超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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お待たせしました。
予告通り、マリアナ諸島上陸作戦に伴い、最終決戦の幕開けが始まります。そして双方の激戦且つ、少しですが、連邦軍の秘密兵器が登場します。

灰田「同時に、古鷹さんたちも同じく私の技術でそれが明らかになります」

では、気分を改めて……

作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』


第百四十一話:マリアナ諸島の泣く頃に

マリアナ諸島海域

時刻 0600

 

グアム諸島消滅後、当然ながらマリアナ諸島に配備された連邦軍の緊張さは、より激しさを増した。

最後の砦であり、地上の楽園なのだから当然である。

最新鋭兵器に伴い、連邦軍は残り少ないM1戦車を含む貴重な高性能兵器を総動員させつつ、各要塞やトーチカ、鉄条網などと言った防衛設備で身を守りながら待ち構えている。

 

出来れば、海上撃滅が望ましい。

沿岸要塞などにも限りがあり、海上撃滅は難しい。

海上にいる海上要塞や僅かな深海棲艦、特攻ボート部隊で出来る限り侵攻を食い止め、上陸した敵軍は沿岸要塞などで出血を与えつつ、不利ならば内部で敵軍を引き寄せて撃滅する方針である。

海上及び、沿岸要塞部隊などは言わば、足止め部隊でもある。しかし、彼らは『崇高な中岡大統領様のためならば、喜んで死のう!』と言う部隊でもあった。

 

カルト宗教信者の如く、中岡たちのためならば命知らず且つ、死も恐れない。

それぐらい、狂信的な兵士たちでもある。

ジム・ジョーンズの人民寺院など、最終戦争で滅びるならば潔く散ろう、と決心も兼ねていたのだった。

 

「……しかし、なんや。この異常な濃霧は?」

 

金髪且つ、ヤンキーのような人物こと、第18海上要塞部隊指揮官を務める泉尾正治少佐は、この異常な濃霧を見て呟いた。

マリアナ諸島海域は雨期と乾期に分かれ、12月から6 月までが乾期、7月から11月までが雨期となる。

特に雨期において7月から12月は、台風(熱帯低気圧)が発生し停滞する地域でもある。

しかし幸運にも雨期だと言うのに台風は来ず、温暖な天候が続いていたため、濃霧が発生することは極めて異例だった。

 

「こんな湿気た天候じゃあ、せっかくの飯が不味くなってしまうぜ」

 

愚痴を零しながら、大盛りナポリタンを頬張る。

 

「うん、ウマイッ!やっぱサイコーやで!」

 

泉尾は先ほどの発言した愚痴さえ忘れ、満面な笑みを浮かべた。戦闘では悠長に食事は取れないため、早めに済ませておくことがセオリーである。

だが、戦闘前の食事は血の巡りを悪くし、さらに緊張のあまり吐き気に襲われてしまう。

負傷時には、これが原因で腸などが圧迫されて戦死し兼ねないこともある。

このような規律や知識不足に伴い、ベテラン指揮官が戦死したため、新人指揮官が務めている。

なお彼等は実戦経験はおろか、指揮能力なども低い。

 

「中岡大統領様たちの慈悲深さも知らん低脳なレイシストどもみたいなんが他所から来て、今さら中岡大統領様たちとワシらの楽園を潰せると思うと馬鹿なもんや」

 

「本当ですよね。あんな人殺したちが中岡大統領が実現しようと努める世界平和を踏みにじっているのですから」

 

泉尾の隣にいた副官を務める平野雄二大尉も同じく、食事を取りながら呟いた。

 

「ワシらが活躍すりゃ、ボケレイシストどもに一泡吹かせ、世界平和を踏みにじる日本軍の非道をネット中継すればきっと世界も分かってくれる」

 

「はっはっはっ!甘いなぁ、マサさんは!鹵獲した日本軍兵士の軍服を僕たちが着用して、収容した地元の売春婦たちを全員殺すくらいでなきゃ!」

 

「なっ、なんやと!そりゃええ考えやな!」

 

「でしょう?」

 

『ははははははっ!!!』

 

互いに顔を見合わせて、ふたりもだが、その話を聞いていた連邦軍兵士たちも高笑いしたときだった。

 

耳を聾する轟音とともに、爆焔混じりの水柱が高々と、天に向かって上がった。

直撃を受けた友軍の海上要塞が、船首と船尾を持ち上げて、ひとたまりもなく沈没する。

 

「なんや!今の!」

 

「敵の艦砲射撃です!少佐!」

 

