超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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お待たせしました。
予告通り、Z作戦開始の幕開けとも言える、空挺作戦の続きです。
激戦となりつつ、彼らの活躍に伴い……

灰田「休日ぐーたら暇人さん作品のチートーズたちとのコラボをお楽しみください」

では、気分を改めて……

作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』


第百二十六話:空挺団降下す!後編

「なんだ、あれは?」

 

鎮火活動及び、大破した機体の残骸処理作業を行う工作部隊などは唖然として見上げる蒼空に、忽然といくつもの白い花が咲いているのに気づいた。

もっとも察知の良い兵士が、憎しみを込めた叫びを上げた。

 

「パラシュートだ!ジャップの空挺部隊だ。連中、空から襲って来たぞ!」

 

恐慌が再び起こった。

艦載機による空襲に続き、空を覆って降下する精鋭さを誇る空挺部隊の恐ろしさは、身にしみて知っている。

連邦軍兵士たちは、徴兵前はプロ市民、元より平和活動の皮を被った妨害及び、破壊工作を中心とした工作員時代で目撃した際の空挺部隊は、普通の兵士よりも連携と機動力、戦闘力も高いから理解している。

あの大東亜戦争初期で展開したジャワ・スマトラ諸島攻略作戦で活躍した落下傘部隊は『空の神兵』と言われ、連合軍からも恐れられていた。

 

香川ニカ司令官及び、野門・奥口率いる率いる赤軍親衛隊が仰天したのは、空挺部隊の降下など全く予想もしていなかったことである。

しかも、先ほどの激しい空襲により、せいぜい使える稼働兵器は高射砲4門、機関砲台10基、基地警備用の軽装甲車輌1輌に過ぎなかった。

連邦歩兵の武器はAK-74及び、AK-47、M16A4などの各種類の軍用銃とともに、M2重機、迫撃砲が主である。

ゴンザレス少佐率いる警備大隊も含め、兵員数は500名。

基地機能と、航空機をほとんどが破壊された。

敵は、それで満足したのかと思いきや、今度は空挺部隊が襲来するなど、誰も示唆してくれなかった。

 

やって来た輸送機部隊は、数千と言う多数のパラシュートをばら蒔くと、機体を旋回して、高度を上げて蒼空の彼方へと消えて行った。

数少ない連邦軍の高射砲及び、機関砲台が迎撃したものの、1発も輸送機に命中することはなかった。

 

空挺隊員が滑走路周辺に着地し始めたとき、香川たちは我に返った。

 

「何してんの、さっさと目の前のジャップどもをやっつけろ!」

 

香川の号令により、野門・奥口率いる赤軍親衛隊と、連邦軍兵士たちは各々の得物を携わり、戦闘態勢に移った。

 

「喰らえ、クソチョッパリ人への我らの連邦軍の力を、チョッパリキラーブーメラン!」

 

野門は、30メートル先に着陸しようとしている空挺隊員に向けて、釘バットを力いっぱい投擲した。

偶然にもひとりの空挺隊員に命中し、身をよじらせて絶命したかと思いきや―――

 

「お、俺のチョッパリキラーブーメランが!?」

 

命中したのにも関わらず、何事もなかったかのように空挺隊員は釘バットを素手で握り潰した。

野門が最初に倒したのは、灰田が元帥のために護衛した超人部隊のツルタ少佐である。

むろん不死身の彼や、他の超人部隊隊員たちからすれば痛くも痒くもないものだ。

 

「ひいっ!ゴンザレス少佐、奴らを射殺しろ!」

 

恐怖に駆られ、怯えて逃走する野門は、すれ違いざまに警備隊長のゴンザレス少佐に命じた。

ゴンザレスはM16A4を構えた瞬間、ツルタ少佐が携えた未来自動小銃で脆くも射殺された。

銃弾を浴びたのは、警備隊長だったため、連邦軍はたちまち混乱して、各所で乱戦が始まった。

 

連邦軍兵士たちは、降下して来る空挺隊員を撃ちまくった。

 

