ハドラー子育て日記 異世界家族旅行編   作:ウジョー

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バトルロード編 ハドラー対ジゼル

 

 

'さあー!晴天のもと いよいよバトルロードの幕が開けます!!

既にリング上で 赤コーナーに佇み 静かに闘志を燃やすのは

かつて世界を席巻し このカール王国に侵攻した元魔王であり

復活後は大魔王バーンのもと魔軍司令として再びこの国への侵攻を命令した

現・子守術士ハドラー!!!'

 

会場が大きくどよめき

リングには様々な感情がこもった視線が集まる

 

'そして青コーナーに向かって歩いてくるのは!

平和な時代に魔族と竜族の間に生まれ

異世界の人間社会で技を磨いた女子レスラー・ジゼル!!

その成果を実の父親に直接叩きつける日がやってきたのです!!!'

 

‘そして共に歩く三人の美女レスラー メアリ・ノートン カース・伏久 ドラゴンぐるみ は

ジゼル嬢が修行の地に選んだ異世界から特別に招待した盟友です

彼女たちはセコンドとしてジゼル嬢への 試合中でのアドバイス

出血時の止血行為 タオル投入による試合終了を行うことができます

これは経験による差を埋めるためのハンディキャップとして両者の合意により認められています

なぜそんなことをハドラーは合意したのでしょうか?'

 

‘それはこの試合が決して殺し合いの見世物などではなく

ルールに基づき 技の向上と研鑽のため お互いが尊敬と畏敬を持って堂々と競い合う場であるという姿勢を見せるためです

そしてジゼル嬢に万一の事態が起きないようにとの配慮と

観客の安全を確保し興行として成立させるために

戦いの場となるリングには特別な結界が張ってあり

リング外では世界を救った勇者パーティが見守っています’

 

'なるほど 家族と一緒に安心してご覧できるわけですね

なお この試合の実況はこのおれ武器屋の息子、ポップ君と!'

 

‘解説は私 謎の覆面レスラー、キン肉マン・グレートⅤ世でお送りいたします’

 

'先生よろしくお願いします'

 

‘こちらこそ’

 

'さあ 今ジゼルがセコンドの手を借りて 青コーナーからリングインしました

柔軟体操をしながら 見つめる先は 赤コーナーのハドラーだ!

おっと ハドラーも腕を組みながら じっとジゼルを見ています!!

因縁の親子対決を前に 緊張感が漂います!

おれなら自分のおっかねえ親父と正面からのケンカなんてまっぴらごめんですが

ジゼルは緊張しながらもどこか楽しそうに見えます

これは世紀の下克上なるかと期待が高まります'

 

‘ここで二人の衣装に注目してみましょう’

 

'おおっ!いいですねえ

それでは二人のバトルコスチュームを見ていきましょう!

ハドラーは黒を基調としながら帯は赤 胸に(王)背中に(魔)、

ジゼルは赤を基調としながら帯は黒 胸に(魔)背中に(竜)と書かれています、

デザインは同じに見えますが 色や細部が違うと印象も変わりますね'

 

‘ハドラーの武闘着は丁寧な仮縫いを繰り返した着心地と動きやすさを追及した仕上がりで

胸や背中の文字は黒い糸を使った刺繍で

一針一針心のこもったよい仕事を感じました’

 

'ジゼルがほぼ一人で仕立て上げたと聞いておりますが

先生がそこまで評価する力作のようですね!'

 

‘ジゼル嬢の武闘着はゆったりとしつつも動きを阻害しない作りで

呪文による変身にも対応した特殊な衣となっています

胸の背中の文字を書き込むときに特殊な魔力が練られているようです’

 

'ハドラー手製のジゼル専用装備ということですね

これから戦うのに親子仲のいいことです!

さあ 時間となりました いよいよゴングです!!'

 

カーン!!!

 

 

 

「ジゼルよ 何が見える?」

 

[ハドラー様のお姿]

 

「何が聞こえる?」

 

[ハドラー様のお声]

 

「何を感じる?」

 

[ハドラー様の闘気]

 

「・・・いいだろう かかってこい

お前の修行の成果 見せてみろ!」

 

[はい! ハドラー様!!]

