超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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お待たせしました。
色々遅れて申し訳ありませんでした。
食糧回収イベントに伴い、いろいろな事がありましたので。

灰田「今のところお米の回収率が高い所以に、梅干しやお茶、海苔も地道に集めていきましょう」

なおお気に入り数110になりました。やりました(加賀ふうに)
皆様の応援、いつもありがとうございます。

では気分を改めて、予告通り……

作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』



第百三十話:恐怖の妖光

戦闘が終了した連邦軍は、再び明日の戦闘に備えて休息に伴い、出来る限り地雷原を作るように命じた。

夜間に対人及び、対戦車地雷を埋めるのは危険な作業だが、時間がないため致し方ない。

連邦工兵と、第二次世界大戦でも活躍した米軍の《シービーズ》のような建設作業を得意とする連邦建設部隊とともに、パワーシャベルを持ち出して共同作業を行った。

因みに隊章はスパナとハンマー、そして機関銃を持っている蜜蜂が特徴である。

なお《シービーズ》は海兵隊の上陸同様に上陸、最前線で建設作業をすると同時に、道路や鉄道、兵舎・燃料タンク・野戦病院、その他生活用品まで何でもつくれる技術屋が揃っている。

ただし連邦軍は、必要なシャベルカーやブルドーザーなどの重機は、全て日本軍の空爆や艦砲射撃により、友軍機ともども破壊されたため、今は旧軍同様に手作業による塹壕や地雷原作りのみだ。

ともあれ共同作業により、地雷原だけでなく、敵戦車部隊の襲撃に備えて対戦車壕も作った。

 

航空機は前に述べた通り、日本軍の航空機部隊によって、無惨にも全て破壊されてしまった。

飛行場は、敵空挺部隊の奇襲攻撃を受けた直後、占領された。後に修復後、数機の爆撃機やヘリ部隊が駐機しているらしい。

そして海岸に停泊及び、警備などに務めた艦艇も同じ運命を辿った。元より小型艦艇ではとても日本の連合艦隊には敵わない。赤子当然だった。

それに双方を喪失したら、負けたも同然である。

制空権及び、制海権があれば食い止められたのに、とスチルウェス中将は痛切に願った。

 

第二次世界大戦、ベトナム戦争や湾岸戦争など、今日までの戦争でも双方を握ることによって、勝敗を左右するとも言え、過去から現代、そして未来でも変わることはない、と言うぐらい重要事項でもある。

 

温存しているマリアナ諸島所属の航空部隊は呼べないとなればサイパン諸島の陥落及び、降伏することも由々しき問題だったが、新たなる問題も夜に出てきたのだった……

 

スナイパーによる夜襲だった。

 

実は秀真は、加納陸将に、各軍からスナイパー小隊による夜襲を進言した。

夜襲は史実でも日本軍の御家芸でもあり、米軍は散々な目に遭い、レーダーを備えるまでは夜襲や、海上の夜戦でも日本軍が優位でもあった。

初めてこの戦法に遭遇したガナルカナル諸島に上陸した米軍はノイローゼ気味になり、同士討ちも多かった。

現代でも受け継がれており、日米共同訓練で米軍兵士たちからは『忍者』と言われ、彼らを驚愕させた。

暗視ゴーグルを装備した各スナイパー小隊が、敵戦線後方に潜入して、暗闇のなかを自由自在に動き回り、連邦将校など階級の高い指揮官を狙撃した。

スナイパーと言う者たちは『戦場の死神』と異名を持ち恐れられていた。同時に憎まれる存在だった。

ギリースーツを身に纏い、遠距離から狙い撃ち、そして精密機械の如く、正確無比に相手を葬るから恐ろしいことはない。

 

自衛隊が制式採用している《対人狙撃銃》こと、M24 SWSボルトアクション式狙撃銃とともに―――

一部の特殊作戦群が制式採用しているバレット社製対物ライフルこと、バレットM82A3を携えている。

そして各狙撃銃には静粛性や被弾率回避などを高めるために、銃口にはサプレッサーも装着している。

これらを携えた狙撃手、観測手たちはギリースーツを含む隠密行動用戦闘装着セットを身に纏い、さらに顔には迷彩色をペイント、そして全員が暗視ゴーグルを装着している。

 

