超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》 作:SEALs
それでは、まずはこの史上最大となる海戦の前触れとともに、双方の戦力紹介になります。
灰田「今回はサブタイトル通り、2015年の冬イベント【迎撃!トラック泊地強襲】のE5【Extra Operation】トラック諸島海域で行われる海戦をモチーフしています」
イベント中でも投稿ではありますが、それでは改めて……
作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』
連邦囮艦隊は無事に日本艦隊の勝利後には、余裕があるならばこの強力な打撃艦隊で空軍よりもひと足早くもう一度、日本本土まで大打撃を与えたいと考えていた。
しかも嫌味たっぷり、嫌柄を込めて、連邦艦隊名は以下の通りに名づけられた。
主力となる艦隊は、第50任務部隊“トラック空襲任務艦隊” である。
この艦隊の指揮するのは司令長官・マケイン中将。
空母ヲ級9隻を率いる戦艦7隻、巡洋艦各10隻、駆逐艦28隻と強力な水上打撃艦隊。
補佐として富士たちを模倣した新造艦―― 戦艦空母型《ギガントス》が務める。
こちらも富士たち同様に40cm連装砲に、装甲飛行甲板を装備している。
外観こそ模倣しているが、しかしほど遠いものである。
中岡たちも知らないため、緊急時にその飛行甲板を放棄するような構造はされておらず、また艦載機数も50機と少ない。
なお艦載機は“仙台空襲”で運用した最新鋭艦載機《ヨクリュウ》から、かつてMI作戦の勝利へと導くきっかけを作ってくれた日本本土空襲『ドーリットル空襲』のときに、運用した米陸軍の傑作双発中型爆撃機B-25《ミッチェル》を採用した。
これを数機搭載、むろんこれは無人機として改造されたと同時に、連邦亡命政府軍が秘かに米軍と協同開発したとある新型兵器を搭載している。
またこの部隊を支援するのは、第58任務部隊“高速空母任務部隊”
この艦隊の指揮するのは、司令長官・ノーラン中将。
第1郡任務部隊指揮官・チョウ少将。
第2群任務部隊指揮官・コウ少将。
第3群任務部隊指揮官・ユン少将。
第1郡・第2群・第3群と更に分かれており、いずれも各任務部隊には空母ヲ級3隻や各艦種が含まれている強力な空母戦闘群でもある。
この艦隊名は、かつて“トラック島空襲”作戦に参加した艦隊だ。
つまり囮とは言え、今度こそ日本と艦娘たちに復讐を果たしたいと言う恨みが籠った艦隊名でもある。
しかし彼らにも不安だったこの強力艦隊の皮を被った囮艦隊が、日本艦隊相手にどこまでやれるかと言うことだった。
大戦前ならばレーダーなどの現代兵器の要となったものなどは各国もまだ初心的なものであり、対空ミサイルなどの誘導兵器と言ったものは信頼性が低かった。
しかし、現代兵器の進化はとてつもなく早い。
いくらデコイとは言え、この大艦隊を編成してもF-2やF/A-18と言った対艦攻撃が得意な戦闘攻撃機に襲われたひとたまりもない。
今回は新兵器の実験とも言われるが、多くの艦娘たちは対空・対艦ミサイル、ジェット艦載機などと言った優秀な兵器ばかりを取り揃えている。
ある程度の対策をしてもことごとく自分たちの手を読まれていると思うが……
実際には使いどころを見極めて、相手を困難させるために旧式と超兵器を入り混じって使用していることを彼らは知らないのだった。
つまり、シンプルな兵器が一番良いこともあるのだ。
もはや無駄な血を流していることに過ぎないと分かってはいたが、終止符が見えない。
本当に日本本土に核ミサイルを投下しても、それ以上の報復作戦で米本土や楽園を滅ぼされたら元も子もないと考えながら、前進し続けたのだった……
秀真・古鷹たちが来ると同時に、トラック泊地でもステルス原潜《海龍》106号と、日本との情報を聞いた友軍は敵艦隊と敵機がいつでも撃滅できるように基地航空隊と連携して偵察活動をしていた。
基地航空隊に配備されているのは、言わずとも防空用戦闘機と配備されている《天雷改》に、少数の対艦攻撃用の《天弓改》《轟天改》とともに、双発陸上攻撃機《一式陸攻改》と大型四発爆撃機《連山改》を中心とした戦爆連合軍である。
なお偵察として《一式陸攻改》《連山改》とともに協力するのは海自のP-3C対潜哨戒機、早期警戒機E-2D《ホークアイ》が基地航空隊として配備しており、これらが偵察任務を連日行っていた。
したがって日本索敵機が、これを発見する時間は充分にあった。
連邦亡命政府軍はかなりの気まぐれであり、幾度もなく作戦変更は単純なものだが……
