超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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お待たせしました。
今年で艦これ五周年記念と言うめでたい日ですね。
本作品も恥じないように、頑張っていきます。

では予告通り、某戦争映画に似たこの砲台要塞の攻略に伴い、日本軍の快進撃をお送りします。なおこの要塞攻略には、とあるメンバーが活躍しますのでお楽しみくださいませ。

灰田「なお連邦軍の加農砲の正体も分かりますので、こちらも然り」

なお遅れながらですが、今回でUA50000以上突破しました。
いつも応援ありがとうございます。

では気分を改めて、予告通り……

作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』


第百二十九話:砲台要塞を撃破せよ!

日本合同部隊の戦闘は、激しさを増した。

かつてここも絶対国防圏とも言われた、このサイパン諸島でも日米の両軍が激戦を繰り広げた。

今は日本合同部隊が『地上の楽園』と名付けられた連邦軍最後の拠点で行われると言う皮肉もあった。

 

そして、ついに《リーゼ・ファウスト》と言う連邦軍が名付けた加農砲が、猛然と火を吹いた。

砲声が轟き、日本合同部隊に襲い掛かった。

弾着の火が咲く。同時に周囲にいた歩兵部隊を巨人の鉄拳が払い退けるように吹き飛ばす。

一度ならず、二度も、三度も地上に、巨人の拳骨が上空から降り注いだかのように大地を揺るがす衝撃波も伝わる。

それでも、戦車部隊や航空部隊に守られた日本合同歩兵部隊は怯まず前進し続ける。

負傷兵は、自衛隊とTJS社の衛生兵たちが治療して、護送用装甲車を運用して、素早く後方へ下げる。

四式戦車改が至近弾を喰らい、砲弾で出来た穴に落ちて擱座した。

自衛隊とTJS社の戦車回収車率いる支援後方部隊は後ろで待機しているため、それまで待機しなければならない。

 

自衛隊とTJS社の合同部隊は、一斉に突っ込んだ。

連邦歩兵部隊指揮官が青竜刀を抜刀とともに、雄叫びを挙げた。勢い付いた連邦歩兵部隊も突撃した。

89式やM4A1、MINIMIなどの分隊支援火器を携えた日本合同部隊が連邦歩兵部隊を薙ぎ倒すように突撃する。

連邦歩兵部隊も同じように蹴散らさんと言う勢いで射撃する。

 

味方の援護射撃の最中で、煙幕を利用して爆薬を携えた工兵部隊たちが有刺鉄線を張り巡らして構築―――対人障害として厄介な鉄条網や対人・対戦車地雷など、自分たちの前進に阻む障害物を除去する。

その先に抵抗する連邦機銃陣地は、84mm無反動砲《カールグスタフ》や01式対戦車誘導弾などといった重火器で陣地ごと吹き飛ばした。

 

「敵機が来たぞ!」

 

上空からは赤城たちの《天雷改》や《轟天改》、F-86《セイバー》によるロケット弾や対戦車機関砲、機銃掃射に伴い、《彗星一二型甲》と《流星改》部隊及び、A-1《スカイレイダー》と《ソードフィッシュ》による空爆が襲来する。

補給を終えたF/A-18Eに続き、F-14Dと、TJS社のF-35部隊の猛攻撃も受けるのだから、ひとたまりもない。

 

しかし、いくら航空攻撃でもこの砲台要塞だけは損傷を与えることが出来なかった。

掩蔽壕に守られている所以に、いくら攻撃しても効果は乏しい結果となった。

 

「見たか、ジャップども。貴様らごときに連邦の牙城を崩せるものか!もっと撃ちまくれ、ジャップ狩りだ!

この《リーゼ・ファウスト》こと、我が連邦軍が開発した25式173mm加農砲で蹴散らしてくれる!」

 

この加農砲は、かつて旧軍にて制式採用されていた《八九式十五糎加農砲》や《九二式十糎加農砲》などの旧軍の加農砲を模倣している。

現代の牽引砲技術も加えており、口径はむろん、連射速度や攻撃力、そして射程距離も大幅に向上に成功することが出来た。

しかし、あまりにも高価な重砲且つ、少数のみ配備されているため、連邦軍にとっては貴重な対戦車火器でもあり、精密に製造された加農砲でもある。

 

砲台要塞は簡単に破壊されないように、敵ミサイルや航空爆弾、戦車砲弾などの攻撃にも耐え切れる強靭なコンクリート構造とともに、敵機襲来に備えた対空兵器、敵歩兵部隊を掃射するトーチカや機関銃座、野砲陣地、さらに容易に近付けないように、前方には対戦車用に配置された鉄骨と対歩兵用の鉄条網地帯も設けている。

