超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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お待たせしました。
艦隊決戦の開幕戦である航空戦から始まります。
なお申し訳ありませんが、今回は日本の秘密兵器がまず登場します。
連邦に関しては、次回の最新話で登場しますことをお伝えします。

灰田「今回もその新兵器が登場しますので、お楽しみください」

内容変更を伝え終えたと同時に、それでは改めて……

作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』


第百十一話:第二次トラック諸島沖海戦 中編

早くも、両艦隊の決戦が訪れた。

マケインは、日本軍が強力な空母戦闘群がいると言うことを確認したものの、これほど早くこの機会が来るとは思わなかった。

囮《デコイ》とは言え、今にでも殲滅されるほどの戦力である。

もはや空母《天安》部隊や数多くの指揮官を失い、急遽と言うよりはお茶を濁した程度しかない機動部隊司令官なって日の浅いマケインは、負ける気などしなかった。

なにしろ、味方機は900機以上の艦載機を保有している。

 

「囮とは言え、我々がジャップや兵器女どもに負けるはずがない!」

 

敵の基地航空隊に配備されている航空部隊など目ではないと、経験が浅い司令官ほど慢心するほど自分有利だと考える。

反対に経験豊富な元帥や秀真、郡司、他の提督たちは敵の企みや戦術など新たに変えて襲い掛かると深く考え、そして褌を引き締める。

さらにマケインがここまで自信過剰になるのは、人造棲艦《ギガントス》が搭載している遠隔操作可能な使い捨て無人機に改装したB-25双発爆撃機には秘密兵器が搭載されている。

本来ならば陸上機だが、どうにか飛行甲板を改装して、これを搭載できるようにした。

試験的なため、25機が本作戦に実戦投入された。

史実では、空母《ホーネット》から発艦したドーリットル部隊が日本本土を空襲した。

慌てふためいた日本海軍は敵空母を撃滅すべき、中途半端とも言える撃滅作戦とも言える、必要のない海戦《ミッドウェー海戦》を計画させたため敗北の道を歩められたのである。

この機体が今度こそ、自分たちに奇跡が起きて大逆転するに違いないと過剰なまでに信じていた。

 

夜明け前から、両艦隊とも偵察機を放った。

日本軍はいつも通り早期警戒機を放ち、いかに偵察を大事にしているかを表している。

秀真たちは米軍式偵察と伴い、古鷹たちは水上観測機や偵察機、赤城たちは艦上偵察機《彩雲》や艦爆《彗星一ニ型甲》に、艦攻《流星改》を臨機応変に使い分けた。

また《天雷改》や《轟天改》、《天弓改》なども無線機を持っているので、索敵機としても使えた。

 

その一方―― 連邦艦隊の偵察機はヲ級が持つたこ焼き型艦載機だった。

各ヲ級たちから出されたので、合計32機の偵察機が偵察任務に務めた。

秀真たちは無人空母《アカギ》のE-2D早期警戒機とともに、古鷹たちの水観や水偵を8機それぞれ出し、日本空母戦闘群と機動部隊は主軸を北北東に置いた。

しかし、連邦艦隊はその逆だった。

 

前夜でもマケインは、あまりに敵と接することを嫌がって艦隊を北上させていたので両者の距離は、500海里(約926キロメートル)に広がっていた。

マイルに戻せば、700マイル(約1126キロメートル)である。

 

明け方になって、ようやく南進に転じた。

このため、両艦隊とも敵を発見するのに手間取り、ようやく連邦艦隊が日本連合艦隊を発見したのは、2時間後のことだった。

兵力についての報告は、前回同様に変わらなかった。

 

“正規空母9隻、無人空母4隻、フリーク・クラス空母4隻、戦艦、重巡、軽巡、駆逐艦多数”

 

自分たちも大艦隊だが、偵察機の報告を聞いて、自分たちよりも強力なことにゾッとした。

 

「速力25ノット、味方より距離600マイル」

 

600マイルはちと遠いとマケインは思ったが、現代戦は先取必勝であると言うほどの知識は持っていた。

 

そのため、すでに待機させていた第1次攻撃隊を発進させた。

その数450機。

制空権確保のための艦戦100機

各艦艇を攻撃するための艦爆・艦攻は各機175機、双方合わせて350機である。

また特殊機であるB-25双発爆撃機《ミッチェル》を50機。

艦爆・艦攻が極めて多いのは、連邦艦隊の伝統であり、エアカバーなどは二の次である。

ともかく攻撃力がある内に、敵艦隊にダメージを与えると言うことしか考えていない。

 