今回も果たしてトラック泊地襲撃か、または第二次マリアナ沖海戦を望みに来るか、それとも学習して別の海域か、果ては日本本土海域まで直接来るのかは誰にも分からなかった。
秀真の予感は当たっていたのだが、まさか敵はZ機に偽装したB-52戦略爆撃機を筆頭にして編成され、同時に核爆弾を搭載した“ネメシス部隊”だとは思わなかった。
この部隊は囮艦隊が交戦中に、手薄になった日本本土に突入、これを首都・東京か、または大都市に投下して、そして罪なき民間人とともに日本本土を焦土化すると言う、かつて幻の作戦として終わった東京原爆投下作戦を実行しようとしていたのだ。
東京もだが、京都にも落とされることはなかった理由として前者は戦後復興のためと、後者は日本文化を破壊したらアメリカの恥と言われて外されたと戯言を植え付けさせ、言うまでもなく、まるでカルト神話のように美化されている。
しかし、実態には戦後に作られたアメリカを美化するための洗脳作戦に過ぎない。
アメリカは首都と同時に、皇居もろとも消そうとした計画もしていた。
京都を空爆しなかった理由は、新型爆弾の実験地として候補されたからである。
しかし天候悪化として北九州・小倉市と同じように免れた。
また日本の降伏が仮に早くても、アメリカは原爆を日本に投下しようとしていた。
戦後には米軍たちは『本当の敵は日本ではなかった』と酷く後悔したと言うほど、戦争と言うものは狂人に変えてしまったのだ。
皮肉にも人類の歴史はそうして進み、世紀の時代を歩んできたのだ……
現状に戻る。
秀真たちが悩んでいたところ悩んでいたところ、この疑問はすぐに氷解した。
マリアナ、オアフの間に網を張っていた《海龍》部隊が敵艦隊は針路を変えずにトラック泊地を目指しているとの知らせがきたからだ。
これでトラック泊地を目指していることは明白だった。
秀真たちはただちに全艦隊を出撃させ、古鷹たちとともにトラック諸島海域に向かった。
X-day
トラック島空襲艦隊を率いるマケイン中将は、警戒しながら前進していた。
囮とは言え、輸送ワ級率いる補給・輸送船団も連れてきているのでどうしても遅れてしまいかねないのが悩みだが福州さえ果たせれば関係ないと考えた。
しかし、前記にも言ったようにこれが日本軍にチャンスを与えるきっかけとなる。
トラック諸島海域で哨戒に当たっていた《連山改》がこれを発見、連合艦隊に知らせた。
元帥たちは敵も執拗かつ、これまでの失敗では懲りないこと、そして報復すべき時を待ち延びたかのように来たかと考えた。
索敵機の報告では、戦艦空母1隻、戦艦8隻、空母多数と言う大規模艦隊である。
秀真たちは索敵機からの報告を聞くと、かつての“トラック島空襲”艦隊だと見抜いた。
悪趣味が嫌いな秀真たちにとっては、血に飢えた化け物と化した連邦亡命政府軍を許しておくことはさほど無いに等しい。
「ならば、こちらも受けて立つか」
「そうだな、同志」
秀真と郡司たちは、いつも通り前線で指揮および古鷹たちを援護するために《ズムウォルト》級ミサイル巡洋艦に乗艦し、前線で指揮を取る。
赤城・富士たちも偵察用艦載機を発艦させ、敵艦隊を発見するために務めていた。
なお阿賀野たち水雷戦隊は輪形陣を保ちつつ、敵潜または敵機迎撃のために備えていた。
敵潜は潜水カ級などもいるが、クローンとして姫級以上もいるかもしれない。
学習はしているのか、それとも警戒しても襲い掛かることも少なくなったものの、依然として対潜哨戒は重要不可欠であり、攻撃力の要となる古鷹たちや赤城たちを護るための重要な役割でもある。
かつてこれを怠ったせいで本来ならば天敵のはずの駆逐艦が潜水艦によって雷撃されると言う皮肉なことが起こった。
泡を喰った帝国海軍は急遽と言うか、遅すぎた対応をしたため、南方からの本土まで物資を満載した輸送船の護衛に必要不可欠な護衛艦が不足したため、輸送船は少数の護衛艦か、時には単独行動せざるを得ない状況に陥ったこともしばしばあった。
そのため好きなように敵潜や敵機、そして敵がばら撒いた機雷による戦果を受けて撃沈してしまうことも当たり前になってきた。
大戦前に護送船団方式、対潜哨戒任務などと言ったシーレーンを守り続けて行ける戦力を維持していれば、少しは違った結果になっていた。
とある駆逐水雷長は言った。
いたずらに戦線拡大などと言う兵力を少なくすることなく、日本本土と南方海域だけを重視していれば無駄な戦力を投入し続けていたガダルカナル島の悲劇もなかった。
ましや無駄な輸送作戦『鼠輸送』と言うもの貴重な物資を、敵の機銃掃射で被害を増やすと言う運任せの輸送作戦をすることもなかったと述べた。