 

「よし!どんどん砲撃を加えろ!」

 

トーマス連邦指揮官の言葉に応じて、砲兵たちは25式 173mm加農砲《リーゼ・ファウスト》に、榴弾を装填する。

観測員の伝言を聞くと、撃てと号令すると言う精密機械のように行う。

電探で観測された射撃データが、最寄りの要塞射撃指揮所に転送される。

測距データが駆け抜け、これを砲測で受け取った射撃手が、砲の方位、仰角を調整する。

地下に設えた弾薬庫から、補充の弾薬が給弾レールに乗って運び込まれるから隙が生まれないのだ。

 

狙いを定め、戦車及び、歩兵集団の真ん中に目掛けて引き金を引いた。

腹に堪える砲声とともに、再び砲口から火が吹いた。

 

それを合図に周囲に配備しているM119A3 105mm榴弾砲部隊もオレンジ色の発砲焔とともに、榴弾砲を叩き出す。

ソ連軍は砲兵力に注ぐように、今の連邦軍もまたかつてのソ連軍を模倣している。

砲兵は戦場の女神。そう公言していたソ連砲兵部隊は最強を誇っていたと過言ではない。

凄まじい砲撃が、緊張を吹き飛ばしてぶちまけられると思うと、戦意が高揚した。

数十発の榴弾砲が着弾した瞬間、火焔地獄が繰り広げられた。

歩兵や戦車部隊を襲いかかる。なおも着弾区域から免れた戦車部隊が、歩兵部隊を守りながら前進して行く。

 

「怯むな!前進!」

 

砲台要塞に近づいていく自衛隊・TJS社の両軍は、連邦歩兵部隊の脅威を排除しつつ、前進して行く。

全員が遮蔽物を利用して、要塞付近を死守している連邦歩兵部隊と銃撃戦を展開していた。

ここを排除しなければ、大隊はおろか、後方部隊の連中も攻略することも出来ないから、前線にいる自分たちが攻略しなければならない。

双眼鏡から見える鉄の城壁とも言える、砲台要塞からはなおも砲火は止むことはない。

後方にいる部隊が出血を伴いながら、前進し続けている。

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!貴様ら低脳な黄色い猿どもが難攻不落且つ、神の要塞を破壊することなど不可能なのだ!ハハハハハハッ!」

 

トーマス連邦指揮官は嘲笑いつつ、豪語した。

 

「神の拳で、正義である我々の神罰の前にひれ伏すのだ!連中をゴミのように吹き飛ばし続けろ!」

 

彼の言葉は、戦地に火焔の渦を告げる預言者のように実現した。

榴弾の豪雨に見舞われ、着弾の跡も次々と出来ていくほど砲撃は勢いを増していく。

勢いの乗った連邦野砲部隊もだが、自衛隊及び、TJS社による両軍の自走砲部隊なども同じく撃ち続ける。

しかし、見晴らしも良く、大量の自走砲や野砲部隊を持つ連邦軍をいくら潰しても切りがない。

戦意を削ぐには、あの砲台要塞を潰す必要があった。

 

「艦隊に連絡!艦砲射撃で敵の砲台要塞を潰せ!」

 

これを見抜いた前線部隊指揮官・加納陸将は、双眼鏡を片手に命じた。

こちらには、座標を伝える通信兵が傍にいる。

 

「目標座標D-1 右700 標高050!」

 

加納は地図を広げて、通信兵に目標座標を伝える。

 

「早く伝えるんだ!キムラ大尉。ここの要塞さえ潰せば連中の士気は低下するからな!」

 

キムラ大尉は、了解と返答して座標を伝える。

 

「アリゾナ!アリゾナ!」

 

独特の言葉、元より訛りが混じった英語で無線機に通信を発した。

当然この無線内容は、連邦軍に傍受される。

 

「指揮官殿!」

 

砲台要塞防衛を務めるトーチカが、無線機で傍受したことを報告する。

 

「無線のなかで喋っていますが、英語でしょうか?」

 

指揮官である少尉は、首を傾げながら耳を澄ましたが、独特の訛りが混じった英語を聞いたが理解することが出来なかった。

しかし、一部の者たち、その通信兵部隊には理解することが出来る内容だった。

リレー方式で後方に砲弾で出来た穴に立て籠もる別の通信兵に通達され、そして湾内にいる秀真たち連合艦隊に通達された。

とある艦内では通信係員が、通信内容をメモ用紙に書き込み、傍にいた別の通信係員に渡した。その内容を理解した彼は、地図に目標座標を復唱した。

 

