イッセー視点
「ちょ、マジつらいんですけど。どんだけ荷物入ってるんだよ。」
俺はとてもでかいバックを背負って山登りをしていた。
なぜそんな事になっているかというと昨日俺たちのところに現れたあの焼き鳥のせいだ。
部長の婚約者らしいが部長はどうやら結婚したくないらしい。
婚約を破棄するためには悪魔たちがやっている戦闘ーーレーティングゲームに婚約者であるライザーに勝たないといけないのだ。
勝つために与えられた修行期間であるこの10日間のうちに出来るだけ強くなってみせる。
俺はあの時ライザーの持つ雰囲気に、強者から放たれるプレッシャーに、自分より何倍も強い奴からの殺気に屈した。
そして、部長が、自分の主が本当に困っている時に俺はーー何も出来なかった。
いつもの俺なら感情的になって自分より強い相手でも突っ込んで行ったはずだ。でもあの時俺は確実に怯えていた。
そんなんじゃ、ダメ、なんだ。
俺はこの合宿で弱い自分をぶち壊す。
これだけは絶対に達成しないといけない。
俺の持つ神器ーー赤龍帝の龍手は持ち主がスゴいと神でさえ殺す事ができるものだ。でも今のまま宿主である俺がクソのままなら意味が無い。絶対に強くなってやる。
そのためにまず、前を歩く子猫ちゃんと木場に追い付こう。
山の頂上につくと大きな屋敷があってそこで寝泊まりをしながら修行する事になっているのだ。
「さぁ、修行を始めるわよ。」
「その前に良いですか?部長?」
俺は修行の前に聞きたい事を聞いておく事にした。
「なぁに、イッセー?」
「リョータと朱乃さんは何でここに来てないんですか?」
そうなのだ。俺と同時に眷族になったリョータと女王である朱乃さんがいないのだ。
「ああ…」
と部長はため息をつくと、
「あの二人とは別々に修行よ。朱乃がみっちりリョータを搾っているでしょうね。」
と答える。その答には疑問が残る。
「なんで二人だけ別々何ですか?」
「それこそ分からないわ。ただひとつ言えるのは、朱乃は私以上のスパルタだからあっちの方がつらいでしょうね。しかも一対一だから、こっちみたいに集団じゃないぶんつらいということよ。」
リョータ、強く生きろよ。
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リョータ視点
修行期間である10日間はあっという間に終わった。
まじで死にそうだった。
思い出したくもない。
だが、死ぬような修行を経て、強くなったという実感がある。それでも朱乃先輩にはまだ追い付けそうにない当たりが情けない。強くなったという実感がある一方で、下手に強くなったから朱乃先輩との差が余計にハッキリと分かってしまった。それでもいつかは朱乃先輩を守れるくらいに強くなってみせる。絶対に。
集合場所の部室にいると魔方陣が現れ、俺たちをフィールドに連れていってくれるのだ。
その魔方陣で移動した先にが自陣となる。そして、転移した先は部室だった。
「この空間は悪魔の術式によって作られたレーティングゲームようの空間です。舞台はお嬢様の通っている駒王学園。
お嬢様が旧校舎。ライザー様が普通の校舎を自陣としています。どちらかの王がリタイアするまで戦闘は続行されます。試合は十分後で、それまでお互いに自陣からでては行けません。」
グレイフィアさんから説明が入る。つまり十分間で作戦会議をしろって事だろう。
俺たちは自然とリアス部長の周りに集まり作戦会議を始めた。
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「それでは試合開始です。」
試合開始の合図とともに朱乃先輩の先制攻撃が行われる。
「バオウ・クロウ・ディスグルク!」
朱の乃先輩が呪文を唱えると新校舎の前に雷で出来た龍の手が出てきて新校舎をぶち壊す。
「ライザー・フェニックス様の女王一名、戦車二名、騎士二名、僧侶一名、兵士八名、リタイアです。」
みんな驚きのあまり声が出ない。たった一撃で敵の殆どがリタイアしてしまった。
「撃破っ」
朱乃先輩の色っぽい声がその場に響いた。
修行パートはめんどくさいのでカットしました。