泉尾少佐が叫ぶと、マストの頂上で見張りについていた兵士が、甲板に向けて叫び下ろした。

 

「くそっ!全要塞、深海ども攻撃せい!」

 

泉尾の号令一下。そのときになって、ようやく各海上要塞や深海棲艦たちから、各連装砲が放たれた。

しかし、射程距離はおろか、レーダー射撃すらも上手く機能しないため無駄撃ちに過ぎなかった。

同じく対艦ミサイルに関しても、いかせん目標に突き進むものの、全弾命中することなく消滅した。

敵護衛艦に全弾撃ち落とされた、または幻影なのか、と誰彼もが疑い始めた。

しかし、泉尾少佐たちはそのような奇跡は信じたくなかった。誰もが各兵器が整備不足で故障したのだ、と思っていたのだ。

そうでなければ、このような事態は起こらない。

整備不良さえなければ、必ず敵艦隊の数隻ほど中破ないし、大破させることが出来た。

 

「あとで整備士どもに、喝を入れんにゃいけんな!」

 

泉尾が苛立ちを隠せなかったときだった。

 

「マサさん!今度は飛行機の編隊です!機数……100機

以上、数え切れないほどです!」

 

「なんやと!?」

 

平野の報告を聞き、泉尾が慌てて双眼鏡を覗いたとき、陽光を跳ね返す各機体には、日の丸とともに、白い星や日の丸に似たラウンデルが見えた。

 

「っち!ライミーとヤンキーどもがカスレイシストどもに加担しよって!」

 

泉尾が叫ぶと、すでにジェット機に伴い、レシプロ機特有の各エンジンの轟きは間近に迫っていた。

赤城たち筆頭の日米英戦爆連合部隊などのジェット戦闘機やレシプロ機の凄まじさに驚かされた。

その中で特に一際目立つ機体、重戦闘機とも思わせる地上攻撃を得意とする艦上爆撃機、AD-4の編隊は、海上に舞い降りるなり、両翼下に抱えて来たハイドラロケット弾を発射した。

大量に吹き上がる白煙を靡かせる噴進弾は、死神が振るう大鎌の軌跡のように、対空ミサイルや機関砲、機銃を撃ち放つ海上要塞の横腹に突き刺さる。

直後―――海上要塞は炎を吹き上げ、大破した。

元々、輸送船を簡易に改装したに過ぎず、装甲は無きに等しい。たちまちロケット弾や投下された航空爆弾などが続けざまに命中する。

 

「おどれそうはさせんど、レイシストども!」

 

泉尾が罵声を込めて叫ぶと、彼は走り出した。

修復作業且つ、鎮火活動中の連邦兵士たちの群れを掻き分けて、自身はZU-23対空機関銃座についた。

せめて1機ぐらいは撃ち落としてやる、と、仰角を取り、上空を飛び回る猛禽類の群れを睨んだ。

 

「このマリアナ諸島海域は中岡大統領様と、ワシらの楽園やカスども!全機落ちんかこらぁ!」

 

「出ていけ!侵略者たち!」

 

泉尾と、遅れてやって来た平野大尉はSA-16携行地対空ミサイルを持ち込み、両者の怒りと罵声に混じり、反撃を開始した。自分たちの海上要塞が損傷してもなお、各部に配置されて生き残った各連射砲、各対空ミサイルや対空機関砲の奔流が、上空にいる鋼鉄の猛禽類たちに反撃する。が、泉尾たちが落とせたのは、F6F《ヘルキャット》と《烈風》各1機、《流星改》2機と《彗星一二型甲》1機だけであった。

僅かな空しい戦果と引き換えに、彼らの海上要塞にも最後の時が訪れてきた。

 

低空飛行する《天雷改》、対戦車機関砲を装備した飛行隊が、凄まじい砲撃をお見舞いした。

機関砲弾を浴び、甲板にいた泉尾たちごと肉塊に変えてしまい、魂のない肉体は灼熱の劫火に焼かれた。

なお且つ、彼らに報復せん、と、加賀の攻撃隊も急降下爆撃態勢に移り、両翼や機体下に抱えた500キロ爆弾の豪雨を浴びせた。か細い対空砲火を潜り抜けて爆弾が海上要塞に突き刺さる。

身動きの出来ない海上要塞に、加賀の《轟天改》部隊が放った航空爆弾が突き刺さった。

集中攻撃を受けた海上要塞及び、深海棲艦たちは、連合艦隊の艦砲射撃と、日米英戦爆連合部隊により殲滅されてしまい、水際撃滅作戦は失敗に終わった。

海上要塞部隊や深海棲艦たちに続き、海上で待機していた自爆ボート部隊すらも出撃前に、連合艦隊と日米英戦爆連合部隊により、殲滅された。

 

