超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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イズヴィニーチェ(遅れてごめんなさい)。
オリジナル展開な故に、またしても時間が掛かってしまいましたので遅れました。

灰田「では改めて、予告通り秀真・古鷹たちが敵機を迎撃し、土佐姉妹、赤城さんたちの航空隊、多国籍空軍が活躍します。そしてとある命令が下されます。
その恐るべき命令とは何か?」

ではではこの言葉に伴い、改めて……

作者・灰田「「本編であります。どうぞ」」


第六十五話:激闘!連合艦隊 中編

「敵機接近、直掩隊は全機発艦。稼働機全機発艦せよ」

 

秀真の命令により、土佐たちの直掩機は発艦した。

なおこれらの機体には灰田が秘かに敵味方識別装置(IFF)を組み込まれているので友軍誤射を防ぐことができる。

迎撃機が一撃離脱戦法を取りつつ、敵機を撃墜する様子が見えた。

それでも200機もいるから撃ち落された機体など気にせず敵機は攻撃態勢に移る。

 

「「各艦対空射撃準備せよ、みんな気を抜くな!!」」

 

秀真・郡司の号令で古鷹たちが装備している各対空兵装が上空を睨んだ。

そして秀真・郡司が乗艦している各ズムウォルト級巡洋艦に搭載されているスタンダードミサイル、シースパローミサイルはいつでも発射できる状態であり、155mm先進砲とCIWSも仰角を上げて上空を睨んでいた。

ズムウォルト級巡洋艦のフェイズド・アレイ・レーダーを輻射し始めた。

緊張のあまり全員の喉の渇きがした頃、ゴマ粒のようなものが見え始めた。敵機200機。その中に数機ほど仙台市を空爆した《ヨクリュウ》がいた。

 

「「主砲三式弾、スタンダードミサイル、シースパローミサイル撃てぇ!!」」

 

目標はすでに複数の敵機を捕捉している。

命令に応じて古鷹たち、大和たちは三式弾を一斉射、各艦は対空戦闘を開始した。

三式弾、スタンダードミサイル、シースパローミサイルは敵機に目掛けて飛翔した。

敵機は散開する直後、古鷹たちなどが放った三式弾が一斉に爆散した。

打ち上げ花火のように空を煌めかせるように、三式弾に詰まっていた焼夷榴弾が散らばる。

数機ほど燃え上がる敵機はいたが、これをくぐり抜けた幸運の敵機に待っていたのは……スタンダードミサイル、シースパローミサイルが来襲してきた。

回避しようにも一度狙われた者は逃れる術はなく、数機が紅蓮の炎に包まれて四散した。

また迎撃に来た天雷改、烈風改などに次々と撃ち落される一方、さらに逃れた敵機は敵艦に攻撃しようと急降下した。

 

しかしこれまた新たな恐怖が襲い掛かる。

五式信管を装備した対空兵器、各艦に搭載しているCIWS、さらに秋月、照月、初月の10cm連装高角砲が待ち受けていた。

 

「さあ、照月、初月、始めましょう。撃ち方、始め!」

 

「うん、秋月姉。ガンガン撃って!長10cm砲ちゃん!」

 

「了解、秋月姉さん。よし、そこだ、撃て!」

 

秋月の号令に、照月、初月が装備している長10cm砲ちゃんたちは、彼女たちの期待に応えるべき一斉射した。

三人の砲撃により、スピードの遅い深海爆撃機が数機ほど落ちる。

またこちらも運よくあの新型艦載機《ヨクリュウ》も3機ほど墜落したのが見えた。

 

「対空戦闘、始めます!」と矢矧。

 

「酒匂も撃ちたかったんだぁ、てぇ♪」と酒匂。

 

「ふふん、灰田さんの用意した兵器を試してみようかしら♪」と夕張。

 

「お願い、当たってください!」と吹雪。

 

「私たちの前を遮る愚か者め。沈めっ!」と叢雲。

 

「私だって本気を出せばやれるし…」と初雪。

 

矢矧に続き、木曾隊も攻撃を開始した。

 

「本当の戦闘ってヤツを、教えてやるよ!」と木曾。

 

「面白いように当たるのね」と夕雲。

 

「へやぁー!ど真ん中命中させますっ!」と巻雲。

 

「ってぇーい!砲撃戦も気を抜くんじゃないぞ!」と長波。

 

「大丈夫、よぉく狙ってください…そう…今です、てーっ!」と沖波。

 

