超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》   作:SEALs

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お待たせしました。
それでは予告通り、連邦艦隊との最終決戦になります。
なお同じく、大天使フルタカエル率いる第六戦隊無双が始まります。

灰田「では今回は特別に例の言葉を言いながらの本編開始です」

では、ご一緒に……

作者・灰田『フルタカエル∩(・ω・)∩ばんじゃーい、第六戦隊バンザイ!』

ともあれ本編です、どうぞ。


第八十九話:暁の北方海戦の果てに……

接近してきた敵の2個敵水雷戦隊に対して、ズムウォルト級101とTJS合同艦隊とともに、そして古鷹たちは迎撃していた。

 

『目標捕捉……ファイア!!』

 

秀真とバラミール艦長の阿吽の如く、下した命令によって各艦はハープーンなどの対艦ミサイルをお見舞いした。

豪雨の如く降り注ぐ対艦ミサイルを避けきることなど無茶なもの……ましてや対空対ミサイルを装備していない深海棲艦は無残にも撃沈されるだけである。

生き残ったとしても大破した者が多く、逃げるにも舵がやられている者たちが多かった。

そこに古鷹たちとの砲雷撃戦を挑んでも無駄死に過ぎなかった。

何しろ未来艤装で守られた古鷹たちに砲雷撃戦を挑む時点で自殺行為であるのだから堪らない。

さらに制空権も握られているうえで、新たに敵迎撃艦隊が来ても土佐姉妹の艦載機ないしTJS艦隊所属のF-35による攻撃で餌食になった。

 

古鷹の肩にいる熟練見張員が『敵小型艦艇を多数発見!』と知らせた。

 

「提督、妖精が新たに近づいている敵小型艦艇が多数接近との報告がありました」

 

『ありがとう、古鷹』

 

古鷹の報告によると外見は赤子だが、深海駆逐艦を模倣した帽子を被っている。

レイテ海戦の西村艦隊に攻撃を仕掛けたPTボート部隊のように攪乱させる気なのかもしれないが、それならば戦艦や重巡洋艦部隊などがいないのは不自然であると見抜いた。

バラミール艦長も同じく見抜いていた……またしても自爆兵器だということを……

 

『全艦、敵は全艦自爆艦だ!艦砲ないしCIWSに、各場所に配置されたM2重機で攻撃準備をしろ!』

 

秀真・バラミール艦長の命令で全員が了解と返答した。

敵艦隊……元より小型艦艇が接近したのを確認した秀真・古鷹たちは迎撃態勢を取ったが……

 

『どういう事だ?(どういう事なの?)』

 

秀真・古鷹は声を揃えて答えた。

加古たちももちろんだが、その場にいた全員が驚愕した。

一部は攻撃対象である自分たちに向かっている者たち以外は秀真・古鷹たちをそっちのけて、多くのPT小鬼群たちは連邦側へと向かっていく。

 

「原因は分からないけど……迎撃開始!」

 

古鷹の号令で加古・青葉・衣笠が砲撃を開始した。

 

「私たちも遅れちゃ駄目よ!」

 

「護衛ならお任せください!」

 

由良・名取たちも支援攻撃を開始した。

こちらに向かってきた自爆機能付きのPT小鬼群の多くはまだ実戦経験が浅いため躱すことで精いっぱいだった。

しかし不運にもその1隻が古鷹たちの放ったレーザー砲を喰らい、爆発した。

1隻が爆発したため、周囲の数隻が爆発の連鎖により跡形もなく爆沈した。

生き残った者は自爆しようと飛びつこうと構えたが……

 

「怪我する前に、とっとと帰りやぁ!」

 

浦風の極道じみたドスの利いた声を聞いただけで、PT小鬼群は涙目になり、よほど彼女が怖いのか全員が慌てて逃げ出した。

 

「浦風さん、凄いですね……」

 

さすがの古鷹も苦笑いした。

 

「なぁ~に、うちが強ければ大丈夫じゃけん。古鷹さん」

 

