その後、俺達はリアス先輩から悪魔について、三大勢力について、悪魔の駒について、神器についてなどいろいろ俺達の今後の生涯にもっとも重要になるであろう事について一時間ほどかけて説明を受けた。
簡単に言うと悪魔と堕天使と天使の三つの勢力が争っていました。どのグループも長きにわたる戦争で疲弊していました。どの勢力も種の存続が危ういということを理由に停戦しました。中でも悪魔は永遠に近い寿命を持つ代わりに出生率がものすごく低いのでピンチです。それを解決するために悪魔の駒をつくりました。悪魔の駒とは悪魔以外の生物を悪魔に転生させるための駒で、チェスの駒に対応していて駒ごとに違う能力を出せるようになるというものです。例えばナイトならスピード、ルークならパワーといった感じだそうだ。ちなみに俺の駒は騎士、イッセーは兵士だそうだ。
そして、神器というのは神様が人間に対してのみ異能を持つ相手に対抗出来るように授けた一種の才能で、それを持っていると世界を破滅に導けるものもあれば、日常の些細な事を助けてくれるようなものもある。逆にその力を持っていると不幸な事に成ることもあるというのだ。
なんだか分からないがこの神器というものがあると悪魔として戦闘がしやすいのだそうだ。
そういうわけでイッセーと俺はその神器があるのかどうかチェックする事になった。
自分が一番カッコいいと思うものの真似をしてみてとの事でイッセーはドラクソボールの空孫悟のドラゴン波の真似をする事になった。
「ドラゴン波!!」
この年になってやるとかなり恥ずかしいもので少し照れが入っていたがそのおかげか、イッセーの左手は異形のそれだった。
「イッセーそれがあなたの神器よ。」
そうリアス先輩に言われてイッセーは改めて自分の左手を見る。
それが特別な神器なのかどうか俺には分からないが姫島先輩が何かリアス先輩に耳打ちするとリアス先輩はとても驚いていた。おそらく、姫島先輩はあの神器がどんなものか分かっているのだ。そしてその事をリアス先輩に話したらその事実を知ったリアス先輩は驚き、にわかには信じられないといった所か。まぁ、イッセーは武道の経験もないし、これからも昨日の夜みたいな事になる事があるのなら強いに越したことないのだから良い事だろう。
次は俺の番と言うことだが、一番カッコいいと思った事ねぇ、今までの人生は訓練漬けで、マンガもあまり多くは知らないのだD。
そんな俺が最もカッコいいと思った事と言ったら…
「………っ」
俺は手を横に伸ばし大股で足を開き、大の字を体で表現した。まるで何かを守るように。
そう、このポーズは幼い頃の姫島朱乃が俺を守ってくれた時のポーズだ。
気迫を込めてこのポーズをすると足元の床に剣を中心として多くの武器が落ちていた。
なんだ?これは?これが俺の神器?
その武器にリアス先輩が近づくと顔をしかめた
「この武器には全て聖なるオーラが入ってるわね。と言うことは聖剣創造?しかも他の武器が出せると言うことは亜種といこになるわね…」
どうやら俺の神器は聖剣創造と言うらしい。
凄そうな名前だが、先輩が言うにはありふれたもの一つらしい。
まぁ、俺はどんな範囲でも戦えるように鍛えてきたからいつでも適切な距離の武器を出す事が出来るようになったのは有難い。亜種だか何だか知らないが感謝だな。
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「最後に悪魔の階級について説明するわ。」
リアス先輩の最後の説明を買いつまんで言うと、悪魔は徹底した貴族社会で七二柱という貴族を中心とした上級悪魔。
この上級悪魔が悪魔の駒を手に入れる事ができる。
この上級悪魔になる事は転生悪魔でもなる事が出来るらしい。
悪魔の駒で転生して下級悪魔
そこから実績を積んで試験を受けて受かると中級悪魔
最後にそこからまた実績をつんで上級悪魔になれるそうだ。
なんとも単純なシステムである。
「私の眷族は朱乃を除き下級悪魔。朱乃は中級悪魔ね。でももうすでに上級悪魔になるための試験を受ける権利を持ってるわ。」
イッセーは先程の説明で上級悪魔になるとハーレムを作れるとリアス先輩に言われてものスゴくやる気になっていたので姫島先輩を尊敬の眼差しで見つめている。
「で、その事の件なんだけど、リョータ。」
リアス先輩は真剣な趣で俺に視線を向ける。
「あなたは、とりあえず今は私の眷族って事になっているけど、朱乃が上級悪魔になったら朱乃とトレードして朱乃の眷族になってもらう事になっているから。」
俺は驚きのあまり声が出ない。
何でだ?俺と姫島先輩はこの学校に来てからは関係がないはずだ。
それが何故?
俺の疑問の表情を見てリアス先輩は、
「幼馴染みなんでしょ?朱乃からそう聞いているけれど?」
!
俺はすぐ姫島先輩の方に向き直ると自然に声を発していた。
「覚えていたんですか?俺の事を?姫島先輩?」
「やーね、りょーくん。忘れるわけないじゃない。」
俺は声も出なくなった。俺は今までどうせ向こうは覚えてないだろうと思っていたのだ。それなのに真実はーー
「りょーくん、姫島先輩なんて堅苦しい呼び方しないで昔みたいに朱乃おねーちゃんって呼んでくれて良いのよ?」
ちゃんと覚えていてくれた。
あの頃の情けなくて、弱虫だったはずの俺の事も。
もしかしたらこの事を知れた事が今日にの一番の収穫だったのかも知れない。
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