超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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お待たせしました。
1ヶ月も待たせてすみません。
イベントなど色々とありましたので遅れました。

灰田「二期の初めてイベント、みなさん大変お疲れ様でした。今回も架空戦記ネタがありました所以、新たな装備、そしてミニイベントこと秋刀魚漁も始まりましたね。これからどうなるかは楽しくて奥が深いですね」

では、気分を改めて……

作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』



第百三十九話:北海の咆哮

釧路海域沿岸部

時刻 1435

 

十勝及び、木曾を筆頭とした郡司艦隊は、釧路沿岸部地帯や市街地にいる連邦軍を掃討する。

彼女たちだけでなく―――

 

「我々モアノ提督ニ借リヲ返サネバナ。同時ニアノブタゴリラ大統領ニハ、タップリト御返シセネバナ」

 

冷静な表情で言いつつも、内心では連邦軍に対し怒りを込み上げる戦艦水鬼は、空母水鬼たちと共に日本連合艦隊の一員として出撃した。艦載機には敵味方識別装置搭載に伴い、各機体には緑色の塗装と日の丸が施されている。

郡司は、『まるでHALOみたいだな』と呟いた。

今まで敵対していた者同士だったが、今はこうして奇跡の共闘で連邦軍を駆逐している。

 

―――不思議ダナ、コウシテ共闘シ合ッテイルコトガ。

 

戦艦水鬼は呟いた。

彼女や彼女の派閥の深海棲艦たちは、中岡大統領率いる連邦軍の目論んでいた世界征服の暁には自分たちを食肉用家畜のように殺処分される運命だった。

ろくでなし大統領こと、中岡大統領たちと同じ穴のむじなだったとは言え、戦艦水鬼は心の底から後悔していた。共通の敵だった艦娘たちを葬ることを条件に軍事同盟を結んだものの、実際は日本征服、挙げ句は世界征服を正当化した世界の混沌を、自分たちとともに戦い抜いた仲間たちを生け贄にさせたこと。

そして、長い戦いを終わらせたい一心で、道を誤ってしまったことに深く後悔した。

だからこそ、自分たちの蒔いた種は、自分たちで摘むべきである。

 

「全艦、私ニ続ケ!獣ドモヲ蹴散ラスゾ!」

 

『ハイ、水鬼様!!!』

 

彼女とともに、空母水鬼たちも後に続いた。

 

「全主砲、一斉射!てぇーーー!」

 

十勝号令一下、ライフリングが刻まれた41cm連装砲から炸薬により、灼熱の焔に包まれ、白い発射炎を吐き出した三式弾が撃ち放たれた。

 

「俺たちも撃つぞ!てぇーーー!」

 

抜刀する木曾に担い―――

 

「行くよ!てぇー!」と五月雨。

 

「合点だ。撃ちまくるよ!」と涼風。

 

「きひひっ。よーし、やったるぜぇ!」と江風。

 

「撃ちます、てー!」と海風。

 

「撃つよ。てー!」と山風。

 

随伴艦を務める五月雨たちも連装砲を撃ち放つ。

15.5cm三連装主砲、12.7cm連装砲C型改二、長10cm連装高角砲が立て続けに撃ち放たれる。

1発ごとの威力は到底大型艦船相手ならば敵わないが、敵地上部隊相手にはうってつけだ。

しかもタタタッ、と、リズムに合わせた連射速度で撃ち続け、残りの連邦上陸部隊を蹴散らしていく。

 

「ドブネズミドモヲ蹴散ラセ!全門一斉射!」

 

『テェーーー!!!』

 

戦艦水鬼の号令に伴い、戦艦棲姫、重巡棲姫たちなど各深海メンバーたちも各主砲を一斉射した。

各砲口から叩き出された砲弾は、毎秒60回転を与えられて大気中を突き進み、轟音を上げて落下する。

形容した大音響を上げて大地に突入した各砲弾は、連邦砲兵陣地と歩兵部隊をいとも容易く薙ぎ払った。

 

「祥鳳攻撃隊発艦!」と祥鳳。

 

「新653空、発艦、始めてください!」と瑞鳳。

 

「戦闘ヘリ部隊の皆さん、やっちゃってください!」と千歳。

 

「護衛隊も戦闘ヘリ部隊も、千歳お姉に負けないようにね!」と千代田。

 

『攻撃隊発艦!連中ニ恐怖ヲ刻ミコメ!』と空母水鬼たち。

 

