超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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Очень приятно(はじめまして)、SEALsです。
それでは、大変長らくお待たせしました。
リメイク版と共に帰ってきました。今度は自分の思うように執筆していきます。
また前回とは違った展開もありますので、こちらもお楽しみを。

では長話はさて置き、本編であります。

どうぞ!



第一章:連邦国建国、日本孤立ス!
第一話:プロローグ


「提督、大丈夫ですか?」

 

頭を抱える提督――神代秀真の傍で心配している彼の秘書艦《古鷹》が声を掛けた。

 

「大丈夫だ。最近は思うように資材がここに来なくてな……」

 

「ごめんなさい。わたしたちが“改二”になってからも提督の期待に応えられなくて……」

 

「自分を責めることはない、申し分ないほど活躍している。先日行われた夜襲作戦でも、古鷹たちは敵旗艦の戦艦ル級と他の敵艦を含め、重要目標である敵補給艦ワ級を多数撃沈させたのだから……」

 

「あ、はい。提督がそう思ってくれているのなら本当に嬉しいです」

 

秀真はどんな時でも明るく微笑む彼女を見て、呟いた。

 

……みんな疲れ切っている。次で何とかしなければ不味い。

 

元の原因――それを作り出したのは全てブラック鎮守府らが考案した無謀な作戦と彼らが得意とする《捨て艦戦法》をしてから、この有様だ。

 

数日前。

着任して数ヶ月。数多くの戦果、好評を得た秀真は初めて大規模な作戦に参加した。

秀真だけでなく親友である郡司、他の提督たちも然り。誰しもがこの作戦で勝つという自信があったのだが予想外の出来事、ブラック提督たちが参加するまでは……。

戦艦ル級elite、泊地棲鬼、装甲空母姫などを撃破、これにより作戦は順調に進んで行った。

そして敵旗艦の飛行場姫と戦艦棲姫の双方を撃破、彼女たちを倒されたことにより慌てふためいた深海棲艦らを、あと一歩すれば勝てると誰もが思った時、事態は予想外の展開を迎えた。

敵の増援が現われた時なにを思ったか彼らは平然と「指揮放棄」をしたのだった。

しかも指揮下である艦娘たちと負傷しながらも懸命に戦っている秀真たちを置き去りにしたのだ。

彼らを見た時は怒りを覚えた。郡司や各鎮守府に所属する提督や艦娘たちの協力のおかげで辛うじて助かったのがせめてもの救いであったが……。

作戦の結果は【戦術的勝利】だが事実は【戦略的敗北】となり、敵に重要拠点を占拠されたままと言う有様に……夜襲による奇襲作戦を提案するも許可は下りず、後ろ髪を惹かれつつも後退していく羽目となったのだった。

 

後日。

その敗因とも言える原因を作ったブラック鎮守府の連中を必死に告訴したものの、理不尽にも全てが退けられた。

気になった彼は親友の郡司、彼の配下の諜報員と共に情報収集を行い、そして数週間後にできた報告書を目にしたときは信じられない事実が隠されていた。

告訴した彼らの多くが上層部によるコネや潤沢な裏金などを惜しみなく使い、いとも簡単にその重罪をもみ消したのだ。しかもこの悪い話は終わることなかった。

自分らが提案した作戦、これを放棄した彼らは厚顔無恥も甚だしく良いところ……その全て秀真たちのせいにした挙げ句、多くの者たちは「自分らは賢明な【戦術的撤退】をしたのだ」と述べ、自分らが撃破してもいない敵艦隊ですらも「反転して撃破した」との嘘の報告を述べたから性質が悪い。

 

最近ではシーレーン防衛時でも、ブラック提督たちは平然とこの行為を繰り返した。

米軍との限られた支援のなか、自分たちで協力しなければならないのに、かれらのおかげで先日はどれだけ苦労しているやらと愚痴をこぼした。

 

……まったく奴らは艦娘たちを平然と奴隷のように扱うだけでなく、貴重な輜重をなんだと思っているんだ。

これでは、まるで人をものとしか見ないブラック企業の奴らと同じではないか!と怒りがこみ上げた。

 

秀真が言う輜重とは、軍隊の糧食・被服・武器・弾薬など輸送すべき軍需品の総称である。

孫氏の兵法にも「輜重無ければ軍は滅び、糧食が無ければ即ち亡ぶ」と言われるほど、古くから補給は重要な要素だった事を指している。

 

しかし彼らブラック鎮守府はそのありがたみもないまま全ての資材を使い切り、尽きたら契約違反だと言い放ち、さらに恫喝を平然と行い、無茶な要求をし、また元通りに尽きかけたら、これを永遠と繰り返す……