「ふふふっ、ありがとう。浦風さん」

 

「どういたしまして」

 

まるで大船に乗ったような気持ちになれと言わんばかりの浦風の言葉は頼もしいと思ったのはここにいる全員でもあった。

 

 

 

「ど、どういう事だ、なぜこっちに来るんだ!?」

 

これを目にしたチョンたちは自分たちに返ってくるなんてありえないと思ったに違いない。

双方が分からなかったのも無理はない。

実は元になった対戦車動物兵器『対戦車犬』を開発したソ連軍自身が痛い目にあった。

理由は自国の戦車で訓練したことが原因だった。

ドイツ軍戦車の扱うエンジンや燃料の匂いと機械音は、ソ連戦車とは違うものである。

いかに訓練しようと犬の習性を簡単にコントロールできるわけがなく、双方の戦車が原因で混乱してしまい、ドイツ軍の銃撃や火炎放射攻撃により追い払われるなどして『飼い主』であるソ連軍に逃げ帰ってきて自爆するという目に遭った。

この被害に遭ってからは、ソ連軍の実行部隊はこの大損害をきっかけに運用中止にした。

一説では300輌を撃破していると言われているが、ソ連の記録は怪しいものなので信用はできない。

つまりチョンたちが行っていた時は、連邦深海棲艦たちないし連邦艦隊で訓練をした。

秀真・古鷹たちを見ても一部を除き、自分たちを敵として認識していたのだ。

ソ連軍が痛い目にあったように、今まさに自分たちが痛い目に遭うと言うことになった。

 

「えぇい! 原因は知らん!ともかく迎撃しろ!艦砲とCIWSはもちろん、全乗組員たちは銃を携行して、各所に配備されたM2重機とともに応戦しろ!」

 

自分は神であると自惚れていたチョンは、慌てふためきながら命令を出した。

また『私の完璧な戦略はどうすればこのように崩れ去る』と思ったに違いない。

チョンはヒステリックする間にも乗組員たち、各護衛艦に、そして深海棲艦全員が遠くからでもゴマ粒のような物体に銃撃ないし砲撃を開始した。

五月雨式に撃ちまくるも小さく素早いものに当てるのは至難の業である。

運良く撃沈しても人海戦術のようでもあり、WWⅡで英軍およびオーストラリアの特殊部隊が得意としたラット・パトロールと共に実行する『ヒッド・エンド・ラン』をも思わせる。

ついに数匹が深海棲艦に飛びつくと伴い、信管が作動したため爆発した。

これを三体同時に喰らえば、いかなる戦艦クラスでも大破は免れなかった。

子どものような無邪気に笑い声を発しながら飛びつくPT小鬼群たちは、紛れもなく悪魔の子と言っても良いだろう。

むろん深海棲艦だけでなく、各連邦護衛艦もこれらの被害を喰らった。

アリが自分よりも巨体な像を倒すかのように群がり、自爆攻撃を繰り返した。

連邦ダメコン・チームも必死になりながら、轟沈しないように補強作業を繰り返す。

艦内や甲板でも誰もが死に物狂いで戦闘を、補強作業に全力を注いだ。

 

「これは艦娘と異端者どもが猛烈電波を発信させて狂わせているんだ、両者の仕業に間違いない!」

 

チョンはついに発狂したかのように訳の分からないことを述べた。

誰もがチョンを恨んだに違いない、余計な新兵器のせいでこちらが轟沈しかねない。

しかしことを急ぐと元も子もなく無駄になると言うことを再現したに違いないが。

 

「敵艦隊接近しています、我が軍の倍はあります!」

 

CICではざわめいたものの、チョンの決意は固かった。

 

「我々は離脱する、我々だけでも生き残って中岡様に大戦果を報告するのだ!」

 