静寂な夜は一瞬にして、恐怖の夜に変貌した。

いきなり赤ワインとフランス料理を食べて心身共々、満喫していた連邦指揮官のひとりが、狙撃されたのだ。

しかもひとりだけでなく、ひとり、またひとりと階級が高い者たちが狙われた。

迎撃しようにも目に見えないスナイパーは巧みであり、ひっそりと暗い森のなかに消えていく。

追撃に出た連邦偵察部隊も返り討ちにされてしまい、生き残っても恐怖を覚えて身動きが取れなくなるほどの始末だった。

これにより、各連邦軍兵士たちは恐怖で眠れない夜を過ごすことになった。

 

秀真は、連邦軍を休ませる気はない。

戦場の死神とも言われるスナイパーの影に怯えさせて、眠れぬ夜を過ごさせる心理作戦で疲労させる。

それが日本を裏切り、多くの血を流させ、そして世界征服を目論んだ侵略者及び、裏切り者たちの受けるべき報いでもあるのだ、と秀真は呟いた。

さらに各特殊部隊にレーザー照射装置を持たせて、連邦軍の補給物資がある重要拠点を狙い定めて、これらを各自走砲や砲兵部隊が、M712《カッパーヘッド》レーザー誘導式砲弾などを装填して、送られて来た座標ポイントに向かって、ピンポイント射撃で破壊した。

武器及び弾薬庫はむろん、特に食料や医療品を徹底的に破壊するように命じた。

敵の継戦能力を断ち切るには、後者の損害の方が効率的であり、さらに士気崩壊を導かせるには有効な戦法でもある。

史実でも米軍は散々と言ってもよく、日本軍の夜襲に悩まされた。

ガダルカナル諸島やニューギニア戦線、ペリリュー島、硫黄島、そして沖縄戦線でも日本軍の夜襲は恐怖そのものでもあった。

音もなく歩哨兵の背後から喉を切り、数人の米軍兵士たちがやられ、朝になると仲間の死体を目にした米軍兵士たちは狼狽した。

忍者のごとく、静かなる夜襲を受けた米軍は日本軍兵士たちを倒そうと血眼になった挙げ句、同士討ちになることも珍しくなかった。

 

破壊された重要拠点がから立ち上がる火柱が目印となり、海上で待機していた秀真・古鷹たち率いる連合艦隊の艦砲射撃が開始された。

古鷹・加古・青葉・衣笠率いる重巡部隊から、大和・アイオワ率いる戦艦部隊の徹甲弾及び、三式弾は重要拠点にいた連邦軍を吹き飛ばした。

その効果は空爆にも等しく、森林や草原地帯などを煉獄の炎は全てを焼き尽くし、多くの連邦軍兵士たちに恐怖を植え付けた。

特に連邦義勇兵など素人集団が狼狽した。

何しろ日常でも平和ボケ及び、日本を潰すために暴力革命や罵声などを掲げていた者たちが戦場に立つだけのまともな訓練を受けておらず、戦場において怯える、泣き叫ぶ、その場にうずくまる、武器を捨てて逃亡を図る者などもおり感情の変化が激しい者たちの集まりだった。

普段から反日を掲げて、日本をこの地上から無くすために費やした同情も欠片もない哀れな連中の醜態だった。

さらに苛立った連邦指揮官たちが、部下たちに総括及び、粛清をしたために二次被害が生じた。

攻撃を受けているのにも関わらず、総括中に地獄の業火のごとく、三式弾のなかに大量に内包された焼夷弾子が炸裂すると、総括行為中の連邦軍指揮官や敵前逃亡中の連邦軍兵士たちなど誰彼も関係なく襲い掛かるからひと堪りもない。

同じように降り注ぐ徹甲弾も、野戦司令部や山積みの補給物資、弾薬庫などを破壊し尽くす。

各夜戦司令部や補給物資貯蔵庫など重要拠点を初日から失ったのは陸上だけでなく、海上でも同じ目に遭っていた。

 