これらが原因で、 本来資材を必要とする他の鎮守府には充分な資材は行き渡らなくなっているのも納得する。

前者は富裕層のように謳歌し、当然のごとく艦娘たちを奴隷のように扱いは当たり前で、そしてなにひとつ戦果もあげないのに援助ばかり求め続けている。

適材適所主義で信賞必罰に厳しい英米海軍では、これらは考えにくいことであり、ただちに更迭させなければならない者たちなのだが――ブラック提督たちは日本海軍の悪癖ともいえる年功序列や家族主義でかばい合うのが多く、すぐさま手段を変えて、先ほどと同様の手で罪を揉み消し、そして何事も無かったかのように過ごす。

後者は懸命に戦いながらも彼女たち艦娘と資材を大切に運用しているが、その努力が報われない一方である。

最近はこれらも見直されているが、元帥もブラック提督たちには苦労しているとのことだ。

 

「……まったく運がないな、神に祈るしかないか」

 

神様頼りとはなさけないと、秀真は自嘲した。

 

「提督、少し良いでしょうか?」

 

そんな彼を見て、古鷹は言った。

 

「どうした、急に……」

 

「提督に元気が出るおまじないですので、目を閉じてもらえないでしょうか?」

 

「……? 分かった……」

 

秀真は言われるがまま、目を閉じた瞬間……古鷹は彼を落ち着かせるため、優しく抱きしめた。

予想外の出来事に驚いた秀真だったが、彼はこれを拒むことなく、しばしこれを続けるのであった……。

 

 

 

「……提督、少しは落ち着きましたか?」

 

「……すまない、ありがとう」

 

戸惑いのあまり、危うく自身の思考がまともに働くことができない状態だった。

しかし、予想外な行動をしてくれた彼女のおかげで少しは落ち着くことができた。

 

「今日はオフですから、みんなと一緒に休みましょう?」

 

「しかし古鷹、キミの方こそ休んでくれ。昨日から寝不足だろう?」

 

「慌てないで提督、古鷹は大丈夫です」

 

ニッコリと笑った古鷹に、秀真は言い返した。

 

「しかし、無理をするなら俺が……」

 

「駄目です。提督も今日はオフなのですから一緒に休みましょう。たまには息抜きも必要です」

 

また彼女たちの頼み事には断れないほど、お人好しな提督なのである。

 

「分かった、みんなで間宮さんの店で食事をしよう。青葉たちに出かける準備をするよう伝えておいてくれ……」

 

出かけるのはお気に入りの店、間宮の店である。

 

「了解しました、提督」

 

秀真に敬礼する彼女は、部屋をあとにした。

ささやかな幸せ、彼にとって彼女たちと過ごすのは何よりも楽しみであり、自身の孤独を忘れさせてくれる家族のような存在でもある。

 

「……本当に俺には勿体ないぐらい良い子だ」

 

再びため息をつき、明日のスケジュールらを確認する。

 

「明日は新たな艦娘が着任して、それから次の二週間後には我が友、郡司との久々の演習だから気が抜けない、とはいうものの何時ものことだけどな………」

 

予期せぬ出撃で燃料・弾薬・鋼材・ボーキサイトが不足になるわけにもいかないのだが……いまは少しでも戦力を増やすためであり、次の作戦に備えなくてはいけない。

なにより次の作戦で勝利しなければ、今後は不利になりかねないと警戒されているぐらいだからだ。

元帥や良識派たちは「先の大戦、あの敗戦の道を辿ってしまうかもしれない」と言うぐらい深刻な問題だという。それを認識している者たちもいるが、資材軽視をしている奴らは楽観的なのが腹立たしいが。

 

「提督、もう準備完了ですよ?」と古鷹

 

「提督、あたしを待たせないでよ…Zzz」と加古

 

「提督、みんな準備できたよ♪」と衣笠

 

「早く来てください、司令官!」と青葉

 

おっと、皆を待たせては行けない。さて、出かける支度をしなくては。

 

「合同演習時には何事もなければいいのだが………」

 

不安を思いつつも秀真は、古鷹たちが待っている外へ向かった。




今回は一部台詞を変更したり、少しですが足したりしています。
前回と違ったところもありますが、こちらでも楽しんでくれたら幸いであります。

また面白いと言われるように、気合入れて、執筆します!(比叡ふうに)
ではこうして無事、第一話を終了しました。

次回もまたこの調子で頑張ります。

長話はさて置き、次回もお楽しみを。

それでは第二話まで、ダスビダーニャ(さよならだ)。
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