その間にも迎撃は続いていた者たちは見捨てる、もはやお家芸でもある。

連邦にとって仲間は常に使い捨てとしか見ておらず、見捨てるのが当たり前という特亜を模倣しているため人命軽視である。

ほかの深海棲艦たちは壊滅状態、各護衛艦も同じく大破したものが多い。

彼らに止めを刺そうかと言わんばかりに、超連合艦隊が接近した直後、眩い紅きレーザーに、音速を超えるレールガン、さらに空を覆い尽くすような艦載機群が殺到した。

また古鷹たちを援護しようとする秀真・TJS艦隊もハープーン・ミサイルを発射した。

 

「敵艦攻撃してきました!」

 

ひとりの連邦乗組員が通告した。

 

「うっきぃぃぃぃぃぃ!!!!?」

 

チョンは相変わらずヒステリックな声を上げて、迎撃しろと命じた。

辛うじてチョンが乗艦する《アーレイ・バーク》級駆逐艦は無傷であり、僚艦として傍にいた護衛艦1隻が無傷なため迎撃を開始した。

Mk.45 5インチ単装砲が火を噴くと伴い、スタンダード・ミサイルも迎撃せんと空高く舞い上がり、迎撃できなかったミサイルなどは最後の砦とも言えるCIWSやMk.38 25mm単装機関砲で迎撃する。

チョン艦隊の迎撃は成功したものの、損傷してもなお航行している連邦護衛艦や深海棲艦たちは悲惨だった。

F-35《ライトニングⅡ》部隊の対艦ミサイル攻撃と、土佐姉妹の新型艦載機による双方の攻撃が襲い掛かる。

逃げ場を失いながらも這うようにする蛇を喰らおうと襲い掛かる鷹の如く、急降下した。

各艦載機の両翼下に搭載された各種兵器が一斉に発射された。

攻撃しようにも各兵装はPT小鬼群の自爆攻撃により、全て使いものにならなかった。

そのため回避行動しかできない……とは言え回避行動をしても無駄な足掻きでしかなく、たちまち猛烈な攻撃を浴びた両者の命運が尽きたように轟沈した。

爆沈ならば一瞬の死でまだ救いがあるが、艦と運命を共にした者が多かった。

なお脱出した連邦乗組員たちは少なく脱出してもスクリューに巻き込まれて死んだ者と、轟沈と共に漏れ、流れ出た燃料を飲み込んで内蔵を焼かれて死んだ者、そして前者よりも運が悪いものは火達磨となり悶え苦しみながら死亡した。

 

血と油が混じった海をチョンたちは平然と後退した。

もはやこの海域にいるのは、危険だと言うことぐらいは分かる。

ましてやこんなところで死ぬのはごめんだと言うが本心であった。

 

「チョン上級将校、艦娘どもが来ます!」

 

「えいっ、さっさと迎撃しろ!」

 

乗組員の通告に対して、チョンは簡単な命令を下した。

最初から簡単な命令を出していれば、こんな事にはならなかった。

ましてや二面作戦は愚行中の愚行だと、傍にいた参謀長は呟いた。

旗艦を守らんと護衛艦は前進し、フェイスド・アレイ・レーダーで目標を捉えた。

米海軍制式採用としているイージス艦《アーレイ・バーク》級駆逐艦はこんごう型駆逐艦の影響を受けて、開発されたイージス艦だ。

全ての性能は完璧とも言えるほど高く、各兵装も高性能なものばかりである。

ハープーンやトマホーク、艦砲射撃に重機による制圧射撃などをたっぷりとお見舞いしてやろうと全火力を集中して、古鷹たちに一斉射したが……

 

「そんな馬鹿な、あり得ない!」

 

ここでもまた灰田のもたらした未来艤装……これらに仕込まれたバリアがこれらの攻撃を全て防いだ。

全攻撃が打ち上げ花火のように、空中爆発したという結果に終わってしまう。

 

「全員うろたえるな、これは幻覚剤で脳が麻痺して幻を見ているのだ! 敵の幻覚剤に惑わされてはならない!」

 

