「あらあら、仕留めそこないがいましたか。最後の僧侶の足止めは私がいたしましょう。」
朱乃さんの専制攻撃で敵の大多数はリタイアした。そのくらい攻撃力のある攻撃をしたのに涼しそうな顔をしていることからまだまだ全力ではないということが伺える。なるほど、確かに制限が入るはずである。俺の修行の時にはずいぶんと手加減されてたんだな。ほんとに自分の弱さがいやになる。
しかし、そんな事言っていても進まない。俺たちは敵のいるであろう新校舎の方へ向かった。
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新校舎の屋上ーーそこにライザーはいた
「いやー、まいったよ。雷光の巫女はやはり格が違う。あんな攻撃は何度も喰らいたくないものだ。」
俺達が屋上に向かうとそこに一人で待ち構えていた。
「僧侶が生き残ったは以外だったろう。まぁ、残った僧侶は俺の妹だからな。結局フェニックスの力がなかったら全員リタイアだったよ。」
「御託はいいわ、ライザー。決着をつけましょう。」
リアス部長がそう告げるとライザーの顔つきが変わった。
「舐めるなよリアス。確かに俺の眷属はほとんどリタイアしたが、雷光の巫女が俺への攻撃をルールで制限されているこの状況で、お前の残りの眷属とお前自身をリタイアに追い込むなんて分けないんだよ!」
彼の周りに業火が現れ彼に纏わりつく。
「俺がこの状況になるのを想像していないとでも思ったのか?このルールなら最初からこうなることは分かっていた。たった十日間の特訓で少しは強くなったつもりか?フェニックスの業火を甘く見るな。」
ライザーの目はまるで獣のように闘争心で満ち溢れておりここにいる全てのものを焼き殺そうとしているようだ。
静寂が支配する中で最初にしかけたのは木場だった。魔剣を手に持ち神速の一撃にて全てを切り裂かんとする勢いだ。速さで翻弄し、ガードするライザーにダメージを与えていく。
だが、それでも…
「良い一撃だ。だが、…」
ガスッ
「俺の敵ではない。」
ーーリアス・グレモリー様の騎士一名リタイアです。ーー
木場の早さを見切り一瞬の一撃にて木場をリタイアへ追い込んだ。
その様子にここにいる眷属の誰もが息を呑んだ。
その一瞬が命取りだった。
「動きを止めるな!」
敵であるライザーの攻撃に誰一人反応できなかった。
ーーリアス・グレモリー様の戦車リタイアです。ーー
子猫ちゃんが一瞬の間にリタイアした
「どうした?俺を倒すんだろう?なら、一瞬たりとも気を抜くなよ。貴様らの雷光の巫女ほどではないが…」
彼の身に纏われている炎の勢いがさらに増す。
今更ながら理解した。敵対している敵の実力を。圧倒的なまでの実力の差を
「--俺とお前らとでは強さの次元が違う。」
これがフェニックス。再生能力を持つ悪魔。
「我がフェニックスの炎に焼かれて消え去るが良い!!」
勝てるのか?こんな圧倒的なまでに実力が離れた相手に
眷族が一瞬にして立て続けにヤられ敗色濃厚な気配にほぼ全員が諦めているなかでーー
「boost!」
イッセーの左腕から音声が流れ出る。
「行くぜ!ライザー!」
一気に流れ出る力に任せてイッセーが突貫していく。
「なんだ?今代の赤龍帝は実力の差が分からないバカなのか?」
簡単にイッセーの攻撃をいなすライザー。いなされてそのまま反対方向に跳ばされるイッセー。
バカ、何なんだよ、勝てねーって、実力差を見せつけられたじゃねぇか。
「ウオオオオオオオオオオオオオーーーー」
それでも雄叫びをあげながら突貫するイッセー。
「………」
もはや興味が微塵もない様子でイッセーをいなすライザー。
今にも泣きそうな表情でイッセーを見つめるリアス部長とアーシアさん
「boost!」
何度も、何度も、突撃するイッセーといなし続けるライザー。
幾度目かの激突の時に苛立った声でライザーが怒鳴る。
「何度やっても結果は変わらん。何故それが分からない!!」
激昂して殴り跳ばされるイッセーを見て嗚咽を漏らす部長とアーシアさん
なんとか起き上がり、ライザーを睨み付けながらイッセーは叫ぶ
「実力の差なんて最初からわかってんだ。俺じゃお前を倒せない。だけどな…」
「お前のせいで部長が泣いてたんだよ!俺がお前を殴る理由なんてそれだけで十分だ!」
イッセーの言葉にハッと反応するリアス部長
何を言っているか分からないと言った表情のライザー
俺は修行の時の朱乃先輩の事を思い出した
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ドカッン!
