超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》 作:SEALs
今回は一部変更していますが、予告通りあの重戦車師団が出現しますのでお楽しみくださいませ。
灰田「今回のサブタイトルのように、どんな時でも奇跡を信じて行きましょう」
では、改めて……
作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』
釧路沿岸地帯
時刻 0800
彼らが通ると同時に市街地を駆け抜ける風は、鋼鉄や硝煙、火薬の匂いを孕んでいた。
連邦軍は、連戦連敗の腹いせとして釧路町や住宅街などにいる民間人ごと、戦車と野砲部隊による砲撃に加えて、連邦軍歩兵部隊が無差別攻撃を展開していた。
「俺たちは米軍よりも強い世界最強の連邦軍兵士様だ!ジャップは屠殺場行きの家畜のように大人しく殺されろ!」
「俺たちの戦争は正しき戦争であり、綺麗な戦争だ!中岡大統領様の御告げは神の御告げだ!」
「女や貴金属など金目のものは、全て俺たちが頂いた!」
毛沢東などろくでなしな独裁者たちを心酔して止まない、おぞましい大虐殺事件、通州事件・南京事件・尼港事件から、チベットやウイグルで生きたまま婦女子や子どもで言えども生きている人間の肉をそぎ落とす凌遅刑などの拷問をするために連行及び、少女たちを強制的に慰安婦にして強姦から殺害、そして強制不妊手術など非人道的な行為を行なった中国軍のようなサイコパスたちに―――
「チョッパリが死ぬまで集団で鈍器などで撲殺、または溺れた犬を棒で叩くようにチョッパリを落として、仕上げに手榴弾を落とせ!」
「ジャップのホーム焼きだ。連邦軍秘伝の放火でうるさい黄色い猿どもを家ごと焼くが決めてなのさ!」
「だから、薄汚いジャップどもは世界の害虫。もう一度洞窟に住む猿に戻るのがお似合いさ!これは世界常識である!」
ベトナム戦争でベトナム人の村を襲撃し、民家ごと放火及び、焼死させる。女性から子どもまで強姦や四股を切断及び、無抵抗な女性や子どもを井戸に落とし、助けを求める声を無視して手榴弾を投げ込み、 死んだ者の目玉を取ってアルコール漬けにしたり、または、片方の耳だけを切って集めて針金に通して、幕舎前に掛けたりする韓国軍のように行う者たちもいれば―――
「治療してやんよ。この銃剣やナイフで全身を切り刻むか、死ぬまで刺し殺すのが優しい治療方法さ!」
「よくも中岡大統領様と俺たちの悪口言ったな!だから死刑や!」
「中岡大統領様と連邦共和国的優しさで、幸せ抱いて、誰もが全員あの世行き!あはははははは!」
そして彼らが大好きなポル・ポトの理不尽なレッテル貼りによる殺害に伴い、その私兵部隊でもある少年兵たちなどが行った手術、患者たちの傷口を思い切り引っ張ったり、適当にメスで身体を切ったりとリアルお医者さんごっこを、ポル・ポト政権の不平不満など呟いたら強制的に収容所に連行し、収容所にいる少年看守たちの拷問が待っている。
老人、病人、女関係なく、ペンチで乳首を引きちぎり棒で死ぬまで叩き続けると言うゲーム感覚で人を虐殺する。
そのうえ、火炎放射器による放火、集団暴行、無抵抗な人々を虐殺して身に付けていた戦利品と称して貴金属類や食料の強奪などを行なった彼らも、また同じ人間とは思えない残虐行為をし続けながら進撃して行く。
「空からの贈り物だ。たっぷり喰らいやがれ!」
「起床ロケット弾だ!朝食代わりに喰らいな!」
地上部隊に続き、上空には爆装したJ-31戦闘機部隊とともに、空飛ぶ円盤に似たVZ-18《アブロカーⅡ》戦闘攻撃機が放ったロケット弾が住宅街を破壊した。
「ハンティングの時間だ!」
「避難の妨害は、大震災時からのお手のもの!」
「これはアンドルフ・ヒトラーたちの天災であり、我々は悪くない」
「まるで家畜の屠殺場と温泉街に来たみたいですね」
釧路空港から偶然に駐機していた夕日航洋の報道ヘリ―――3機のベル412及び、民間用ヘリとして運用されていたMi-8《ヒップ》2機を確保した。
これらには機動歩兵部隊が搭乗するヘリとして運用されており、両機の扉付近に取り付けたバンジーコード(ゴムワイヤー)で吊るし、固定されたM134《ミニガン》による機銃掃射に伴い、MADS(迫撃砲弾空中撒布システム)と言う81mm迫撃砲弾をヘリから投下するもので、ヘリのキャビン内に滑り台式投下装置を設置するだけで、爆撃機のような働きを見せる。
迫撃砲弾の豪雨を降らせて、『神罰だ!』と嘲笑いながら空爆して行く。
