本人の意向により存在を報告していないので呉々も言いふらしたりしないように。この事は我隊の機密事項となりますので万が一漏らした場合は……ね?」

 

(いや……ね?じゃないでしょ……めっちゃ怖いよこの人!後ろからドス黒く見えるの出てんだけどぉ!?)

 

中佐の横顔をみていただけなのに背筋が凍りつき冷や汗が滝のように流れ出る。手足からは感覚が抜けていく始末で、血の気が引いていくのがわかる…………わかった。この人だけは絶対に怒らせたらダメだ……!

 

「あと、階級が無いと色々と不便なので彼には仮としての階級を給与します。しかし我が隊での規則のこともあるため……階級は伍長とさせてもらいます」

 

(えーっと伍長って……自衛隊でいう……ニ等空曹……?え、マジで?)

 

幹部学校卒業などの人はもっと上の階級からスタートだろうが少なくとも俺の親父とその知り合いでそういう人は居なかった。全員が高校卒業後に教育隊に入ったという人ばかりだったのでこの階級は高く感じる……俺が変なのか?正常なのか?まぁいいや。

 

「それじゃあ貴方には必要と思われる書類と衣類一式、階級章が入ったこの鞄と拳銃を渡しておくので後で自室に持っていってください」

 

「はい……」

 

(お、ワルサーPPK……)

 

手渡されたアタッシュケースのような鞄にはHAJIME TAKEUTIと書かれており、その上にはワルサーPPKが載っていた。……拳銃なら自分のあるんだけどなぁとは言ってはいけない。

 

「彼には今格納庫に置かれているあの機体で出てもらうことになります。なのでこれからのネウロイに対する作戦の際にはウィッチーズだけではなく彼にも参加してもらいます……以上です。解散!」

 

(え、はやっ!もうブリーフィング終わり!?)

 

自身に注がれるのは幾数もの警戒と好奇心の目線だった。実験台に置かれたモルモットのような気分を味わいながら自分はこれからどうすればいいのか……そう考えていた時だった。

 

「武内……一さんでしたよね?私、宮藤芳佳って言います!同じ扶桑の人ですか?」

 

すごくフレンドリーな人が来た。特徴的な癖っ毛で白セーラーに身を包んだ彼女は扶桑……ここでいう日本人らしい。

 

「え、えぇ。そんなところです」

 

(……見ちゃダメだ見ちゃダメだ……)

 

目線を顔から下へ下げない、というか下げられない。……何故か?それはこの世界が少し俺の常識とは大きく違っていたからだ。……主に女性の服装についてである。

 

ここに呼ばれる前に健さん達にも聞いたが女性は皆下半身の防御がかなり薄い。

 

彼曰くは「昔から皆そうしている」ということで違和感も何も感じないそうだ……まぁ確かにそれが昔から皆の当たり前であるなら誰も疑問を持たないだろう……。

 

 

あれが普通とは……いったい冬の間はどういった格好をしているのか?ずっと太ももは露出しっぱなしなのか?

 

……煩悩が噴水のように溢れ出る。

 

 

それからウィッチ達の自己紹介を聞き……まぁ煩悩に遮られて全然頭に入ってこなかったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからとはいうものの俺はまた機体のある格納庫へと来ていた。

 

(……これからどーすっかなー俺……)

 

愛機の上で寝転がって考え事をしていると誰かの足音が耳に入ってきた。

 

どんどんと近付いてくる様子から自分に様子がある……かもしれない。

 

「あ、……どうも」

 

そう思って上半身を起こすと案の定、健さんが満面の笑みを浮かべてこちらに歩いていた。

 

「ありゃ、寝てませんでしたか。せっかく驚かそうと思ったのに……」

 

少し悔しそうな表情を浮かべながらそう言う。

 

「一さん。単刀直入に言いますと……無事出来ました!あのフィルム!」

 

「……っ!ホントですか!」

 

「ええ、早速見るためにシアタールームまで来てください。こちらです」

 

それから起きるや否や健さんについていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここですよ」

 

(うぉぉ……古いものばっかりだ……)

 

部屋の中には窓が無く、照明を消せば真っ暗になる造りになっていた。椅子が幾つも並ばれておりその先には大きな白い布が垂れていた。

 

(あーゆーのって学校の教室とかにも吊るされてたっけな)

 

布とは反対の方向には面積の小さな机があり、その上にはよく昔の映画や番組に出てくる映写機が置かれていた。この部屋だけでちょっとした史料館のようだ。

 

「あ……どうも、ヴィルケ中佐に坂本少佐。それにオースティンさんも」

 

「なーに、せっかく現像したんだったら見たくなるもんだろう?機密事項でもないみたいだし。ましてやあのわけわからん戦闘機でネウロイを落としたってんならどうやったのか知りたいしよ」

 

「さて、本人も揃ったんだったら拝見しましょ。あなたがこれまで何体のネウロイを撃墜したのか知りたいところだし」

 

ヴィルケ中佐にそう促され健さんが照明を消し、映写機に手を掛ける。するとカラカラと音を立て始めた映写機から強烈な光が発せられ、吊るされていた布へと映写され始めた。

 

 

カタカタカタカタ……

 

まるで金曜○ードショーが放送される時のあのおじさんを連想させるレトロな音をBGMにちょっとした上映会モドキが始まった。

 

(おおぉぉ……あの時ってこういう風に映ってたんだ……)

 