しかし、ツルタ少佐率いる超人部隊だけでなく、西田一佐率いる第1空挺団や特殊作戦群、TJS社の空挺部隊などが降下しながら応戦する。

降下する友軍を援護するため、すでに着地した合同空挺隊員たちが腹這いに伴い、円陣を作り、分隊支援火器や突撃銃を構えて火箭を形成する。

特に分隊支援火器《MINIMI》など、軽機は猛烈な火力や凄まじい発射速度、射程距離を兼ね備えていた。

素人に毛が生えた程度の徴兵制度で微兵された連邦軍兵士たちは、銃のいろはも知らずに、糸の切れた操り人形のように崩れ落ちていった。

 

さらに別方向では―――

 

「あいつら、不死身かよ!?」

 

「連中、不死身部隊を持っているなんて聞いてないぞ!」

 

「化け物相手にどうやって勝てば良いんだよ!」

 

ツルタ少佐率いる超人部隊の攻撃を受けて、泡を喰い、ただ無闇に撃ち続けた。

なにしろ彼ら超人部隊は、人間の5培の体力及び、跳躍力、そして肉体的耐久力もずば抜けている。

例え射殺しても、超人部隊隊員たちは極めて迅速な細胞再生能力を持ち、五体満足ですぐに起き上がり、両手に携えた二百式自動小銃に、短機関銃、南部式自動拳銃改、手榴弾など自前の未来武器で反撃して、自衛隊の第1空挺団及び、特殊作戦群隊員たちとともに、連邦軍兵士たちを蹴散らし続けた。

 

別方向で銃撃戦を展開している連邦軍兵士部隊も、同じく悲惨だった。

 

「うきっー、侵略軍の日本軍の落花傘部隊や義烈空挺隊がいるんだ!あの旭日旗は血と骨で出来たものだ!あんな国旗と、ジャップも見たくもないのに!」

 

「旭日旗など見たくもなければ、見るだけで発狂と心臓麻痺が起きそうだ!」

 

「我が楽園に侵略するな!ネトウヨども!出てけ!」

 

怒り狂う猿たちのように、一部の連邦軍兵士たちは、顔は真っ赤に紅潮して、盛大に火病を起こしていた。

アジア諸国の平和を壊し、恐怖支配による植民地支配をし続けたアジアの侵略軍『日本軍』のコスプレをしたネトウヨ集団だろうと思い、侮っていた。

多くの連邦軍兵士たちは、こちらが数発ほど撃てば泣きべそ掻いて逃げるだろう、と思い、発砲した。

だが、そのコスプレ軍団と決めつけて戦って見ると、現実と想像では違っていた。

 

彼らと戦っている空挺隊員たちは、自衛隊の第1空挺団や特殊作戦群と変わらなかった。

ただし、彼らの鉄帽覆いには、海軍の錨マークとその下に『日本帝国海軍』と施されていた。

同時に自分たちよりも、遥かに高い攻撃力及び、一糸乱れぬ動きを兼ね備えた連携攻撃を披露したのだった。

そして、彼らの強さは大日本帝国陸軍並みでもあったのだった。

 

連邦軍が、その部隊を知らないのも無理はない。

彼らの正体は、 別名『親衛中隊』と呼ばれ恐れられている、第七独立機動艦隊所属海軍陸戦隊・第六歩兵中隊と言う名の日本帝国海軍所属の精鋭陸戦部隊だった。

彼らを指揮する者たちは、福本勇気中将・セルべリア少将夫妻及び、山城正人少将・シルヴィア大佐夫妻だ。

 

「ふん、我々を舐めるとは馬鹿な奴らだ」

 

「連邦の方がレイシストだ。全部隊、遠慮は要らん。潰せ!」

 

そう言って愛刀を抜いて突撃する福本中将と山城少将に続いて、セルべリアとシルヴィアも同じく抜刀突撃する。

 

「両夫妻方に続け! 遅れれば日本帝国の恥だ! 掛かれ!!」

 

第六中隊を率いる石田少佐は、自ら小銃を撃ちつつ突撃命令を下す。

精鋭且つ、最強を誇る空挺部隊の攻撃を受けた連邦軍は、少しずつ追い詰められ―――

 