「…グッ」
前方から飛ばされてくる朱乃先輩の魔力に耐えられず後方に飛ばされる。
心配そうに駆け寄ってくる朱乃先輩
クソッ、何でっこんなに弱いんだ…
朱乃先輩自身の身の上を思い出す
堕天使パラキエルと対魔の家の五大宗家である姫島の家の娘であるということ
その血筋とせいで家を出た母を殺すためにあの日姫島の家の人が俺たちを襲った事
それからは父の下で指示を受けながら修行を積んだこと。
…俺何かとは比べ物に成らないくらいの努力をしたんだろう、それこそ死ぬ気で…
…だけど、それでも、惚れた女の子に負けるのわなぁ…
朱乃先輩が駆け寄ってくる。…ああ、情けなぇ…
「男の子だからってカッコつけて無理しちゃだめよ。私のナイトはアナタだけなんだら」
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そうだ、まだあの人も戦っているのになんで戦ってもいない俺が諦めてるんだ?
そんな事よりもなんで俺はーー
「勝手に言い訳してあの人に情けない姿さらしてるんだよーー」
手に、足に、体感に、力を籠める。思いを籠める。意地を籠める。
そうだ、纏わりつくように…衣を羽織るように…
ライザーがこっちに気がつき驚いた表情でこちらを見る。
「お前、仙術が使えたのか…!」
そう、俺がこの十日間でみっちり仕込まれたのは仙術だ。
もともと武術において他の追随を許さない勢いで習得してきたのだ。
それの延長戦だと思えば何でもない事だ。それにプラスして魔力による身体強化の練習だ。もともと持っていた武術の技術をいかすために魔力による遠距離攻撃を捨て肉体強度を高めることにしたのだ。どちらも十日目で何とか実戦で使えるレベルになった。
素早く剣を作り、騎士の機動力を生かし切りつける。
「…グッ」
威力は弱いが一応聖剣だ。それに仙術で見たライザーが絶対に攻撃を交わしたりずらしたり出来ないタイミングで攻撃を当てた。だが、それでもライザーは余裕シャクシャクだ。
ーーライザー・フェニックス様の僧侶一名リタイアです。
「ナッ!」
その一言でライザーは驚愕で一瞬注意が散漫になるっ!ー
「俺はあの人に情けない姿を見せるわけにはいかないだ!」
魔力と仙術で強化した肉体で最大限まで聖剣の聖なるオーラを高めて穿つっ!
「あああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーー」
俺の雄叫びに奴も気づくがもう遅い
ズッシャ
「うががっががっががががっがががあgーーーー」
ライザーが悲鳴を上げ、炎を撒き散らす。
神器で作ったものと言っても聖剣は聖剣だ。効かないはずがない。
いくら再生すると言ってもその精神力の消費は並みではーー
奴は突然回復する。
何故だ!?
回復には相当の負荷がかかるはずーー
その様子に俺たち全員が目を見張った。
唖然とした空気から緊張ある雰囲気に変わるなかで奴は
「保険を持ってきておいて正解だったぞ!格下だからと言って侮っていたつもりがないのだが何処かで慢心が合ったのも事実だ。このような状況で使うとなると上の評価も落ちるだろう。だが、負けるのはもっと論外だ。」
「ライザー、あなたが使ったのは…」
「そうだ、リアス!お前のリタイアした二人の眷属が与えたダメージでさえ回復したぞ。」
ーーフェニックスの涙
「くそっ、ありかよそんなの反則だ。」
イッセーがほえるがライザーはどこ吹く風であった。
「フェニックスの涙の使用はとくにルールに違反していない。確認しなかったそちらのミスだ。」
だが、それでもあきらめるわけにはいかない
あの人が見ているのだから
ブンッ
聖剣のオーラを前に飛ばしライザーにぶつける。
「今までのダメージが無くなったところでなんだってんだ?そんなのまた初めからやり直せば良い。お前の再生と俺らの意地。どっちが上か根比べといこうぜ!!」
絶対に諦めるわけにはいかない。惚れた女の前で情けない姿を曝すことほどイヤなことはないッ!
どこかのバカのように俺はライザーに突っ込んだ。
この一撃で終らせるつもりで全力で斬りかかった
だがーー
「ガハッ」
俺は奴の炎にはばまれイッセーのいる方に吹っ飛ばされた。
「おい、しっかりしろよ、リョータ!」
今の一撃で一気に体力もってかれたなこりゃ…
しゃーねぇ、託すか…
「おい、イッセー…」
リタイアの光に呑まれながらイッセーに呼び掛ける。
ああ、もう意識を繋ぐ気力する無くなりそうだ…
「…悪魔のお前でも持てるようにしたスペシャルな俺特性の聖剣だ。これの力を倍化させてでけー一撃を叩き込め…」
…ああ、…もう限界だな…
「…後は、頼むぜ…」
ーーリアス・グレモリー様の騎士一名リタイアですーー
我ながらひどい出来だな…
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