まず最初に倒した左右非対称な外見が特徴的だったあのネウロイが映される。……いやはや、懐かしい。

 

 

 

 

 

 

「武内伍長、ちょっといいかしら?」

 

「?……はい、中佐」

 

「この……ロケット兵器?は見たところ動いているようだけど……これも貴方の?」

 

ガンカメラに映る4本のAIM-9Lの事を彼女は不思議に思うらしく、自動追尾に興味をもったようだ。

 

「はい、自分の世界の人達はミサイルと呼んでましたが。空対空兵器です」

 

「魔力の補助も無しに……か……ふむ」

 

坂本少佐も気になっていたらしく、顎に手を添えながら考える素振りを見せていた。

 

「ミサイル……魔力無しでこんな物が作れるなんて……貴方の世界はどうなっていたのよ……」

 

(ま、簡単に言ったらパラレルワールドって奴でしょうね。但し魔力の有り無しがあるっていう大きな違いがありますが……)

 

心でそう呟きながら映像を見続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カラカラカラ………

 

暫くの間映り続けていた布は元の白へと戻り、ただ映写機から眩しい光が漏れるだけとなった。

 

「この映像によると武内さんのネウロイ撃墜数は……23機ね」

 

見てみると中佐の手元にはメモとペンがあり、そのメモには外国でよくある数の数えかた……日本でいうと「正」の字で数える時のあのやり方である4本の縦線とそれに重ねる斜めの線が合計5個程書かれていた。

 

 

(転移してからだいたい二ヶ月で23機か……そんなもんなのかな?)

 

「ミーナ隊長?まだフィルムはもうひとつありますよ?」

 

「……え?」

 

(あ、そう言われてみればそうか)

 

先程のはガンカメラ。ストライクカメラがあることを忘れていた。

 

「ちょっと待ってくださいね。今交換するので」

 

そう言って健さんがフィルム交換を進める。

 

フィルム交換はものの数分で終了し、再度上映が始まる。

 

しかし先程のとは違って時間が短く、ストライクカメラの映像は開始から約10分で終わりを告げた。 

 

 

「こっちの映像だと4機……ねぇ……爆弾でネウロイを落とすなんて聞いたこともないんだけど……」

 

「は、ははは……」

 

何と返せばいいのやら。自分でもよくわからぬ。

 

「なんというか……凄いね。一君。僕はウィッチーズがどうやって落としているのかイマイチわからないけどなんというか……凄かった」

 

部屋の中に居る全員が苦笑いを浮かべていた……。お互いに何と言ったらいいのかわからず、ただ気まずい雰囲気が辺りを包む。

 

 

 

「そ、それにしてもこの短期間でこれだけのネウロイを……しかも単独で落としたとなると……」

 

「ああ……本来なら勲章ものだが……」

 

中佐と少佐が額に手を当てながら悩む素振りを見せる。

 

(何をそんなに悩んで……あ、そういうことね)

 

自分はあくまでここに所属していない存在。そうホイホイと勲章なんぞ給与していたら色々と面倒なことになるのは当たり前だな。

 

「あの~……」

 

「「……?」」

 

「勲章とかって面倒なことになりますし僕はいりませんよ?」

 

「そうは言っても……」

 

「んんん……」

 

(あ、こりゃまずったかな?なんか余計に面倒に……)

 

「とりあえずこの件については保留ってことにしときません?」

 

面倒臭くなったら後回し。社会人になったら真っ先に指摘されるなこの性格。

 

「そもそも機密な扱いの人間に勲章って変な話じゃありません?」

 

などといった感じでひたすら愚痴を連発したら二人共渋々ではあるが承諾してくれた。所詮軍人でもないガキの言うことなんて聞かないかもと思っていたがそうでもないらしい。……疑ったことを反省しないと。

 

 

 

 

 

上映会(?)が終わり一息ついてから。

 

 

 

「あの……ヴィルケ中佐」

 

「?どうかしましたか?」

 

「ちょっとご相談がありまして……」

 

今のうちに聞いておかないと。また中佐は色々とデスクワークがあるだろうから……そう思った時には口が動いていた。……元コミュ障の俺とは思えない。

 

 

 

 

部屋を出て廊下を歩く……ヴィルケ中佐は自分と長く話すことは出来ないため廊下で歩きながらでの話ということだそうだ。……まぁ本人はそんなに重要性のあるものとは思っていないみたいだし……。

 

「それで?相談っていうのは?」

 

「ええっと………………」

 

言いづらい。このうえなく言いづらい。

 

……だけど今言わなかったらタイミングを失いそうだ。

 

 

 

 

 

「率直に言います」

 

「?…………ええ」

 

「今のままだとあの機体は飛ぶことすらままなりません」

 

 

 

 

 

 

 

「………………はい?」

 

 

 

 

この時の中佐の表情は色々とカオスなことになっていたとだけ言おう。

 

 

 

 




主人公の外見とかって具体的に書いた覚えがあまり無いので今ここになんとなーくで書いときます。

・黒髪短髪(ヨルムンガンドの東條くらい)
・身長167cm程
・F-1に乗ってない時は視力や体力が落ちるが、人並みには十分ある(それでもウィッチには遠く及ばないが)





装備は基本航空自衛隊に沿っていこうと思っていますので空自に配備されていないLOVEマシーンこと62式機関銃も出ませんし89式小銃やカールグスタフ、M24対人狙撃銃も出す予定はありませぬ。どうかご了承を。
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