「下がれ!管制塔まで後退!!そこを死守するんだ!!」

 

戦死したゴンザレス少佐に代わって、臨時に指揮に務めるクロフォード大尉が命じた。

命令に応じて、連邦軍部隊は各拠点や塹壕などから飛び出し、各銃器独特の乾いた銃声による弾幕を張り合いながら管制塔まで後退する。

クロフォード大尉のこの命令は、連邦軍にとっては不運となり、空挺部隊にとっては味方となった。

 

投下された装備―――重火器や軽装甲車輌などを回収する時間ができたからだ。

 

着地したコンテナを開封しようと、近くにいた超人部隊たちが走り寄る。

彼らは周囲警戒しつつ、コンテナを開封し、収納された重火器などの兵器を取り出した。

M2重機や各種の迫撃砲など、一部は組み立てる必要なものがあるが、超人部隊たちにとって、迅速にこれらを組み立てることぐらいは容易いものだった。

 

次に投下された軽装甲車輌こと、軽装甲機動車や16式機動戦闘車の回収だった。

 

軽装甲機動車2輌のうち1輌が、不運にも掩蔽壕のてっぺんに落ちて横転したが、残り1輌及び、16式機動戦闘車は無事に滑走路の端に降りていた。

放置された塹壕のひとつに入っていた西条一佐は、双眼鏡で確認した。

 

「よし、あいつを取ってこい!」

 

西条は、部下たちに命じた。

軽装甲機動車は、陸上自衛隊の普通化(歩兵)部隊向けに開発された装輪装甲車で、愛称は『ライトアーマー』、または『LAV』と呼ばれている。

小銃や拳銃弾に耐えられる防弾機能を備えており、車輌の天井のオープンハッチに、盾付きの《MINIMI》、或いはM2重機を据え付けるか、各種の対戦車携行ミサイルを持った隊員が身を乗り出して発射することで、対戦闘車輌戦も可能である。

 

もう一方の16式機動戦闘車は、普通科(歩兵)に対する直接火力支援と軽戦車を含む装甲戦闘車両の撃破などに使用するための車輌である。

米陸軍のM1128 ストライカーMGSを運用する『ストライカー師団』を模倣したと言われている。

対戦車戦ではなく、ストライカー同様に、4種類の砲弾を使用して、市街戦や歩兵の火力支援を行うために運用されている。

対戦車戦に関しては、10式及び、90式戦車を率いる機甲部隊などが上陸するまでは貴重な火力だ。

 

「各部隊、よく聞け!」

 

西条一佐は、無線機を通じて連絡した。

 

「A部隊と、B部隊及び、C部隊は管制塔を占領する。我がDE部隊は計画通り滑走路の三点を確保しろ!」

 

A部隊は、ツルタ少佐率いる超人部隊。

B部隊は、TJS空挺部隊

C部隊は、福本勇気中将・セルべリア少将夫妻及び、山城正人少将・シルヴィア大佐夫妻率いる第七独立機動艦隊所属海軍陸戦隊・第六歩兵中隊。

そしてDE部隊は、西条一佐率いる第1空挺団及び、特殊作戦群。

 

各部隊長から、了解の返事が返ってきた。

部隊たちが軽装甲機動車及び、16式機動戦闘車に取りつきエンジンを掛けると戻ってきた。

西条一佐は、自ら軽装甲機動車に乗り込んだ。

 

軽装甲機動車は、M2重機を搭載している。

エンジン音の唸りが響き、走行する軽装甲機動車は水を得た魚のように迅速に駆け巡る。

その言葉に呼応するかのように、M2重機の発射音が鳴り響いた。

 

同じくエンジン音を桁ましく鳴り響かせて走行する16式機動戦闘車も一本槍を連想させる105mmライフル砲が旋回し、管制塔周辺の火点に指向した。

人間相手ならば、無敵の猛威を見せる銃弾の豪雨でも鋼鉄に覆われ、機動力に優れた軽装甲車輌には役に立たず、虚しく火花をあげるか、躱されるのみだった。

走行しながら、16式機動戦闘車は轟然と発砲した。

撃ち放たれた105mm砲弾―――正確には『キャニスター弾』は、ほぼ水平弾道で、目標とされた連邦軍歩兵部隊のど真ん中を直撃した。

 

