この素晴らしい世界に銃声を!(旧)   作:大根の刺身

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この勇者(笑)に鉄槌を!(下)

 

「お、帰ったか。虎鉄」

「ん?・・・かどうした?」

「あぁ、これで最後になるかも知れないからな、最後に挨拶でもしようと思ってな」

「おいおい笑えないって、あんたもう79だろ?あと俺にCQC教えてた奴がなにいってんだ」

 

 俺はそういいながら笑う。そんな俺を見てあいつは笑いながら続けた。

 

「虎鉄、お前とお前の爺さんには世話に成った。ワシにはやらねばならんことが有るのでな」

「おう、わかった。んでどこに行くんだ?国外は何かドンパチやってるみたいだから気をつけろよ何しに行くかは知らんけど」

「わかっている。ただ、因縁を果たしにいくだけだ」

「そうか。まぁ、何時でも来いよ。歓迎するぞ?お前が前いってた息子さんと一緒になら尚更な」

 

 そう言いながら俺はMGSシリーズ二作目 ピースウォーカーをしながら言った。

 それを見てあいつは

 

「なぁ、そいつは面白いか?」

「ん?あぁ面白いよ。これ実際にあったことをベースに作ったらしいし、ビックボスカッコいいし」

「実物はそんなカッコ良くないかも知れないぞ?」

 

 そう何故か照れくさそうに笑いながら言ってきた。

 

「?なにいってんだよ、見た目がどうとかって訳じゃない・・・自分の過去を乗り超えてんのががカッコいいんだよ」

「・・・そうか。じゃ、行ってくる」

「おう、気をつけてなー」

 

 そう呑気に言った事を後に後悔する事に成った。

 ちょうど死ぬ一年前の出来事だった・・・

 

 

 

「んぁ?」

「やっと起きましたかコテツ」

 

 目が覚めるとめぐみんが俺の顔をのぞき込んでいた。

 俺達はあの後何事も無くギルドに着いた、そこでカズマはどこか用が有るらしく出て行き、クエストの報告はアクア達がやってくれるということで俺は待っていたが、どうやら途中で寝てたらしい。ちなみに帰る途中で能力の事は話した。

 

「それで、どうしたのですか?」

「ん?なにが?」

「いえ、泣いて入るみたいですから・・・」

「え?」

 

 そう言われ目元を拭うと確かに涙が出ていた。

 

「本当にどうしたのですか?コテツらしくないですよ?」

「あぁ、ちょっと懐かしい夢見てたみたいだ、心配すんな」

「そうですか・・・」

「な、なぁめぐみん・・・」

「はい?」

 

 俺が続きを言おうとしたとき。

 

「な、何でよぉぉぉぉぉっ!」

 

 ギルド内にアクアの声が響いた。

 

「だから、借りたオリは私が壊したんじゃないっていってるでしょ!?ミツルギって人がオリをねじ曲げたんだってば!それを、何で私が弁償しなきゃいけないのよ!」

「・・・」

「何ですかコテツ?」

「・・・いや、何でもない」

「?」

 

 めぐみんが不思議そうにこちらを見てるが適当に流す、てか恥ずかしい。

 アクアが、しょんぼりしながら帰ってきた。いつの間にかカズマも戻ってきていた。

 

「・・・・今回の報酬、壊した檻のお金を引いて、十万エリスだって・・・。あのオリ、特別な金属と製法で作られてるから、二十万もするんだってさ・・・」

 

 今回は流石にアクアを同情した。ミツルギに関しては流石にとばっちりだ。

 

「あの男、今度あったら絶対ゴッドブローを食らわせてやるわっ!」

 

 アクアが悔しげにわめく中。

 

「ここにいたのかっ!探したぞ、佐藤和真!」

 

 ギルド内によってミツルギの声が響いた。ミツルギは俺達のテーブルに歩み寄り、バンっとテーブルを叩きつける。

 

「佐藤和真!君の事は、ある盗賊の女の子に聞いたらすぐに教えてくれたよ。ぱんつ脱がせ魔だってね。他にも、女の子を粘液まみれにするのが趣味な男だとか、色々な人の噂になっていたよ。鬼畜のカズマだってね」

「おい待て、誰がそれ広めたの過詳しく」

 

 アクアがゆらりと立ち塞がる。ミツルギはカズマを無視して。

 

「・・・アクア様。僕はこの男から魔剣を取り返し、必ず魔王を倒すと誓います。ですから・・・ですからこの僕とパーティーをぐぶえっ!?」

「「ああっ!?キョウヤ!」」

 

 アクアに無言で殴られ吹き飛んだ。

 

「ちょっとあんたオリ壊したお金払いなさいよ!おかげで私が弁償したんだからね!三十万よ三十万!とっとと払いなさいよっ!」

 

