ハドラー子育て日記 異世界家族旅行編   作:ウジョー

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今回は黒太陽さん作「東方大魔王伝 -夢現幻想-」が最終話を迎え更に続く番外編で
ついカッとなって書いたものであり前回の話とは直接つながっておりません




幻想の地 魔王軍対大魔王軍  決戦前

「ここが幻想郷か聖母竜よ」

 

旅の扉をくぐり到着したのは今回の目的の地 幻想郷

 

『そのはずです ジゼルどうですかこの地は?』

 

[・・・コーセルテルに少し似てる気がします

なぜか冒険心がくすぐられますね]

 

「いきなり迷子になるなよ オレは探さんぞ

今回は非常に重要な・・・」

 

・・・ム やや離れた所から感じるこの暗黒闘気

これはまさか!?

いや・・・ あのお方がいるのだ

だからこそあやつもいて当然と考えるべきか

 

「いくぞジゼル 遅れるな!」

 

『下手に離れると危険ですからね』

 

オレはおぼえのある暗黒闘気を目指し飛んでいった

 

       ギューーーーン!!

 

真っ赤な屋敷が見えてきた

どうやらあれが話に聞いた紅魔館のようだな・・・

 

        !?

 

その屋敷の門から挑発するような闘気

そこには女武闘家とあやしいかげの二人

 

『一人は以前会いましたね たしか・・・』

 

[美鈴だ~]

 

その隣のあやしいかげ オレの知る姿ではないが

まず間違いない あれこそがやつの真の姿

オレは地上に下り相対し ジゼルもそれに従った

 

「ククッ・・・久しいな・・・

・・・魔影参謀ミストバーン・・・!!」

 

‘ハドラー!?’

 

   ザッ・・・ザッ・・・

 

オレが歩いて近づいていくと

 

‘まっ・・・待てっ!!ハドラー!!

それ以上 バーン様のいらっしゃるこの館に

近づくことは許さん!!!’

 

「・・・やはりここが紅魔館

バーン様の御住まいか」

 

‘・・・ハ・・・!?’

 

「クククッ ハハハッ! 随分と口が軽くなったな

その隣の相棒の影響か ミストバーンよ!!」

 

〔ミストのせいで私にまでなんか飛び火してる!?

・・・あのハドラーさん バーンさんにご用事ですか?〕

 

‘まて美鈴!この幻想郷にハドラーがいたのか?!

聞いておらんぞ!!’

 

「いや オレはこの地には今はじめて来たところだ

以前オレのところにバーン様が奥方様たちを

連れてきたことがあったのだ

美鈴とはそのときに会ったことがある」

 

‘レミリア様のことも知っているとは

どうやら嘘ではないようだな

・・・それで何の用だハドラーよ

おまえはすでにバーン様の配下ではない

以前のようにお目通りが叶うと思うな’

 

〔いえ あの~ 多分顔パスできますよ

レミリアお嬢様にとっては花嫁修業の先生ですし

バーンさんもヒマそうでしたから〕

 

‘・・・門番がそれでいいのか’

 

「オレは実力で押し通ってもかまわんぞ

おまえにはオレの息子が随分と世話になったようだしな」

 

‘息子・・・だと

あの人形がおまえの後継者だと・・・

おまえ自らが認めるというのか!?’

 

「そういうことだ

ついでに言えばこいつはオレの娘のジゼルだ」

 

[はじめまして ミストバーンさん

私はハドラー様の補佐竜 火竜ジゼルと申します]

 

『よい笑顔と挨拶ですジゼル』

 

‘・・・なんだと・・・’

 

〔あのみなさん ここで立ち話を続けるよりも館へどうぞ

お嬢様たちは既に気付いていると思いますし

ミストも黙ったようですから〕

 

「いや これ以上進めばこのミストバーンは無言のまま

オレやジゼル、条件さえ合えば相棒であるお前でも

背中から容赦なく突き刺してくる そういうやつだ」

 

‘そのとおりだ

・・・・・・だが 通るがいい

バーン様のお言葉はすべてに優先する’

 

「やはり たとえ姿や立場が変わろうとも

変わらんな おまえも・・・」

 

‘フッフッ おまえもな ハドラー

バーン様が一目置かれた強靭な肉体と精神をもつ者よ

私についてくるがよい’

 

「ほう・・・ ということは」

 

‘バーン様がお会いになられる・・・!!’