スチルウェルが、空中及び、海上でも良いからこの窮状を打開すべく援軍を要請するように訴えたので、中岡たちは援軍を送るため、夜間に護衛艦に輸送船団を守らせて、強引に補給することを決定した。

その夜間、日本軍がサイパン諸島に気を取られている間ならば、大丈夫だろうと出港した。

補給物資を満載した輸送船5隻とともに出港した、護衛艦群は心細いものだった。

護衛艦と言え、ほとんどが攻撃力の乏しい連邦砲艦群や輸送船に武装を駆逐艦並みに取り付けた武装輸送船と言ったものである。

航空機及び、艦娘、そして潜水艦などの攻撃がいつ襲ってくるか分からないのにも関わらず任務を全うすることが軍隊である。

島の味方には連絡をしているので、待機している友軍からの誤射はない。

 

しかし、海上封鎖任務を務めるステルス原潜《海龍》部隊がこれらを捕捉した。

眼下からサイパン諸島を目指すであろうと思われる輸送船団に対して、艦長・小菅二佐は躊躇うことなく攻撃命令を下した。

各《海龍》部隊は、羊を襲う狼の群れを思わせるように襲い掛かった。

撃ち放ったのは音響ホーミング魚雷だから、回避行動をすることなく瞬く間に連邦輸送船は撃沈された。

対潜を得意とする駆逐艦などもいないため、狩り放題である。

燃え盛る輸送船団及び、護衛艦を殲滅した《海龍》部隊の仕事は、瞬きする間に狩りと言う名の仕事を終えた。

空中の方も然り。マリアナ諸島から出た12機のMi-17《ヒップH》部隊には歩兵部隊を乗せ、日本軍の後方に奇襲攻撃を実施した。

しかし、護衛の戦闘機など付けず、またヘリ編隊が300メートル以上の高度を飛行したため、自衛隊・TJS両軍の対空レーダーにキャッチされた。

これを迎撃するために、両軍の戦闘機部隊による迎撃を受けて、全機撃墜と言う最悪な結果に終わった。

これにより、海上からも、空中からの強行輸送作戦は挫折したのである。

 

そして止めと言わんばかりに、島民たちによる騒動が起きたのだった。

連邦MPや親衛隊に『敵性行為あり』や『レイシスト』、『ネトウヨ』などと、連邦軍が崇拝するかの有名な独裁者のひとり、カンボジアを恐怖のどん底に突き落としたポル・ポトのように次々と理不尽なレッテルを貼り付けて、連邦新鋭赤軍などに睨まれた男たちは、各キャンプ(と言う名の収容所)に放り込まれていたが、女、子ども、老人たちが騒ぎ出したのである。

一部は連邦警備兵たちを殺害、鹵獲した銃器を手にして襲撃する元軍人たちと、手製の火焔ビンなどを使用して放火する少年少女たちもいた。

なかには、単独でロケットランチャーや軽機などをぶっ放す者もいたと言う。

スチルウェル中将は、次々と報告される知らせを聞いてショックを受けた。

夜襲に反乱など、祖国の多民族や国民たちと同じように起こすとは、と内心に呟いたのだった……

 

 

 

翌日―――

夜明け。連邦軍にとって、恐怖の一夜が終えた。

多くの者たちは、恐怖の一夜に伴い、味方による粛正も起きたため、各補給物資にも損害を被った。

各連邦将校や指揮官もトイレをするために起き上がり、報告のために移動した最中、頭部及び、胴体に銃弾が命中して死亡することが多かった。

特に階級の高い大隊指揮官など、佐官たちが狙撃されたため、司令塔を失ってしまった。

援軍中止報告に伴い、夜間砲撃、住民たちによるレジスタンス攻撃などにより、精神的に追い詰められた。

 

秀真たちの読み通り、心理戦が成功したのだ。

 

日本・TJS両司令部にとって最大の関心は、各増援部隊とともに、補給物資を運んでくるC-130輸送機部隊が無事に着陸出来るかどうかに掛かっていた……

修復された滑走路は念入りにチェックされて、着陸に支障がないことは確認済みである。

こちらには陸自の99式自走155mm榴弾砲と、長射程の阻止砲撃用及び、対地制圧を得意とする《MLRS》とともに、TJS軍のカエサル装輪自走榴弾砲やアーチャー装輪自走榴弾砲率いる自走砲部隊、そして155mm榴弾砲 FH70を中心とした両軍の榴弾砲部隊も展開している。

