リアス視点
私ーーリアス・グレモリーは物凄く焦っていた。
何故そんなに焦っているのかと言うと、
「リ・ア・ス? どういう事なのか詳しく聞かせて貰えるわよねぇ?」
「いや、あれは仕方ないというか不可抗力というか…」
自分の女王であるはずの親友ーー姫島 朱乃にもの凄い勢いで問い詰められているのだ。
「取りあえず、詳しい話を聞かせて貰いましょうか?」
まったく、どうしてこんな事になったのだろうか…
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私と今の女王である朱乃が出会ったのは今から5年程前である。
その時は丁度、人間界に来ていた時だった。
お兄様の騎士である沖田 総司に着いてはぐれ狩りの見学に来ていたのだ。
場所はグンマ県の山奥
そこにはS級のはぐれ悪魔が何匹も出没しているらしいのだ
まれにS級どころかSS級はぐれ悪魔も出るというのだから警戒するというものだろう。
「総司、山ばっかりでもう飽きたわよ。もう少し手がかりとか見つからない物なの?。」
「こればっかりは、どうにもならないのですよ、姫様。」
なんの手がかりもなくグンマ県に来てから3日が経過しようととしていた。
一旦休憩と思って河原に座り込んでいると
遠くの方に雷が落ちたのだ。晴れているというのにだ。
「総司、今のは…」
「間違い無さそうですね。行きましょう。姫様。」
雷が落ちた報告に向かって森を掻き分け一直線に突き進む。
雷が落ちた場所に近づくにつれて、周りに悪魔の死体が無数に落ちている事に気づいた。
どれもS級を越える悪魔の死体ばっかりだ。
何がおこっているのか見当もつかない。
落ちた場所に着くとそこには、私とおんなじぐらいの女の子が一人で何人ものはぐれ悪魔を相手に戦っていた。
女の子の周りには無数の死体が転がり、今残り数がかなり少なくなったはぐれ悪魔のグループと対峙しており、何より重要なのは黒い翼ーー堕天使の翼を生やしていた。それも三対六翼もの翼だ。
三対六翼というのは一般的にいうと上級クラスの実力ということだろう。四対八翼以上の翼は先の三大勢力の戦いから生き残りし聖書に名を刻んだ猛者ぐらいしかいないのだから事実上最強クラスだろう。しかも私とおんなじぐらいの年齢でだ。普通はあり得ないし考えつかない。
今わかるのは彼女が相当強いということだけだ。
決着はあっさりとついた。
女の子の方が隙をついてデカイ一撃を敵に当てたのだ。しかし、敵もバカではないらしく彼女の攻撃に彼女自身を巻き込ませたのだ。おかげで悪魔の方は死んだが彼女は酷い重症を負っていた。
慌てて駆け寄った私だがその時には彼女はもう虫の息だった。
意識を失っていて体の至るところに感電、火傷、打撲の後が見られた。呼吸も困難な状況だ。
私は思った。その時この女の子に生きてほしいと。
だから、私は迷いなく女王の駒を使った。しかも変異の駒だ。アジュカ様によるとこの女王の駒は普通の悪魔の駒は主人以上の実力の者を転生させる事は出来ないがこの駒ならば、私の何倍も強い者でも眷族に出来るというのだ。
駒の上限ギリギリでなんとか転生させることができた。
私は彼女が起きた後に最初になんと話そうかと考えながら帰路に着いた。
これが彼女との出会いだ。
その後起きたばかりの彼女が反抗的で私どころか私の家族、を巻き込み戦いが始まり、私の兄である魔王サーゼクス・ルシファーとその眷族が全員かかっても止める事ができず、最終的にサーゼクスの眷族全員を倒してサーゼクスとの一騎討ちに持ち込んだところで後ろから魔王アジュカ・ベルゼブブが不意討ちで仕留めるという結果になった大騒動などがあったが、それはまた別の話だ。
彼女を眷族にして、一年かけて仲良くなり、一年で気がおけない親友にまでなり、一緒に人間界の高校に入学がきまり、彼女は高校入学と同時に中級悪魔に出世し、高校2年に上がる前に次回の上級悪魔昇級試験の資格を手に入れた。まぁ、次の昇級試験が高校3年次の時の6月というわけだからすごい待たされる事になったのだが。
そして、何故彼女がこんなに怒っているのか言うと高校2年の始業式にまで遡るの。
始業式の日の放課後だった。朱乃が走って私の所に来たのだ。
最初は何事かと口を開こうとすれば私が口を開く前に
「新入生の岸 涼太君には絶対に眷族のスカウトはしないでちょうだい。あの子は私が眷族にするから。ね、お願い。」
あまりの勢いで首を縦に振ってしまった。
彼女はもう一人学園に在籍しているソウナ・シトリーの方に交渉の方に交渉に行ってしまった。
後で彼女に何故か聞いた所幼馴染みだと言うことしか分からなかった。
それ以上の事を聞くと彼女は顔を赤らめて幸せそうな表情を浮かべるだけだったのだ。
そして現在ーーその彼女の幼馴染みの岸 涼太を自分の騎士に転生させてから気づいたのだ。彼が岸 涼太であるという事実に
さらに彼女に私が彼を転生させる時に放ったこの言葉
「私の為に生きなさい。」
を彼女に聞かれたらしく転生したのはしかたないにしろ、このセリフにどんな意味があったのか彼女の尋問にあっているのである。
なんとか許して貰えたものの、私は思った。姫島 朱乃を怒らせてはだめだ。
王より女王の方が強い。それが現在の私の眷族の力関係だ。
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