出来るだけ楽しめる様な作品にするつもりです!! それではどうぞ!
プロローグ
「こんにちは、――様」
澄んだ空気、澄んだ大地、澄んだ空。霊山のように、雲のかかった山の頂上が見る場所。
神秘的な雲海が風景の一部として浮かぶ、その場所は一切の“穢れ”が無い聖域――『白の聖域』と呼ばれている聖地だった。
「療養の身でお呼び立てして申し訳ありません。貴方とは……ずっとお話しをしたかったのです」
その場に訪れたオレを出迎える様に、この場所でただ一人の住人――“白の巫女”と呼ばれる少女は立ち上がって告げた。
「二代目『白の巫女』ヴァイスと申します」
彼女は身体の前で手を合わせて、オレに向かって一礼すると微笑む。何よりも……その瞬間を待ちわびていたように―――
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
“人”と“魔”の存在する灰色の世界。
人は巨大な文明の中で生きていたが、魔は更に異質な文明を築いていた。
相反する“人”と“魔”は度々ぶつかり、そのつど、人は甚大な被害を受ける。
そして、更なる“脅威”が意志を持つ形となって人に襲い掛かる。
統率された“魔”。進行する魔軍。蹂躙される“人”。
人の絶望の声に応えるのは、【精霊王】により生み出された“四つの神器”。
その“神器”によって選ばれた者は――
魔の統率者……【魔王】を討ち滅ぼし、地上に希望をもたらす運命に生きる者――
それを世界は【勇者】と呼んだ。
多くを求められた栄光の存在。それは、誰もが語る夢物語。その旅路は、轍の残す軌跡は、『人の大陸』の歴史の一つであるとも言っていい。
【勇者】は、人を導くために立ち上がり。
【魔王】は、多くの魔を従える為に現れる。
誰が、その二つを求めたのか……ソレを知る者は居ない。居るハズが無いのだ。
全てを知るのは、原初の【勇者】――初代【勇者】だけがその意味を知っていたのかもしれない。故に、二代目【勇者】はソレを知る由も無く、ただ世界を救った。
どこにも存在しない、“希望”の為に、世界を救った――
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「僕は……何に見える?」
虚ろなる世界よ……愚かなる
これほどに慈悲が無く、これほどに醜い時代に僕は産まれた……
それでも……この世界が【勇者】を求めるのなら――
よかろう。これから……僕が、お前達の“敵”だ!!
どの悪よりも凶悪で……どの『魔族』よりも凶力な……この世界全てが認識する“悪”。
世界に与えよう……圧倒的な――『恐怖』を――
世界を滅ぼす――“絶対悪”を――
「僕が……