彼女たちが放ったスタンダードミサイル、シースパローミサイル、五式信管を搭載した40mm機関砲弾、迎撃機のレーザー砲が次々と敵機を撃ち落した。

たちまち深海艦載機、爆撃機を火の玉へと変えてゆく。

ただしヨクリュウだけはミサイルを使わなければ、撃ち落さないといけない。

ほかの機体よりも圧倒的に回避力が高いからだ。

連邦軍のようにずる賢く、深海艦載機を咥えるとミサイルに直接ぶつけると言う味な真似をし始めている個体もいた。しかし大量の対空ミサイルを躱すことは困難なため、徐々に数えきれるほどに減少していた。

秋月・矢矧・木曾水雷戦隊に負けないと、古鷹たちも獅子奮迅を見せていた。

 

「主砲狙って、そう…。撃てぇー!」と古鷹。

 

「ブッ飛ばすッ!喰らいやがれ!」と加古。

 

「さあ、青葉も追撃しちゃうぞ!」と青葉。

 

「ほら、もう一発!」と衣笠。

 

「天龍様の攻撃だ!うっしゃぁっ!」と天龍。

 

「追撃するね~♪絶対逃がさないから~」と龍田。

 

秀真が乗艦するズムウォルト級巡洋艦も、古鷹たちとともに敵艦載機を次々と撃ち落としていく。郡司の乗艦するズムウォルト102も、木曾たちと共に撃ち落していく。

大和はじめ戦艦娘、特型戦艦の富士たち、そして赤城たち空母機動部隊なども損傷なく、順調に敵機を撃ち落としていく。まさしくマリアナ沖海戦を再現しているに等しい。

よし、あともう少しで殲滅と言うときに、数機のヨクリュウが襲い掛かって来た。

爆撃しに来たわけではない、その巨体を生かして……

 

「ふぇ!?」

 

古鷹の両肩をヨクリュウは両脚でがっちりと掴み、そして持ち上げた。

 

「「「古鷹!?」」」

 

恐らく高高度から叩き落とそうとしているのだろう、しかし……

 

「古鷹を離せ!」

 

咄嗟の判断でジャンプした青葉は、ヨクリュウの右翼を掴んだ。

あまりの重さにヨクリュウは飛ぶことに苦労していたが、青葉はそれに構わず装備していたレーザー砲を斉射した。

これを喰らったヨクリュウはたまらず奇声に似た悲鳴を上げて死亡した。

幸い海上との距離はなく損傷はしなかったものの、ふたりとも艦娘らしい特徴、海上に尻餅をついた。

 

「ありがとう、青葉」

 

「いえいえ……」

 

『大丈夫か、古鷹、青葉!?』

 

「古鷹、青葉。大丈夫!?」と加古。

 

「二人とも大丈夫?」と衣笠。

 

「立てるか、二人とも?」と天龍。

 

「ふたりとも怪我はない~?」と龍田。

 

「古鷹さん、青葉さん。大丈夫ですか?」と吹雪。

 

「古鷹さん、青葉さん、大丈夫?」と叢雲。

 

「古鷹さん、青葉さん。大丈夫…?」と初雪。

 

秀真、加古、吹雪たちは駆け寄り古鷹、青葉を心配したが、二人とも大丈夫と返答した。

 

『すまない、古鷹、青葉。俺がいながらも……』

 

「謝らないで下さい。まだ損傷はしていませんし、みんなと戦えます」

 

「青葉だって司令官がいれば大丈夫です!」

 

二人の励ましで落ち着いた秀真は、ほっと胸を撫で下ろした。

 

『各艦、ヨクリュウが掴み攻撃をして来たらレーザー砲のみで攻撃せよ!』

 

秀真の素早い状況判断に、古鷹たちは了解と号令を言う。

ヨクリュウは幾度も掴み攻撃をすれば、ただの脅しなどを繰り返した。

しかし未来位置を予測してさえいれば、容易に撃ち落とすことができたのが幸いだった。

レーザー砲のみを使用する理由は簡単、それは友軍誤射を防ぐためである。

史実では友軍誤射は頻発に起きた。とくに初陣の海兵隊はガダルカナル島上陸から日本軍の夜襲をあったときは、闇雲に撃ち続けたため誤って友軍を殺してしまうことがあった。

また『奇跡の撤退作戦』とも言われるキスカ島でも、日本軍が全軍撤退後に米軍はそうとも知らずに上陸した途端……濃霧のせいで人影を日本軍兵士と勘違いして友軍を撃ってしまい、約100名の負傷者を出した。

