防衛プログラムとの切り離しに成功したはやての姿に歓声を上げるなのは達。
そして、喜びを分かち合う為に傍に飛んでいく。
泣きながら自身に抱き着くヴィータを優しく撫でながらはやてはジッと闇の書の闇を見つめる切嗣を見る。
「……おとん」
「…………」
切嗣ははやての声に反応することなく思考する。
ドス黒い魔力のベールで包まれているせいで姿は見えないがその巨大さから大きさは推し量ることはできる。
並大抵の攻撃では通らないであろうが過去の例も見るにアルカンシェルならば問題はない。
今のうちに放てば反撃されることもなく消滅させることが可能だ。
「取り込み中すまない。時空管理局執務官クロノ・ハラオウンだ。夜天の書の主とその騎士達に聞きたい。あれをどうにかする方法は何かないか?」
額から血を流しながら折れたS2Uで闇の書の闇を指すクロノ。
その姿に思わず怯んでしまいそうになるはやてだったがすぐに気を取り直してシャマルに声をかける。
「その前にちょっといいですか。シャマル」
「はい。あ、なのはちゃんとテスタロッサちゃんもこっちに来て」
何事かと顔を見合わせる三人に微笑みながらシャマルはクラールヴィントに囁きかける。
すると優しき癒しの風が三人を包み込むように吹き込む。
その風が通り過ぎた後にはなのは達の傷は綺麗さっぱり無くなっていた。
「静かなる癒し。泉の騎士シャマル、補助と回復が本領です」
「わざわざ、すまないな」
シャマルに礼を言いながらもクロノの頭脳は如何にして闇の書の闇を封じるかを考えていた。
ここにいる全員で仮に挑んだとして、滅ぼせるかと言われたら不可能だ。
最悪、返り討ちに合う可能性すらある。
そうなってくると、彼に残された手は―――
「アルカンシェルを使え」
「衛宮切嗣…!」
今まさに口にしようとしていたことを先に切嗣に言われて驚くクロノ。
確かに残された手段はアルカンシェルで闇の書の闇を蒸発させるしかないのだ。
だが、そこにはおいそれと決断するわけにはいかない事情がある。
「しかし、こんなところでアルカンシェルを使えばどうなるかぐらい分かるだろう」
「そうだよ! アルカンシェルなんて撃たせたらはやての家まで消し飛んじまう!」
クロノとヴィータの言うように周辺への被害が大きすぎる。
この街だけの被害で済めばいい方で、最悪の場合は被害が津波などで増加していく可能性もある。
だというのに、衛宮切嗣は表情一つ変えることなく言い切った。
「それがどうした」
思わず一同は耳を疑ってしまう。
この男は何万人もの人が死ぬことをどうしたのだと言ったのだ。
ヴィータがそのことに食って掛かるが切嗣は淡々と告げるだけだ。
「お前の家もあるし、じいちゃん達もいるだろ、切嗣!?」
「最初から失敗した場合はアルカンシェルを使うように決めてあった。そのためにわざと管理局に僕達を追わせていた」
どんな犠牲を払おうともこの世界を守れるなら構わない。
それが自分にとって関わりのある人間すべての消滅だとしても。
家族を殺す覚悟をした男が近所の知り合いを殺すことに今更戸惑うはずもない。
何よりも少数を多数の為に犠牲にするという行為は―――
「数万人の命で何十億という命が助かるのなら、それは正しいことだ」
悲しいほどに正しいことなのだと知っているからだ。
クロノとて頭ではそれが正しいのではないかと思っている。
しかしながら、認めることはできない。
「だが、それでは!」
「五人の犠牲で済んだところを下らない意地を張るから新たな犠牲が生み出された。だが、まだ間に合わないわけじゃない。数万人の犠牲で数十億が助かるんだ」
