F-1で怪異に物申す!   作:べっけべけ

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ネタです。この小説を投稿し始めた時から友人に「赤城に着かry」と言われてきたのでやってみました。絶対に不可能なことができちゃっているのでご都合主義みたいになってます。ごめんなさい。


番外編:赤城へ着艦(墜落)

(ん…何が…どうなって…)

 

まだハッキリとしない意識の中でボヤけた目をこす…ろうとしたが手がバイザーにぶつかり届かなかない。カチャ…とバイザーを押し上げて霞んだ瞼を擦っていると…不可解な音が微かに耳に入る。

 

ダダダダン!

 

「…えっ?………………え?」

 

何処からか聞こえる発砲音。もちろん俺にはトリガーを引いた覚えなど全く無い。

 

キョロキョロと左右を見渡すと……外の8時方向に人がいた。

 

 

見た感じ女の子っぽい誰かが左に並走していた。機内でない所に人が居るだけでも理解不能であるというのに彼女の手の中の物を見た時俺は…絶句した。

 

(いやいやいや!長い長い長い!)

 

アメリカのバーレットM82A1なんて玩具に思えるほどの長い銃身をもった機関銃…?を持っていた。

 

その大きさはまるでそれはル○ン三世のカリ○ストロの城にてソ連の対戦車ライフルのようであんなもの1度も見たことがない。あんなものを扱うなんてとてもじゃないが人間とは思えないが…というか絶対アレは地面に置いてから使うような銃だろう…。

 

そして視線を銃から相手の顔へと移すと…またも驚愕。彼女の頭にはなんか付いていた。

 

 

 

 

付いていたもの…それは獣耳のようなもの?である。いったい何処ぞのカフェのメイドだよあんたはとツッコミたくなるその容姿は今までそういう店などを見たこと無い俺にとってただただ異様な光景にしか見えなかった。

 

 

(…え?…ま、まさかのコスプレ?それともファッション?あ、そういう趣味をお持ちの方なんだな。うん。そうに違いない)

 

勝手に自分で結論を出し納得する俺。だってこの世界(アニメ)を俺知らないんだもの…仕方ないじゃないか。

 

 

なんか知らんがすごく鋭い視線を向けてくる。そ、そんなに睨み付けられると…胃が…。

 

友達に[ストライクウィッチーズ]のPVは見せてもらった事があるが…本編を見ていないため、さっぱり内容を知らない俺には誰が誰なのかさえわからない…というか名前さえ誰一人として知らない。

 

外からこちらを覗き込む人物の外見は…白色の軍服?にポニーテール。そして眼帯らしきものを右目に付けていた…目が無い…?それとも頭の耳同様コスプレ…?なのだろうか?

 

 

 

 

そして気づいたことがもうひとつ。

 

(パンツ…だと……)

 

白い軍服に紛れていたため気づかなかったが…履いていない。そう、履いていないのだ…あ、ノーパンの意味じゃないよ?

何故だか彼女は上は軍服を着ているというのにその下…下半身は足に付ける機械とパンツしかない。ズボンは?…スカートは…?

 

(ろ…露出狂………なの…?なに?どういうこと?)

 

太ももがチラチラと見え隠れし目のやり場に困る。いったい何なんだこの状況は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ザザッ…ザーザー』

 

(ん…?無線…?)

 

無線に何か反応のようなものが起こると同時に向こうで何か叫んでる。声は全てエンジン音で書き消されて何も聞こえないがだいたいは予想できるが…。

どうせ「てめぇ!何処の組のモンやぁぁ!」みたいなことをいっているのだろう。……たぶん。

 

 

「あーあー。テステス。聞こえてますかー?」

 

周波数を変えながら交信を試みる…が、ノイズしか聞こえない。すぐに無理だと諦めて無線の電源を落とす。…だってノイズがザーザーガーガーってうるさいんだもの。

 

 

結局相手との通信は困難なので昔の戦闘機乗りのようにハンドサインや機体をバンクさせるしかないな、これは。

 