レーザー砲のおかげで友軍誤射を防ぐこともできたので、古鷹たちは損傷することはなかった。なお迎撃機も引き返して、レーザー砲を撃ちまくり、ヨクリュウを撃ち落とす。

最後の敵機が燃え盛りながら海面に着水し、爆発した時には敵機全滅。マリアナ沖海戦、または第二次南シナ海戦を再現したのである。

土佐・紀伊にも被弾したが、灰田の言う通り、敵の500キロ爆弾を耐えたのだ。

また彼女たちが提供した和製VT信管こと、五式信管弾頭が敵機を撃ち落してくれたことにより赤城たちも損傷はない。

ここは激戦となったが、果たして土佐たちの航空隊もどうなっているのか、と秀真たちはただ考えているのだった。

 

 

 

秀真・古鷹たちが敵攻撃隊を殲滅した際、攻撃隊も同じく攻撃態勢に移ろうとしていた。

連邦艦隊を見つけた。敵艦はたくさんおり、まさにより取り見取りである。

まず先制攻撃を仕掛けたのは空自のF-2支援戦闘機、多国籍空軍のF-35《ライトニングⅡ》、F/A-18《レガシーホーネット》による対艦ミサイル攻撃から始まった。

対艦ミサイル群に狙われた深海棲艦たちは回避行動に移ったが、一度狙われたものから逃れる術はない。

意思を持った17式対艦誘導ミサイル、ハープーンは各々の目標に向かって飛翔した。

言わずともマッハ2以上の速度を誇る対艦ミサイルを撃ち落とすことができるのは唯一、連邦海軍の旅洋型《南京》だけである。

しかし連邦海軍伝統になっているのか、積極的に攻撃などはせず、自衛範囲で敵ミサイルを搭載している対空ミサイル、CIWSで迎撃するのみだった。

それを持たない深海棲艦はたちまち中破ないし大破した。

たちまち50隻もいた深海棲艦は次々に対艦ミサイルが命中して撃沈される一方だった。

なお人造棲艦《ギガントス》は戦艦型、空母型は死んだ駆逐イ級、ハ級の死骸を掴むと盾にして攻撃を防ぐと、対艦ミサイルから逃れるために水中へ潜った。

その間にも深海棲艦群は攻撃されているのにも関わらずに……

対艦ミサイルを使い果たした合同攻撃隊は反転して引き上げていくが、彼らの代わりに、土佐たちの放った第一次攻撃隊が襲い掛かって来た。

 

「ック、対空戦闘続ケロ!直掩機ハアゲラレルダケ発進サセロ!」

 

空母棲姫の命令で、生き残っていた深海一同は了解と返答した。

しかし相変わらず《ギガントス》は浮上する気もなく、イ・デヒュン中将が乗艦している旅洋Ⅲ型《南京》は攻撃に参加することはなく、高みの見物である。

彼女は秘かに潜水棲姫に、妙な動きをしたら沈めろと命じておいた。

また水母棲姫、集積地棲姫、艦レ級elite、空母ヲ級改flagship群、軽空母ヌ級群は艦載機を放つ。しかしあのジェット戦闘機を撃ち落すことなど無理に等しい。

南方棲姫も艦載機は持っていたが不運にも先ほどの対艦ミサイルの直撃を喰らい、艦戦が発艦できなくなってしまったのだ。

迎撃機は50機未満。全てあの男が発進しろと言わず、距離を詰めて攻撃していればこんな目に遭わずに済んだのにと空母棲姫は歯噛みした。

しかし今は生き残ることだけを考えて、迎撃命令を下した。

 

各指揮官機は無線機で“全機突撃せよ”と命じた。

命令は単純なほど良いものだ。史実でもハルゼー提督は攻撃隊にそう命じた。

獲物は大きいほどやりがいがある。パイロットたちは駆逐艦など眼中にない。

最大目標である鬼・姫・水鬼をやる。

攻撃隊の周囲を援護していた天雷改・烈風改は、迎撃しに来た敵機に襲い掛かる。

連山改、流星改、彗星改、閃光改、Ju-87C(ルーデル隊)、瑞雲隊に、彼らを守るための直掩隊とともに敵艦に突っ込む。

空母棲姫たちは死に物狂いで対空砲火を張る。何しろ500機以上の攻撃隊が、しかも異例も良いところ、四発爆撃機《連山改》もいるのだから恐怖に煽られる。

日本は不思議な力に伴い、奴らはイカれているのかと呟いた。

 