水雷戦隊に引き続き、祥鳳率いる高速軽空母部隊の艦載機部隊―――艦戦《天雷改》及び、各種の戦爆型《轟天改》に伴い、AH-64《アパッチ》攻撃ヘリに混じり、空母水鬼たちのたこ焼き型艦載機部隊が、連邦上陸部隊を空爆及び、機銃掃射をお見舞いする。

特に後者の場合、猛烈な空爆及び、機銃掃射をしこたま連邦上陸部隊に喰らわせたが。

 

海上だけでなく―――

 

「夏ノ戦、初メテミルカ?」

 

戦艦水鬼たちより、一足早く上陸した港湾水鬼を筆頭に陸上深海メンバーたちは両手を、ポキポキ、と、心地良い指鳴らしをし、睨みを利かせて対峙する連邦上陸部隊に威圧感を与えた。

 

「連邦アーマーは絶対防御だ!貴様らの攻撃など効かんぞ!!俺のバールとゲバ棒で殺してやるーーー!」

 

右手にバールを、左手にゲバ棒を携え、全身を対爆スーツ及び、ハズマットを纏った連邦軍兵士たちが突撃して来た。直後―――

 

「他愛ナイ!」

 

『うわあああ!!!』

 

港湾水鬼のひと振るいで、呆気なくはね除けられた。

 

「死ね!中岡大統領様の裏切り者、例えガキでも容赦しないぞ!」

 

「慈悲深く連邦的優しさだと思え!」

 

連邦歩兵指揮官と副官が、北方棲姫にゲバ棒を振り落とそうとした瞬間―――

 

「貴方タチ、ヨクモ可愛イホッポニ……!」

 

「姫様ニ刃ヲ向ケテ……」

 

「只デ済ムト思ッタラ大間違イヨ?」

 

港湾棲姫・飛行場棲姫・離島棲鬼たちなどの逆鱗に触れてしまい、哀れな連邦歩兵指揮官と副官は、死よりも辛い鉄槌がくだされた。

 

『降参降参降参!もう降参するから許して!!!』

 

港湾水鬼たちの威圧に堪えきれず、連邦軍兵士たちは両手に携えていた銃器及び、重火器を放り投げて、彼女たちに見えるように、その両手を上げて降服した。

やがて内地からやって来たアイズ大将が搭乗する超重戦車《オイ》を筆頭に北海道戦車隊及び、守備隊に追い詰められ、敗走した連邦歩兵部隊の生き残りも次々に降服した。

生き残った彼らはほんの一握りに過ぎず、本当の戦闘を体験し恐怖のあまり、ようやく戦場に立てるのが精一杯、そして表情すら絶望の淵に立たされた挙げ句、顔を青ざめていた。

非武装相手に対し自分たちが無敵と自惚れた挙げ句、戦争は楽で愉快なもの、と思い込んでいた。

そして『サンタクロース作戦』自体を、彼らはバカンスにでも来たつもりだったのだろう。

同時に、自分たちの異を唱える者たちを虐殺に虐殺を繰り返したため、誰もが同情することはなかった。

可愛そうとは思わない。寧ろ、当然の報い。因果応報である。

 

「全車前進!連邦兵を拘束しろ」

 

西壱華大佐たちのT-72-120戦車部隊に続き、陸自の戦車隊、そして超人部隊と陸自歩兵部隊、ケルベロスたちが連邦歩兵部隊を拘束する。

港湾水鬼たちも協力し合い、捕虜たちを拘束する。

その光景を遠く離れた場所から隠れながら見ていた者たち―――鳥嶋・桝山は舌打ちをしながら見ていた。

 

「っち。役立たずのゴミどもが」

 

「本当ですよ。役立たずは馬鹿な都民とアンドルフの犬どもで充分ですよ」

 

「……ともあれ、ここから脱出しなければな」

 

鳥嶋たちはネズミのように隠れ進み、なんとか海岸付近に辿り着いて、漁港に放置されている適当な漁船を盗み出して沖合まで脱出、その後は救難信号を送り友軍潜水艦に救出して貰うまで沖合に待機する、と言う脱出方法である。

 

「私は諦めんぞ。必ず中岡大統領様たちとともに形勢逆転のチャンスを掴み、日本を再び占領下に置いた時は『日本連邦人民共和国建国の父』として復活してやる。日本は中岡大統領様たちの物だ!」

 

「私は総督になった暁には、私を追い込んだヘイト日本人どもを人民裁判に掛けて、私のナイフで屠殺場行きの豚どものように刺殺しまくりますよ」

 

ふたりの会話に堪り兼ねたドライバーが口を開いた。

 

