ハドラー子育て日記 異世界家族旅行編   作:ウジョー

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バトルロード編 ハドラーごちそうする

~ 赤コーナー ~

 

『あなた 随分楽しそうです』

 

「ククク そうだな

かつて勇者アバンがオレを倒すために強くなっていくのも面白いと感じ

ダイの急激な成長には恐れおののいたことすらあったが

そのどれとも違うような感覚だ・・・」

 

『親心、でしょうか』

 

「どうだかな

オレのラリアートはまともに決まれば意識を刈り取る程度に力を入れていたが

あの手応えは 風に舞う木の葉を叩いたような感触だった

オレの攻撃を恐れず受け流すとは 味な真似をする

・・・だがわずかに与えたダメージが恐怖のきっかけとなれば

次の一撃で今度こそリングに沈むことになる」

 

『そうはいかないでしょう

ジゼルを支える人たちと作戦を練っているようですよ』

 

「それは楽しみだ

ラリアートひとつで終わっては盛り上がりに欠けるし オレも味わい足りん」

 

  ~ 放送席 ~

 

'ジゼルの応急手当のため試合を中断していますが

先生 ここまでを振り返っていかがですか?'

 

‘ジゼル嬢の火を纏った攻めは 侵略する魔王を彷彿とさせるものでしたが

山のように攻撃を受け止めようすをみながら わずかな隙をついたハドラーが

やはり一枚も二枚も上手の印象でしたね’

 

'先生なら 防御が万全なハドラーをどう崩しますか?'

 

‘・・・そうですね

昔のハドラーなら勝気が強すぎるので

2、3言葉を交わせば攻撃に誘導するのは難しくなかったのですが

今のハドラーには悠然と流されるだけでしょう

思いもつかないような技を見せて興味を引き こちらのペースに引き込んでいきましょうか’

 

'・・・先生とは絶対戦いたくないと改めて思いました!!

さあ 青コーナーのセコンドから無事手当が終わったと合図がでました

セコンドアウト セコンドアウト

3人のセコンドさん達

リングから降りてください 試合を再開します

ゴングを鳴らしますよ~'

 

‘おっとセコンドからアドバイスを受けたジゼル嬢の表情が変わりましたね

何か仕掛けるかもしれませんよ’

 

     カーン!

 

'なんといきなりハドラーが仕掛けた!

対角線まっすぐにラリアットの体勢でダッシュ!

早くも決着か!?'

 

   バフッ!

 

「なんだ!?このゆうれいのような感触は!?」

 

〔あの動きはぽひの!?〕

 

‘ハドラーへの恐れが微塵もないからこそできる素晴らしい脱力ですね

受け流すというよりも受け入れるといいますか

ともかく勢いを利用してハドラーの背中にとりつきましたよ’

 

   カプッ!

 

'あーーっと!!ジゼルがハドラーの頭へかみついたーー!!!

強力無比な竜の牙での嚙みつき攻撃

今度はハドラーに血の雨が降るのか!?'

 

‘しかしこれは大変危険な行為です

ルール上反則として5カウントをとります!’

 

「まて!

この攻撃 どういうわけかジゼルは歯を立てていない

何か吸われているような感触はあるが

このていどでは反則とする噛みつきに該当しない」

 

ふぁみはきへふ(甘噛みです)♡]

 

'・・・どうやら

ジゼルの攻撃は頭をかみついてダメージを与えるものではないもので

反則には当たらないといまだに噛まれているハドラーの方から申し出がありました

先生 これはどうしましょうか?'

 

‘・・・・・・まあ 甘噛みならあの親子の普段のじゃれ合いでよく見ますし

ジゼル嬢の愛情表現としてここは流しましょう’

 

'わかりました!

ハドラーみずからの手で ジゼルを引きはがしにかかるが

なんと ジゼルもがっちり掴んで離しません!'

 

「くっ!」

 

んんひひふははい ひはひはひへへへふ(勇気百倍 痛みも消えていきます)!!]