切嗣は自身の正当性を主張するように語っていく。
自分はこれ以上戦闘することはできない。ならば相手をこちらの意見に賛同させるしかない。
故に相手の非を責めつつ、他の手段を提示する。
他に方法はないと思わせるために。
しかしながら、そう簡単に靡く相手ではない。
「最悪の場合はそうなるな。だが、現状で諦めていいはずがない。人の命は数で測っていいものじゃない」
「はっ、そんな綺麗ごとじゃ何一つとして救えはしない。結果的に全てを失うだけだ」
クロノの考えを嘲笑うように鼻を鳴らす切嗣。
しかし、クロノは気分を害した様子もなくジッと切嗣を見る。
その目にはどこか哀れみが込められているようにも見え、逆に切嗣を苛立たせる。
「本当にあなたはそう思っているのか? 綺麗ごとの正義を本当に諦めたのか?」
「諦めるも何もない。お前たちの言う正義では世界は救えない。それが真理だ」
本当に優しい正義で世界が救えるのならばこんな道を歩みはしなかった。
奇跡がこの手に宿るのならば誰もを救う道を選んだはずだ。
だからこそ、あってはならないのだ。奇跡という人々の目を眩ませる幻など。
決してあってはならないのだ。
「必要なのは“最善の悪”。正義も奇跡も存在しない以上はそれ以外に道などない」
最善の悪こそが、この世界では正義となりえる。
そんな狂った世界こそが切嗣にとっての憎悪の根源なのかもしれない。
世界を、正義を、奇跡を、愛したが故にそれらを憎むに至ったどうしようもなく哀れな男。
衛宮切嗣とはそんな存在なのかもしれない。
「……確かに、あなたの言葉は正しいかもしれない。だが、あなたの正義は破綻している」
「なんだと?」
「いくら数の少ない方を殺していくのだとしても、それを続ければいずれは世界には二人しか残らない。違うか?」
それは切嗣が今まで決して目を向けようとしなかった真実。
しかし、突き付けられてもなお切嗣はその事実を見ようとはしなかった。
クロノに掛けられた言葉の意味を理解できぬ訳ではない。
ただ、心が叫ぶのだ。記憶の中の住人が怨嗟の声を上げるのだ。
価値ある犠牲でなければ一体何のために自分達は死んだのかと。
「……だとしても起こることのない奇跡に縋るよりはマシだ」
「何を言っても無駄か……」
分かり合うことは決してできない。
態度でそう表す切嗣に悲しげ顔をしてクロノは顔を背ける。
切嗣の方も今までの行いから逃げることもできずに希望から目を背ける。
そんな、決裂した男達の物悲しい空気を壊すようになのはが声を上げる。
「……ねえ、クロノ君。アルカンシェルってどこでも撃てるのかな?」
「つまり……ここにいる戦力でバリアを破いて、本体を一斉攻撃してコアを露出させてアースラ軌道上に転移。そこでアルカンシェルを撃つってことか……ムチャな。でも、理論上はいけそうだ」
防衛プログラムのコアを宇宙空間で消滅させて誰も犠牲にしない奇跡を起こすことを決めるなのは達。
切嗣はそんな様子に無理だと心の中で断じるが動くことができない現状では何を言っても無駄であるために口を噤んだままだった。
また、なのは達の作戦が失敗すればアルカンシェルをここに撃ち込むことになっている。
故に作戦の有無は切嗣にとってはそこまでのことではないのだ。
手遅れになる前にアルカンシェルで闇の書の闇を止める。
結局のところ彼の頭にはそれしかなかった。
「今回の鍵は連携だ。全員頼むぞ」