最初は機銃でモールス信号でも…と思ったが、生憎イロハニホヘトもアルファベットもわからない。タブレットで検索?そんなのどんだけ時間がかかるんだ、というかめんどくさい。

 

 

 

白の軍服の女性は銃を片手に大きなジェスチャーをしてきた。腕を大きく下から上へと振りこちらに来いとでも言っているかのような…というかその意味でたぶん合っているだろう。こちらも返答として何度か大袈裟なくらいの勢いで頷く。

 

 

すると相手は進路を10時方向へと変えたので俺もそれに続いていく。30度ほど左にロール、左フットペダルを少しずつ踏み込みながら操縦悍を少し引き続け機首を下げぬようにして機体の進行方向を変えた。

 

 

 

 

 

 

 

(…この状況で俺…何すればいいんだろう…)

 

ただただ並走して空を飛ぶ。…それ以上でもそれ以下でもない…本当にそれだけなのだ。

 

レーダーにも反応無し、タブレットもネウロイ反応無し…ということで今この機体には機銃以外何の兵装も取り付けておらず、主翼や機体下部にはパイロンすら1つも装着されていない。

塗装さえ変えれば昔懐かしいT-2ブルーインパルスもどきにだってなれる状態である…後部座席は無いがな。

 

 

武装を外した状態のF-1はパイロット達から[スーパーF-1]と言われるほど軽々と飛行してくれると言われていた。

まぁ、練習機であるT-2を元としているため当たり前と言えば当たり前かもしれないが、操縦性に関して癖が比較的少ない。そのため機動性が他の機体と比べて悪かろうとも素直に操縦者のいうことを聞いてくれたりする優しい機体だ。…たぶん。

 

これまでとは違って兵装が無い。よって機体が軽くなったことから上昇力や加速性能、旋回やロールなどといった機動がこれまでより向上しているため現在、グルグルとロールを繰り返していた。

 

隣にいる白軍服に変な目で見られるが気にしない。だって暇なんだもの。

 

 

 

 

 

 

そして暇な時間が過ぎていくこと数分、何やら海上に船のようなものが見えてきた。というか船だった。

 

 

 

よく見てみると戦艦のような武装は見えず、まっ平らな甲板にあるのは規則的に塗られた白線。見たところ航空母艦だった。

 

アメリカの原子力空母のように離艦と着艦を行うところが別れているものではなく、第二次世界対戦の頃に使われていたような一直線な甲板をもった空母…あまり戦時中の頃の兵器は詳しくないので名前はわからないが、零戦などを運用する空母であることだけは確かだった。

 

どんどんと高度を下げていき、空母へと接近していく。

 

(さて……どうやって降りよう?)

 

常識だがF-1支援戦闘機に着艦することができるような機能など付いていない。というか[着艦]の[ち]の字も見当たらない。

 

普通、着艦が可能な艦上戦闘機には着艦用フックが付いており車軸の方も衝撃に耐えられるよう頑丈に作られている。

 

 

…しかしF-1はそうはなっていない。着艦用フックではなく緊急着陸用の制動フックならば備え付いているが、一度下ろすと自力では戻せなくなるほどの緊急用だ。車軸の方は開発当初にコスト削減ということでF-104の車軸を流用しているため着艦だなんてとんでもない。

十中八九…というか確実にへし折れるだろう。

 

…もし着艦したところで良くて機体が大破、悪くて俺が即死といったところだろうか。

 

(ん~…………うん、無理だ)

 

F/A-18Eなどの海軍機は通常着艦する際にフックがかからなかった場合に備えて着艦と同時にエンジン出力を上げる。そんなことを現在の状況に置かれている俺がやってみろ…木造の甲板が燃えるぞ?お?炙るのか?炙ればいいのか?

