超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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お待たせしました。
それでは予告通り、両者の視点から、日本視点と米軍・連邦視点による各々の視点に移ります。

灰田「また日本は米軍・連邦亡命政府軍に対し、どういう風に策を練るかを考えるか。また米軍・連邦亡命政府軍の”ネメシス作戦”の計画内容が明らかになります」

それでは改めて……

作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』


第百九話:最終決戦への前触れ

日本政府は前回の“フラッシュ作戦”で、双方はこれで根が上げると思っていた。

重要拠点であるハワイ島は壊滅して、さらに2隻の海底戦艦《イ800》で本土を砲撃された挙げ句、アメリカの生命線であるパナマ運河の機能を失ったのだからと考えていた。

しかし、秀真たちは違っていた。

いくら攻撃されてもアメリカ・連邦亡命政府は次の報復作戦を考えていることと推測した。

米本土が核攻撃をされるか、大統領が暗殺されない限りは決して降伏しないのだ。

 

「奴らは手に負えない、奴らはフォン・クライゼヴィッツの有名な言葉“戦争とは政治の延長である”と考え、諦めるわけがない」

 

秀真はこう述べ、元帥に関しても―――

 

「石原莞爾の予言したようにこの戦いで我が国の未来が決まる」

 

こう述べたぐらいなのだからだ。

石原莞爾は熱心的な日蓮宗信者で、史実では関東軍参謀として、板垣征四朗司令官とともに満州建国に尽力を注いだ。

参謀としても有能だったが、彼の場合は独自の戦争論を持つ異能な人物でもあった。

彼の予言は『有色人種と白色人種が地球上の覇権を巡って、戦わねばならぬ』と残した。

簡単に言えば、日本とアメリカであり、この時を1970年代と予言した。

これは仏王的な計算から出たもので、これを『最終戦争論』に著している。

 

彼は、これからの戦いは科学の時代だと日本も原爆を持つべきだと力説した。

開戦前に日本もこれを持っていれば、日米の睨み合いとなり、また違った冷戦が生まれたことになるがろくでなし国家とやるよりはマシな方になったかもしれない。

また東亜連盟を唱え、中国との和解を力説したものの、彼の思い通りには行かなかった。

結局は蒋介石と仲違いして、東亜連盟の夢は終わった。

ともかく頭の冴える人物だったため、GHQ(連合国最高司令官総司令部)も石原莞爾を戦犯としては面倒なことになり兼ねないと思い、リストから外した。

だが彼の盟友・板垣大将は戦犯となり、死刑となった。

石原は獄中の板垣大将に、友情溢れる手紙を書いている。

石原莞爾と言うのは異端とまで言われたほど、そう言う人物であるのだ。

元帥も彼を倣い、彼女に言わせてみれば、この戦いこそが最終戦争に当たる。

この戦いで連邦亡命政府と同時に、アメリカにも勝てば、もはや白色人種は手を出さない。

つまりかつての大東亜戦争で成し遂げることが出来なかった最重要目的―― 未来あるアジア諸国のための大東亜共栄圏が、そして艦娘たちの希望ある未来が実現することが出来る。

 

だから、この戦争を終えた瞬間こそ“未来の道標”が実現するからこそ護り抜き、そして勝たねばならないのだ。

 

再び日本が誇り高き国と、艦娘たちと提督たちの輝かしい未来を取り戻すためにも……

 

 

 

同じ頃、アメリカ・連邦亡命政府は何をしていたかと言うと―――

日本報復作戦“ネメシス作戦”の準備に伴い、新たな人造棲艦《ギガントス》と新兵器がいくつか開発されていた。

選抜された機体は、中岡たちの助言通りにステルス重爆《ミラクル・ジョージ》に瓜二つである米軍の戦略長距離爆撃機B-52《ストラトフォートレス》だ。

旧式の戦略爆撃機であるが、威力は申し分ないため、米軍は未だに運用し続けている。

可能な限りこれを改造して電波吸収体技術を取り入れたのに伴い、6機ほど護衛として役立つように掃射機に改造―― 護衛機が全滅してもこれで援護すると言うことである。

これで多少は憎き日本の《ミラクル・ジョージ》を誤魔化せると確信した。

 

これらを護衛機はF-15Eをベースに機体前面に限り、レーダー反射率を第5世代ジェット戦闘機に匹敵するまでに軽減させたと言われる発展機―― F-15SE《サイレントイーグル》である。