「分かった。……でも、クロノはどうするの? その……S2Uはもう……」
フェイトが案ずるようにクロノは切嗣によりデバイスを破壊されている。
戦えないわけではないが、相手が闇の書の闇ということを考えると心細いことこの上ない。
クロノ自身もそれが分かっているためか、渋い顔で頷くだけである。
「……クロノ。これを使いなさい」
「アリア…!」
そこにアリアが声をかけてくる。
驚きながら振り返ったクロノにアリアはデュランダルを差し出す。
どうしたものかと戸惑うクロノにアリアは悲しげな瞳のまま告げる。
「これをどう使うかはあなたしだい。性能に関しては折り紙付きよ」
「……分かった。ありがとう」
カード状態のデュランダルを受け取るクロノ。
多くの者を悲しみの底に沈めてきた闇の書。
その悲しみの連鎖を今度こそ止めるのだと覚悟を決める。
まるで炎が灯ったかのような瞳にアリアは弟子の成長が嬉しいような悲しいような気分になる。
【みんな、暴走開始まで後二分!】
エイミィからの連絡により改めて全員が目を黒いドームに向ける。
全ての元凶であり被害者。望まぬ改造を受けた防衛プログラム。
それをはやては何とも言えない悲しみの籠った瞳で見つめ、目を擦る。
こうなった以上は望まぬ宿命から解放してやることだけが主である自分の役目。
「……もう、誰にも悪さなんかさせんから眠ってな―――闇の書の闇」
黒いドームが消え、異形が姿を現す。
虫のように生えた六本の足。しかしながら、その佇まいは四足動物のようで。
背中には巨大な棘と漆黒の翼がある。その構造は生物としては明らかに異常。
キメラのような巨体は闇の書が今までに蒐集してきた生物の寄せ集め。
しかし、人間を蒐集した影響か、かつての名残か、その頭部の頂上にはリインフォースの面影を少しばかり残した女性がついている。
「行くぞ、全ての悲しみを終わらせに!」
『おおッ!』
クロノの掛け声とともに全員が動き出す。
その様子を切嗣はどうせ失敗するだろうという悲観的な態度で見つめていた。
できれば今すぐでも無駄なことをやめさせて確実なうちにアルカンシェルを撃たせたいところだが動けない以上はどうしようもない。
そこへアリアが声をかけてくる。
「不満って顔しているわね」
「当然だ。1%でも世界が滅ぶ可能性があるのならやるべきじゃない。彼らは子供だからそれが分からない」
歯ぎしりをしながら切嗣はザフィーラが触手を一掃する姿を見つめる。
少しでも世界が滅びる可能性があることをやるなど愚かにも程がある。
奇跡など起こりはしないのだからやるだけ無駄だ。
「でも、あの子達の顔を見ていたら……少しだけ信じたくならない?」
「……夢想だ。夢物語を信じられる程、もう子供じゃない」
なのはとヴィータが闇の書の闇のバリアを破る中、アリアが優しい声色で尋ねる。
しかしながら、切嗣は顔を背けて目を逸らすばかりである。
その仕草にどちらが子供だろうかと思わず思ってしまうアリアだったが口には出さない。
「まあ、私が言うのもなんだけど、誰もが助かる道があるならそれにこしたことはないでしょ」
「いいや、違う。そんな道はない。あって
吠えるように助かる道の存在そのものを否定する切嗣。
その余りにも意固地なった態度に思わず目を見開くアリア。
同時にシグナムとフェイトにより最後のバリアが破られて消える。
「切嗣、あなた……」
「だって、そうだろう! もしそんな道があるのなら彼らは何のために死んだんだ!?」
今にも折れてしまいそうな心を支えながら切嗣は叫ぶ。