 

甲板をバーナーで軽く炙りましたーとでも言えばいいのだろうか。……さて、どうしよう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(チャンスは1度だけ…か)

 

着艦するためにどうするか考えていた。…何故するか?……何故だかやらなければいけない気がしたからだ。

 

 

何度も空母の上を素通りしイメージを固めていく…その数が二桁に達したところで本番に移行させた。

 

 

 

 

 

空母からかなり離れ着艦(?)体勢に入る。

 

エンジンスロットルの隣にあるフラップコントロール・レバーの上部カバーを解除、UP位置にあったレバーをLD位置へと押し下げてフラップを作動させていく。

すると数秒後に計器板のフラップのポジション・インディケーターにLANDの表示がされフラップが正常に作動したことを知らせてくれた。…フラップはこれでよし。

 

次にスロットルレバーの右側スロットルに配置されているエアブレーキのスイッチをOUTにさせる。左右のブレーキを作動させ最大角にまで開いて空気抵抗を大きくしていく。すると計器のSPEEDBRKと書かれたライトが点灯しブレーキが動いていることを意味した。

 

その後すぐに降着装置操作ハンドルをギイィ…と降ろしその後アレスティング・フック操作ハンドルを引く。ちゃんとフックの警告灯が光っていることを確認していつでも着陸…改め着艦を行えるように覚悟を決めた。

 

 

「フーッ…フーッ…」

 

冷たい空気が肺に入る中、何故だが実感が湧かない。下手すれば死に直結するというのにまるでゲーム感覚のようだった…俺って頭のネジ全部取れたのかなぁ?ドキドキとワクワクが混ざりあったようななんとも言えない感覚になりながらそう考えた。

 

 

HUDには第4世代の戦闘機のように色んな情報は投影されないので、前をみて…計器を見て…を繰り返していく。高度もとても低いのでかなり精神力が削られるものだが第3世代のF-1なのだから仕方がない…。

 

速度が失速速度である117kt(216.7km/h)以下にならないようにエンジンスロットルを押したり引いたりと出力を調節しながら空母へとどんどんと接近していく。

 

 

 

 

 

空母までの距離が200mを切った時というとき、スロットルに付いているフィンガーリフトを引きながらIDLEの位置からOFFの位置へと移動させる。これで最早自機はグライダー状態で滑空していることになる。

それから2秒と経たないうちにドラッグシュートのハンドルを一気に引いてさらなる減速を図っていく。

空母はもう目の前…ストールを知らせようと振動していた操縦悍をほんの少しばかり引く。

 

機首が少し上がったかと思えば直後にガクンと幾度も伝わる大きな振動。いったい何本のワイヤーに引っ掛かったのかなどわからないがどうやら幸運にも引っ掛かったらしい。

 

バキィッ!

 

機首が水平を向いて前脚が甲板に叩きつけられた瞬間耳に入ってくるのは金属がへし折れるような嫌な音。続いてバチンという何かが切れる音と共に体が狭い操縦席の左側にねじ伏せられた。

 

物凄い勢いで回る世界。あまりに早すぎて捉えられない視界には艦橋が一瞬映ったと思えば真っ赤になっていく。…レッドアウトだろうか。

 

(ああ…俺死ぬんだな…)

 

回転が止まる…そう思ったら今度は垂直上昇のように機体が傾き出す。甲板から落下でもするのかもしれない。操縦席が日に照らされるがキャノピーがひび割れて何も見えない、まるで曇りガラス越しに照明でも見ているかのようだった。

 

 

どんどんと角度が垂直に近づいていき甲板から滑り落ちようとしたその時、機体が動きを止める。

 

何がどうなったのかなど俺にはわからず、不思議でしょうがなかった。すると、機体は水平に近づいていき甲板へと戻っていく。

 

ガリガリと甲板と機体が擦れ合う音が聞こえ、動きを止める。直後にキャノピーの上に人影が映り、俺はなにもしていないというのにキャノピーが吹き飛ぶ。

 

「おい!大丈夫か!?」

 

白色の軍服を着た眼帯の女性がそう叫んだような気がした。

 

 

 

 

 

 




よくわからなかったらごめんなさい。イメージとしてはグリペンの事故映像のように回転する感じです。

友人にはF-35出そう!と言われましたがそれはそれでいいのか…な?感想待ってます。

(ちなみに主人公機を変える予定は無いっす。)
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