本当にこの言葉の重みは最前線で戦ったものだから分かることであり、本土でなにひとつ戦場を知らない官僚軍人や上層部、そして戦後に我が身の大切さのあまり、連合国に掌を返して祖国のために戦った者たちに対して罵声や暴力を振るった者たちこそ愚か者とどころか、真の裏切り者といった方が良い。
現状に戻る。
トラック島空襲艦隊司令官・マケイン中将は、日本軍が各諸島や島々に基地航空隊が築いていることを暗号解読により知っていたが、衛星は相変わらず故障のままであることが悩みだった。
これらがトラック泊地空襲に邪魔になることは確かだが、場所が分からないのであればこの大規模な兵力で簡単に捻り潰すことが出来ると楽観的に考えた。
それを察知したかのように各基地航空隊は、頻繁に哨戒機や早期警戒機などによる索敵を行なっていたので、まずトラック泊地から出たE-2D早期警戒機がこの連邦艦隊を先駆けて発見した。
早期警戒機から敵艦隊を捕捉したと報告は、瞬く間に秀真たちに知られることとなる。
これを聞いて、トラック泊地に待機していた基地航空隊450機と合わせて、赤城たち、そして無人空母《アカギ》の艦載機部隊の出撃準備を命じた。
このときマケイン中将は、連邦亡命政府軍同様に敵をアンダーエスティメイト《過小評価》していた。
海自の最新鋭護衛艦や例の空母戦闘群はともかく、艦娘たちは相変わらず旧式の装備しか持っていないものと考えていた。
こちらには連邦と共同開発した新兵器があるため、その自信過剰と慢心が持っていたのかもしれない。
だが、基地航空隊には空自のF-15とF-3に、対艦攻撃が得意なF-2やF/A-18Eをはじめ、なお新兵器を搭載した四発大型爆撃機《連山改》などが翼を連ねていたことを知らない。
この事態が、連邦艦隊の第一錯誤となる。
赤城率いる機動部隊とともに、同じく無人空母《アカギ》率いる空母戦闘群は索敵第一を厳にしていた。
翌日早朝には、トラック諸島沖に侵攻している敵機動部隊を発見した。
例の人造棲艦《ギガントス》と筆頭に、空母ヲ級9隻と戦艦ル級などが護衛している。
艦載機は、およそ900機以上と言う大規模な兵力である。
囮艦隊とは言え、兵力としてはこちらが断然勝っていると思い、進撃を続けた。
しかし、偵察機からの報告を聞いてショックを受けた。
敵艦隊は正規空母9隻と例の空母5隻、さらに超戦艦空母4隻、強力な戦艦部隊と各高速艦隊多数と言った布陣である。
連邦艦隊の位置は、トラック泊地の基地航空隊も届く距離からでもあり、なおかつ前方には強力な空母戦闘群と機動部隊がいる。
囮とは言え、自ら死にいくようなものではないか。
だが、引き返すわけには行かない。
自分たちが殲滅されても例の報復作戦“ネメシス作戦”が成功すれば、それでいいではないか。
今回は史上最大の作戦級ともいえる海戦の前触れでもあると同時に、両艦隊の戦力を知るという回でした。
灰田「イベント中ですが、お疲れ様です」
ありがとうございます。
今回は伊13ことヒトミちゃんを迎えることが最重要であります。
彼女入手の長い道のりになると思いますが、古鷹たちみんなの力を信じて頑張っています。
灰田「ともあれ、無理しないでくださいね」
分かっています、無理は禁物ですからね。
今回のイベントで敵の新型艦載機、まるで《ヨクリュウ》みたいでした。
あれで掴み攻撃されたら、もうバイオのBOWやサイレンの羽屍人みたいなものですが。
灰田「ある意味、また予言が当たりましたものですね」
まさか、敵の新型艦載機があの姿とは思いませんでしたので。
あれがロケット弾など搭載していたら、もう怖いですが。
灰田「ともあれ、まだ時間はありますが無理しないようにしてください」
衣笠の言う通り、もしも危なくなったら中断します。
報酬よりも、古鷹たちの無事が何よりも大事です。
誰かを失う勝利は敗北であり、全員帰還こそ真の勝利ですから。
灰田「はい、これこそが真の勝利ですからね」
ともあれ長くなりかねないので、そろそろ次回予告と行きましょう。
灰田「分かりました。次回は艦隊決戦の開幕戦である航空戦から始まります。なお次回は双方の新兵器が登場しますのでお楽しみに」
なおイベント終了後に投稿できたらいいですが、時間が掛かりますのでご了承ください。
内容は変更と伴い、同時連載『第六戦隊と!』の更新で遅れることもありますがご了承ください。
最終回まで自分のペースで執筆していきますので、お楽しみください。
灰田「それでは切りの良いところになりましたので、次回もまた、第百十一話までダスビダーニャ(さよならだ)」
ダスビダーニャ!次回もお楽しみに