しかし、チョンの言う事は誰も信じない。

現実に起きていることから目を逸らして、ファンタジーなことしか言えない特亜とは違うと目撃しているのだから。

先ほどのお返しとばかり、大量の攻撃が降り注ぐ雷光のように襲い掛かって来た。

チョンたちを前衛していた護衛艦は弾数の少ない各兵装で迎撃したが、ついに全ての兵装を使い切り回避行動しか出来なくなった。

何度も言うように無誘導兵器ならば回避することは可能だが、ハープーンと言ったミサイルを避けることは不可能であり、迎撃した方が早いのである。

不運にもチョンのために前衛を務めていた護衛艦の運命は決まっていた。

 

「撃ち方始め、てーぇ!」

 

「弾幕を張るわよ!」

 

「潮もやります!」

 

「撃ちます!当たってぇ!」

 

「主砲!一斉射!」

 

「さあ、止めを刺すわよ!」

 

由良・足柄・潮・比叡・榛名・飛鷹の攻撃に続き……

 

「ほ、砲撃開始します!」

 

「砲雷撃戦、開始じゃ!」

 

「がってん!砲撃開始!」

 

「全火力を集中させます!」

 

「お前たちの好きにはさせるか、全砲門放てぇ!」

 

名取・浦風・谷風の砲撃に伴い、白山・十勝の砲撃が襲い掛かる。

 

「うわぁ、回避しろ!」

 

目の前で由良たちの攻撃に伴い、各TJS艦隊のハープーンおよび艦載機による攻撃も加わったから恐怖を覚えるのも無理はない。

しかし目の前の攻撃を目撃した哀れなコウノ艦長と乗組員たちの運命は決まっていた。

それは決して逃れられないと言う、撃沈と運命を避けることはできなかった……

これらの攻撃を全て受けた護衛艦は無残にも見るも形もなく艦体もろとも炎上してしまい、直後、耐えきれなくなった艦体はチョンの目の前で爆発してゆっくりと沈み始めた。

 

「は、早くこの場から逃げ出すのだ!」

 

チョンが慌てふためいているところに古鷹たちが突撃して来た。

 

「先ほどギガントスが爆沈しようとした艦娘どもが来ます!」

 

「えいっ、全兵装を最大火力にして、さらに我が全乗組員たちは銃を携行し、各所に配備されたM2重機で応戦しろ!」

 

相変わらず指揮官として不向きなチョンはヒステリック状態である。

正常なのは辛うじて傍にいた参謀長と乗組員たちのみと言う有様だった。

左右両甲板にはFN MAGやM4A1など様々な銃を携えた者や配備されたM2重機でいつでも射撃態勢で構えていた。

 

「加古は私と一緒にきて!」

 

「お、あたしらの本気を見せる時がきたか♪」

 

「衣笠、青葉たちも負けてはいられませんよ〜♪」

 

「分かってる♪ 行こっ、青葉!」

 

古鷹・加古ペアは右を、青葉・衣笠ペアは左に分かれた。

古鷹たちが見えたのを確認した連邦兵士たちが一斉に射撃を開始した。

しかし、ようやく連邦兵士たちは現実を受け止める事実が起きた。

 

「そ、そんな馬鹿な!あれだけの制圧射撃を全て跳ね返しているだと!」

 

各銃弾は古鷹たちに命中はしているものの、全て弾かれてしまう。

 

「チョン上級将校、艦娘どもにいくら攻撃しても効果なしとの報告が!」

 

「そんな非科学的な事が起こってたまるか、重火器を使ってでも撃沈しろ!」

 

チョンだけは未だに現実を受け入れず、手に負えないほどヒステリックさは徐々に増した。

しかしCICからだけでなく艦全体に響き渡る振動と共に、爆発音が鳴り響いた。

 

「行くよ、てぇー!」

 

「よっしゃー! 喰らいやがれ!」

 

古鷹・加古は銃撃をしてくる連邦兵士たちに向けて砲撃をした。

小型でも攻撃力は計り知れないものであり、数人の連邦兵士たちを吹き飛ばした。

迫撃砲以上の威力があるため、周囲にいた兵士も重傷にさせるのには充分である。

同じく古鷹・加古ペアに続き……

 

