この能力でカエル無双を!
目を開けるとそこには日本では見ることができないであろう街並みが広がっていた。
「おぉ・・・これが異世界か・・・」
そんな感想しかできないが、本当に綺麗な街だ。周りを見ると獣耳やエルフみたいな人がいる。
「さて、どうしようか・・・」
ここがよくある異世界物の物語と同じならギルドみたいな所があると思うがこの世界に来たばかりの俺が知っている訳でもなく・・・
「とりあえず冒険者っぽいのについて行くかな・・・」
目の前を通った剣を担いでいる男の後に付いて行くとギルドみたいな建物についた。
「いらっしゃいませー!お仕事案内なら奥のカンウターへ、お食事なら空いてる席にどうぞー!」
薄暗い店内には某狩ゲーのギルドみたいに酒場とギルドが併設されているようだった。
店内にはまだ昼にも関わらず酒を飲んでいるゴツいおっさんたちが騒いでいる。それの横を通り奥のカンウターに向かった。
「ようこそ!今日はどうなさいましたか?」
そう笑顔で聞いてきた受付嬢にここに来た理由を言った。
「冒険者に登録との事ですが、登録料がかかりますが大丈夫でしょうか?」
「・・・すいません、お金無いです、すいません」
冒険者として登録料が必要だとは思わなかった。どうしよう、今は売れる物も無いし金を借りれる知り合いもいない。このまま登録できないとしたら金を稼ぐ事ができない、最悪野垂れ死ぬ・・・
「つ、詰んだ・・・もうダメたぁ・・・おしまいだぁ・・・」
そう頭を抱え唸っていると、見かねたのか飲んでいた冒険者の一人が金らしき紙を渡してきた。
「おうにいちゃん!そう落ち込むな!登録料は出してやるよ!」
「おぉー!ありがとうございます!」
「いやいや、今日の仕事がうまくいったからな!このくらい大丈夫さ!」
そう言って冒険者の男は仲間の所に戻っていった。あぁ、何て優しい人がいるんだろうっと感激していたら受付嬢が話しかけてきた。
「あ、あのー、よろしいでしょうか?」
「あ、すいません!これで大丈夫ですか?」
さっき貰った札を渡す。
「はい、千エリスちょうどお預かりします。では冒険者になりとたいとの事ですから承知の事でしょうが、改めて簡単な説明を。・・・まず冒険者とは街の外のモンスターや人に害を与えるモノの討伐を請け負う人の事です。ですが基本的には何でも屋みたいなものです。冒険者とはそれらを生業とした者の総称の事です。そして冒険者には各職業というものが有ります」
職業、オンラインゲームなどでよくあるジョブみたいものか。
俺は、ゲームでよく戦士系などの前衛職を好んでやっていたが別に遠距離系のジョブが嫌いな訳でもない。どんなジョブでも楽しめればよかったし、そう言えばあのゲームどうなったんだろう?
そんな事を考えていると受付嬢が俺の前にカードをさしだした。
まぁ、簡単に言うと冒険者カードで倒した敵を自動で記録したり、経験値表示したり、スキルっと言う物を覚える事ができたりする超便利アイテムみたいだ。
カードと一緒に渡してきた書類に記入を渡す。
「はい、結構です。ではこちらのカードに触れてください。それでステータスが分かりますので、ステータスに応じた職業の中からなりたい職業をお選びくたさい、選んだ職業によって様々な専用スキルを習得できるようになりますのでそこも踏まえてお選びくたさい」
ふむふむ、ステータスによってなれる職業が変わるのか、自分のステータスがどの程度かわからないがいい職業になれるといいなー
「・・・はい、ありがとうございます、シドウコテツさんですね、魔力に器用度、敏捷性がとても高いですね!このステータスなら〈盗賊〉〈アーチャー〉〈冒険者〉などの職業が選択可能ですよ」
見事にサポート系の職業だ、各職業の説明してもらったが〈盗賊〉は敵の持ち物をランダムで盗んだり、毒や罠など仕掛けたりするスキルを使え、〈アーチャー〉はその名の通り弓などの飛び道具を使い[狙撃]などのスキルを使える。
〈冒険者〉は基本職で全てのスキルを覚えられるがスキルポイントと言うものを普通以上に消費するらしい。
「それじゃ、盗賊でお願いします」
何故盗賊にしたかというと、特に理由は無い。ただ目に付いたと言うだけだ。
「盗賊ですね、わかりました。それではあらためて、冒険者ギルドへようこそ!今後の活躍を期待しています」
こうして俺は無事冒険者ギルドに登録できた。
ギルドに登録してから1週間がたった。この一週間は肉体労働系のクエストをこなして金を貯めた。
その金で短剣を買い、今日初めてモンスター討伐のクエストを受けた。
クエストの内容は「ジャイアントトード5体討伐」このモンスターは比較的簡単に倒せるらしいので受けた。
このクエストで今まですっかり忘れていた特典の能力〈武器精製〉を試して見ることにした。
街をでて、早速武器を出してみる。この能力〈武器精製〉は自分の魔力を消費し、武器を作り出す能力だ。
試しにMGSシリーズお馴染みのハンドガン、[MK.22 Mod.0](パッシュパピー)を作ってみる。
体から何か抜けるような感じがした後に自分の手にしっかりとパッシュパピーが握られていた。
「おぉー!すげー!!」
とりあえず、パッシュパピーをポーチに入れ討伐の為にスナイパーライフルでも出そうかと思ったが出せなかった。どうやら自分のレベルなどによって出せる物が決まるのかも知れない。
とりあえず、MGSPWでパッシュパピーとともに初期装備だったアサルトライフル[M16A1]を精製してみた。今度はちゃんとできた。
「うん、いいね!」
両手にあるどっしりとした重みに満足しながら歩いていると、今日のターゲットであるジャイアントトードが出てきた。
「でか!?」
思わずそう叫んでしまった。だがしょうがないだろう、なぜならこのカエル人一人くらいなら丸飲みできるぐらいでかいのだ。
「あ、でも動き遅いね、まぁいいや撃とう」
的がでかいだけ簡単に狙えるので練習にはちょうどいいだろう。
銃を構え狙いを付ける。そして引き金に指をかけて・・・引いた。
ダダダダダ!!!!っと音を立てながら銃口から飛び出した弾はジャイアントトードに真っ直ぐ飛んでいき、簡単にその体を吹き飛ばした。
「ヒャーハー!!!」
テンションが上がる、この爽快感たまんない。このテンションのまま次の武器を精製。作った武器はグレネード、それを4匹纏まっていたカエルに投げた。
爆裂音、カエルは纏めて吹き飛んだ。
「ふぅ・・・終わったー!」
弾の無くなったアサルトライフルを手に街に戻ろうとしたとき、突然アサルトライフルが消えた。
どうやら弾切れをしてしばらくリロードしなかった場合は精製した武器は消えるらしい。
「パッシュパピーは消えて無いけど実験してみるか」
とりあえず、クエスト完了をギルドに報告しに行きその初クエストは無事に終わった。
それからしばらくカエルを狩りまくっていたらギルド内でしばらくカエルハンターなどと呼ばれるよになった・・・あんたら覚えておけよ・・・