海上要塞部隊に似合わない、呆気ない最後だった。

あの神秘な宝石箱さながらに輝かせる美しい珊瑚礁が、エメラルドのように透き通った海岸は、今は鮮血で赤く染めつつ、吹き上がる火焔は、最後の段階に突入した戦いを象徴するかのように、濃霧が消え、そして降り注ぐ陽光が差したのだった……

 

 

 

「よし。古鷹や大和たちは砲撃続行せよ。徹甲弾装填!土佐たちは、第二次攻撃隊発艦後、第一次攻撃隊の《天雷改》やAD-4攻撃機など収容後、各機体の補給を済ませ、準備完了次第、艦隊防空と、攻撃隊発艦!

阿賀野や秋月たちも友軍上陸部隊の援護、対空警戒、吹雪たちは各員、対自爆ボート部隊や敵潜警戒に移れ!」

 

『はい!提督(司令官)!!!』

 

秀真の号令一下に、古鷹たちは返答する。

海自の護衛艦やTJS軍所属の由良たちも、あきつ丸率いる各上陸部隊の援護に務める。

 

「連邦軍は硫黄島の地下要塞、タラワ島などの掩蓋壕トーチカなどを模倣しているから、出来る限りロケット弾と、徹甲弾で潰しておかねばな!」

 

日米両軍の激戦地として、有名なタラワの戦い、硫黄島の戦いなどでも米軍は、日本軍が構築した地下要塞や掩蓋壕トーチカ攻略に手を焼いたほど苦戦したのである。

連邦軍も馬鹿ではない。サイパン諸島でも同じ構築物が多くあり、持久戦を挑んでいた。

今度も地下要塞や掩蓋壕トーチカなどによる持久戦に持ち込みつつ、総力を上げて、残された兵力に伴い、連邦軍の最新鋭兵器を投入すると、灰田が教えてくれたから間違いない。

その新兵器の性能も聞いたが、実際にこの双眸で確認しなければならないものだ、と、秀真は呟いた。

 

 

 

「侵略軍の上陸部隊が来たわ!」

 

秀真・古鷹筆頭の連合艦隊の猛攻を受けてなお、悪運強く生き残った女性連邦指揮官・辻井清美が叫んだ。

連邦軍からすれば、悪夢そのものだった。

自分たちの楽園が脅かされる、この瞬間が、終焉が訪れたと思うと、唖然としたのだ。

 

 

「……なによ、あれらは!?」

 

女性連邦指揮官・辻井清美は思わず叫んだ。

連邦軍からすれば、悪夢そのものだった。自分たちの楽園が脅かされるこの瞬間が、終焉が訪れたと思うと、唖然としたのだ。

直後、消えゆく濃霧から現れ、黄泉の国から舞い降りた死神の如く、彼ら連邦軍を黄泉の国から訪れ、伏して拝ませる終焉の影。

見覚えのある世界最大、最強の戦艦はむろん、海上に聳える二重の天守、塔のすっきりとした檣楼に伴い、平たい飛行甲板を備え付けた異形の戦艦、海上要塞に相応しい巨大空母など様々な艦船だった。

 

「なんで、あの侵略戦争で轟沈した日本海軍の艦船などがいるんだ!?」

 

「我々に劣るジャップどもは、いつの間にあんな短期間に大量建造したんだ!?」

 

「我々の楽園を破壊する気満々なのか!?」

 

秀真・古鷹筆頭の連合艦隊の猛攻を受けてなお、悪運強く生き残った連邦軍指揮官や兵士たちが狼狽した。

連邦軍が、知らなかったのも無理はない。

これも全て灰田が、転生する前の古鷹たち、前世の姿を従来よりも強化に伴い、彼女たち自身で艦を操舵出来るように未来技術で施している。

別世界では、メンタルモデルと言われているらしい。

濃霧で隠し続けたのは、連邦軍の戦意を削ぎ、士気崩壊起こすためである。

AD-4など新しい艦載機に加え、決戦前にも補充も施したことも抜かりなかった。

 

「我々は戦艦大和に対し、私たちは竹やりで戦っているものだが、我々の正義とともに一気団結すれば必ず勝てるわ!我々は連邦精鋭の関西生―――」

 