「目標座標D-1 右700 標高050!」

 

キムラ大尉たちのリレー方式で伝わるその通達を聞いた者たちこと大和及び、アイオワたちは、ニッと唇を矢型に変えた。

 

「アイオワさん、行きますよ?」

 

「そうね、大和……さぁ、私たちの火力、見せてあげるわ……!」

 

音を鳴らしながら、砲塔は旋回する。

湾内に待機している大和たちは、目標座標たる連邦軍の砲台要塞に照準を合わせた。

各砲塔にいる艤装妖精たちも送られてきたデータを調整しつつ、砲身に徹甲弾を装填する。

全ての砲身が側的どおり、敵砲台要塞に指向したと同時に、射撃妖精が満を持して引き金を引いた。

送られた電流は、装薬を爆燃させて、2トン近くの徹甲弾を叩き出す。

 

「全砲門、撃ち方始め!」

 

「Open firing!(撃ち方始め!)」

 

一瞬の鳴動に伴い、腹に堪える轟音。

各砲塔弾は1発ずつの斉射だが、分厚い装甲板に囲まれても耳も聾する雄叫びが、大和・アイオワを震わせる。

 

「我々もいくぞ!全主砲、一斉射だ。全ての連邦軍を薙ぎ払え!」

 

「もちろん行くわ!Feu!Feu!(撃て、撃て!)」

 

「榛名、全力で撃ちます!」

 

「私も気合い入れて、撃ちます!」

 

同時に武蔵と、リシュリュー、榛名、比叡の砲塔も咆えた。

多数の徹甲弾が、大気を揉み切りつつ飛翔して、敵砲台要塞に向かって駆け巡る。

 

「弾着まで、あと30秒……だんちゃーく!」

 

大和の声と同時に―――

砲台要塞の周囲で死守した機銃陣地及び、コンクリートで堅固に構築した小型のトーチカですら容易く破壊された。

その証拠に、細かい黒煙と一緒にオレンジ色の火柱がいくつも立ち上がった。

トーチカ内に立て籠もっていた砲兵部隊及び、機関銃兵たちなどは火中の華に巻き込まれて即死した。

次々と各連邦陣地が爆砕され、コンクリートの破片が飛翔を上げて、戦場に散っていく。

この分では攻撃力を削ぎ落とし、攻略部隊が進撃しやすくなる。

各所とも燃える松明と化しながらも効果抜群だったが、主力として配置している《リーゼ・ファウスト》を潰すことは出来なかった。

加納は再び目標座標を修正するように、指示を出す。

 

「右200に修正、上050 効力射!」

 

「了解しました」

 

再びキムラ大尉は、独特の訛りが混じった英語を発して、リレー方式で艦砲射撃を要請する。

このキムラ大尉は、ツルタ少佐たちと同じく灰田が用意した超人部隊で編成された通信部隊である。

かつてナバホ族や、他の先住部族と同様に、米軍兵として第一及び、二次の両世界大戦に徴用され、『コードトーカー』として活躍した通信部隊を模倣した部隊である。

暗号と言うものは複雑なものほど作成や解読に時間が掛かるため、史実では日本軍も最後までナバホ語通信の解読に成功することが出来なかった。

逆に日本軍も模倣して、早口の薩摩方言を使用したが、不運にも加治木町に縁がある日系アメリカ人の伊丹明によって、最終的に薩隅方言だと特定、解読されたと言われる。

そういうことも知らずに、砲台要塞に立て籠もっている連邦軍は狼狽する者もいれば、反撃をし続けている者たちと混沌していた。

 

再び、目標座標を聞いたアイオワは砲身を取り上げて効力射を開始した。

 

「Let’s drop some lead those mother!(痛いのをぶっ食らわせるわよ!)」

 

渾身の一撃で、敵砲台要塞を打ち砕かんと斉射した。

再び迸る巨大な火焔の影響で、海面が炎の色を映して赤く染まり、轟音に混じった爆風を受けてさざ波が立った。落雷のような砲声が鼓膜の奥まで聾した。

大気を熱するように、ジャイロ効果とともに、回転を増した徹甲弾は機銃陣地を粉砕した。

機関銃や小銃を捨ててでも逃げようとした連邦軍兵士たちは、逃げること間もなく戦死した。

 

未だに地獄の業火に伴い、日本軍に神の裁きを、と自惚れているトーマス指揮官や連邦砲兵部隊などが立て籠もっている砲台要塞に向かって、大和・アイオワたちが撃ち放った数発の徹甲弾が飛翔した。

 

「撃てぇーーー!!!」

 