「そろそろ脱出致しましょう。敵が来る前に」

 

脱出用自動車が無き今は鳥嶋たちの護衛兵として務めている。優秀な秘書としてあらゆる車輌及びヘリ操縦技量も豊富且つ、護衛兵としても優秀。

北朝鮮の工作員のようにひとりで5人も相手に出来るほどの実力も兼ね備え、身の回りの世話もこなす女性秘書官でもある。

 

「分かった。覚えてろ、ジャップども。必ず中岡大統領様の予言通り、今すぐに神罰が……」

 

鳥嶋たちは、静かにこの場から立ち去ろうとした瞬間―――

 

「神罰ガ下ルノハ、ドブネズデアル貴様ラノ方ダガナ」

 

その声に鳥嶋たちは、ゾッと悪寒がした。

おそるおそる振り返ると、禍々しい雰囲気を伴い、鋭い刃物を尖らせたように睨み付ける戦艦水鬼がいた。

なお、彼女は冷静な表情を浮かべていた一方、鳥嶋・桝山は冷や汗を掻き、青ざめた表情を浮かべていた。

ただし、女性秘書官は躊躇うことなく、戦艦水鬼を射殺しようと両手に携えた95式歩槍を構え、ハンドガードの下に装着されたM320グレネードランチャーの引き金に指を掛けた直後―――

 

「遅イ!」

 

戦艦水鬼の一言。彼女の相棒、深海艤装の拳が、勢いよく女性秘書官の頭上に目掛けて振り落とした。

地面に震動が伝わり、女性秘書官がいた場所は脆くもガラスのようにひび割れていた。

深海艤装は、ゆっくりと自身の拳を上げていく。

その手には鮮血がこびり付いており、巨人の拳にはめり込まれた地面から引き揚げられた死体は、まるで蚊を押し潰したように原型をとどめなかった女性秘書官の死体が姿を現した。もっとも死体と言うよりは、もはや肉塊でもあるが。

 

「サテ……貴方タチモコノ哀レナドブネズミノヨウニナリタイカシラ?降伏スレバ捕虜トシテ丁重ニ扱ウワヨ?」

 

戦艦水鬼が言った。

これを聞いた桝山は顔を紅潮して、懐から数本のナイフを取り出して投げつけた。

しかし、戦艦水鬼の深海艤装の巨大な両手が、彼女を覆うように守り、桝山の攻撃を防いだ。

 

「中岡大統領様は間違ったことなどしていない!間違いはアンドルフの犬どもと、馬鹿な裏切り者の貴様らだーーー!」

 

桝山は右手に大型サバイバルナイフを取り出し、怒りにまかせると同時に、通り魔殺人のように狂気に満ちた表情を浮かべてナイフを振り回した。

しかし、戦艦水鬼は余裕の笑みを見せつけた直後、勢いよく掌全体を突き上げて桝山の顔をつかみ、指先で握力を使って締め上げた。

 

「相手ヲ殺スナラサッサト殺ス。戦場デノ無駄口ヲ叩イテイル暇ナゾナイゾ」

 

説教を終えた彼女は、桝山の顔を握り潰した。

戦艦水鬼によりリンゴを素手で握り潰したように、頭を至極簡単に握り潰され、桝山は首なし死体と化した。

足場に落ちたそれは、数秒ほど痙攣を起こした。

 

「……」

 

戦艦水鬼は、無言で右手に付着した血糊及び、脳漿を払い除けた。

彼女は見下ろし、その首なし死体を見ても躊躇することはなかった。寧ろ因果応報。当然の報いだ、と、呟いた。

 

「次ハ、貴方ノ番ネ」

 

戦艦水鬼が言った。

 

「ひいぃぃぃ!く、く……来るなぁぁぁ!」

 

それを見た鳥嶋は、悲鳴を洩らしたと同時に、恐怖のあまり、その場に尻餅を付いた。

鳥嶋は腰から素早く護身用と携行している、2丁のコルト・アナコンダを引き抜き、そして発砲した。

しかし、恐怖に支配されているため全て戦艦水鬼に当たることなく、瞬く間に2丁のコルト・アナコンダのシリンダーに内蔵された.44マグナム弾を全て使い切った音が空しく鳴り響いた。

 

「ひいぃぃぃ!」

 

再び情けない悲鳴。目の前に聳え立つ戦艦水鬼を見た鳥嶋は立ち上がり、全力で逃げようとした。だが、彼女がそう簡単に見逃すはずもなかった。

 

「何処ヘ行コウトイウノカシラ?」

 