辻井は連邦国旗付きの竹やりを掲げ、正義の反旗を翻そうとした宣言した矢先、頭上から妖しく煌めく巨弾の群れが勢いよく降り注ぎ、やがて着弾した。

妖光が閃いた直後、意志を持ったかのように煉獄の業火が襲い掛かった。

 

「熱いよ!熱いよ!誰か水を!」

 

「死ぬ前に、天ぷらが食いたかったのに!」

 

「9条を土足で踏みにじる連中に神罰を!」

 

死に際に、各連邦指揮官たちが言い放った最後の言葉。虚しい言葉。これらが遺言となるが、誰もこの言葉を記憶することなどなかった。

戦死した辻井たちの代理を務める他の連邦指揮官たちは『日本軍の上陸部隊を迎撃せん』と、生き残った沿岸部隊の態勢を立て直さなければ、と必死だった。

しかし、その間にも日本軍は、各軍の歩兵や戦闘車輌部隊を乗せた大発や特大発、LCAC-1揚陸艇を次々と発進させた。彼らの上空には攻撃ヘリや艦載機部隊が、海上では連合艦隊が援護している。

秀真たちはタラワや硫黄島の激戦などで実施した米軍式の上陸支援砲撃や防御陣地への有効な砲爆撃法、上陸海岸の水深や潮位のデータ入手などで、いかに犠牲を少なく、敵軍の防備を固めたた要地を攻略する戦訓を活かした。この戦訓は大いに役立っている。

 

一方、連邦軍は戦略や戦術について歴史から学んでいるものの、全ては教科書通り。

あらゆる戦略や戦術での臨機応変にすることなど考えておらず、言わば筆記試験やテストでの満点を取ることしか出来ない烏合の集団しかなり得なかった。

中岡の口癖。全て精神論や根性論が叩き出されており、誰ひとり反論する者はおらず、全て中岡たちの言葉が正しいと思い込んでいたのだった……

 

「アンドルフどもの犬を殺せ!」

 

連邦政治将校・有山吉夫大佐は、戦死した辻井たちの代理を務め、自分の部隊に攻撃命令を下した。

中岡側近の指揮官たちの精鋭部隊は優遇されており、比較的質のいいM16A4やAK-74、RPG-7などを装備しているが、それ以外は質の悪い56式歩槍、個人所有の狩猟用散弾銃やライフルと言った銃器類を持った部隊はまだ良い方であり、まともな武器が行き渡らない新兵部隊、女性のみだけで編成された部隊などは飛び道具は弓矢のみ、あとは鎌、斧、鉄パイプ、ダイナマイト、手製の槍、竹やりなどである。

 

「出来る限り、レイシストゴキブリどもの侵攻を食い止めるんだ!」

 

有山の渇を聞いた連邦赤軍親衛隊は、殺意を膨れ上がらせながら、銃弾の豪雨を日本軍に浴びせる。

はらわたまで響く銃撃と轟音。銃弾や砲弾が立て続けに炸裂し、揺れる地面。リズムに合わせて噴き上がる土砂。誰もが耐えられるはずがない、と、誰もがそう思える光景だった。

 

「来るぞ!ピンピンしてやがる!」

 

「ゾンビだ!化け物だ!」

 

「撃て、撃てっ!」

 

土煙のなかから姿を現した不死身の兵士たちを見て、連邦赤軍親衛隊兵士たちは驚愕した。

50発の砲弾及び、1000発以上の銃弾が撃ち込まれたのに、死ぬどころか、迅速な動きを止めようとせず、海岸堡を確保、塹壕を跨ぎ、有刺鉄線を軽々と解除していく超人部隊を見た有山大佐は歯噛みした。

 

自分たちとともに、強制連行した地元民たちと苦労して拵えた塹壕や待避壕が役に立たなくなった。

噴き出している黒煙。土煙や炎、水蒸気によって視界が閉ざされた直後、要塞に似た戦車、超人部隊が操縦する超重戦車《オイ》や10式戦車、TJS軍のM1戦車隊などが次々と上陸し、報復せんと有山たちが籠城するトーチカなどに集中砲火を浴びせた。

上空からは、空を覆い尽くす鋼鉄の猛禽類を模倣させる各航空部隊が両翼下に抱えたあらゆる空対地ミサイルや爆弾などを投下、使い果たすと機関砲による機銃掃射で一掃する。

連合艦隊は、上陸部隊の障害物となる頑丈なトーチカはむろん、掩蓋に隠れた長距離牽引砲部隊や砲台要塞を見つけては、艦砲射撃などで破壊していく。

 