 

 

日本偵察機が発見したのは、すでに連邦艦隊よりも20分も早かった。

これを発見したのは、無人空母《アカギ》の早期警戒機だった。

現代の早期警戒機は高性能なレーダーのおかげで、1機だけでも広範囲の索敵能力を備えているため、素早く敵艦隊を見つけることなど容易い。

その兵力は以前と変わりなく、前回と同じ報告だった。

 

“針路200、速力25ノット、味方よりの距離400海里”

 

400海里と言うと、約740キロメートルである。

往復距離は1480キロメートルを超えるので、ベテランの日本パイロットたちにとっても遠いことは遠い。

 

この報告を聞いた秀真たちは、躊躇なく出撃待機していた

赤城と富士たち率いる第1次攻撃隊450機、無人空母《アカギ》の攻撃隊を発進させると同時に、友軍基地ことトラック泊地の基地航空隊からは四発大型爆撃機《連山改》30機が発進した。

しかも爆撃機としては速く、そのうえ搭載爆弾量は一式陸攻よりも多く搭載できることが魅力的であり、これが全弾命中すれば恐るべき威力を発揮する。

なお今回は新兵器も搭載しているため、絶好の機会とも言える。

トラック泊地の基地航空部隊は、秘密兵器を搭載した《連山改》のほかに200機に及ぶ戦爆雷攻撃隊を発進させた。

圧倒的な数を誇る航空機――― 全機合わせて650機が連邦艦隊に向かったのである。

 

 

 

双方の航空戦が、刻々と近づいた。

壮絶な航空戦でも、やはり最終的に勝つのは各航空隊率いる指揮官の技量だ。

当然、雲のなかを進むことになる。

ナビゲーションがしっかりしていないと、隊列が乱れてしまう。

その結果が史実のミッドウェー海戦の艦爆隊の遅れのような僥倖に繋がるのだが、普通はそんなことはあり得ない。

 

ベテラン揃いの日本攻撃隊は無線機を活用して編隊を崩さず、離れることなく進撃した。

しかし、連邦艦隊のヲ級たちの攻撃隊は初陣が多く、無線機は持っていたが上手く活用できないほどの新兵ばかりである。

したがって、450機もの長大な隊列は次第に距離が開いて、編隊を崩し始めた。

この攻撃隊のなかには、あらぬ方向に進む機体もいた。

これでは450機の攻撃隊を一丸となって、敵を翻弄させることができない。

ミッドウェー海戦の米軍艦爆隊と同じような状況だが、いくつかの不運が幸運を呼んだ。

しかし、同じような状況でも必ずしも奇跡が起きるとは限らない。

約2時間の飛行後―― 連邦攻撃隊は敵がいると思われる座標に到着したが、いくら雲の間を透かしても見ても敵艦隊を見つけることが出来なかった。

指揮官機はたちまちパニックになり、雲の下に降り、部隊を分散させて、敵を発見した機体は味方を呼び寄せるように命じた。

判断としては正しかったが、この行為が時間を費やしてしまった。

 

空母ヲ級から出た攻撃隊がようやく日本連合艦隊を発見したとき、日本攻撃隊はすでに敵を発見して攻撃を開始した。

 

「対空戦開始、ジャップを海に叩き落せ!」

 

マケイン中将が命じると、艦隊は輪形陣を形成した。

空母ヲ級たちは各自ペアを組み、その彼女たちを戦艦や水雷戦隊が守っている。

この輪形陣は旗艦や空母を守ることだけでなく、対空砲火の威力を最大限にまで上げることができる。

つまり、敵機は外側から内側に至るまで猛烈な対空砲火を突破しなくてはならない。

 

マケインは、《アーレイ・バーク》級駆逐艦《ルーズベルト》の艦橋で敵機の接近を見守っていたが、あらゆる大戦機は知っていた。

しかし、そのなかで大型機が含まれているのを我が目を疑った。

敵はいつの間にこのような爆撃機か、陸上攻撃機を開発したのだろうと驚いた。

しかも自分たちの友好国アメリカが運用しているF/A-18E《スーパーホーネット》とともに、かつて艦隊防空用戦闘機として運用していたF-14《トムキャット》が混じっていた。

前者はトラック泊地の基地航空隊、後者は敵空母から発艦したのだろうと見抜いた。

マケインは、かつて先の大戦で英国東洋艦隊旗艦・戦艦《プリンス・オブ・ウェールズ》と巡洋戦艦《レパルス》が日本の陸上攻撃機に沈められたことは知っている。

 