平和の為に、片方を助けるために犠牲にしてきた者達。
誰もが助かる道があるのなら死なずに済んだ者達。
その死は全てが救われた瞬間に無意味なものとして定義されてしまう。
それだけは衛宮切嗣は認めるわけにはいかなかった。
「あなた……気づいている?」
「何にだ?」
少し、怯えたような心配したような複雑な表情でアリアが尋ねる。
尋ねられた切嗣は何を言われているのか分からずに不機嫌そうに眉を顰める。
そして、アリアが意を決して呪いの言葉を突き付ける。
彼の言動が決して背いてはならない願いに背いている事実に。
「あなたは客観的に見たら―――誰かが死ぬことを望んでいるように見えるわ」
誰かを救いたいという衛宮切嗣の原初の願いに自ら背を向けている。
驚愕のあまりに目を見開き固まる切嗣。すぐに否定しようとするが声が出ない。
救おうとしてきたはずだった。だが、やってきたことはその真逆のことだった。
いつだって自分は死体しか見ていない。誰かが笑っている姿なんて見たことがない。
それでも……それでも、衛宮切嗣は誰かを救おうとしてきたはずだ。
誰かが死ぬことなんて望んでなどいないはずだ。
心の中で必死に自己弁護を行うが激しい吐き気がそれを拒む。
「誰かを救いたいという願いと犠牲を減らしたいという願いは同じようで違う」
「う……あ…」
前者は誰かを救うことで心が満たされていく。
後者は誰かを殺すことで心が満たされていく。
衛宮切嗣は心のどこかで人を殺すことで犠牲が減ると喜んでいたのではないのか。
裏にそんな意味が隠された言葉を受け、切嗣は呻き声を上げる。
違うと叫びたかった。しかし、心のどこかでそうではないのかと誰かが呟いた。
世界を守るために、誰かが死ぬことを望まなかったのか。
心は確かに軋みを上げ、悲しみの涙も流した。
だが、本当に、欠片たりともその死を望まなかったのか?
世界が救えると心のどこかでその死を歓迎していなかったか?
「無意識のうちに、今までの犠牲を無意味なものにしないようにあの子達が失敗することを―――大勢の人間が死ぬことを望んでいなかった?」
目の前が真っ白になる。真実であった。言われて初めて気が付いた。
衛宮切嗣は自身の行いを否定されることを恐れ―――大勢の命が奪われることを望んだ。
それだけは望んではならなかった。天地がひっくり返ろうとも望むべきことではない。
だというのに、事実から見れば彼は望んでしまった。
意固地になっていた部分もあるだろう。疲労から判断力も奪われていた。
リスク管理の面からみれば何一つ間違っていない行動だった。
だが、どんな形であろうと、無意識の内であろうと彼らの死を望んでしまった。
世界を救うと吠えた―――
「悠久なる凍土、凍てつく棺のうちにて永遠の眠りを与えよ―――凍てつけッ!」
『Eternal Coffin』
クロノがデュランダルの凍結魔法で海面ごと闇の書の闇を凍結させる。
そんな光景をガラス玉のように空虚になった瞳で見つめながら切嗣は呆然としていた。
世界を救うという大義の前では一人の命などどうというものではない。
今の自分なら間違いなくそう断言する。しかしながら、それは原初の願いではない。
今まで疑いもしなかった。どれだけ汚い道を歩くのだとしても必ず辿り着く場所は子供の頃に思い描いた理想の世界だと。
だが、歩んできた道がそもそも間違いだとしたら?
理想への道筋だと信じていたものがどうしようもなく醜悪なこの世の地獄への道だとしたら?
誰も救われはしない、原初の願いとは真逆の到達点だとしたら?
