超艦隊これくしょんR -天空の富嶽、艦娘と出撃ス!- 《完結》 作:SEALs
それでは予告通り、アメリカ視点から始まります。
なお少しですが日米潜水艦同士の戦いがありますのでお楽しみを。
灰田「今回は久々の短めですが、楽しんで頂ければ幸いです」
それではいつも通り……
作者・灰田『本編であります。どうぞ!!』
第3艦隊、新・第7艦隊の2個空母航空団は100パーセント壊滅と共に、両艦隊の空母はハワイに向かい退避し、さらに新たな報告では戦艦水鬼とアイオワ率いる少数の米海軍が逃亡をしていると察知し、これらを追尾していた連邦・連邦派深海棲艦との合同艦隊との通信が途絶えるなどと言った相次ぐ不運な報告はペンタゴンに送られて、ケリー国防長官もまた信じがたい思いに駆られることになった。
キティホーク型通常空母よりも遥かに強力なニミッツ級などを始めとした原子力空母が誕生し、これを中核とした空母戦闘群が編成されて以来……
これと真正面から戦い、撃破し得る艦隊など、この地球上に存在しなかった。
これはかつて人類が生み出した史上最強の戦力であり、これが米軍のドグマだった。
NATO諸国艦隊が束になっても敵わない。
それなのに赤城たち率いる空母娘ならまだしも、本来ならば空母すら持たず、持っていたとしてもせいぜい空母に似たヘリ搭載護衛艦《ひゅうが》型に、後継艦《いずも》型と、少数のイージス艦ないし護衛艦、通常型潜水艦しか持たなかった海自……いや……いまはかつて栄光を誇っていた『日本海軍』と呼ぶべきだろう。
これらが我が軍に堂々と立ち向かい、しかも自慢の空母戦闘群や連邦海軍などを一方的に撃破したのである。
こんなことを誰が信じると言うのか……
ケリーもハワイ司令部に対して何度も再確認させたが、戻ってくる回答は同じだった。
やむなく、ケリーは大統領に報告した。
ケリーの電話を受けたハドソンの声は、さながら病人のようだった。
『なんということだ。空母戦闘群までやられた挙げ句、我が第一艦娘でもあるアイオワを逃がしたと言うのか……これからキミたちはいったいどうするつもりなのだ』
「なんとか連邦軍とともに打開策を練ります。我々にはまだ連邦海軍と五個空母戦闘群がありますし、特殊作戦軍、戦略爆撃機部隊、戦略原潜部隊も持っています。
なんとか日本と艦娘どもをひと泡吹かせ、これらを叩く手段が見つかるはずです」
ケリーは、必死に頭を巡らせながらそう答えた。
「敵にも必ず弱点があるはずです。それを見つけます」
ケリーは、この時ほど偵察衛星を失ったことの大きさを痛感したことはなかった。
その撮影画像さえあれば解析して、何が起こったのか正確に判断できたか正確に判断できたはずである。
新しい衛星は、まず一基が3日後に打ち上げられることになっている。
「この海戦については、こちらが発表しない限りプレスも掴めないはずですから、記者発表では、我が軍は優勢で日本軍は退避したと言うことにしておいて下さい」
『……分かった。国民を欺くことになるが仕方あるまい』
アメリカと言うものは情報に関しては開かれた国であり、虚報は一切流さないと言うイメージがあるが……実はそんなことはない。
過去にも数多くの国益を損なう重要な情報については隠蔽したり、虚偽の情報を流したりする。真実は長年に渡って伏せられている。
ケネディ大統領暗殺事件の真相も同じく50年に渡って公開不可となっている。
真珠湾の謀略……すなわち日本軍の方から仕掛けてきたと言うことも長年伏せられていた。
かつての特亜はもちろん、連邦国のように自分に都合が悪い情報(戦況)はひたすら隠蔽すると言う硬直した姿勢を取らないが、寧ろ情報を自由自在に操作すると言った方が正しいだろう。
どちらが悪質と言えば、アメリカの方が悪質かもしれない。
第一としてNSA(国家安全保障局)は“エシュロン”と言うシステムを使い、世界中の通信を傍受している一大盗聴国家でもある。
ともあれ今の時点で、空母戦闘群が大損害を被ったと公表すると不味い。
アメリカが作り上げたイメージが根元から崩れて世界中がパニックになってしまう。
ハドソンは誰よりもそれを理解していた。
米軍の損害は水上艦だけではなかった。
このとき海中でも静かな戦い……言うまでもなく潜水艦同士の戦いが始まっていた。
両軍の艦上対潜哨戒機S-3《ヴァイキング》から大量のソノブイは投下し、それぞれ味方に情報を送っていた。
しかし日本側の《ヴァイキング》が投下したソノブイが、敵の繰り出した4隻のロサンゼルス級原潜《トレド》《ツーソン》《グリーンビル》《シャイアン》の立てるノイズを拾った。
それに比べ、米軍側の《ヴァイキング》はいかなる手段を持ったとしても日本潜水艦……すなわちステルス原潜《海龍》を捉えきれなかった。
