「よう、よう、腐れ悪魔の皆さん。よくぞこの教会に乗り込んできたね~。だがしかし、この教会に入った以上生きて帰ることが出来るとは思わない方がいいぜ~?」
教会に入るとそこには神父服を着たテンションの高い男がいた。
おそらくこいつがイッセーを殺しかけた神父だろう。
イッセーや木場が放つ殺気でその事がわかる。
「てめぇ、アーシアを返しやがれ!
「そう言われて素直に返すあけないでしょ。もうすぐ地下で行われる儀式が終わるまではここを通すわけにはいかないんでね。」
向こうも簡単に通す気がなさそうだ。しかたない。
「イッセー、みんな、ここは俺に任せて先に行け。」
「リョータ?」
「まぁ、ちょっとぐらいは活躍しないとな。ダイジョブさ、イッセー。いざとなったら死ぬ気で逃げるし。行け、早く!」
そう言うと神父に接近して切りかかる。
「死ぬなよ、リョータ。」
そう声を掛けられる。足音からして木場も子猫ちゃんもイッセーについて行ったな。俺の仕事はあいつらがアーシアさんと言ったか?聖女さんを救出し終わるまでこの神父を足止めすればいいわけだ。
「ちょっと、な~に格好良く決めちゃってるんですか~?下衆悪魔くん?」
「うっせーな、その汚い口を閉じろイカれ神父が。」
剣の押し合い。パワーは互角…いや、相手の方がやや上ってとこか。
お互いに距離を取って構える。
俺はあえて隙を作って動きを誘うが相手もこっちの狙いに気付いてなのか反応しない。
「思ったよりやるな、イカれ神父。」
「そっちこそ、悪魔のクセになかなかじゃないですか~」
言葉を交わす間、どちらも微塵も動かない。
これも分かっていたことだ。相手が手練れなら尚更だ。
俺の戦いのリズムはカウンターから始まるが、ここは自分から動かないとアクションがなさそうだ。
神器で作った剣を捨てて奴の方に踏み込む。奴は俺が武器を捨てたのに気を取られ反応が遅れた。
その隙に槍を作り、奴の胸元を突くが奴のとっさの剣に防がれる。
右に反らされた槍を捨て、剣を作り斬りかかる。
バックステップで避けられ、また距離を取られる。
「おいおい、マジかよ?! こんなに楽しませてくれるクソ悪魔なんて初めてだぜ。」
「ほざいてろよ、イカれ神父が!」
お互いに相手に向かって踏み込む。
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あのイカれ神父と斬りあって10分もの時間が経過した。
人間の集中力は意外と続かない。
命を賭けて10分も斬りあえば、相当に負担がかかる。
その証拠にお互いに肩で息をしている。
俺もそうだが、奴もそろそろ限界が近いのだろう。
次の一撃で決着がつく。
「ヒャッハー、やるなぁ、クソ悪魔。俺はフリード・ゼルセン。お前は?」
「…岸 涼太だ。」
「その名前覚えたぜ。」
お互いに臨戦体制がいまだに続いてる中なので口数が少ない。
というか、なんで名前なんか聞いたのだろうか。
そんなことを考えているうちに奴は構えを解いた。
「ちょっと勿体無いがここらで引かせてもらう事にしますわ。そっちのボスもこっちに来てるみたいだしね。そういうわけでバイッチャラッバ。」
「待て!」
奴はそう言うと手元の何処からか出した閃光弾を床に打ち付け、姿を消した。
一瞬だが思考が止まり、呆然としていたがすぐにイッセーたちがどうなったのか確かめるためにイッセーたちが向かって行った方に足を向けようとすると教会の入り口から誰かが入ってくる音がした。
慌て振り向くとリアス部長と朱乃先輩だった。
「りょーくん、大丈夫?ケガとかしてない?」
「大丈夫ですよ。」
朱乃先輩に尋ねられ俺は今にも倒れそうなくらいガタガタな膝をやせ我慢で隠しながら、笑顔で答える。
「イッセーたちは何処かしら?」
「向こうの扉の向こうです。俺も今から向こうへ…」
ガクッと膝から力が抜けて膝をつく。
あれ、おかしいな力がはいらない。
「りょーくん?!」
朱乃さんの声を聞きながら、俺は意識を失った。
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今回の事の顛末を話そう。
堕天使レイナーレはアーシアの持つ聖女の微笑みという神器が欲しかった。
そのためにアーシアから神器を引き抜く儀式を行うところだったんだそうだ。
儀式に成功し、アーシアは神器を失い死亡。
怒ったイッセーは神器を本格的に覚醒させ、レイナーレをぶっ飛ばした。
そこに駆けつけたリアス部長がレイナーレにアーシアの神器をアーシアに戻させた上でアーシアを悪魔の駒で転生。
レイナーレは神器をアーシアに戻させた段階でリアス部長に殺された。ということらしい。
俺自身は気を失っていて気がついたときにぶしのソファーで俺を膝枕していた朱乃先輩に聞いた。
そして現在ーー
「転校してきました。アーシア・アルジェントと言います。宜しくお願いします。」
アーシアさんはイッセーの家にホームステイということにしてこの学校に通う事になった。
周りがまた賑やかになり喧しいくらいだが一先ずこれでひとだんらくついただろう。
今回で旧校舎のディアボロスは終了です。
次回から戦闘校舎のフェニックスに入っていきます。
正直、この話のメインである朱乃がまだヒロインしてないとか今の段階だとタグに偽りがあるとかいろいろ言いたい事もあるでしょう。
話の構想を考えて書こうと思ったのは投稿を始める2日前
話の内容は二巻から考えたので、次回からは少しはましなものを書けると思います。
ので、次回も読んでやるぜ、って方は次回からもよろしくお願いします。
感想、評価、アドバイス待ってます