当初は米空軍を含め、5ヶ国(イスラエル・サウジアラビア・日本・韓国・シンガポール)に提案していたが、採用されることはなかった。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が2010年7月6日に行われたオバマ大統領との直接会談の際にF-15SEの輸出を促進してほしい旨を要請したが、オバマ大統領はこの要請に対しての返答はしなかった。

その後、イスラエルは最新鋭ステルス機F-35《ライトニングⅡ》を採用した。

深海棲艦たちに国ごと滅ぼされた韓国に限っては、日本を敵対するため採用を否定した。

その理由は『竹島をめぐって紛争が起きた際、我が国ステルス機を保有していないことで日本に独島を取られるだけでなく、我が軍が不利になるからだ』と、もはや日本人を抹殺することを娯楽としていることを宣言したものに等しい。

連邦亡命政府軍も、米軍も同じく日本を膺懲すべき本機をこの特別攻撃作戦に採用した。

本作戦には途中までは、空中給油機KC-46《ペガサス》2機が使用される。

なおこれらは全てB-52部隊のみとなり、護衛機群は外装式増漕タンクを3個取り付けると言うことに決定した。

 

両機とも敵の目を欺くために機体には星条旗マークではなく、日の丸で塗りつぶした。

パイロットたちの服装まで、日本の空自が使う戦闘服に着替える。

志願パイロットは、米軍と連邦亡命政府軍もだが、連邦派日系アメリカ人たちも採用した。

彼らは日本によって滅ぼされたハワイ島と、アメリカ・連邦国のプライドを貶されたと思い込み、とてつもない復讐心に燃えている。

しかし普通の国から見れば、これらはもう戦時国際法に違反している。

ハーグ陸戦条約・第23条:特別の条約のひとつとして『軍使旗、国旗その他の軍用の標章、敵の制服またはジュネーヴ条約の特殊徽章を濫りに使用すること』に反する。

しかし、両者にとっては知ったことではないのだ。

彼らは日本と艦娘たちに懲罰を与えれば、それでいいとしか考えていない。

それほど復讐心に伴い、もはや狂気に取りつかれている。

 

同じく連邦深海棲艦たちも同じく、トラック泊地を襲撃したくてウズウズしていた。

多くが空母機動部隊に、また新型兵器を搭載している巡洋艦クラスが中心である。

前者が本隊であり、後者は日本海軍を引き寄せるための囮艦隊である。

要は連邦お決まりの使い捨て艦隊である。

今回の目的には、もしも自分たちの要塞こと『地上の楽園』の居場所が知られ、あの激戦でもある『グアム・サイパンの戦い』『マリアナ沖海戦』のようになった場合に備えてである。

もしも自分たちが負ければ、戦犯として歴史に刻まれてしまう。

それだけはしたくないため、今回は囮艦隊としても“玉砕命令”は下されていない。

しかし『使い捨て』と言うのは、もはや、彼らの風潮として取りつかれている。

共産主義者が支配する国は人命なんて至極軽いものだ。

ソ連のスターリンは『兵士は畑で採れる』や、毛沢東に関しては『核戦争が起きたら、増えすぎた人口を減らすのに丁度良い』などと平然と言ったぐらいだからだ。

こういう風に人命軽視を伝統行事さながらにして、このような今日までろくでなし国家を築き上げたのだから堪らない。

彼らに賛同するアメリカもアメリカであり、あの先の戦争相手を間違えた。

本当の相手は共産主義国家にも拘らず、あのルーズベルト大統領と言う名のレームダックを大統領に就任させ、ソ連の偽装工作に騙された時点で日本と戦うことを選択した時点で今日までの混沌の世界を進めたのだ。

いや、もっとも何百年経っても学習する気がない反日民族と同類である。

そして歴史は繰り返すように、白人主義および対日計画を進めたアメリカはもはや盲目の如く、ただひたすらに泥沼の戦いに踏み続けていることすら気づいていない。

 