彼女は思いっきり、鳥嶋の両脛を潰した。

 

「ぎゃあああああああ!」

 

両脛を潰された彼は、悲痛な悲鳴を上げた。

全身が地面に叩き付けられる。

 

「指揮官ノ癖ニ情けケナイワネ」

 

不敵な笑みを浮かべる戦艦水鬼が、刻々と近づく。

鳥嶋は立とうとしたが、両脛とも折れているため、そのまま転倒した。

 

「ならば……草木を使って這ってでも……」

 

「逃ガサナイワヨ」

 

彼女の一言で、背後にいた深海艤装が鳥嶋を逃がさないように巨大な手で取り押さえる。ただし、すぐに殺さないように加減はしている。

 

「ひいっ。頼む、殺さないでくれ!命だけは!命だけは!」

 

鳥嶋は命乞いをした。

 

「ソノ言葉デ今マデ、私ノ仲間ヤ命乞イシタ者タチナドノ声ヲ聞カズニ殺シタ癖ニ、イザトナレバ自身ガ命乞イトハネ……」

 

「違う。中岡大統領様の命令で仕方なく。それに私は多く殺していない。それに多くの北海道市民たちを虐殺したのは桝山たちだ!」

 

責任転嫁。戦艦水鬼の言葉に、鳥嶋は自分は悪くない、あくまで命令だから実行したまでだ、と自己弁護を繰り返した。

一応、彼の最後まで聞いたものの彼女は無言で冷たい表情を鳥嶋に向ける。

 

さすがの鳥頭並み且つ、私腹優先な鳥嶋も察した。

このままでは屠殺場の食肉用家畜のように殺され兼ねない、と察した彼は―――

 

「本当に後悔しているし、反省もしている!だから頼む!私を見逃してくれ!見逃してくれたら一生遊べるだけの資産を、いいや、私の妾として衣食住を約束しよう!私が直々に中岡大統領様の赦しを請うように約束する。そうすれば、中岡大統領様の恩恵もあれば、私の妾として!妾としての至福、これ以上にない幸せを約束する!悪くない取り引きだろう?」

 

「………取リ引キネ」

 

戦艦水鬼は、短く呟いた。

しかし、彼女は、フッ、と失笑した。

 

「断ルワ。アノブタゴリラ大統領ノ恩恵ヲ受ケテ再ビ利用サレテ捨テラレル事ニ変ワリナイ。ソレニ私モ意志ガアリ、優シインダ。オ前ノヨウナ操リ人形デモナケレバ、深海的優シササ……」

 

彼女は、憐れみに伴い、冷血な瞳で彼を見下ろした。

取り引きを断ったことに、鳥嶋は顔を豹変しながら、憎しみの怒鳴り声を放った。

 

「……貴様、今から地獄を見るぞ!私を殺しても中岡大統領様の御力、我が連邦の神罰の前でひれ伏すが―――」

 

「我々ヲ見クビルナ!」

 

戦艦水鬼は、鳥嶋の顔面に蹴りを喰らわせた。

鳥嶋は諸にそれを喰らい、彼は意識を深く失って気絶したのだった……

 

 

 

「……うん、ここは?」

 

鳥嶋は、意識を取り戻した。

潮風に伴い、冷たい海水の飛沫も浴びている。

そして風景は日没前、オレンジ色に染まった夕日であることに気づいた。

 

「私は、一体……」

 

何処にいるのか、と見下ろすと、自分たちが乗艦した巨大輸送潜水艦《プロジェクト621》の甲板だった。

自身は艦橋部分にある潜望鏡に括り付けられていた。

空中に浮いているのか、と思ったが、空中浮遊が出来た理由は自身の身体には、鎖で拘束されていたからだ。

しかも、そう簡単に外れないように徹底的に溶接作業が施されており、いくら暴れても振りほどうこうにも、空しくもがいくしかないのだった。

 

「助けてくれ。誰でも良いから助けてくれ!助けたら多額の報酬をやる!頼むから誰か!」

 

鳥嶋は、なおも壊れたラジオのように叫び続けたが、聞く者は誰一人もいなかった。

磔にされた彼を助けるほど、郡司たちも優しくない。

戦前から戦後まで反日且つ、親ソ中派などを掲げたろくでなし反日新聞はカンボジアの独裁者―――ポル・ポトの虐殺行為に関して、『アジア的優しさ』と主張したのである。最近では現在のホロコーストとも言われる中国のウイグル人虐殺行為ですらも『民族融和せよ』と言い、虐殺行為を称賛している。

 