一瞬の閃光と爆発のただ中、多くの連邦軍歩兵部隊の隊員たちが悲鳴をあげて吹き飛んだ。

散華した仲間の仇を討とうと、連邦軍の攻撃は続く。

しかし、2輌の軽装甲車輌に対して、各銃器で攻撃しているが、双方とも速すぎて捉えられない。

 

その隙にA、B、C部隊の各隊員たちは、空輸されたコンテナの中身から回収した重火器―――M2重機、84mm無反動砲《カールグスタフ》及び、110mm個人携帯対戦車弾こと《パンツァーファウスト3》、01式対戦車誘導弾などを抱えながら前進する。

各部隊ごとに通信兵とともに、衛生兵(メディック)がいる。

 

各拠点を確保しては、空挺隊員たちが携えた84mm無反動砲《カールグスタフ》及び、110mm個人携帯対戦車弾《パンツァーファウスト3》、01式対戦車誘導弾とともに、各種の迫撃砲が火を吹いた。

正確無比な射撃に、舞い上がった各種のロケット弾や対戦車ミサイルが、淡い白煙の尾を曳いて、連邦軍に向かって飛んで行く。

 

やがて、いくつもの爆発が起こった。

戦車相手でも凄まじいが、歩兵部隊相手でも充分過ぎる火力でもあった。

 

遅れて、各種の迫撃砲も火を吹いた。

進撃する空挺隊員たちの頭上を通り越し、迫撃砲弾も着弾した直後、信管が作動する。

迫撃砲弾の爆発は、炎に炙られて脆くなった急拵えの陣地を組み上げたマットレスや土嚢が飛び散り、重機関銃銃座、塹壕を、ひとたまりもなく粉砕した。

 

連邦軍も重火器―――RPG-7や火炎放射器、迫撃砲を持っていたが、接近戦になれば使えない。

しかも空挺隊員たちの練度はむろん、装備品も充実している。

 

「戦車だ。戦車が必要だ!」

 

管制塔前の塹壕で、M4A1を携えながらも死守しているクロフォード大尉が、傍にいる通信兵に向かって怒鳴ったが、通信兵は返答せずに前のめりで倒れた。

 

「なっ……貴様!」

 

クロフォード大尉は、通信兵をナイフで刺殺したツルタ少佐に銃口を向けようとしたが、ツルタ少佐が素早く南部式自動拳銃を突きつけて射殺した。

躊躇う様子などなく、無表情で仕留めたのである。

クローン人間と言うものは、感情すら殺せることを物語っている。

いや、最初から持っていないようにプログラムされているのかもしれない。

 

管制塔入り口にいた連邦軍兵士たちも各々と銃を構えたものの、ツルタ少佐率いる突入部隊の攻撃を受けて死亡した。

ツルタ少佐は、他の部下たちには管制塔入り口を守備するように言い残すと、10人の部下たちを連れて指令室がある最上階に駆け上がる。

階段でも抵抗する連邦軍兵士とともに、連邦赤軍親衛隊隊員たちもいたが、その抵抗は虚しく瞬く間に、ツルタ少佐率いる突入部隊に射殺される運命でもあった。

 

「No,PASORAN(奴らを通すな!)……レイシストジャップは誰ひとりと―――」

 

高嶋少佐が、自身の拳で攻撃しようとしたが、ツルタ少佐率いる超人部隊が持つ200式小銃及び、短機関銃の一斉射撃により、呆気なく絶命した。

 

「おのれ!高嶋少佐の仇は俺が取ってやる!喰らえ、対レイシスト用決戦凶器《チョッパリキラーMk-Ⅱ》の威力を!」

 

野門は新たな釘バットを振りかざし、こちらに突撃して来る空挺隊員たちに襲い掛かったが―――

 

『他愛ない!!』

 