アメリカからして見れば、もはや先の大戦のアメリカのようになった。

その理由も『日本はアジアの脅威と化した、国際正義からして許しがたいために制裁する』という片腹痛い理由でもある。

アメリカこそ虐殺などと言った手段を実行し、イギリス並みに次々と植民地を手に入れた。

開拓時代、インディアンを滅ぼしたことは不問に付すとしても、その西方進出政策に従ってまずハワイを武力で占領し、そのまま植民地にした。

続いてスペインに喧嘩を売り、キューバ・フィリピンも植民地として手に入れた。

日本がいなければ、イギリスのように中国にも迫って領土を割譲させるところだったが、その前に日本と言う存在に阻止された。

日本さえいなければ世界は、白人の楽園になっていたのだ。

自分たちの野望を阻止された上に、日本には国策上の積年の恨みがある。

さもなければ、対等にならないからである。

かつて日露戦争後も、同じように対日研究をする理由はなかった。

むろん日本だけでなく、他国に対しても行なわれた。

兄弟国でもあるイギリスに対しても、遠慮なく行われたのだ。

 

つまり、アメリカにとって世界のあらゆる全ての国家が潜在的敵国だったと言える……

 

 

 

 

8月上旬――

サンフランシスコから、壊滅したオアフ島の間を哨戒線に散開していた1隻のステルス原潜《海龍》が、阿部3等海佐の指揮する《海龍》106号がいた。

早朝から浮上して海面を見張っていた《海龍》106号は、正面から直進して来る連邦深海棲艦や連邦艦隊を捉え、直ちに潜航した。

 

目標が正面から向かってくるなどと言う幸運は、滅多に来ないものではない。

《海龍》106号は、潜望鏡を出したり引っ込めたりしながら、いつでも敵艦隊に魚雷を撃ち込む絶好の機会を狙っていた。

絶好の位置―― それは目標に向かって、斜め前方45度の角度である。

前部魚雷室から4本の音響ホーミング魚雷を発射したとなると、敵艦は一瞬にして撃沈されるだろう。

 

「こいつは大艦隊だな、まさにより取り見取りだな!」

 

阿部艦長は笑いながら言った。

 

「よほど重要な作戦なのかもしれない」

 

「もしかしてあの中岡大統領か、幹部クラスを乗せているのではないでしょうか?」

 

副長が真顔で切り返すと、阿部は苦笑いした。

 

「それならば好都合だが、ともかく重要な任務を帯びていることは確かだ。いずれにしろ我が国か友軍泊地に向かっているかもしれない。気づかれないように追尾しよう。

また本国や友軍に打電しておけ、いつでも強襲に備えるようにと」

 

雷撃はいつでもできるため、阿部艦長はこの奇妙な艦隊を捕捉しつつ、友軍艦隊や日本にこの重要な情報を打電したのだった。

 

 

 

 

 

 

連邦艦隊は、ステルス原潜《海龍》106号に追尾と同時に作戦自体がすでにバレていることに気が付いていない。

彼らは囮であっても構わない、日本の真珠湾ことトラック泊地を襲撃したくて堪らない。

海軍丁事件こと、あのトラック島空襲のようにせよとの命令も受けている。

史実のトラック島空襲は、衝撃のあまり言葉を失うことばかりだった。

米軍は戦意高揚のために『ジャップを完膚なきまでに皆殺しにせよ!』と、最終命令を下したルーズベルト大統領たちによって実行された。

彼らは目的である艦船だけに飽き足らず、すでに戦意・戦闘手段を持たぬ者たちに対し、米軍パイロットたちは笑いながら、民間人を逃げる鹿と重ね、まるでハンティングをするかのように機銃掃射でひとり残らず殺害した。

 

そして執拗以上の攻撃を、戦艦部隊による艦砲射撃で島ごと砲撃した。

燃え盛るトラック島を見つつ、米軍は歓喜を上げたのだ。

これほど戦時国際法を守らずにこのような虐殺を行なったのにも関わらず、茶番劇とも言える『東京裁判』では裁かれることはなかった。

パール判事や日本擁護の米軍弁護士が証言・反論しようとすると、ことごとく無視された。

これほど滑稽な米軍有利の茶番劇とも言えるが、一部の頭のおかしな連中は『正しい裁判だった』と言う始末である。

自分たちの国のために戦った英霊たちに対してもだが、自分の祖先たちを貶していることに等しい。

仮に自分の祖先が眠っている墓標に見知らぬ輩が『参拝するな!』に伴い、爆薬を仕掛けて壊され、そして食用油などを掛けられるなどの卑劣な行為に我慢できるのならば話は別だが……

話しは逸れたので現状に戻る。

 