「砲撃するよ!」

 

「了解、青葉!」

 

青葉・衣笠も左甲板にいた連邦兵士たち及びM2重機などを破壊した。

こちらも同じくいくら攻撃しても無効にされるだけであり、無駄骨にしかならなかった。

後方に配備されたCIWSも同じく青葉・衣笠に向け、攻撃を仕掛けようとしてきたが……

しかし素早くこれに気付いたふたりが主砲を構えて、CIWSを砲撃、破壊した。

古鷹たちが砲撃続行中にチョンの命令通り艦内の武器庫から苦労して持って来たであろう対物火器M82A1対物ライフルに伴い、秘かに持って来たであろう対戦車火器FFV M3《カールグスタフ》を構えて古鷹たちを狙い、撃った。

12.7mm弾は古鷹・加古に、ミサイルは青葉・衣笠に命中した。

誰しもがこれならば撃沈したと歓喜に溢れていたが、しかしお返しはすぐに来た。

 

「先ほどのお返しです!」

 

「全員ぶっ飛ばす!」

 

「青葉からのお返しです!」

 

「これは衣笠さんからのお返しよ!」

 

灰田の用意したバリアのおかげで無傷だったため、古鷹たちのお返しは凄まじかった。

もう一度《カールグスタフ》で攻撃しようとしたが、古鷹たちの方がひと足早く、攻撃はできずに死亡した。

その挙げ句には指トリガーをした状態のままだったためショックで引いてしまい、乗組員たちとともに艦体にも損害が出た。

もはや右甲板にいた連邦兵士たちは士気崩壊を起こし、全員が艦内へと逃げた。

そして大破した《アーレイ・バーク》級駆逐艦は幽霊船のような姿になった。

これに対してチョンは怒り狂いながら、古鷹たちに体当たり攻撃をしようと敢行してきた。

 

「神の前で死ねえぇぇぇぇぇ! この兵器が……!」

 

チョンの奇声とも言える雄叫びが言うとともに、古鷹たちは巧みに避けた。

 

「くそっ、小癪な!」

 

チョンは舌打ちをし、もう一度体当たり攻撃を仕掛けたようと見せかけて砲撃しようとしたが……

 

「私たち第六戦隊を舐めないで!」

 

古鷹・青葉は華麗に舞い上がる蝶のようにアクロバティックなジャンプと伴い、20.3cm連装砲で艦橋に狙いを定めた。

 

「抜かせ! 兵器どもが!」

 

最大仰角を取っていたMk.45 5インチ単装砲が火を噴いた。

ようやくチョンも否定することはできず、もはや無駄な足掻きしかならなかったと後悔した。砲撃を喰らっても無傷であり、しかもダメージは皆無であることを……

 

「お前の相手はあたしと……!」

 

「衣笠さんよ!」

 

ふたりは古鷹・青葉を狙っていた5インチ単装砲に狙いを定めて、レーザー砲を撃った。

加古・衣笠のレーザー攻撃を喰らった単装砲は破壊され、全兵装は使い物にならなかった。

二人に感謝しつつ、古鷹・青葉は躊躇うことなく砲撃をした。

 

『これで終わりです』

 

放熱を放ちながら回転する徹甲弾はチョンたちのいる艦橋を目掛けて飛翔した。

砲撃後、古鷹・青葉が見事な着水態勢をしたと同時に、幽霊船と化した《アーレイ・バーク》級駆逐艦は動きを止めた。

誰もが無人化したと思いきや……

 

「神は滅びぬぞ、私の超能力さえあれば……」

 

負傷しながらもチョンは未だに自身を“神”であると宣言した。

この世に及んでまだ言うかと誰もが思ったときだ。

ドオオオンッと鳴り響く砲撃音と伴い、チョンは目を凝らしてみた。

1隻の巡洋艦に搭載された単装砲から撃ち放たれた球体がチョン目掛けて飛翔した。

逃げようとしたが、銃弾や砲弾よりも早く逃げられるのは漫画やゲーム、映画のなかだけである。

着弾と同時にチョンは原形を留めることなく、悲鳴を上げることなく蒸発したのだった。

自称『神』と名乗っていた男のみじめな最期でもあった。

 