「水平爆撃しかできない爆撃機が、艦攻のように肉薄して来るのか?」

 

そう呟く間にも、敵戦爆雷部隊が迫って来た。

これらを見たヲ級たちが放った直掩機部隊との間にも空戦が展開された。

敵機は相変わらずジェット戦闘機と、重戦闘機部隊を率いっていた。

話し程度までは聞いていたが、これほどにまで日本軍の航空戦力は強力になったのかと思った時点で思考が停止しそうになった。

しかもあっという間に、艦隊上空を務めていた直掩機部隊は殲滅された。

もはやエアカバーを失った連邦艦隊は、各艦の対空兵器による対空砲火に頼らざるを得ないこととなった。

 

「くそっ…… 何としてでも撃ち落とせ!」

 

ここで猛然と対空ミサイルとCISWなどが噴き上げた。

これらの対空砲火が一斉に火を噴いているにも関わらず、死ぬことを恐れずに激しい対空砲火のなかに突入して来る勇敢な日本機に恐怖を覚えた。

 

これらの攻撃を喰らうまいと必死になって、対空射撃をするしかない。

空母ヲ級たちを真っ先に狙い定めた日本艦爆隊と艦攻隊の数十機が、被弾して火だるまとなる機体、空中で爆散した機体、海中に落ちた機体など様々だった。

しかし、ほかの攻撃部隊はこの攻撃をくぐり抜けて敵艦に殺到した。

 

同時攻撃をすべく、艦攻部隊と戦闘攻撃隊ともに襲い掛かって来た。

大型機《連山改》は5機ずつ空母攻撃に参加することになっており、この日のために用意された新兵器を装備している。

このとき2隻ずつの空母ヲ級たちが、日本軍の空母攻撃隊に振り分けられた。

艦攻隊は通常魚雷と音響ホーミング魚雷を、《轟天改》と《天弓改》率いる戦闘攻撃隊は活気に搭載された重装備―― 《轟天改》の75mm機関砲による砲撃、《天弓改》の30mm機関砲と対艦攻撃用に開発された大型対艦ロケット弾を発射した。

これらの攻撃を見たヲ級たちや護衛艦隊は、たちまち回避行動をした。

しかし、回避行動に出遅れた者たちは、たちまち敵攻撃隊の餌食になった。

駆逐イ級や軽巡ホ級のように一撃で死んだ者はまだ良いが、頭を半分吹き飛ばされてもなお手を伸ばし助けを求めた重巡リ級やネ級たち、上半身と下半身が別れる者や傷口を押さえて腕や足を無くしてもなお逃げようと抗うル級たちに続き、これらの恐怖に駆られて誤って味方を撃ち殺したワ級たちなどと、まるで地獄絵図を描いたような絶望的な光景が瞬く間に再現されたのだった。

 

「ナンダ、アノ爆撃機ノ翼下ニアルノハ?」

 

回避に成功した空母ヲ級たちが、こちらを攻撃しようと数機の《連山改》の翼下に奇妙なものに気が付いた。

しかし彼女たちが気付いた頃には、その翼下にロケット弾を一斉に発射した。

ミサイルのようだが、あからさまに大型対艦ロケット弾と言っても良いだろう。

しかもあの大きさからして200mmクラスの大型ロケット、あれを喰らってしまえば、一撃で轟沈は間違いなしだと察した。

 

運の悪いヲ級たちがこれを喰らうと、一撃で撃沈した。

 

「全艦回避!取リ舵イッパイ、急ゲ!」

 

回避行動をする最中、別部隊の《連山改》が攻撃を開始した。

グランドスラムボマーよろしく、10トン級爆弾を一発おなかに吊り下げていた《連山改》部隊がスキップボミングを、また追い打ちを掛けるかのように現われた新たな別の《連山改》部隊はトスボミングを開始した。

長放物線を描いて、長距離目標に着弾させると言う爆撃方法でかなり昔から存在している。

異常な有効射程距離を誇るが、重量系の爆弾では目標に命中させることすらできない。

しかし、地獄絵図と化したこの海域ではたとえ外れても負傷して動けない者たちに対しては有効的な攻撃方法でもあった。

我先に回避しようとしても輪形陣を取っているため、避けきれることが出来ない。

そのために衝突事故を起こす者たちが、次々と続出した。

 

「クソッ!マタ新タナ兵器ヲ!」

 