そう呟く間にも先ほど上げた直掩隊は全滅した。たった数分とも持たなかったのだ。

暇を持て余した天雷改、烈風改部隊は急降下態勢を維持しつつ、レーザー砲を掃射した。

紅いアイスキャンディーが瞬く間に降り注ぎ、対空兵装を潰していく。

空母棲姫、南方棲姫、集積地棲姫、重巡棲姫、軽巡棲姫、軽巡棲鬼、防空棲姫、駆逐水鬼、駆逐棲鬼、戦艦レ級などは装備している各々の対空砲ないし連装機銃が噴いた。

しかしどうしてもあのジェット戦闘機は未帰還……沖縄海戦で戦死した空母水鬼、装甲空母姫の言う通り、スピードが速すぎて撃ち落せない。

彼女たちは知らないが、連邦軍は捕虜になったことを知っているが決して彼女たちに教えていない。中岡たちは勇敢に戦死したとしか聞いていないのだから無理はない。

そうとも知らずに必死に撃ち続けた。

四発爆撃機《連山改》は高度を保ちつつ、爆弾倉を開き、250キロ爆弾をばら撒いた。

微かな音を立てながら落下していく。

水平爆撃は命中率が低いが、舵をやられて動けない深海棲艦を爆撃するのには持って来いである。250キロ爆弾を哀れにも直撃したのは空自・多国籍軍の攻撃により、航行不能になった戦艦タ級、ル級だった。

バルジを誇る戦艦でも大量の250キロ爆弾の雨を喰らったのだから堪らない。

爆弾を使い果たした連山隊はすぐさま反転し、引き上げていく。

連山隊に続き、流星改は雷撃、彗星改、閃光改、Ju-87C(ルーデル隊)、瑞雲は急降下態勢を保ちつつ、攻撃を開始した。

 

対空兵装は天雷改、烈風改によるレーザー砲により、使いもにならないほど原型を留めなかった。辛うじて撃てる対空兵器は数えきれるほどになった。

両機の攻撃により、陣形に穴が開いたのを確認した流星改は雷撃態勢を保ちつつ、自機の腹に抱えた分子破壊魚雷を投下した。

この魚雷を回避しようとした駆逐ニ級、軽巡ヘ級、ト級、雷巡チ級flagship、重巡リ級改flagshipは哀れにも数本の分子破壊魚雷が直撃し、撃沈されていく。

艦娘たちはいつの間に、音響ホーミング魚雷を開発・量産したんだと全員が唖然とした。

一部は水中に逃れようと潜航したが、分子破壊魚雷は水中に逃げた敵の熱源を探知して水中に逃げた深海棲艦を撃破、海の藻屑にしたのだった。

雷撃隊に負けるわけにはいかないと闘志を燃やし続けている艦爆隊、戦爆隊、瑞雲隊も理想の高度に達すると抱えていた250キロないし500キロ爆弾を投下した。

またルーデル隊の多くは1.5トン爆弾を抱えており、各機は未来位置を予測して投下した。

投下後は機首を一気にあげて、離脱した。

耳を引き裂くような爆音がいたるところで炸裂したのを確認、これにより空母棲姫、南方棲姫、集積地棲姫、重巡棲姫、軽巡棲姫、軽巡棲鬼、防空棲姫、駆逐水鬼、駆逐棲鬼、戦艦レ級などの深海棲艦たちは瞬く間に中破した。

ほんの数分の間に、これほどの損傷を被るとは……と空母棲姫は歯噛みした。

500機以上もいる攻撃隊の猛攻を受ければ、当然のことだ。

しかしあの《ギガントス》は潜航したまま、姿を見せることはない。

あの役立たずの連邦海軍のイージス艦には何度も支援要請をしているが、応答しない。

彼女だけでなく、他の者たちも愚痴を零した。

 

敵は満足したのか全機引き上げていく。

しかし空母棲姫の電探にはこちらに止めを刺そうと、敵艦隊が近づいているのをキャッチした。

 

「ック、我々ニ止メヲ刺ソウトシテイルノカ?良イダロウ、全艦突撃態勢ニ!」

 