 

ダッ!!!     ガチィ!!!   

 

'あーっと ジゼルいきなり ハドラーに一直線にダッシュ!!

赤コーナー前で 正面からがっちりと力比べに入った!!'

 

‘結界内では10分の1以下に減衰する状態で今のスピードは素晴らしいですね’

 

'しかし先生 いくらなんでも正面から力比べじゃあ

あの馬鹿でかいハドラー相手に勝ち目なんてあるんですか?'

 

‘仮に通常状態で ハドラーの力を100 ジゼル嬢を50とした場合その差は50となり

それを埋めるのは大変難しいですが

お互いを10分の1とした場合は10対5と その差は5しかありません’

 

'成程 技術や戦術などで補うことができれば

十分逆転のチャンスがあるということですね!期待しましょう!!'

 

「・・・いい構えだ

無駄がなく 呼吸の乱れもない、

だが・・・ 単純に力が足らん!」

 

    ググ・・・

 

'あーーっと やはり力比べではハドラーに分があるか!?

じりじりと押し込んでいくー!!'

 

[!!]

 

      ガキン!!!

 

'あーーー!!!

押し込んできたハドラーの顎に会心のとびひざげりが炸裂!!!

これは効いたか――!?'

 

[もう一撃!!]

 

   ガシン!!!

 

'息つく隙もなくこめかみにまわしげりが一閃!!'

 

‘素晴らしい連続攻撃です

普通ならこれで決まるほどですが・・・’

 

「・・・ふん」

 

「ハドラーは揺るがない~~!!

まともに入ったように見えましたが やせがまんでしょうか?」

 

‘いえ うまく打点をズラしました

彼は百戦錬磨の経験と天才的な戦闘センスで直撃をかわし威力を殺します

これは直接対戦した世界一の武闘家拳聖のお墨付きです

どれほど力を減衰されても揺るがない彼の強みですね~’

 

'つまり攻撃だけではなく防御においてもハドラーはとんでもなく強いと

おっとジゼル ハドラーから距離をとってグルグルと走り始めた!

攪乱する作戦か!?'

 

   ダダダダダダダダ!!!

 

[ハ――――!!!]

 

   ボウワ―――――!!

 

'ジゼルのひのいきだーー!!

ハドラーを囲むように走りながら放った火が炎となってハドラーを包んだ!!'

 

‘走りながらも息を乱さず正確な狙い

特に難しい炎を扱いながらもコントロールが上手ですね

・・・ですが’

 

「どうした?

これだけでは目くらましにもならんぞ?」

 

'ハドラーは平然と話していますね

そういえばベギラマが直撃してても炎の中で高笑いあげたりする

魔王ムーブをやったりするやつでした'

 

‘彼は火炎呪文(メラ)閃熱呪文(ギラ)爆裂呪文(イオ)を得意とする

獄炎の魔王の異名を持っていた男

いかに火竜とはいえ減衰した火力でただ放っただけでダメージはないでしょう’

 

[ハッ!!!]

 

   ゴゥン!!!  ガッ!!!!

 

'なんと炎をまとったキック かえんげりだー!!

ハドラーがガードした腕からプスプスと煙が上がった!!!'

 

‘なるほど あの炎は直接ダメージを狙ったものではなく

自分を強化するためのものだったのですね’

 

ズガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!

 

'かえんげりの連打連打連打ーーーーー!!!'

 

‘ですがハドラーは軽々と両腕でさばいてますね

有効打は一度もありませんね しかも・・・’

 

[くっ!?]

 

ガシィッ!!    ミスミスミスミス!!!!

 

'なんと連打中の蹴りを掴んで止めた!!

しかもそのままジゼルを振り回した!!!'

 

‘攻撃中の息継ぎのわずかなスキをつきましたね

激しく振り回した勢いで ジゼルが纏っていた炎が消えています’

 

「さあ これに耐えられるか」

 

 ブオン!!        バイン!!!

 

'あ~~っと ジゼルをロープへ投げた!!