 

‘あの体勢では流石のハドラーも力が入らず引きはがしにくいのでしょう

いたずらとしては大変効果的ですが’

 

「ならば」

 

     クルッ

 

'おっとハドラー 体を反転させてジゼルを正面に捉えた

これで引きはがし、いや逆にベアハッグで胴体を締め上げていく!!'

 

    ギリギリギリギリ・・・・・・

 

[!]

 

〔まずい!逃げてジゼル!!〕

 

 

[ん・・・]

 

〔遅かった・・・

あの体勢、正面からハドラーさんに抱きしめられた状態から

気絶するまでジゼルが自分から逃げようとはしない・・・!〕

 

〔思ったよりアホな理由のピンチね〕

 

〔さっきとはちょっと違う意味でくるみ達の声は届いてなさそうですね〕

 

     ギリギリ ミシミシ・・・・・・

 

「ジゼルよ お前がそうそう降参しないことはわかっている

だからこそ この試合のために編み出したこの技

右手からメラ 左手からイオ・・・」

 

   ボオオッ  ジジジジッ

 

‘まさか!?’

 

「さあ 味わうがいい!!

爆炎ドーナツ!!!」

 

[!?]

 

ドオボッオオオ―――ン!!!!

 

[ガハッ・・・]

 

    ズサン・・・!

 

'爆炎が収まりました!

ジゼルがダウンし ハドラーが立っています!!

カウントをとります!!

1!'

 

‘炎に強い火竜であるジゼル嬢に対し

密着した状態からイオをメラで増幅して爆裂させるとは

普通なら術者も同じように共にダメージを受けてしまう自爆技ですが

当のハドラーはメラもイオも耐性が高いからこそ使える荒技ですね’

 

'2!

ただでさえ密着状態でのイオは強烈なのに

がっちり両腕で抱きしめてメラで増幅するとか あの元魔王容赦がねえ

3!'

 

〔メアリさん タオルを投げるべきでは?〕

 

'4!'

 

〔ハドラーさんは赤コーナーにもどっています

もう少し様子を見るべきでは?〕

 

'5!'

 

    ピクッ!

 

〔あ!ジゼルが動いた!!〕

 

'6!

あっと ジゼルが立ち上がりはじめた!'

 

    グググ・・・

 

'7!'

 

〔がんばってジゼル!〕

 

〔まだまだいけるのです!〕

 

〔もう少しよ!ジゼルさん!!〕

 

'8!

ジゼル立ち上がった!しかしフラフラしています

大丈夫でしょうか!?'

 

[いけます!

一瞬気を失った気がするけど 絶対にこのまま倒れるわけにはいかない!!!]

 

「ほう なかなか良い根性、

いや執念と言うべきか」

 

[ハドラー様!今の爆炎ドーナツを受けたときに感じました!

あなたはこの試合 私を通して他のだれかを見ています!

それがだれなのか アバン先生かダイ君か

そこまではわかりません ですが・・・

そんな状態で負けていられません!

私はハドラー様の片翼である補佐竜

ハドラー様の宿敵にも好敵手にもなれません

でも今は 今だけは対戦相手である私を!!

私だけを見てほしい!

そのためにこのまま終わるわけにはいかない!!]

 

‘爆炎の中からよみがえったジゼル嬢

腹部へのダメージが大きいはずですがすさまじい闘気です

これはあのときのハドラーを彷彿とさせます

この試合荒れますよ・・・・・・’

 

闘いはまだつづく・・・!




結局大晦日も忙しくて 年内決着まで書けなかったウジョーです

今年は「ダイの大冒険勇者アバンと獄炎の魔王」に急展開があったり
DQ1&2リメイクが予想以上に面白かったりと書くネタには困らなかっただけに
更新が滞り気味だったのは残念でしたが 今年も大変お世話になりました

来年は気合を入れなおして更新がんばりますので またお付き合いいただけば幸いです
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