「神になりな、地獄でな」

 

砲撃した者の正体は、秀真が乗艦するズムウォルト級駆逐艦に搭載されていたレールガンが止めを刺したのだった。

艦橋を失った《アーレイ・バーク》級駆逐艦は、ピタリッと動きを止めた。

生存者は皆無であり、本当の幽霊船になったのだった。

艦長を失った艦艇は、せめて砲撃ないし雷撃で止めを刺すのが決まりである。

古鷹たちは距離を置くと、砲撃で幽霊船と化した《アーレイ・バーク》級駆逐艦を沈めた。

大量の砲撃を喰らった敵艦は、抵抗することなく冷たい海へと静かに沈んでいった。

 

「作戦終了です、提督」

 

敵艦を処理した古鷹は、秀真に連絡した。

 

『みんなお疲れさま、だが帰投するまでは作戦終了じゃないぞ』

 

「はい、了解しました!」

 

古鷹との交信が終えると、連絡がもうひとつ入ってきた。

 

『提督、こちら阿武隈。日本亡命艦隊と戦艦水鬼・アイオワさんたち無事に護送できました』

 

「分かった、お疲れさま。阿武隈」

 

「はい、提督!」

 

こちらの戦闘も一次はどうなるかと思ったが、無事完勝できたことは幸いだった。

 

『全艦に告ぐ、これより本土に帰投する!』

 

古鷹たち全員が了解と返答した。

同じくTJS艦隊も全艦反転して本土に帰投した。

帰投後は郡司たちの艦隊が出迎えてくれ、阿武隈は由良と名取の再会を喜び合った。

そして日本亡命艦隊と戦艦水鬼・アイオワたちは日本への亡命と、暫らくは元帥の管轄のもとで、監視対象を望むということで正式な捕虜となった。

また戦艦水鬼も阿武隈と同じく、空母水鬼たちとの再会を喜んだ。

因みに彼女たちの修復は、元帥の艦隊に所属している舞鶴型移動工廠艦《神戸》たちが担当することとなり、なお秀真は夕張と明石を派遣して共に修理したのだった……

 

こうして北方海域を舞台とした激戦は、のちに『第二次北方海域海戦』は秀真・古鷹率いる超連合艦隊の完勝となり、また日本亡命艦隊と戦艦水鬼・アイオワたちを無事救助するという完璧な勝利へと終わったのだった……




……と言うことでオリジナル展開が終えました。今回もまた長かったです。
今回は最終回のタイトルみたいですが、まだまだ続きますのでお楽しみを。

灰田「まだまだ長いですが、よろしくお願いいたします」

それから今日はとても大切な日……今日は青葉の誕生日です。
ですから……

一同『青葉、お誕生日おめでとう~!!!』パンパン(クラッカー音)

青葉「えへへ、ありがとうございます///」

作者・秀真・元帥・神通『青葉(青葉さん)、誕生日おめでとう』つ花束&プレゼント

郡司・木曾『僕と木曾は共同で作ったロシア料理のフルコースさ』

古鷹・加古・衣笠『はい、青葉みんなで作ったケーキだよ!」

灰田「私は護衛艦《あおば》の艤装です」

青葉「司令官、みんな…青葉嬉しいです!」

青葉が喜んで何よりです、

神通「では忘れてしまう前に次回予告です、青葉さんお願いします」

青葉「今回は青葉がが担当しますね♪ 次回はアメリカ視点から始まります。なお少しですが日米潜水艦同士の戦いがありますのでお楽しみを!」ニッコリ

ようやく原作に元通りですが、慢心しないように気をつけます(赤城さんふうに)

灰田「ではそろそろお時間になりましたので……。次回まで、第九十話までダスビダーニャ(さよならだ)」

一同『ダスビダーニャです!』

作者・神通『ダスビダーニャ!次回もお楽しみに!』
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