そして反動で戻ってきた ジゼルへ向かってハドラーは腕を構え'

 

   ガシン!!!!

 

'ジゼルの首へ強烈なラリアット一閃!!

ジゼル一回転してダウ―――ン!!!

カウントをとります!

10カウント以内に立ち上がらないとそこで試合終了です!!

それでは  (ワーン)!'

 

「・・・ジゼルよ 何が聞こえる」

 

・・・・・・ハドラー様の、お こえ・・・

 

2!(トゥー)

 

「それでは ダメだ

オレだけを見て オレだけを聞き オレだけを感じているだけでは、

・・・おまえだけでは オレには勝てん

では どうするか それをオレに見せてみろ」

 

3!(スリー)

 

[?

・・・・・!!]

 

4!!(フォー)

 

‘ジゼルが何かに気づいたようですよ’

 

  バンバン!

 

〔聞いてジゼル まず落ち着いて カウントを聞いて!!〕

 

メ、ア リ・・・

 

(ファイブ)!'

 

〔カウント8までに息を整えて!!〕

 

(シーックス)!'

 

〔焦らないで カウント9で立ち上がって!!〕

 

7!(セーブン)

 

‘ハドラーは赤コーナーで悠然と腕を組んで待ってますね’

 

(エイト)!'

 

よし!

 

   バッ!

 

'ナイ、ン!? おーっとカウント9で立ち上がった

ジゼル喉を おさえているが大丈夫か?'

 

‘竜は喉元にブレスを使うための器官があります

そこにダメージが残っていればしばらくは ひのいきを使えないでしょう’

 

  ボタ・・・ ボタ・・・

 

'あっと ジゼルから鼻血だ

一度試合を止めます!ジゼル 青コーナーに戻ってください!'

 

‛強烈なダウンから急に立ち上がったので無理もありません

ここでセコンドの処置でも血が止まらなかった場合は

そこで試合終了となりますよ’

 

   ― 青コーナー ―

 

〔ようやくボクたちの声が届いたねジゼル よく戻ってきたよ〕

 

鼻血と鼻水はいつでも出せるから、

けど 魔法力も抑えられてるから、はぁはぁ・・・ 止血、よろしくね

 

〔変なところで器用ねジゼルさん

まあ 止血はこちらに任せて〕

 

〔それにしても 炎を纏ったキックなんて使えたのですね

東女のリングでは使わなかったので知らなかったのです

超人レスリングならともかく 人間のプロレスなら反則なので使いどころが難しいですが〕

 

料理中に閃いて やってみたら、できた

練習がてら お風呂の追い炊きや足湯作りとか ゴホッ、やってた

 

〔無理して喋らないで

まず止血終わるまで そのままで聞いてジゼル

一当たりしてわかったと思うけど・・・

正面からハドラーさんと体力の削り合いをしても勝ち目はない

だから闘いながら自分なりの回復法を使いつつ

ハドラーさんが知らない攻撃を使ってチャンスを作るんだ

正面から思いっきりぶつかるのはそれからだよ〕

 

   コクン

 

〔よし 鼻血は止まったわ〕

 

〔ジゼルちゃん 喉は大丈夫ですか?〕

 

ハドラー様譲りの丈夫で、回復力のある自慢の体、いずれ試合中に、火も 使える

 

'セコンドアウト セコンドアウト

3人のセコンドさん達

リングから降りてください 試合を再開します'

 

〔よし、それじゃあ がんばってジゼル!

ハドラーさんにこれまでの成果を刻みつけていこう!〕

 

〔・・・私達もついてる・・・・・・〕

 

〔くるみたちも応援で盛り上げるのです!!〕

 

・・・いって、きます!

 

〔〔〔いってらっしゃい!!!〕〕〕

 




DQ1&2クリアして桃鉄2やりつつダイの大冒険2次創作書いてるとか
平成初期とやってることあんまり変わらないなあ、とか思ってるウジョーです

前回からかなり間が空きましたが年内決着を目指しています
年末の忙しい中寒い日が続きますが お疲れの出ませんように
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