オス、おらコテツ!遭難してから七日目に入ったぞ!ん?元気そうだなって?まぁね、食いもんには今の所困ってないし、ピンピンしてますよ。
え?日記はどういうことだって?あぁ、あんなもん適当に雰囲気出して暇つぶしで書いたよ!でもね、ヤバいのは変わらないんですよ。ってか、さっきから俺は誰と喋ってるんだ?
まぁいい、ともかくだな、そろそろ本格的にヤバくなりそうだから、どうにか近くの街にたどり着ける用に頑張ってみる。
俺はハッシュパピーを精製し、荷物を背負い。洞穴をでる。
ハッシュパピーには前回を反省しサイレンサーを付けている。
〈敵関知〉スキルと〈潜伏〉スキルを使いながら進む・・・
少し進とそいつはいた。
犬や狼のような体、鋭い牙に爪。そしてゴブリンと思うモンスターを追い回すモンスター。
その名を初心者殺し。
「っ!?」
運が悪い、こんな所で初心者殺しと鉢合わせになるなんて。
幸いまだこちらには気づいていないようだし、引き返すか。
そして、俺が後ろに下がろうとしたとき、敵関知に何か引っかかる、それは熊のようなモンスター。そう、俺が遭難するきっかけになった一撃熊だ・・・
「なっ!?」
驚いて足元の注意がおろそかになっり。パキッ!と枝が折れる音が響く。そして、こちらに気づく二匹・・・
「クソ!」
そう叫びながら、距離が近い初心者殺しに乱射しながら一気に降りていく。だが初心者殺しはどんどんと距離を詰めていき。そして、その鋭利な爪を俺の首に・・・
「ぎゃぁぁぁっ!?」
そこで目が覚めた。あたりを見渡す。あの時の洞穴だ。
「なんだよ・・・夢か・・・」
俺は安堵するとともに変わらないこの状況に頭を抱える。
本当になにも変わらない、外は相変わらずの吹雪で、誰もいない、俺だけだ。
いや状況は前より悪いだろう、一撃熊の肉は底をつきかけている。
夢でみた初心者殺しと一撃熊の本当の夢の共演、もし現実になったら本当に絶望しかない。本当に起こる可能性はかなり低い、ほぼゼロと言っていいだろう。
だが、実際に起こるんじゃないか?っと考えてしまう。
俺は晴れたときに拾った薪に火をつけ肉を焼きながら思う。
「ギルドの飯が食いたい・・・」
遭難してそろそろ一週間、もうだめだろう。俺は肉を食い終え、寝袋に入り、眠った。
〈side カズマ〉
コテツが遭難してから四日たった、俺達はコテツが遭難したと思われる雪山に来ていた。
俺達のパーティーの他に、コテツと仲のいい冒険者パーティーと防具屋の店主まで捜索を手伝ってくれる事になった。
「皆!今回は集まってくれて感謝してる!絶対にコテツを見つけましょう!そして、心配させたあいつの顔に一発ぶち込もう!」
「「「おー!!」」
それぞれのパーティー別で探す事になった、店主はこちらのパーティーに入って貰った。
「よろしくな、この時期はここいらは特に凶暴なモンスターがでるからな、注意していこう」
「えぇ、わかりました。敵関知は任せてください」
そう話俺達は山を上っていく、しばらくしたところで敵関知に数体のモンスターが引っかかった。
「ちょっと待て、モンスターだ。数は・・・3体だな」
「よし、ここは私が前に出て・・・」
「おいこら待て」
何も考えずに突っ込もうとした、ダクネスを止める
「店主さん、何かわかりますか?」
「待ってろ、今〈千里眼〉スキル使う」
そして、何を見たのか店主は慌てて言う。
「坊主!すぐに〈潜伏〉スキルを使え!スノウグリフォンだ!」
店主の言葉で俺は直ぐに〈潜伏〉スキルを使い、突っ込もうとするダクネスを押さえ隠れる。