このときアメリカ原潜の前面には…… 第四、第五戦隊の《海龍》の4隻が展開していたのだが、2時間置きにアンテナ深度まで浮上してソノブイからの情報をキャッチしていた。
米軍側の《ヴァイキング》が敵潜をキャッチするとしたら、この時だったが……
あらかじめ集音ワイヤマイクを水面まで出して爆音が聞こえないことを確かめて浮上したので、それは困難だったろう。
米軍《ヴァイキング》が《海龍》を捉えきれなかったのは、磁気も完全に消し、ソナーも利かず、パシッブソナーが拾えるようなノイズも出さなかったからである。
通常潜水艦のように静粛性を誇るステルス原潜《海龍》からして見れば、米軍が誇る原潜ロサンゼルス級などは騒音のかたまりのようなものだった。
ただしソ連のタイフーン級原潜や中国が持つ092型(夏型)原潜などに比べれば、ずっと静かなものだが……
ソノブイの情報から、敵潜を探知した4隻の《海龍》はそれぞれの目標に忍び寄っていた。
アメリカ原潜艦長も、日本潜水艦部隊が当然展開しているはずだと考え、極めて慎重に行動しているはずだと思ったが……
なにしろ、南シナ海域ですぐに3隻の姉妹艦がこの日本潜水艦に沈められたと考えている。
いかに優秀な聴音員が聞き耳立てても、《海龍》の出すジェット水流音は、様々な海中の物音に紛れて捉えきれなかった。
海中と言うものは我々が考えているものよりも、ずっと騒々しい。
海洋生物たちの出す音ばかりではなく、遠くの海底火山活動の音まで伝わってくる。
鯨やイルカたちなどの鳴き声まで聞こえてくる。
《海龍》はパシッブソナーを駆使して敵に近づき、雷撃準備に掛かった。
このとき、魚雷発射管扉が開く音はどうしても消せない。
魚雷そのもののハイビッチのスクリュー音も同じく。
この音を聞きつけ、初めてアメリカ原潜の艦長は愕然としたが、魚雷はそのときすでに発射され、ダブルホーミング誘導で目標に向かっていた。
速力60ノットに達する猛速。弾頭にはやはり優秀な人工脳が付いているので、あらゆる欺瞞策に対抗できる。
アメリカ原潜は必死にマスカー(または『ノイズメーカー』)をまき散らしながら逃げ惑ったが、この魚雷に捉えられ、次々を撃沈されていった。
反撃出来た友軍原潜は1隻もいなかった。
いや、スナップショットで発射した僚艦もいたが、《海龍》の人工脳は正確にその軌道を割り出し、超音速で回避したのである。
ここにもまたもや4隻のロサンゼルス級原潜……それも建造年度が新しいものが失われた。
これはパールハーバー、すなわち太平洋艦隊に所属する攻撃型原潜がすべて失われたことを意味する。
このことがアメリカ海軍に与えたショックも大きかった。
もっとも連邦海軍にも同じことだが。
唯一の救いは……日本空母戦闘群がハワイに向かって退避するアメリカ空母戦闘群を追撃してこなかったことである。
日本にはまだF/A-18E《スーパーホーネット》を残していたので、第二次攻撃隊を編成できる。
しかし敢えてそうしなかったのは、事前の作戦会議で、今回の戦闘はこちらが優位を知らしめるためだけに留めると決定されていたからである。
2隻の空母を沈めれば、完全にアメリカの面子を失わせ、アメリカは総力を挙げて反撃して来るだろう。
日本政府としては、それは避けたい。
戦力の差があまりにも大きく、灰田のテクノロジー兵器を持っていたとしても苦戦は免れない。
この新たな戦い……第二次太平洋戦争があまり深みに嵌まらないうちに、決着を付けたいというのが本音だった。
今回のサブタイトルは『米軍にとって』の不運です。
原作でもこれぐらいの目に遭っていますが、次回のオリジナル展開でももっと痛い目に遭いますが……
灰田「次回予告は彼女におまかせしますが……」
それから今日はとても大切な日……今日は衣笠の竣工日祝いなのです(電ふうに)
ですから……
一同『衣笠、竣工日おめでとう~!!!』パンパン(クラッカー音)
衣笠「えへへ、ありがとねぇ!///」
作者・秀真・元帥・神通『衣笠(衣笠さん)、竣工日おめでとう』つ花束&プレゼント
古鷹・加古・青葉『はい、衣笠のために作ったケーキだよ!』
郡司・木曾『僕と(俺は)共同で作ったシチーさ』
灰田「私はとあるヒューな人が使う、サイコガンです」
衣笠「提督…みんなありがとねぇ!これからも強くなるからね!」
衣笠が喜んで何よりです(またあの編隊飛行の人たちが来るかもな)
神通「では忘れてしまう前に次回予告です、衣笠さんお願いします」
衣笠「今回は衣笠さんが担当するね♪次回はオリジナル展開になります。もう一つの戦いがとある海域で行われますので楽しみにねぇ」ウインク
またしてもオリジナル展開ですので、慢心しないように気をつけます(赤城さんふうに)
灰田「ではそろそろお時間になりましたので……。次回まで、第九十一話までダスビダーニャ(さよならだ)」
一同『ダスビダーニャです!』
作者・神通『ダスビダーニャ!次回もお楽しみに!』