 

オレたちは館に招かれバーン様たちと再会した

既に茶会の用意がされており席についた

以前我が家に来た面々が紫を除き揃っている

見慣れぬ顔もあるが 立ち振る舞いからみるに

この館の使用人たちのようだ

・・・咲夜もそうだが かなりの実力者もいるな

 

出された茶や菓子は上出来のものだった

レミリアが胸を張っているところを見ると

どうやらこの茶菓子のパイは自信作のようだ

 

「どうやら精進を重ねているようだな」

 

〔ふふっ もっと褒めてもいいのよ〕

 

『ジゼルもおいしそうに食べてますね』

 

「「・・・よくぞここまで来たハドラーよ

またこうして会えるとはな

わざわざこの地にまで来た用件を聞こうか

・・・・・・余の・・・生命がのぞみか・・・?」」

 

バーン様の発言に傍らに立つミストバーンの暗黒闘気が膨れ上がる

やれやれ・・・人の悪いお方だ

 

「・・・神々からの依頼がありましてな

・・・この幻想郷の地限定で大魔王バーン様が

復活されたことで その後の様子を知りたいと」

 

「「ほう・・・成る程 神々の導きか」」

 

「丁度よいので便乗して観光がてらジゼルも連れ

こちらにお邪魔した次第です」

 

『まあ神々への報告は私がちゃんとしますからね』

 

バーン様を変えた幻想の地には以前から興味があった

 

ゴクッ・・・

 

・・・ふむうまい茶だ しかも一杯目と二杯目で違う うまさだ

これはフランの傍らに立つ執事が淹れたものか 参考になるな

 

〔そういうことなら時間が許す限りここに逗留すればいいわ

咲夜 客室を用意しておいて〕

 

〔はい お嬢様〕

 

そしてしばらくはおだやかに茶会を楽しんでいたが

ある道具を出したことで・・・

 

「以前バーン様のご依頼で魔界の拠点を掃除した際に

このような物を発見いたしました

はじめて見た物で正体がつかめず気になっておりました

よければどのような物かお聞かせいただけませんか?」

 

オレがこの機会にと拠点から持ち出した

妙に丈夫な白黒模様の玉をとりだした

 

「「む・・・ 懐かしいな

余がかつてあの研究をしていたときの遺物か・・・」」

 

バーン様が手に取るとその隣に座るレミリアとパチュリーが・・・

 

〔あら 懐かしいわねコレ 陰陽球じゃないの〕

 

〔・・・そうね

バーンが来る前に流行ったから随分と前になるわね〕

 

「知っているのか?」

 

「「これは幻想郷のものであったのか?」」

 

〔そうとは限らないけど 幻想郷ではこれを使って・・・〕

 

〔まってパチュリー どうせなら直接やった方がいいわ

咲夜 万事整えなさい!〕

 

〔はい お嬢様!!〕

 

〔ウォルターも準備がんばってね〕

 

〔お任せくださいフランお嬢様〕

 

レミリアの号令で何やら大掛かりなことになってきた

あの玉を使って何か儀式でも行うのだろうか?

バーン様はどこか楽しそうな顔をされているが

どうやら何をするのかまでは知らないと見える

 

・・・そして この幻想の地でオレはバーン様と

再び戦うことになる

 

 

 

 




東方大魔王伝の番外編がまた面白くて書きたいことが膨らみ続けるので
いつまでたっても完成しそうにないのでとりあえず投稿してみたウジョーです。
さてどうなるものか・・・

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