地上からは各口径の戦車砲、海上からは凄まじい閃光を放つ艦砲射撃、上空からは空爆日和とも言えるほどの爆撃の洗礼を受けたトーチカとともに、掩蓋壕や機銃陣地などは、攻撃能力を失う。

連邦赤軍親衛隊兵士たちは、日本軍が放った榴弾砲や空対地誘導ミサイル、機関砲などにより、頭部や身体を引き千切られ、側に設けた塹壕や待避壕にいた連邦軍兵士たちは、適当に造ったために、これが仇となり、不運にも生き埋めになり絶命した。

 

「……おのれ。ゴキブリどもめっ!」

 

悪運強く軽傷で済んだ有山は、憎しみの顔を浮かべ、日本軍を睨んでいたときだった。

 

突然と、地響きが鳴り始めた瞬間―――

 

『ブワアアアアアアーーー!』

 

何かの金属が擦れるような甲高い奇声。

それが木霊すると同時に、巨大な足音も鳴り響いた。

僅かな森林地帯に生息する動物たちが、迫り来る恐怖に耐え兼ねて逃げている。

日本軍の誰もが地震が来たと思いきや、有山たち連邦軍だけは様子が違っていた。

 

直後、その正体を現した。

大きさは20メートル、櫓のように高く、全身が金属塊で出来ていたロボットが姿を現した。

ただし、見覚えのある顔は印象的だった。

眼鏡型に型どった探照灯の下には、細くつり上がった両目や潰れ気味の鼻、両頬にはイボのようなそばかすまで気味悪く、独裁者らしく服装までも忠実に再現されていた。

 

『キエエエエエエーーー!』

 

女性の泣き声に似た奇声を発しながら現れたのは、欧州のギリシャ神話に登場する戦乙女『ワルキューレ』の如く、全身に甲冑を纏っている。

両手には武器を携え、さらに港湾水鬼たちが装備する深海艤装も兼ね備えていた。

 

「あれが、灰田の言っていた兵器か……」

 

秀真は、古鷹が出したCIC画面を見て呟いた。

さながら怪獣映画やロボットアニメに迷い込んだかのように思えた。直後―――

 

「提督。Mig-21率いる敵攻撃隊、現れました!およそ100機!」

 

古鷹が言った。

おそらく艦砲射撃及び、空爆させないための妨害部隊や自爆部隊だろう、と、秀真は悟った。

 

「上陸部隊には申し訳ないが、敵機を駆逐するまで堪えてくれ、と打電してくれ!」

 

「はい!」

 

秀真の号令に、古鷹は返答した。

最終決戦は、まだ始まったばかりとも伝えん、と、旭日旗とZ旗、双方の旗が靡かせたのだった……




今回は古鷹たちがアルペジオのように、メンタルモデル方式になりました。艦これMMDドラマ作品でもありますから多少はね。

架空戦記『第二次宇宙戦争』に登場する火星人が残した歩行戦車の大きさも参考にしています。
日米英がこれらを採用、自国の防衛として活躍しています。長門型は熱線砲、対空火器や防衛火器、自走砲なども熱線砲や、火星人が持つ猛毒の黒煙を無効にする兵器も登場しています。
連邦軍の新兵器ハンターはまだしも、あの気持ち悪いロボがね……

灰田「B級映画では、ナチスの残党が南極基地でヒトラーを、メカヒトラーとして改造したと言う映画がありましたからね。ここからヒントも得ました」

B級映画のナチスの科学は世界一ィィィ!と言うぐらい未来兵器登場しますからね。

灰田「因みにロボットではないですが、私も『超日ソ大戦』で装甲スーツ、言わばパワードスーツを貸与しています」

装備描写からして、CoD:AWに登場するASTスーツに似ています。私から見ればですが。

灰田「同連載作品にも後に登場させても良いかな、と……」

なにか言いましたか?

灰田「いいえ、別になんとも」

では、次回予告に移りますね(敢えて知らぬふり)
次回は、このポンコツロボたちを倒す回に伴い、新たな不吉な前兆の前触れが起きる回になります。
何時もながらですが、一部変更もある場合がありますが御了承くださいませ。

なお、同時連載『第六戦隊と!』の連載もお楽しみくださいませ!

灰田「それでは切りの良いところになりましたので、次回もまた、第百四十二話までダスビダーニャ(さよならだ)」

ダスビダーニャ!次回もお楽しみに

灰田「では、私はそろそろ『第六戦隊と!』での介入準備をしますね」

ネタバレ、やめて!
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