福本勇気中将・セルべリア少将夫妻の愛刀により、野門は上半身と、下半身を一刀両断にされて絶命した。

 

「おのれ!豚にも劣るチョッパリどもが!高嶋少佐と野門さまの仇は、このコリアンニンジャが倒してやる!」

 

「我ら中岡大統領様の前でひれ伏せ!ジャップ!」

 

「劣等民族チョッパリは、世界最高民族たる連邦国民に勝てないと思い知らせてやる!」

 

「薄汚いイエロージャップは、ここで死ぬが良い!」

 

車椅子に乗った忍者のコスプレをした赤軍親衛隊隊員と、同じ忍者コスプレをした3人の連邦軍兵士たちが雄叫びを上げながら突撃して―――

 

『くたばれ、ファッキンジャップ(チョッパリ)!!!フェニックス・トゥーハンドチョップ!!!』

 

コリアンニンジャたちは、一斉に華麗なジャンプをしながら、チョッパリピースを披露した両手でチョップによる攻撃を喰らわそうとしたが―――

 

「忍者は我が国起源だ!」

 

「朝鮮忍者とは笑止!」

 

山城正人少将・シルヴィア大佐夫妻の目にも見えぬ抜刀―――時代劇で披露される殺陣を決めた。

コリアンニンジャたちは、両腕に伴い、縦に一刀両断されて野門同様に呆気なく絶命した。

 

「もう終わりだあ!」

 

「助けて!」

 

『笑止!!!』

 

口々に喚きながら怖じ気づいて、逃げるしか出来ない連邦軍兵士たちは、歴戦練磨を誇る空挺部隊の前にやられ、ついに―――

 

「ここで決めます!」

 

ツルタ少佐たちは、塔内の連邦軍兵士たちを排除し、ついに管制塔司令室に辿り着いた。

彼は隊員たちに指示を出し、扉にC4爆薬を貼り付ける。

ツルタ少佐が、やれ!と眼で合図を送ると、別の超人部隊隊員が右手に持っていた起爆スイッチを押した。

耳を聾する轟音と爆発が、一度に巻き起こり、ツルタ少佐たちは一気に突入した。

 

「No war No lifewe will stop!低脳連中は、マニラ国まで飛んどけ! 」

 

奥口が携えていたピースラッパー、ただのマイクから刃物が飛び出した。

逆光を浴びて煌めいたナイフが、ツルタ少佐を刺そうと襲い掛かった。

しかし、ツルタ少佐は南部式拳銃を突きつけて、躊躇うことなく引き金を引いた。

強力な炸裂弾が、奥口の顔面に銃創が出来た直後、従来よりも強力な炸薬弾により、スイカのように砕け散った。

 

香川ニカを守ろうと、前に出た兵士たちが銃口を上げるよりも突入部隊たちによる攻撃の方が速く、マズルフラッシュの閃光が走り、次々と正確的に射殺して行く。

銃撃、残った敵も掃討される。管制塔司令室にいた香川ニカ司令官を除き、護衛の敵兵たちを一人残らず排除した。

彼女は咄嗟にホルスターから、金色に施した九二式手槍を掴もうとしたが、ツルタ少佐が素早く銃口を突きつけた。

 

「無駄な抵抗はしない方がよろしい、連邦司令官閣下。自殺される覚悟ならば、別ですが」

 

「この、クソファシストどもが……」

 

嫌いな日本軍に、憎悪を込めた双眸で睨む。

むろん香川は自殺するなど毛頭ない。寧ろそのような勇気はない。

ツルタ少佐は、念を入れたままである。

 

「こうなれば……」

 

香川は、九二式手槍を捨てた直後―――

 

「喰らえ!香川神拳奥義『香川百裂拳』!」

 

罵声とともに、中指を立たせながら、自称『香川百裂拳 』をツルタ少佐に喰らわせた。

 

「馬鹿野郎!ファシストジャップ!死ね!豚野郎!馬鹿野郎!ファシストジャップ!死ね!」

 

しかし、予想外なことに―――

 

「なん……だと!?何故……私の香川神拳が効かない!?」

 