アクアとめぐみんはおとなしく隠れている。
スノウグリフォン、通常のグリフォンとは違い、寒い地域に生息するグリフォン、性格は比較的大人しいが、この冬の時期は普通のグリフォンより狂暴になる。何故かというと子育ての時期だからだ。スノウグリフォンの子供は成体に比べかなり弱い。それこそそこらの雑魚モンスターに倒されるぐらいには。
だからこそ、スノウグリフォンは冬の天敵が少ない時期に子を産み、育てる。
そのスノウグリフォンがいる子連れのようだ・・・
「気をつけろよ・・・見つかったらコテツ探すどころじゃないからな」
「わかったか、ダクネス」
「う・・・そうだな、今日はコテツを探しに来ていたんだったな」
それから俺達はスノウグリフォンが去っていくの一時間ほど待ち、捜索を再開した。
それからしばらく探したが見つからない。
辺りが少し暗くなり、風が出てきた。
「今日はこの辺にしておこう、吹雪が来そうだ」
「す、少し!あと少しだけお願いします!」
今日は切り上げようと言う店主にめぐみんは言った。だが、店主・・・ラドさんはきっぱりと言う。
「ダメだ、下手すると俺達まで遭難するぞ!」
「そ、それでも!」
「おい、めぐみん!気持ちはわかるが落ち着け、とりあえず今日は戻るぞ、もしかしたら向こうのパーティーが何か見つけてるかもしれない」
俺達とは別のパーティー・・・コテツが世話になったと言っていた人達だ。
アクセルの冒険者の中ではそこそこ有名なパーティーだ。
俺がそう言うとめぐみんはしぶしぶだが了承し、俺達は一度山を降りた。
途中で冒険者パーティーと合流し、一度ギルドに戻る。
「こっちは何も見つからなかったですが、そちらはどうでしたか?」
俺はそう聞くと冒険者・・・ガーズさんが答える。
「こっちは多分当たりだろう、少しだが人が歩いたような跡があった、アンデットの可能性も無いわけでは無いが、アンデットが昼に外をうろつく可能性は低い、今夜の吹雪で跡が消えるだろうが場所は抑えてる、明日はそこらを重点的に探そうと思う」
「自分達も行きますか?」
「そうだな、そうしてくれると助かる。何せ森の奥で見つけたからな。コテツが目を覚ました所があそこなら迷うのもわかる。必ず、自分達がどこから来たかわかるようにしとけよ。木にしるしをつけるでも何でもいいから」
「えぇ、わかりました。それじゃ、今日は解散と言うことで」
俺がそう言うとガーズさん達のパーティーは帰っていった。
「ラドさん、今日はありがとうございます。また明日もよろしくお願いします」
「おう、任せとけ」
ラドさんもギルドを出て行った。
「さて、俺達も今日は解散だな」
それから、コテツ捜索は難航していた、吹雪が続いたからだ、たまに止んだとしても直ぐにまた吹雪がやってくる、コテツ捜索の範囲をガーズさん達が言っていた場所に狭め行ったが、流石に時間が足りない。
「今日は駄目だな、明日にしよう」
「そうだな、坊主たち今日は諦めな」
ガーズさんとラドさんがそう言い帰っていく。
今日も吹雪だ、俺でもわかるが今日行くのは自殺行為だ。
「・・・・」
「待てめぐみん、どこに行くつもりだ」
無言で出て行こうとするめぐみんをダクネスが止める。
そのダクネスを見てめぐみんは
「いえ、ギルドにご飯を食べに行くだけです」
明らかな嘘だ、それをわかっているダクネスは退こうとしない。
「あれ?そうなのめぐみん?じゃ私もいくわ!おなか減ってもう倒れそうなのよー」
「「「・・・はぁ」」」