相討ちの覚悟を決めた空母棲姫たちは、秀真・古鷹たちに勝負を挑もうとした瞬間だった。

突然と彼女たちの後方から、巨大な水柱が立ちあがる。

全員が不意に振り返ると、打ち上げられた魚のように落下してきたのは潜水棲姫だった。

しかも彼女も中破した状態になっている。

落下してきた潜水棲姫をキャッチしたのは、空母棲姫だった。

正確には衝突して受け止めたといった方が正しいが。

 

「一体、ドウシタンダ?ダレニヤラレタンダ?」

 

空母棲姫の問いに、潜水棲姫は気絶前にゆっくりと指を指した。

彼女が指を指した方向には旅洋Ⅲ型《南京》最新鋭艦の両脇にいる、あの二体の怪物……人造棲艦《ギガントス》だった。

 

『深海諸君、ご苦労様。ここであの兵器女と共々、海の底に沈みな』

 

あの忌々しいイ・デヒュン中将は無慈悲な命令を下した。

中岡たちがイ・デヒュン中将に打電した密命は “オペレーション・ジェノサイド”である。

今回の極秘作戦で、人造棲艦《ギガントス》を知った空母棲姫たちはいわば実験艦隊……つまりモルモット同然である。

その目的を果たしてもらうために、この作戦を発動したのだった。

 

『やれ、ギガントス。ひとり残らず撃沈しろ!』

 

ここに双方を始末するための“オペレーション・ジェノサイド”は発令された。

 

 

 

その命令が下された一方……秀真・古鷹たちは残りの敵を殲滅させようと艦隊決戦を挑んだ。

本当ならば艦載機で止めを刺したかったが、しかし敵艦のなかに人造棲艦《ギガントス》を倒せたのかを確認しなければならない。

 

「あの攻撃で撃破していればいいのだが……」

 

「僕もそう願っているよ」

 

秀真・郡司はあれだけ艦載機攻撃を受けていたのであれば撃沈して欲しいと願っていた。

緊張のあまりまたしても頬に汗が落ちていく。

だが、ずる賢い連邦軍指揮官並みに深海棲艦を盾にしているかもしれないと推測した。

 

二人だけでなく、古鷹たちもそう願っていた。

なお古鷹の肩には、鳥海が彼女のために用意してくれた熟練見張員が見張っていた。

史実では日本海軍の見張員たちは夜目がとても効き、条件が良ければ10000メートルにいる敵艦も発見することができるため、レーダーを打ち負かしたこともある。

熟練見張員の妖精たちが、遥か彼方にいる敵艦を発見した。

敵艦発見。をすぐさま古鷹に報告、彼女は秀真に連絡をした。

 

『提督、敵艦を発見しました!しかし……』

 

「古鷹、どうした?」

 

『おかしいことに仲間割れをしているんです』

 

「仲間割れ?」

 

秀真は、用済みとして粛清されるのだろうと推測した。

しかしこの場所で戦力を削ぐと言う馬鹿な真似をする連中とは思えないが、もしも意図的に何かを仕込まれているとしたら……

 

「……ありがとう、古鷹。各艦陣形を維持して突撃せよ!」

 

「「「了解」」」

 

古鷹たちも陣形を保ちつつ、敵艦隊がいる方向に突撃した。




とある命令……それは実験体になるためであり、口封じのためでした。
しかしこの言葉『ひとり残らず撃沈しろ!』という命令は後ほど大きく影響しますのでしばしお待ちを。

灰田「ともあれどうなるかは楽しみですね。劇場版の予告で胃が痛くなったようですが、大丈夫ですか?」

大丈夫じゃない、大問題だ。第六戦隊と神通さんが無事なのか考えただけでもね……

灰田「私が提督をやれば……」

いや、絶対無理でしょう。
白昼に幽霊を見たような驚きで全員が『???』になりかねないしかない。

灰田「それは残念」

何だか前回になりかねないから、予告篇をお願いしますね。

灰田「はい、承りました。では次回は後編です。少しだけですが『夜襲機動部隊出撃!』のようなホラー展開が一部あり、そしてギガントスを狩りますのでお楽しみに。
なお変更することもありますので、その時はご了承ください」

こちらもまた今回同様に、やや時間が掛かってしまいますのでしばしお待ちを。

灰田「ではちょうどいい時間になりましたので……次回まで、第六十六話までダスビダーニャ(さよならだ)」

ダスビダーニャ、次回もお楽しみに。
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