もしも裏切り者のアイオワがいたら、かつての『トラック島空襲』のようにも出来たが、米海軍御自慢のニミッツ級空母があれば、一瞬にして壊滅できた。

また後継艦《ジェラルド・R・フォード》級空母3隻があれば、跡形も残らない。

しかし米海軍は消極的であり、腰抜けは連邦亡命政府海軍にはいらない。

いてもお荷物になるか、例のロボット空母にやられるだけだとして見送られた。

バカな日本人や艦娘どもを愉快な花火で家畜肉処理場の、家畜の如く流れ作業で殺害できたら問題もないのだ。

そして本隊である《ミラクル・ジョージ》に化けたB-52部隊が、自分たちが戦っている間にも東京または、各大型都市に核を落とすことが出来たら作戦は完了である。

ある意味、これが本当の米軍との最後の共同作戦になるかもしれないと囁かれている。

しかし最後は少しでも日本と艦娘どもを懲らしめてやりたいと言うのが悲願でもある。

 

「ジャップと兵器女どもにひと泡喰わせてやるぞ、連邦万歳!」

 

『連邦万歳!』

 

また自分たちが再び『神』と呼ばれ、崇められることを信じて前進し続けた。

 

 

 

デコイである連邦艦隊がトラック泊地を目指している最中、日本はステルス原潜《海龍》106号から来た緊急打電を受けて、作戦会議を行なっていた。

元帥も今回はマリアナか、トラック泊地を攻めて来るに違いないと見抜いた。

哨戒任務をしていた《海龍》106号の功績のおかげで、ひと足早く準備することができた。

ただちに《アカギ》率いる空母機動部隊とともに、各支援艦隊を編成した。

予定通り編成すると、即刻、トラックに向かわせた。

ここに配置すれば、敵がマリアナ沖に来ようと、或いはニューギニア方面に来ようと対応できる。

本作戦に参加する艦娘たちは古鷹たち第六戦隊に、富士たち率いる超戦艦部隊、赤城たちに、そして阿賀野たち率いる水雷戦隊に決定されたが……

 

「それじゃ、俺たちと共に戦うぞ。古鷹、アイオワ」

 

「はい! この戦い負けるわけにはいきません!」

 

「Sure! かつての日米の友好を取り戻すために!」

 

今回は元帥たちの元で管轄されていたアイオワを出撃させることが許可された。

多くの提督たちはこれに反対したが、アイオワと戦艦水鬼たちの直談判を聞いた元帥と秀真、そして郡司提督と少数の提督たちは、彼女たちの揺るぐことのない信念を信じた。

アイオワはトラック島を、今度は護るために出撃が許された。

戦艦水鬼たちは、万が一と言うときに備えて、予備戦力として本土に残ることにした。

かくして最終決戦とも言える、史上最大の海戦がいま始まろうとしていた……




今回は史上最大の作戦級ともいえる海戦の前触れでもあると同時に、まさかのアイオワさんが参加することにより、よりスゴイことにもなります。
水鬼さんたちは本土防衛と言うことになります。
それにしても相変わらず卑怯な手段を使う連邦亡命政府の欺瞞作戦がいよいよ準備されました。

灰田「まあ、ここまで来るとスゴイことになりますね」

こういう海戦になると、原作で言えば最終章の前触れでもありますけどね。
確か『超戦闘機出撃』『超空母出撃』『超戦艦空母出撃』でも似たような展開でもありますが……

灰田「気にしたら負けですよ」

分かった分かった負けや負けや負けた!><(兄貴ふうに)
気分を改めて艦これ四周年と言うめでたい日は、同時連載中の『第六戦隊と!』でおめでたい回になりました。

灰田「この作品も1年ちょっとという記念でもありますがね」

どんなことがあっても楽しく更新かつ、自分のペースでやって来ました。
でも、もう少ししたら本作も完結に近づくと寂しくもなりますね。
ともあれ、次回予告に行きましょう。

灰田「次回はこの史上最大となる海戦の前触れとともに、双方の戦力紹介になると思いますのでお楽しみを」

内容は変更と伴い、同時連載『第六戦隊と!』の更新で遅れることもありますがご了承ください。
最終回まで自分のペースで執筆していきますので、お楽しみください。

灰田「それでは切りの良いところになりましたので、次回もまた、第百十話までダスビダーニャ(さよならだ)」

ダスビダーニャ!次回もお楽しみに
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