 檻は二十万のハズだったがちゃっかりしてる。

 ミツルギは財布から金を出してアクアに渡し渡されたアクアはほくほく顔でメニューを見てる。

 

「あんなやり方でも僕の負けは負けだ。そして何でも言うことを聞くといった手前こんな事を頼むのは虫がいいのは理解しているが魔剣を返してくれ・・・」

「わかってるなら諦めろよ」

 

 俺がそう言うとミツルギはこちらを見て言う。

 

「・・・・君は確かこのパーティーの盗賊だね?君のことは僕の仲間から聞いてるよ、よくも僕の仲間をやってくれたな」

「知るか、さっさと帰れよ。自称勇者(笑)さんよ。人の仲間を景品みたいにして、乗るカズマもカズマだが、お前は最悪だ、なに?選ばれた勇者?馬鹿じゃないのか?それにめぐみん達にも苦労をしてきたみたいだねっとか決め顔でいって、恥ずかしくないのか?俺なら恥ずかしくて人前に出れなくなるね。しかもカズマを格下と見下して仕掛けた勝負で返り討ちにあってそれで、カズマが正当に得たものを返せだ?あんたは馬鹿じゃないのか?」

「くっ・・・」

 

 ミツルギは悔しそうな顔をしながら言い返してきた。

 

「あ、あれは正々堂々勝負をしない佐藤和真が悪いんだ!しかも〈スティール〉なんて卑怯な手を使う方がおかしい」

「いや、それは無いだろ、お前は何もスキル使うなって言ってなかったし、そもそも、駆け出し冒険者に勝負売るってなに?圧倒的レベルの差のあるあんたが駆け出し冒険者に喧嘩売るのはおかしくないのか?」

「うっ・・・」

 

 俺はまだ続ける

 

「それに俺がお前の仲間倒したのは先にそっちの二人が仕掛けて来たんだからいいだろ?正当防衛だ、その二人は別に怪我した訳ではないのだろ?」

「そ、そうだが・・・」

「それじゃいいだろ。んじゃ、お帰りはあちらです」

 

 俺がそう言うとミツルギは慌てながら言った。

 

「ま、待ってくれ。確かに僕が悪かった。・・・だが頼む!魔剣は返してくれないか?あれは君が持っていても役にはたたない物だ。そこらの剣よりは切れる。その程度の威力しかでない。・・・どうだろう?剣が欲しいなら、店で一番いいものを買ってあげもいい・・・返してくれはないか?」

 

 それを聞いたアクアが言う。

 

「コテツの言うとおり私を景品にしておいて、負けたら良い剣買ってあげるから魔剣返してって、虫がいいと思わないの?それとも、私の価値はお店の一番高い剣と同等っていいたいの?無礼者、無礼者!仮にも神様を賭の対象にするってなに考えてるんで巣か?顔も見たくないのであっちいって。ほら早く、あっちいって!」

 

 アクアが怒るのは無理もないかも知れないが、さっき騙して三十万エリスとった奴がなにいってんだろ?

 ミツルギは青ざめながら弁解する。

 

「ままま、

待ってくださいアクア様!別にアクア様を安く見ていたわけではっ!」

 

 慌てるミツルギの袖をめぐみんが引いて注意を引く。

 

「・・・?何かな?お嬢ちゃん・・・、ん?」

 

 めぐみんはカズマの腰あたりを指差して。

 

「・・・まず、この男が既に魔剣を持っていない件について」

「!?」

 

 めぐみんに言われ気づいたミツルギが

 

「さ、佐藤和真!魔剣は!?僕の魔剣はどこへやった!?」

「売った」

「ちくしょぉぉぉぉぉ!」

 

 ミツルギが泣きながらギルドを飛び出して行った。もう会わない事を願ってます。

 

 

「・・・一体何だったのだあいつは。・・・ところで、先ほどから、アクアが女神だとか呼ばれていたが、一体何の話だ?」

 

 ダクネスはアクアに当然の質問をした。カズマがアクアに視線をやると、アクアが頷き真面目な雰囲気をだしながら話し出した。

 

「今まで黙っておいたけど、あなた達には言っておくわ。・・・私はアクア。アクシズ教団が崇拝する、水を司る女神。・・・そう、私こそがあの、女神アクアなのよ・・・!」

「「っと言う夢を見たのか」」

「違うわよ!何で二人ともハモってるのよ!」

 

 その時だった。

 

『緊急!緊急!全冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってくださいっ!』

 

「またかよ・・・?最近緊急の呼び出し多いな」

 

 カズマがそうぼやいていると

 

『緊急!緊急!全冒険者の皆さんは直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってくださいっ!・・・特に、冒険者サトウカズマさんとその一行は、大至急でお願いします!』

 




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