ひとりの空母ヲ級もだが、多くの者たちは『日本軍と艦娘たちはまた新たな兵器を開発したのか!?』と呟いた。

これらもまた灰田が用意し、新たに改良された《連山改》と言うことは知らない。

しかも従来の《連山改》も性能も格段にアップし、さらに搭載爆弾量も10トンと言う驚愕な搭載量にまで改良されていたことを連邦艦隊は知らない。

 

しかし、例え知っていたとしても理解しようがない。

日本軍が新たに開発したとしか見当がつかないだろう。

例え対等の力を持っていたとしても、自分たち優先且つ新兵器を装備している精鋭艦のみと少数精鋭のみであり、使い捨て部隊のために貴重な新兵器をわざわざ装備させることはしない。

 

元より無駄に、もはや連邦亡命政府軍の伝統行事でもあるからだ。

大事なのは自分たちの命だけであり、他人様のために自己犠牲をするほど、自身の命を投げ捨てるなど馬鹿げたことはしない。

 

そうしている内に、《流星改》部隊の雷撃が始まった。

音響ホーミング魚雷や通常の酸素魚雷だから、敵艦はまたしても困難した。

猛烈な対空砲火を掻いくぐって、デビルと呼ばれる《轟天改》と和製版P-47《サンダーボルト》戦闘攻撃機こと《天弓改》の砲撃とロケット弾攻撃に続き―― 《彗星一ニ型甲》が搭載していた250キロ爆弾の嵐が襲い掛かる。

 

ひとりの空母ヲ級は、250キロ爆弾と酸素魚雷2本を喰らい、たちまち空母としての機能を失ったどころか、火だるまとなった。

同じく別のヲ級にも250キロ爆弾3発とロケット弾数発命中。

続いて傍にいたヲ級には音響ホーミング魚雷2本が命中、なお攻撃隊の搭載していた連鎖的に起きた誘爆のため、彼女たちも全身火だるまとなった。

もがき苦しむ仲間を見て、隣にいた戦艦タ級とル級は『許せ』と言い、そして各々の主砲を向けて、感情を押し殺してヲ級たちに介錯を与えた。

 

これで、一瞬にして空母ヲ級3隻を喪失した。

またほかの深海棲艦も撃沈、または中破か大破の状態が続出した。

なにしろ敵機は戦爆雷連合軍や大型爆撃機と、そしてジェット艦載機を合わせて、全機650機の大群である。

 

深海棲艦たちに続いて、艦隊旗艦《アーレイ・バーク》級駆逐艦《ルーズベルト》率いる連邦艦隊にも災厄が襲い掛かる。

日本戦爆雷連合軍だけでなく、連邦空母《天安》を撃沈、米軍が誇る空母戦闘群をいとも簡単に蹴散らした例のUFO(未確認飛行物体)さながらに、非線形飛行を得意とするあの脅威のステルス艦載機が襲い掛かって来た。

 

「何としてでも撃ち落とせ、ジャップの艦載機など―――」

 

しかし、僚艦であり、姉妹艦《ハルゼー》が一瞬のうちに爆沈した。

各艦から発射されたシースパローはおろか、CISWの攻撃すらではあの奇妙な艦載機の前では無意味に等しかった。

その場にいた者たちは凍りついた、あれが我が軍の連邦空母《天安》を撃沈、米軍が誇る空母戦闘群を、そして深海棲艦をいとも簡単に撃破したと言うことを。

 

だが、驚愕な表情をする連邦艦隊に対しても無慈悲に攻撃を開始した。

まずF/A-18E《スーパーホーネット》部隊が両翼下に搭載していたAMG-84《ハープーン・ミサイル》を発射した。

敵機の攻撃を喰らうまいと必死になってこれを迎撃するが、不思議と思うくらいに次々と命中し、各艦はたちまち中破に追い込まれた。

深海棲艦に至っても、輸送ワ級率いる補給部隊が真っ先に狙われた。

補給艦だから自衛用火器も最低限しか積んでおらず、迎撃能力も乏しい。

避けようとしても《ハープーン・ミサイル》は誘導能力を持っており、避けても無駄な足掻きとして終わり、撃沈されるだけだった。

また両翼下に搭載した兵装が切れたら、搭載している20mm機関砲を、各機を護衛していたF-14《トムキャット》部隊が共同して、止めを刺すように機銃掃射で撃沈した。

 