彼らからすれば遊びで、人を殺すのが何よりも楽しみであった。
「誰か助けてくれ!」
「もうおしまいだ!」
「連邦軍の襲来だ!」
逃げ遅れた人々は、この世の終わりか、と思えた。
連邦軍の奇襲攻撃は、WWⅡで起きた有名な事件『ロサンゼルスの戦い』を模倣するような出来事だった。
人々は日本軍の襲撃だと騒動し、米陸軍は対空砲火を中心とした『迎撃戦』を展開、その模様はラジオ中継されアメリカ西海岸のみならずアメリカ全土をパニック状態に陥れた。当初は日本海軍の襲撃だと思われたが、この当時、日本潜水艦部隊はロサンゼルスに展開しておらず、今でもこの騒動の真相は未だ不明である。
一説では未確認飛行物体、UFOによる、地球外生命体の襲撃とも言われる。
「……さあ、愚息で哀れな北海道市民たちよ。この私を北海道の救世主、または北海道共和国建国の父と崇め、救いを求めなさい!」
戦車隊などに守られ、自分たち専用車こと、T-90戦車に乗車する鳥嶋大将は、拡声器を使って高らかに宣言した。
「北海道共和国建国の父である国王を崇め、救いを求めないと反逆者と見なし、貴様らの腸を引きずり出して、野犬や豚どもに食わしてやるぞ!」
鳥嶋たち率いる連邦軍は航空機部隊の援護とともに、T-72とT-55合同戦車隊を先頭に、報復攻撃をしながら前進し続けた。
釧路防衛司令部
同時刻
「元帥の増援部隊及び、連合艦隊が来るまで、我々が食い止めなければならない!先人たちの教えと冷戦時代の教訓を忘れるな!」
野村陸将は叫ぶと、彼らを見た。
「まさか……昔、俺たちの英霊たち、じいちゃんや先輩方の言った北海道防衛出動の再現になるとはな……」
因縁。当時の北海道防衛出動を再現するように、偶然合同訓練のために待機していた10式戦車2輌を筆頭に、完全武装の自衛官100人が先遣中隊として集った。
彼の言う通り、かつて北海道は、大東亜戦争と冷戦時代でもソ連の脅威に襲われた。
終戦時、北海道・占守島でソ連軍が停戦を無視して上陸を開始した。
占守島に配備された日本守備隊は、民間人たちを護りながら我が身を盾にして戦った。
第91師団部隊などとともに、『戦車隊の神様』と言われた池田末男大佐(戦死後、陸軍少将)率いる戦車第11連隊を率いて、占守島に侵攻したソ連軍と戦闘、降伏を受けるまでソ連軍をあと一歩駆逐出来るまで奮闘した。
占守島の戦闘を報じたソ連紙はその社説で『満州、朝鮮の戦闘よりも損害ははなはだしい8月18日はソ連人民の喪の日である』と書くほど痛い目に遭った。
守備隊全将兵は、やがてシベリアに抑留された。
そして最後の兵士が、ようやく日本の地を踏めたのは昭和31年のことである。
逸話として占守島を護った彼らの意志は、北海道に駐屯する陸自の戦車隊、第11旅団隷下第11戦車大隊では、陸軍戦車第11連隊(通称:士魂部隊)の奮戦と活躍を、その精神の伝統を継承する意味で、『士魂戦車大隊』と自ら称している他、部隊マークとして装備の74式戦車・90式戦車の砲塔側面に『士魂』の二文字を描き、その名を今なお受け継がれ、そして彼らの記憶は今もなお生き続けている。
冷戦時代の北海道でも自衛隊防衛発令が下ったこともあった。
ベレンコ中尉亡命事件時に、当時ソ連空軍の最新鋭戦闘機MiG-25《フォックスバット》を、ソ連軍(特殊部隊など)が『機体を取り返しに来る』、または『機密保全のため破壊しに来る』との噂が広まり、函館に駐屯する陸自が緊急展開すると言う出来事もあった。
幸いソ連軍は上陸することなく、ことを終えたが、危機管理のある彼らに対して、国会は現在のように、当時の首相を辞任させることを最優先且つ、国防や有事対策に関しても平和ボケのあまり無関心だった。
ソ連軍が上陸しなかったから良かったが、ベレンコは亡命時に『日本は攻撃しないから亡命しても大丈夫』と舐めていた可能性も高い。
もしも函館の強行着陸ではなく、市街地攻撃だったならば、甚大な被害が起きていた可能性も高い。
このベレンコ中尉亡命事件で日本は、数多くの曖昧な対策や失態などは世界中どころか、有事に対する危機管理の無さを後世にも伝え、負の遺産を受け継いだしまったのだった。
その失態を防ぐために、早期警戒機を購入するなど力を注いだのである。
「全車急げ。出撃準備を整えろ!」
TJS社所属戦車小隊を指揮及び、小隊長を務める彼女の名前は、西壱華(にしいちか)。年齢27歳。階級は大尉。
苗字が示す通り、オリンピックの馬術の金メダリストで、硫黄島の戦いでは第26戦車連隊の連隊長を務めたかの有名な西竹一中佐の子孫である。