―――衛宮切嗣という男は何のために罪なき人を殺してきたのだろうか。
「全力全開! スターライト―――」
「雷光一閃! プラズマザンバー―――」
「響け、終焉の笛! ラグナロク―――」
娘達が奇跡を起こすために、最後の力を振り絞っている。
この攻撃が通らないことをどこかで望んでいた。
多くの人間が救われるという結末を心のどこかで拒んでいた。
とんだ大嘘つきだった。救うと言いながらその実、他者への救いを拒んでいた。
自分の行いを正当化するために他者の命をゴミのように捨てた。
何という自己中心的な人間だろうか。
何度殺されても足りないと思えるほどに罪深い人間。
それが自分だというのだから笑いも出ない。
『ブレイカーッ!!』
三人による最大攻撃の同時発射。
その攻撃により見事にコアは露出し、強制転移によりアースラ軌道上に移される。
切嗣の体はもう見たくないと心が悲鳴を上げるのも無視して見届けるために顔を上げる。
勿論、見えなどはしない。だが、それでも己の行いが完全に否定される瞬間が怖い。
いや、怖いと感じることすらおこがましい。
どれだけの罪を受けても許さるはずがないのだから。
「お願い…!」
なのはは祈るように手を組む。彼女の祈りは届くだろう。
一人の男の全てを破壊しつくすのと同時に。
奇跡は起こされる。衛宮切嗣という男の全てを否定するために。
彼に今まで犠牲にしてきた者達は皆、救えたのだと突き付ける為に。
―――奇跡は起こされる。
【コア……完全消滅。再生反応―――ありません!】
喜びに沸く周囲と反対に切嗣の目は完全に光を失う。
これでもう目を背けることはできなくなった。
奇跡は起きるのだと。この手には奇跡が宿っていたのだと。
―――誰もが救われるそんな未来があったのだと。
「――――――っ!!」
はやて達の耳に不気味な程に、甲高く、泣いているかのような笑い声が届く。
ゾッとして振り返るとそこには狂ったように涙を流しながら嗤う切嗣が居た。
「何だ…何なんだ僕は。邪悪だ! 鬼畜だ!」
己の行いの無意味さと醜悪さに気づいた男はあらん限りの声で己への呪いの言葉を叫ぶ。
「奇跡は起こるというのに意地を張って罪もない人を殺し続けてきたッ!」
何の価値もない。まさに犬死という表現がぴったりの死を数え切れない者に与えてきた。
それを世界の平和のためだと傲慢にも謳いながら。
「こんな歪みが、汚物が、偽りでも“正義の味方”を名乗るだと? 誰一人救っていないというのに」
己の存在意義がそもそもの間違いだったのではと思う。
本物の正義の味方は存在した。
だというのに、自分は唾棄すべき行いを正義と偽り、自らが“正義の味方”だと酔っていた。
「ありえない、ありえないだろ、何だそれは。僕は、ただの―――人殺しじゃないかッ!!」
既に彼は壊れていた。もう、彼には何も残されていない。
誰かを救うことなど決して出来はしない。
自らその手段を放棄した男に誰かを救うことはできない。
振り返ってみれば彼の人生はまさしく邪悪な人殺しの人生でしかない。
「僕が諦めなければ―――彼女は救えたんだッ!!」
唯一、衛宮切嗣が救おうとした少女。その時に諦めさえしなければ奇跡は起きた。
だが、彼は諦め、人殺しの道を歩むに至った。
全てを救える奇跡を宿しながら自ら殺人鬼になることを選んだ鬼畜。
そんな己が許せずに、切嗣は鬼のような形相で雄叫びを上げ続ける。
心配して近づいてきてくれるはやての姿も、もう目に入らない。
ただ、己に罰が与えられることだけを求め、狂い続ける。
意識すら朦朧とし、自身ですら何を言っているかを理解できない。
それでも彼は口にした。
「……偽善でも独善でも、エゴでもいい……誰か一人でも救いたかった」
それは誰一人として救うことなく、己の在り方を否定された哀れな男の嘆き。
己の行いが原初の願いと真逆のものだと悟ったからこそ祈った。救いたいと。
誰でもよかった。誰かを一度でも救いたかった。ただの自己満足でいい。
そんな
だが―――
【くくく、そんなに誰かを救いたいかね? なら、私の手を取るがいい】
―――悪魔はその願いを聞き届けた。
聞き慣れてしまった声が頭に響く中、切嗣は発動された転移の魔法陣の中で目を閉じる。
「おとんは私を―――」
意識が消える最中に聞こえてきたのは愛した娘の、届くことのない声だった。
ここからが本格的な分岐になります。
はやてからの救いが無いのがポイントでしょうか。
そして、スカさんが輝きを放つ時。