トーマスの号令と引き換えに、25式173mm加農砲《リーゼ・ファウスト》がそびえ立つ砲台要塞は火花とともに、地獄の業火を模した爆発に巻き込まれて吹き飛んだ。

さしもの砲台要塞も、大和・アイオワたちなどが持つ各種砲塔は分厚い敵戦艦などを撃ち抜くため、敵艦の心臓部を破壊するために造られた徹甲弾を跳ね返すことは出来なかった。

 

敵砲台要塞沈黙。海上から眩い爆焔を確認した大和・アイオワたちは歓喜した。

 

「やりましたね、アイオワさん」

 

「Thanks!ヤマト。あなたも中々よ!」

 

むろん彼女たちだけでなく、秀真・古鷹たち、連合艦隊及びTJS艦隊、そして両攻略部隊も然り。

 

「重畳の結果だな、良いぞ!」

 

「これで攻略部隊の進攻しやすくなりましたね、提督」

 

「ああ、そうだな。古鷹」

 

敵砲台要塞を撃破したおかげで、連邦軍の攻撃力及び、士気は低下した。

生き残った要塞やトーチカなどの陣地は、補給し終えた赤城や《アカギ》、TJSの艦載機や攻撃ヘリ部隊の猛攻を受けて壊滅的なダメージを受けた。

連邦軍もどうにか自分たちのものだった飛行場を奪回しようと、少数のトラックや装甲車部隊を中心とした増援部隊を出したが、制空権とともに、制海権を失った彼らは上空からでも、海上からの攻撃によりいたずらに被害を出したに過ぎなかった。

 

秀真の狙い通り、防御陣地などを張っていた連邦軍との戦闘は膠着し始めた。

分厚い防衛線では対戦車及び、対人地雷も敷いている可能性も高いため、無暗な前進は危険を伴うため、自走砲部隊や工兵部隊などがこれらを除去する。

 

両軍の修理班と、衛生部隊も多忙を極まる。

負傷者は沖で待機している病院船などで送られて、さらに船内で治療したりなどを繰り返すと言う時間との勝負も伴っているからだ。

 

これだけで日が暮れて、双方の戦闘は自然と終息した。

 

明日には両軍のC-130輸送機を中心とした輸送部隊及び、航空部隊が到着する。

2日後には速吸率いる海上輸送部隊と、武蔵率いる支援艦隊などが到着する予定だ。

合同部隊の補給物資とともに、増援部隊なども充実している。

 

つまり2日後には、連邦軍は包囲されたも同然となってくるのである。

 

攻勢をかけるのは、それからだ。

 

しかし、秀真たちは連邦軍に休息の暇を与えない。

彼らに恐怖を植え付けるために、とある作戦を開始するのだった……




今回は、とあるメンバーとは、『潜水空母イ2000』で活躍した超人部隊です。
彼らもまた特殊能力で仲間たちと交信する場面がありましたので、決して解読されない暗号などを持っています。

灰田「彼らで米本土強襲したのはいうまでもありませんが」

《リーゼ・ファウスト》は、『砂漠の獅子-ドイツ軍4号戦車1942』で終盤に登場した自走臼砲の名前を拝借しています。
中里融司先生が最後に原作を務めた作品でもあります。
アイオワさんが言った英語の台詞は『バトルシップ』の元ミズーリ号のおじいちゃんが言ったから。
最近こういう話をすると、某笑顔サイトで見つけたゆっくり実況、架空戦記小説を紹介する動画を思い出します。
いろいろな架空戦記作者が出版した作品があり、面白かったです。
なお、田中光二先生の作品も紹介されていたことも嬉しかったです。

灰田「私は、某アイドルマスターの社長さんみたいに影だけでしたが」

漫画版によって違いますから、仕方ないねぇ(兄貴ふうに)
私は『天空の要塞』の灰田さんが一番理想的ですね。

灰田「本作及び、第六戦隊と!でも、こうした架空戦記ネタを入れていますので、見てにんまりとすることもありますのでお楽しみください」

では、次回は……

次回は少しだけ恐怖の夜に伴い、二日後の戦闘を描きます。
この夜襲で、とある作戦を行ないますのでお楽しみください。
なお、なおいつも通りですが、同時連載『第六戦隊と!』の更新で遅れることもありますがご了承ください。先ほども述べた通り、あと少しで最終回を迎えますが、自分のペースで執筆していきますので最後までお楽しみください。

灰田「それでは切りの良いところになりましたので、次回もまた、第百三十話までダスビダーニャ(さよならだ)」

ダスビダーニャ!次回もお楽しみに
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