「あ、あれ!?皆が冷たい目で見てくるんですけど!?私何か言った!?ちょっとカズマ何とかしなさいよ!」
こいつは・・・
「わかったよ、アクア飯にいくぞ」
「さっすがカズマさん!わかってる!」
「へいへい、ダクネス、めぐみんお前たちはどうする?」
「私も行こう、もちろんカズマの奢りだよな?」
「いや、奢らねーよ!?」
それを見ためぐみんはプルプルと肩を震わせ
「カズマ達はのんきですね!コテツが遭難して、もう一週間ですよ!も、もしかしたらもう・・・コテツは・・・」
そう言い泣き出すめぐみんにアクアは言う。
「何言ってるのめぐみん?コテツがそう簡単に死ぬわけ無いじゃない!あの子どこかのカズマさんと違ってヒキニートじゃないのよ、ちゃんとできる子なの、だから大丈夫よ!」
「おいちょっと待とうか!」
「それにねめぐみん」
俺を無視しながらアクアは続ける。
「私達が信じないで誰がコテツを信じるのよ。どこかの先生も言ってたじゃない。諦めたらそこで試合終了だよって」
「そうだな、コテツの事だ。今にでも帰ってく・・・」
ダクネスが言い終わる前に宿のドアがバンッ!と開いた。
「ふぅ・・・やっと帰ってこれたわーきつかった」
そこには髭を蓄えた今遭難してるはずのコテツがいる
「あれ?お前らどうした?」
こ、こいつわ・・・人がせっかく心配していたのに・・・
「ん?お、おいめぐみん!?痛い!痛いから杖で殴らないで!?か、カズマ!た、助け!?」
「お前は一生そこで殴られてろ」
「え、ちょ!か、カズマさん!?痛い!カズマさん助けて!お願い!300エリスあげるから!」
そう言うコテツを無視して、俺はアクアとダクネスを連れてギルドに行こうとするが、宿を出たところで
「ちょ!?めぐみん!?そ、それは洒落にならん!やめて!?また、借金が増える!だから爆裂魔法だけはやめてー!!!」
そう聞こえ、俺はめぐみんを止めるために走りった。
これ以上、借金を増やさないために・・・
〈side out〉
どうも、さっきまでめぐみんに殴られていたコテツです、あの後カズマがめぐみんを止めに来てくれなかったら宿諸共粉々になってたコテツです。
さて、今はギルドで飯を食べながらカズマやラド、ガーズにいろいろと聞かれてます。
そうそう、一撃熊の討伐報告に行ったらリンに悲鳴を上げられ、まるで幽霊を見るような目で見られたら後、思いっ切り叩かれました。
さて、何故遭難したはずの俺があっさり帰ってこれたかと言うと、簡単です。
俺は一週間ほど雪山で採掘した鉱石に魔力を溜め込んでました、ほらよく寝てると思いませんでしたか?あれは魔力の使いすぎで寝てるんじゃなくて気絶してただけ何ですよ。
そして、何もないところにまで行き、それまで貯めた魔力を使用し〈武器精製〉である乗り物を精製しました。
『ウォーカーギア』俺の世界で昔使われてた兵器、人が乗れる二足歩行兵器では初の物で自由に装備を変えられ、何故現在も使われていないのかわからないほど強い兵器だ。
ウォーカーギアは歩行モードとドライブモードの2つあり、移動速度はもちろん普通に歩くより早く、歩行モードならスリップする事も少ない。
そして何より、ウォーカーギアに搭載してあるレーダーで辺りを索敵、そして反応が有った所を避けながら進み、しばらくたったところで森を抜けれた。
そこからは普通に帰って来れたという訳だ。
「っと言うこと何だ。いやー流石に死ぬと思ったね、運が良かったよ!・・・ん?どうしたみん・・・ヘブッ!?」
無言でカズマに殴られた。
「おーし!皆!このクズに一発ずつかましていこうぜ!」
「「「おー!」」」