そんな連中を助けること自体が、お人好しなのだ。

常に加害者視点と加害者の人権が優先、そして被害者面する加害者の特権を与えること自体間違いなのだ。だからこそ、彼らの心酔する『○○的優しさ』を実行しているだけなのだ。

 

「サテ……覚悟ハ良イカシラ?」

 

フフフッ、と不敵な笑みを浮かべた戦艦水鬼は巨大輸送潜水艦に近づいた直後、躊躇うことなくガシッ、と艦首を思いっきり掴んだ。

その部分から、メキメキッ、と軋む音が響く。

静かに深呼吸をし、呼吸を整えた彼女はいとも軽々と巨大輸送潜水艦を持ち上げた。

 

「わあ、何をする!止め―――」

 

鳥嶋の言葉に、耳を貸すことなく―――

 

「ゴミハゴミ箱ニ!連邦軍ハ地上ノ地獄ニ!」

 

戦艦水鬼は、鳥嶋の最後の言葉を聞くこともなく、巨大輸送潜水艦を思いっきり投げ飛ばした。

弾道ミサイルの如く、空高く投げ飛ばされ、姿を消したのだった。

 

「……」

 

見送った彼女は―――

 

「……フッ。吹ッ切レタワ」

 

成し遂げた証として吹っ切れた表情を浮かべ、額の汗を拭った。なお、深海艤装も同じく。

これにて万事解決、と思いきや―――

 

『水〜鬼〜様〜!!!』

 

空母水鬼たちが、ジト目で言った。

 

「エッ、ナニ?ミンナ?」

 

「ナニジャナイデスヨ!」

 

「ゴミヲ海ニ捨テタラ、イケナイジャナイデスカ」

 

「ドブネズミドモノ汚染物質デ海ト……」

 

「プランクトンガ可愛ソウジャナイデスカ」

 

「秋刀魚モ可愛ソウ!マグロモ可愛ソウ!」

 

彼女たちの正論に対し、戦艦水鬼は『しまった!』と口ずさみ、その場で落ち込んでしまった。

感情のあまりつい大人げないことをしてしまった、と深く反省した……

 

「大丈夫さ。同志諸君。さっき取り付けた発信器の予測では、グアム島当たりに着地するから」

 

『エッ?』

 

郡司の一言で、戦艦水鬼たち全員が唖然とした。

 

「着地後には、さらにプレゼントも……」

 

郡司が上空を見上げ、それにつられて彼女たちも見上げると、渡り鳥の如く、編隊飛行を組んでいるステルス重爆こと、Z機部隊がグアム島に向かって飛行する勇姿が見られた。

 

―――アレガ我々ヲ苦シメタ、ステルス重爆カ……

 

戦艦水鬼たち全員は、夕陽に染まり飛行するZ機部隊を、彼らを見送る形で、自然に敬礼を交わしていたのだった……




今回は一部変更して、なんだか昭和のアニメの如く夕陽に包まれた雰囲気、戦い終えた一同がZ機部隊を見送ると言う場面で終わりました。

灰田「架空戦記ネタとして、北海道戦は日本最大の陸戦且つ、終盤戦に近づく展開でもありますからね」

そして今回は深海メンバーとの共闘も書けて良かったですし、こういう風になるかなとも思い描けたことも楽しめて良かったです。

灰田「最後のオマージュも楽しめましたね。某有名漫画の台詞や場面ですが」

ゴジラ小説『怪獣黙示録』のように色々とあり、私も楽しんでいますけどねw 東宝特撮作品が登場していますからね。轟天号が純粋な潜水艦になり、モゲラが地底戦車などになっていたり云々。

灰田「本作品も田中光二先生及び、コラボ作品など登場していますからね。私の超兵器なども」

あとは、私の好きな作品などもですね。
次回もネタがありますからね、オリジナル展開として楽しんで行かないと損ですからね。

灰田「そうですね。では、次回予告に移りましょう」

次回は北海道戦から打って変わり、再びマリアナ諸島に戻りますが、グアム諸島に災厄が降り注ぎます。
その災厄は御察しの通り、黒死病の如く、グアム諸島にいる連邦守備隊に襲い掛かります。

灰田「なお、同時連載『第六戦隊と!』の連載もお楽しみくださいませ」

北海道戦も終わり、次回から再びマリアナ諸島編に戻りますのでお楽しみくださいませ。

灰田「それでは切りの良いところになりましたので、次回もまた、第百四十話までダスビダーニャ(さよならだ)」

ダスビダーニャ!次回もお楽しみに
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