'会場の!いえ モニターを通じ世界中、
異世界からも声援を受けて三度!!
ジゼルが立ち上がります!!!
しかしジゼルはフラフラ
対するハドラーは左手を失いながらも堂々と立っています
やはり 体力差が大きい!'
‘先ほどまでの攻防では
ジゼル嬢の攻撃は威力を重視すれば 動きの大きさから捌かれ有効打とならず
手数を重視すれば 被弾を気にせずハドラーに反撃される状態でした
何か工夫がなければ 今度こそ・・・’
[ハァ、ハァ・・・ 流石に息が・・・
息・・・・・・!
ギアナ高地でつかんだこれに賭けるしかない!!]
ゴァ――――!!!
'ジゼルが火の息で自分の拳を真っ赤に燃やしているー-!!'
‘ジゼル嬢は拳を蹴り以上の威力にするために炎を使う
先の喉へのダメージが治りきっていないでしょうに
ムチャをしますね・・・’
「散々手を焼いてきた お前の炎が
自分の手を焼き上げてきたか
クックックッ 無理を押したその技、
とくと味わってやろう!」
バッ!!
'ジゼル大きくジャンプして リング上空で黒い翼を羽ばたかせた!!'
[豪熱!マシンガンパンチ!!!]
ババババババババババッ!!!!!!
「ぐ!?」
ピシ ピシ ピシ・・・
'上空から炎の拳の連打連打連打ー--!!!
ガードを固めるハドラーの全身にヒビが入っていく!!'
‘ハドラーの手が届かない位置から 一方的な弾幕攻撃
一気に決着をつけにいきましたね’
[私の思いを!ハドラー様に刻み込むために!
今こそー--!]
ババババババババババッ!!!!!!
ババババババババババッ!!!!!!
ババババババババババッ!!!!!!
ババババババババババッ!!!!!!
ピシ ピシ ピシ ピシ ピシ ピシ・・・・・・ピシリ!
[いける! いけ、る!?]
ガクウン
ドサ!!
'なんとジゼルの連打が止まった上に
リングに落下ー-!!'
‘ジゼル嬢の魔力切れですね・・・’
'しかし先生 ジゼルの火はドラゴンのブレス
魔法力を使わないのでは?
それに飛んでいたのも背中の翼では'
‘火を生み出すことに使わなくても
手に纏い維持しながら弾幕を打ち出すことに魔法力を使っていたのでしょう
そして魔法力切れで集中力が途切れた時に
翼の力も抜けたのでしょう’
「今の連撃 あと一時間も続けることができれば
防御の上からでもオレの体を砕けたかもしれんが
体力も魔法力も衰えるこの結界の中ではこれが限界か」
ググっ・・・
[う・・・・・・・]
'リングに墜落したジゼルをつかみ上げるハドラー!!
ついに決着か!?'
[・・・・・・ダークネスエクスカリバー!!!!]
ザン!!!!
'ジゼルのサマーソルトキックだー---!!!!!'
‘魔力切れの自分を囮にしてハドラーを呼び込み
全闘気を込めて蹴り上げましたね・・・’
「・・・・・・おしかったな」
[紙、一重・・・・・・]
「そうだな
かつてヒュンケルに2つの心臓をえぐられたあの戦いの経験がなければ
痛恨の一撃となっていたかもしれん」
ガシィ!!
「体力、魔法力、闘気も尽きてロクに体も動かせまい
このまま叩き潰すこともできるが
また泥臭い根性や大和魂、友情パワーとやらで復活することがないように
特別な寝床を用意してやろう
メラ!」
ボッ!!
「知っての通りオレの
この結界の中でもたやすく消えることはない
そして・・・」
グッ
グッ
グッ
'ハドラー、リング中央へ生み出した火の玉を背に
ジゼルを小脇に抱え赤コーナーを上がっていくー-ー!
これはまさか!?'
‘これは危険です!’
「おまえはまだ伸びる 明日の世界の主役となるために
今は寝かしつけてやろう
地獄めぐりNO.4焦熱地獄でな!!!」
グワーッ
ズドン!!!
'コーナー最上段からのワンハンドスラム―――――!!
リングが壊れそうなほどの衝撃だー-!!'
‘ジゼル嬢が火竜とはいえ直接炎へ投げ込むとは・・・
ポップすぐにダウンカウントを!!’
'はい 先生!
1! 2!'
〔ジゼル!〕
〔駄目よ メアリさん これ以上は流石に!〕
〔まずいのです!
今下手にタオルを投げ込んでも燃えて無効になりそうなのです〕
‘あまりの光景に あれだけ熱狂していた会場が静まり返りましたね’
'3! 4!'
~???~
[あれ? ここはどこ?
また迷子になった?
?川がある?本当にここはどこぉ!?
私は 迷子になってる場合じゃないのに!!