香川は、慌てふためいた。

自分の究極奥義でもあるにも関わらず、相手が倒れないことなく無傷であることを。

所詮は、ただのパンチに過ぎないことを本人は理解出来ずに戸惑ってもいることに過ぎないこと―――

 

「ぎゃああああああ!私の中指がああああああ!」

 

そして無理且つ、無意味な中指立てパンチをしたために中指とともに、右腕ごと複雑骨折を起こした。

 

「あなたが腐れ外道だからです。それに……」

 

ツルタ少佐は、香川の首もとを鷲掴みすると―――

 

「手榴弾は、胸に飾るものではありません」

 

彼女が胸に飾っていたM67手榴弾のピンを抜き取った直後、香川を投げ飛ばした。

管制塔指令室の窓ガラスを突き破り、投げ飛ばされた彼女は手榴弾を外そうとした瞬間―――

 

「ファシストのファァァァァッーーー!!??」

 

断末魔を叫んだ香川は管制塔最上階で、爆焔に混じった華となり、木っ端微塵になった。

文字通り、血肉が混じった花火となり消えたのだ。

 

上空を見上げた西条一佐と、彼の部下たちは勝利を確信した。

逆に連邦軍兵士たちは、香川ニカ司令官の戦死に伴い、さらに戦意を砕く光景が、遥か空から現れた。

高空から伝わるエンジン音が、大地を震わせる。

赤城たちの艦載機部隊とともに、前者とは比べ物にならないほど重く、低い振動が連邦軍の戦意を挫いた。

陽光が射し染める空に、四発爆撃機の編成が現れた。

土佐と、紀伊が放った四発爆撃機《連山改》4機に、赤城たちの《天雷改》を護衛に従えて、グアム・サイパンの空を飛翔する。

 

その光景を眺めた連邦軍は、我先に逃げ出した。

別の連邦軍指揮官が、逃げるな!と檄を飛ばすも誰ひとりも聞く者などおらず、人海の波に飲み込まれて押し潰されて死亡した。

 

逃げる連邦軍とは違い、空挺隊員たちは、戦意高揚の喝采を上げた。

 

「油断するな!我々の任務はまだ残っている!この飛行場機能を回復及び、維持であることを忘れるな!」

 

『おうっーーー!!!』

 

西条一佐が檄を飛ばすと、部下たちは返答した。

この戦い、一戦にありと言う気持ちを持ちつつ、飛行場確保を部下たちとともに専念した。




今回は大規模作戦の始めとなる、空挺作戦は成功に終わりました。
今回の第一期最後のイベント『レイテ沖海戦』並みに長くなるかなと思います。

灰田「レイテ沖海戦と言えば、私もあらゆる超兵器を貸与したことを覚えていますね。《烈風》はむろん、超大和型戦艦と装甲空母《斑鳩》、超人部隊など貸与したことを思い出汁ます」

アメリカとソ連相手もだけど、今回のイベントも泣けるぜ(レオンふうに)
こちらは『不沈戦艦紀伊』の、米軍側でもあるから……

灰田「では、こちらも富嶽などで対抗しますか?」ニヤッ

ミスターホワイトなどが介入しかねないのでダメ。
精神的に参ります、ようやく最終海域に辿り着くのに、相手がジェット戦闘機装備は死にます。

灰田「その件に関しては『第六戦隊と!』で……」

いまのネタバレは皆さん聞かなかった、イイネ(憲兵=サンふうに)

灰田「では……時間も来ましたので、次回に移りますね」

次回は第二のZ作戦開始の幕開けとも言える、上陸作戦に移ります。
元ネタ『超空の決戦』などいろいろと壮絶な激戦となります所以に、少しだけネタバレも含まれるかもしれません。
なおいつも通りですが、同時連載『第六戦隊と!』の更新で遅れることもありますがご了承ください。
先ほども述べた通り、あと少しで最終回を迎えますが、自分のペースで執筆していきますので最後までお楽しみください。

灰田「それでは切りの良いところになりましたので、次回もまた、第百二十七話までダスビダーニャ(さよならだ)」

ダスビダーニャ!次回もお楽しみに
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