オルタンシア学園   作:宮橋 由宇

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遅くなってしまいすいません。2話、投稿します。


2話「試練~身体測定と言うか身体能力測定~ 前編」

 

「ちょっと良いかな?」

「え?」

 

俺は前の席の金髪の少女に話しかけた。(因みに出席番号順ではない。来たときに適当に選んで座る。)少女はきょとんとした顔で振り向きこちらを見た。

 

「私?」

「うん。俺はアルフレッド。君は?」

「私はアリアよ」

 

少女、アリアは花も恥じらう笑顔で返す。

それを見たデフロットが鼻の下を伸ばし、マリユスが制裁を加えている……いやまあそれは今はいい。

 

「それで私に何か用? 」

「ああ、俺たちの班に入ってくれないか?あいにくと男ばっかりだが」

 

そう言いながらマリユスとデフロットを指す。また鼻の下を伸ばして手を振るデフロットをマリユスは容赦なく叩き潰す。咳き込むデフロットをまるでゴミを見るかのような目で見下ろすマリユス。まったく……何をしてるんだあいつらは……

 

「ふふっ、楽しそうね。いいわよ。あなたたちの班に入ってあげる」

 

アリアはそれを見て楽しそうに笑う。

そして、そう言った。

 

「ありがとう。となると最後の一人は女子が良いか……」

 

男四人に女子一人ではやはり問題があるだろう。となると誰に頼むか。

悩んでいたところにアリアが話しかけてくる。

 

「ねぇ、だったら私に選ばせてもらってもいい?」

「え?あ、ああ問題ない」

「じゃあちょっとまっててね」

 

アリアが立ち上がり一人の少女の元へ行く。

そしてしばらくして一人の少女を連れて帰ってきた。

 

「あなたがアルフレッド?」

「ああ。君は?」

「私はマリー。よろしくね!」

 

アリアにも負けず劣らずの笑顔。案の定デフロットが撲殺されたが見なかったこととする。

 

「そっちの二人は?」

「僕はマリユス。よろしく、アリア、マリー……で、こっちが変態パンツ仮面」

「どっから出てきたそのあだ名!?変態でもねぇしパンツも被ってねぇよ!」

「ああそうか、すまない。分かりづらい名前だから間違えてしまった」

「嘘だよなぁ!?そして本当だとしてもその間違えは絶対にない!……ったく。俺はデフロットだ、よろしくな」

「うん!よろしくね!アルフレッド、マリユス、デフロット!」

 

笑顔が似合う少女だな、とそう思った。

 

 

班が決まって、しばらくすると先生が戻ってきた。他の班も決まっていたようで先生はそれぞれの班を見渡して満足そうに頷く。

 

「よし。班は決まったな。この学園でのチームの授業は全て班ごとに受けて貰う事になる。その第一としてまずお前達には身体測定を受けて貰う。女子男子は勿論別だが、受ける時以外は五人で行動してくれ」

「身体測定か……」

 

背はどれくらい伸びているだろうか?

少しは伸びてくれてると良いのだが。

マリユスの異変に気づいたのはそんな他愛もないことを考えていたときだった。

 

「身体測定……だと……」

「マリユス?どうかしたのか?」

「い、いや!何でもない!何でもないんだ!」

「そ、そうか……」

 

必要以上に動揺するマリユス。どうしたのだろうか?特に問題はないはずだが……

 

「ああ、あと一つ注意点をいっておく。この学園の身体測定は少し特殊だからな、死なない程度に頑張れ。以上だ」

 

『!?』

 

全員が反射的に先生の顔を見る。しかし先生は意にも介さずそのまま出て行ってしまった。

 

『……』

 

教室が静寂に包まれる。

アルフレッド達が知るよしもなかったが、このときほぼ同じタイミングで他のクラスの生徒も先生から同じ台詞を言われていた。

それにより全一年生の思考がはからずしも一つになる。

彼らの思考を集約し、表現するならこの一言しか在るまい。すなわち..

 

 

 

『これから……何が起ころうとしているんだ?』

 

 

 

 

 

幸い何事もなくアリア達とも合流できた。

近いところから回っていこうと言うことになりまずは身長、体重、座高を測るためアリーナに行くことになった。アリーナの中は生徒達が予想以上に多く長蛇の列ができていた。皆、考えることは同じなようだ。

 

「どうする?」

「うーん.....後で来るって言うのも面倒だしこのまま計っちゃおう」

「でも、ここにこんなに集まってるって事は他の所は少ないんじゃないか?先に回った方が良いような気もするけど」

「なぁー、どっちでも良いから早くしようぜー」

『デフロットは黙ってて』

「……はい(´・ω・`)……」

 

すごすごと引き下がるデフロット。マリーとアリアは我関せずといった感じで談笑していた。

 

「……まあ、わかったよ。それじゃあ先にここを済ませよう」

「すまないな。これが終わったら次は保健室の内科検診にいこう」

「ん、わかった。三人共!ちゃんと聞いてた?」

「ええ。先にここを済ませて、その後内科検診に行くんでしょう?内科検診を一緒に受けるわけにも行かないし、ここが終わったら一旦分かれましょうか」

「そうだな、そうしよう。それじゃあ行こうか」

 

そうして、列に並ぶ。

その後俺たちは、予想より一時間もかかったものの無事に終わり、アリア達と分かれて内科検診をする2ーAに向かった。

 

 

「ここか」

「そうみたいだな」

 

2ーAの教室のドアには大きく『内科検診 最高のひとときを楽しみましょう?』と書かれた張り紙が貼ってあった。

 

「……何だろう、凄く嫌な予感がするぜ」

「甚だ不本意だが今回ばかりは同意するデフロット。僕もかなり嫌な予感がしている」

「……ま、まぁ入らなきゃ何も始まらないし、早めに終わらせよう」

「そうだな」

「ああ」

 

ドアノブを回そうと手を伸ばす。

その直前でガチャリと音を立てドアが開いた。

 

出てきたのは一人の青年だった。

ここの生徒らしく、制服を着ている。

ネクタイピンの色からすると……2年だろうか?

 

「ん?君たちは……」

 

青年は俺たちに気づいて一瞥する。

 

「あぁ、新しく入ってきた一年生かい?」

「はい、俺はアルフレッドです。こいつらは……」

「マリユスです」

「デフロットだ」

「アルフレッド……ああ、オーベルの所の……

俺はレオン。2ーBの議長を務めている。よろしく頼むな」

 

クールな微笑と共に先輩が差し出してきた手を握り返す。

しかし、先輩はすぐに苦虫を噛みつぶしたような顔になる。

 

「……君たち内科検診はまだだろう?」

「え?あ、はい。今から行くところです」

「一つ忠告しておく……内科検診には気をつけろ……」

「はい?」

 

気をつけろ...とは何を気をつければ良いのだろうか。

レオン先輩のいっている物が俺が想像している物と同じなら気をつけるようなこと何てないはずだが...

 

「いや、正確にはそれを担当しているジャマル先生には気をつけろ、だな。……何せあの人は男なのに女子の分も担当しその上、男女構わず陵辱された気分にさせるからな……」

「……」

 

何されたんですか。と声に出して聞く勇気は俺にはなかった。

そして、マリユス達の言う嫌な予感が当たってしまったことに嘆く余裕も、俺にはなかった。

 




何だろうなぁ.....もう少し長く書けない物かなぁ.......
精進せねば。
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