今リングの上で ハドラー様がヒールを演じている
興行を盛り上げる為にご自分が望んだことだからそれは仕方ない
けど 私が不甲斐ないと それを台無してしまう
私一人でハドラー様に勝てないのはリングに上がる前からわかっていた
だからメアリ達にセコンドについてもらった
アドバイスやエールを受けながら
意地を張りながら立ち向かった
ハドラー様のために! すぐにリングへ!!
ハドラー様のもとへ帰らないと!!!]
\・・・! ・・・!/
[川向こうから何かが聞こえる?
これは ジゼルコール それにこの声は
バルトスお兄様やフレちゃんたち
地獄にいるはずの兄姉!?]
\ジーゼール! ジーゼール!/\ジーゼール! ジーゼール!/
[空向こうからもエールが!?
これはコーセルテルと 幻想郷の仲間たち!
隠し里だから今回の興行を中継してないのに!?
でも たしかに力がもどってくる
ありがとう これならもう一度 立ち上がるくらいなら・・・]
\・・・! ・・・!/
\・・・! ・・・!/
\・・・! ・・・!/
「このエールは?
私の名を呼ぶエールの中にただひとつ・・・
ハドラー様へのエールが・・・
どこから?だれから?」
\・・・! ・・・!/
「川向うでも 空向こうでもない・・・
遠いような 近いような・・・
ただ純粋に ハドラー様へエールをおくるこの声は
ひょっとして・・・・・・」
~リング上~
'8! 9!
あー-っとジゼルが炎の中 立ち上がった!?'
「・・・まったく 我が娘ながら
執念深さには恐れ入るわい・・・」
『あなたの顔が笑っていますよ
・・・? ジゼルのようすが?』
[・・・私一人ではハドラー様にかなわない
ですが 私が二人ならどうなると思います?水竜術]
ボワ!!
'なーんと!なんと!!結界の中に霧が発生!!
リング上にいるはずの二人の影さえ見えないほどの濃密な霧だー-!!!'
‘ハドラーが生んだ炎を利用しこれほどの霧を生みましたか
しかしこれほどの霧では リングの二人もお互いの姿すらわからないでしょう’
[いなずま]
バチィ!ドガ――――――ン!!!!
'今日一番の爆発音!!!
いったい結界の中では何がおこっているんだー--!!'
フワ・・・
[よし!爆発の威力で高く跳べた そして回復できた全力で
ゴアアアアアア!!!!!
[できることなら・・・
ハドラー様が名付けとともに直接かけていただいたこの術を無理やり解きたくはなかった
けど体力も闘気も尽きた今 できることは もうこれしかない
爆音で耳が聞こえなくても 霧で姿が見えなくても
世界を越えてもハドラー様を感じられる今の私たちには
何の障害にもならない!
ただ!
ハドラー様の元へ!!]
ギ
ュ
|
|
|
|
ン
!
[ジゼルダイビング
ヘッドバッド!!!!]
グワシィン!!!!
「・・・・・・上出来だ」
[♡]
グラ・・・・・・・・・
バッ! ガシィ
'ようやく霧が晴れた!!
リングには光り輝く竜を優しく抱きかかえるハドラーが!?
いつのまにか手も再生している!'
〔ハドラーさん!〕
バッ
'ここで青コーナージゼル側セコンドからタオル投入されました
ハドラーがそれを受け取り
ハドラーの勝利で試合終了!!!!'
カンカンカンカン!
「試合終了か ならばオレも魔力を使い切ってもよいか
?元竜の姿が少し変わったようだが」
『火竜というより聖母竜である私にますます似てきましたね
嬉しいです』
「オレの名はハドラー 竜として生まれた我が娘よ
人と共に生きるための姿を授ける人化術と共に
再びその名を呼ぼう
“ジゼル”」
シュウウウウウ・・・・
'ハドラーに抱きかかえられていた竜が
竜人のジゼルの姿に いや人間の姿に戻りました
その顔を受け取ったタオルで拭いています
結界が突然霧に覆われ 晴れたときには決着がついていました
おれを含め観客全員何が起きたのかわからないと思いますので
直接 勝利者ハドラーにインタビューを行いたいと思います
先生 アバンのしるしをちょっと預かっててもらえますか'
‘ええ いってらっしゃい ポップ
リングの二人も疲れているでしょうから ほどほどに’
\ワー ワー ワ―/
[くー くー Zzz・・・・・・]
「やれやれ 寝かしつけるのにこれほど手がかかったか」
『天使以上の寝顔の可愛さは変わらないですね
力を使い切って 卵がえりに近いせいもありますが
幼竜の頃を思い出します♡』
ハドラー達が生み出した新たな世界バトルロード
その産声が 世界に響いた
昨日甥孫の顔を初めて直接見れたウジョーです
勝手に拙作の参考にもしていた甘えん坊な甥っ子に子供ができるとか
現実の方がドラマチックと感じる今日この頃
ハドラー対ジゼルの親子対決もようやく終わりましたが
もうしばらくお付き合いいただければ幸いです