相手が日本攻撃隊ならば各艦に搭載した新兵器が役に立ったが、こうも例の艦載機の前では無力に等しい。

ともかく敵機に関しては、各艦や深海棲艦たちの猛烈な対空砲火で30機ほど撃ち落すことが出来た。

 

「あっち行け、このレイシストジャップ!」

 

連邦指揮官がそんな事を言っても、攻撃隊の攻撃は止むことはなかった。

艦攻隊は人造棲艦―― 戦艦空母型《ギガントス》にも攻撃を開始した。

このとき、飛行甲板を持っていると言う戦艦空母型《ギガントス》の弱点が災いした。

なにしろ上空から、狙ってくださいと言わんばかり目立つからだ。

同じ戦艦空母の富士たちが持つ飛行甲板は、大鳳や翔鶴姉妹、土佐姉妹と言った装甲空母並みの防御力を誇るのに伴い、彼女たち独自として中破した際には自由に飛行甲板を放棄して長門たち並みの戦艦の攻撃力を兼ね備えている。

 

しかし、この戦艦空母型《ギガントス》は富士たちのようなことはできない。

簡単に言えば、見様見真似として製造されたものなのである。

つまり艦載機は基本的に使い捨ての無人機であり、敵機などに飛行甲板を破壊された場合も富士たちのように自由に放棄することはできない紛い物といった方が良い。

 

ただし想定しているのか、バルジに関しては長門型並みを誇っている。

艦攻隊の放った酸素魚雷を喰らっても、バルジがその爆発エネルギーを食い止めることに成功した。

これで日本連合艦隊とようやく対等に戦うことが出来ると思いきや、この楽観的な考えを打ち壊す出来事が起きた。

 

艦攻隊に続き、あの《連山改》部隊が襲い掛かった。

いきなり、四発爆撃機が覆い被さるように襲い掛かってきたので威嚇した。

威嚇するように猛烈な対空機銃や高角砲を撃ちまくったが、なにしろ《連山改》は速力600キロも誇るため、追い撃ちとなった。

そのため40mm機関砲を被弾しただけだが、これに充分耐え得る防弾性能を持っていた。

《連山改》が黒い魔雲のように追加したと同時に、巨大爆弾が2発ずつ落ちてきた。

投下した巨大爆弾―― 1トン爆弾はそれぞれ前部砲塔と飛行甲板付近で爆発した。

威力は桁違いであり、強靭な装甲を誇る連装砲塔と飛行甲板を吹き飛ばした。

しかし、それでも《ギガントス》は顔半分の皮膚が垂れ落ちるほどの火傷と右腕が喪失するなどの重傷を負っても戦意喪失をすることはなかった。

 

残りの《連山改》部隊は、無傷の空母ヲ級たちに襲い掛かった。

味方機よりもひと際目立ち、蹴散らすような勢いで殺到すると1トン爆弾を投下した。

しかし不運にも高角砲の直撃を受けた2機が被弾、その直後に火災を起こして海面に墜落した。

 

だが攻撃した代償は大きく、1トン爆弾2発を受けた2隻の空母ヲ級はその瞬間に撃沈した。

空母を瞬く間に、合計5隻も喪失した。

 

僅か20分と言う短い戦闘で、連邦空母戦闘群はその機能をほとんど喪失してしまった。




今回は《連山改》の改良と言いますが、従来とはかけ離れた搭載量を超えた航空爆弾を搭載可能なようにした改良機が登場しました。

灰田「なおヒントになりましたのは、『超空母出撃』の際に登場した《連山改》がその改良機としてソ連軍を蹴散らしています」

今回のイベントでも北海道海戦で当てたのが、怖いです。

灰田「次の夏イベントもまた近海でしょうかね?」

地元でなければ良いですが、あの冬イベントでは驚きました。

灰田「また予言が当たると思いますね、この発言は」

今度はフランス戦艦でも来たら、スゴイですよ。

ともあれ長くなりかねないので、そろそろ次回予告と行きましょう。

灰田「分かりました。次回は艦隊決戦の開幕戦である航空戦―――日本連合艦隊視点から送りますゆえに、連邦の新兵器が登場します。果たしてどういう兵器なのかは次回で明らかになります」

内容は変更と伴い、同時連載『第六戦隊と!』の更新で遅れることもありますがご了承ください。
最終回まで自分のペースで執筆していきますので、お楽しみください。

灰田「それでは切りの良いところになりましたので、次回もまた、第百十二話までダスビダーニャ(さよならだ)」

ダスビダーニャ!次回もお楽しみに




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