彼の血の影響か、彼女は自衛隊時代は機甲科志望だったが、女性である為、偵察科に回され、更に自衛隊の時代遅れさに飽き飽きしてTJS社に入社した。
北海道にて受領したばかりの、T-72-120戦車の慣熟訓練中だったため、現地の第7師団とともに協力している。
彼女たちが搭乗するT-72-120戦車はウクライナのKMDB社の改修キットによって改修されたT-72であり、この為、本体はロシアから購入した純正のT-72を使用している。
最大の特徴はNATO規格の120mm滑空砲に換装され、それに対応する主砲発射式ミサイルも使用可能である。
「しかし、夏なのにこの濃霧は何なのでしょうか?」
野村陸将の補佐官を務める松宮一佐が言った。
夏の北海道は、1年中でもっとも過ごしやすい季節と言っても良い。
少なくとも、本州で味わう骨身に染みるような猛暑は、この地方には無縁なものである。
にも拘わらず、司令部全体を包むように濃霧が発生していた。
―――元帥の言われた通りの援軍の登場ならば……
野村陸将が呟いた瞬間。
司令部全体を包み込んだ濃霧が緩やかに晴れて行った。直後、草原には夥しい数の重戦車に伴い、無数の戦車乗組員たちが姿を現したのである。
「これは……!」
彼は、自身の瞳に映った重戦車と、灰田とともに同じ顔をした戦車乗組員及び、歩兵部隊を見て驚愕した。
10式及び、90式戦車とは打って違い、従来の戦車とは一線を画する重戦車だ。
分厚い装甲に幅広い足回りを持ち、角張った装甲は、あたかも戦国時代の戦国大名が纏った鎧を思わせる。
そして、その新型戦車を印象づけているのは長砲身に伴い、副砲や機銃などを搭載している重装備を誇る陸上戦艦でもあれば、陸上の怪物とも思わせる。
「……これが元帥の言った増援部隊か」
野村陸将が呟いた。
驚愕する彼に対して、灰田と指揮官らしきクローン兵がゆっくりと近づき、野村陸将の前に立った。
「お迎えありがとうございます」
灰田は穏やかな口調で言った。
「ご紹介します。こちらが戦車及び、歩兵師団指揮を執るアイズ中将です」
アイズ中将は50歳前後の風采で、整った顔立ちをしている。その顔付きが他のクローン兵とほとんど変わらない。
日本陸軍及び、陸自でも中将の平均年齢は、50歳から55歳である。灰田はそれに合わせたらしい。
中将が、キリッとした敬礼をすると、野村陸将たちも答礼した。
「アイズ中将と言ったね。到着早々悪いが、キミたちの戦車師団とともに、連邦上陸部隊を撃滅して欲しい。
我が軍と、TJS軍の戦車小隊とともに協力してくれるかね?」
「分かっております」
アイズ中将は、にっこりした。
「我々は任務を必ず果たします。それ以外のことはご心配なく」
「うむ。よろしく頼むぞ」
かくして北海道を舞台に、大戦車戦が今まさに始まろうとしていた。
今回は超重戦車師団の登場回に伴い、連邦軍の珍兵器が、元より元ネタはアメリカが冷戦時代に開発された地球製円盤機VZ-9《アブロカー》をモデルにした架空機です。なお元ネタの機体はバズーカが搭載される予定でしたが、ロケット弾の方が良いかなと思い、こちらを採用しました。
灰田「実験機は作られたものの航空力学的な安定性があまりにも悪く、実用化には失敗と言われていますが、真相は未だ闇のなかです」
Xファイルでは三角形、言わばデルタ機のUFOが登場していますから不思議ではないです。
F-117やB-2などですら、知られるまではUFOと勘違いされたようです。
灰田「無人戦闘機ですらも一時期はUFO扱いだったそうですからね。本当に分からないことばかり。
嘘にも小さな真実を混ぜるからこそ、人は信じて行くこともあります」
鮫は泳ぎを止めれば死んでしまう。だからこそ泳ぎ続けるのが大切です。
灰田「Xファイルのディープ・スロートみたいにかっこよさに伴い、信念と真実を貫く強さは見習わなくてはいけませんね」
では、次回は……
戦車戦が開始されます。
架空戦記シリーズなどの各娯楽でも北海道戦では、大戦車戦もメインであります。
双方の激戦もどういう展開を迎えるかは、次回の最新話で明らかになりますのでお楽しみくださいませ。
今回は色々とありましたが、負けずに奇跡を信じて行きましょう。
我々が全力を注ぐからこそ、彼女たちも助けてくれるのですから。
神通「私もお手伝いいたします、提督」
灰田「それでは切りの良いところになりましたので、次回もまた、第百三十五話までダスビダーニャ(さよならだ)」
作者・神通『ダスビダーニャ!次回もお楽しみに』