しかし、着陸する輸送機部隊を狙って、連邦軍がここを砲撃しに来ることは確かだ。

 

これを排除しなければならない。

加納陸将は赤城たち率いる空母機動部隊、《アカギ》筆頭の空母戦闘群、TJS海軍に再び航空支援及び、そして古鷹たち率いる連合艦隊に艦砲射撃を要請した。

これに応えた、彼女たちは各攻撃部隊を発艦させた。

空を覆い尽くす各攻撃部隊は、敵防衛線後方の野砲及び、高射砲陣地とおぼしき場所に空対地ミサイルや航空爆弾、ロケット弾、機銃や機関砲弾などを大量に撃ち込んだ。

そして残党掃射ともいうべき、海上にいた秀真・古鷹たち率いる連合艦隊の徹甲弾や三式弾による対地制圧射撃も行なった。

再び来た悪夢だ、と連邦軍兵士たちは脱兎のごとく、逃げ出した。

しかし逃げられることなく、昨夜のように恐怖の弾幕とも言える砲弾の豪雨が降り注ぎ、生き残った連邦軍各陣地や地雷原、地下壕などを跡形もなく吹き飛ばした。

特に大和やアイオワたち率いる戦艦部隊の打撃力が凄まじい艦砲射撃は効いた。

なにしろ上空から、全てを焦土化せんと神の雷槌のように、天誅を喰らわした。

所々出来る地獄の業火に似た火柱と伴い、衝撃波で陣地も兵器、そして連邦兵士たちも巻き添えにして消滅した。

しかし、赤城たちの航空攻撃及び、古鷹たちの艦砲射撃を受けたのにも関わらず、数え切れるほど、少数の連邦軍榴弾砲や自走砲、高射砲、迫撃砲が生き残っていた。

至極、悪運強く往生際が悪い連邦軍ならではかもしれない……




今回は心理及び、精神的に追い込む各夜襲をお送りしました。
なお連邦軍の空輸の元ネタは、第四次中東戦争時にエジプト軍がイスラエル軍の後方を強襲すべく実行した作戦です。上空掩護もなし且つ、低空飛行しなかったそうです。
TF777でも救助作戦失敗するほど運用がガサツ……最近は米軍や英国の特殊部隊の共同訓練を受けて汚名挽回に向けてしていますが、印象がね……

灰田「対してイスラエル軍は、ヘリ運用がとても上手く反撃の一歩に貢献したと言われています。上空掩護及び、地上軍の支援攻撃を上手く使っているからこそ作戦は成功するものですね」

制空権及び、制海権を失えば負けたも当然ですよ。
ましてや夜襲を喰らえば、尚更ね。
今回のイベントでも、深海棲艦たち食料だけ奪っていくと、連邦軍のように内部に裏切り者がいるのじゃないかと思いますね。

神通「食糧回収は、この神通におまかせ下さい。提督」←久々の登場

神通さん、小説や資料集め補佐ととして頑張っていますが、無理しないでくださいね。
水雷魂も敵に見せて、古鷹たちとともに奪還しています。

神通「第二水雷戦隊旗艦として、おまかせ下さい!」

単発任務で入手できる四連装酸素魚雷後記型及び、試製カタパルト入手まで地道に頑張りましょう。

灰田「では、次回の予告と参りましょうか。次回は拡大する戦線、どのような展開を迎えるかと言う話に伴い、連邦軍をまた徹底的に追い詰める回でもあります」

なお、なおいつも通りですが、同時連載『第六戦隊と!』の更新で遅れることもありますがご了承ください。先ほども述べた通り、あと少しで最終回を迎えますが、自分のペースで執筆していきますので最後までお楽しみください。

灰田「それでは切りの良いところになりましたので、次回もまた、第百三十一話までダスビダーニャ(さよならだ)」

神通「ダスビダーニャ!イベント頑張りましょうね♪」

ダスビダーニャ!次回もお楽しみに
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