「ちょ、ま、まて!待って!悪かった!悪かったから・・・グフゥ!?アギャ!?」
「おし、コテツ、歯を食いしばれよ」
そう青筋を立てたラドが拳をならしながらよってくる。
「ま、待て!お前のは洒落にならん!?お、落ち着け!いや!た、助け・・・!ブベラッ!?」
「おし、これで勘弁してやる」
「あ・・・あざす・・・」
そう言うとラドとガーズ一行は席を立ち、帰っていった。
「おい、コテツ」
カズマから呼ばれ倒れた状態から顔だけ上げて、カズマの方を見る。
「俺達も帰るからめぐみんよろしくな」
「え?」
カズマはそう言うとアクアとダクネスを連れ帰った。
ギルドには俺とめぐみんが残りちょっと何とも言えない雰囲気が・・・
「と、とりあえず、外でるか」
コクリと頷いためぐみんを連れ外にでる。そして、街の外の平原に来て、二人で星を眺めた。
「・・・・」
「・・・・」
沈黙が俺達を包む、前みたいな気まずさは今はない。
「コテツ」
「どうした?」
「・・・いえ、何でも」
そう言うめぐみんは星を見てる。俺も星を見ながらめぐみんに言った。
「なぁ、めぐみん」
「何ですか、コテツ」
「俺は親父やお袋の顔を憶えてないんだ、小さい頃からじいさんと暮らしててな、そのじいさんもだいぶ前に死んだけど。まぁそのじいさんの知り合いによく目をかけてくれた奴がいてな。まだじいさんが生きてた時に一度だけそいつに連れられて場所は覚えてないけどこうやって星を見たことがあるんだよ」
めぐみんは黙って俺の話を聞いている。
「綺麗だった、俺はあの時見た星空は一生忘れないと思う」
「・・・」
でもなっと俺は続ける。
「今日のこの空も多分一生忘れない、例え死んだとしてもこの事を忘れるぐらいなら俺は何も無いところで暮らしていくよ。そしてその事を先人の人に延々と自慢してやる」
「迷惑ですね」
めぐみんは笑いながらそう言う
「おう、迷惑と思われてもいい。それぐらい構わないと思えるよ。今は」
「・・・そうですか。でも死ぬのはやめてくださいね」
「約束はできないけど、まぁ善処するよ」
「頼みますよ」
「おう」
俺は立ち上がり懐からある物を取り出し近くの茂みに投げた。
「うわ!なによこれ!?臭い!臭い!!」
「ちょ!アクア!バレる・・・ぞ・・・」
「カズマ!声が大きいでわいか!」
「ダクネスお前の方がでかいぞ!」
そこでこちらを向いた馬鹿者に聞いた
「なぁ、土の中が過ごしやすいか。試してみる気はないか?」
「お、おいコテツ。こ、これはアクアが言い出した事で・・・」
「ちょ、ちょっとカズマ!?私のせいにしないでくれる!?」
「はぁはぁ、コテツ。私は決して期待している訳ではないぞ!べ、別に想像して興奮してる訳でわ・・・」
若干一名変な奴がいるが放っておく。
俺はじりじりと近づき・・・
「はぁ・・・おい」
「お、おう」
「今回は世話になったし、俺は許す」
そう言って俺は街の方に歩きながら続ける
「『俺は』だけど」
「ん?え、ちょめぐみん!?やめ!?」
「『エクスプロージョン』!」
後ろで何か爆発したが気にしない。
「おし、めぐみん帰るか」
「え、えぇ・・・あの・・・おんぶお願いします」
「はいよ」
俺はめぐみんを背負い宿まで送った、途中で門番さんに怒られたけど・・・
こうして、俺の遭難騒ぎは終わった
「あ、あいつら本当に置いていきやがった・・・」
「わ、悪くない!悪くないぞー!!!」
「・・・」
一度間違えて制作途中の物を投稿してしまいすいませんでした!
誤字脱字、感想などお待ちしてます。